美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年10月05日


我が家の庭ではミズヒキが毎年自然と生えてきて夏の頭あたりからずーっと花穂をつけていて、だからといって開花しているのかどうかよくわからない感じが続くのだがやっと今ごろになって花穂も増えてきてシーズン到来の様相。控えめな花の姿に秋の風情を感じる今日この頃だ。

暖かそうな格好の男の子と女の子がソリに乗っている表紙の絵本「タネーチカとヴァネーチカ」はロシアの昔ながらの童謡が集められた絵本。絵はタチヤーナ・イグナティエヴァ。

登場する子どもたちの仕草や表情、また着ているものも愛らしい。屈託のない子どもらしい子どもの様子を見るとほっとする。そのこどもたちが子猫や子犬と一緒にいる姿もまた心和ませてくれるものなのだなぁと感じる。

そしてどんな子どもも皆幸せであってほしいと思わずにはいられない。(直)
詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/508
2020年10月03日

オンラインオープンありがとうございました!

今日ネットニュースできのこのオニフスベの話題が出ていた。福井県の民家の庭で発見され直径40㎝とのこと。こんなきのこが庭に生えてきたらびっくりだけれどちょっと見てみたい。

オニフスベといえば、私はきのこ漫画「きのこくーちか」(新國みなみ作・小学館)でその名を知った。それも一番最初に出てくるきのこだ。こちらは舞台は京都。やはり庭にたくさんオニフスベが生えてきたのでバターソテーして黒パンのオープンサンドにするけれどあまり美味しくなかったという内容。

この漫画、ロシア雑貨店で働くロシア人のワーニャときのこアーティストのゆん太が一軒家でルームシェアしながら色々なきのこと出会い食するというお話。

そして、この漫画のきのこ監修は「わいわいきのこのおいわいかい」でも監修と解説でお世話になった国立科学博物館の保阪健太郎博士だ。「わいわい…」に登場するきのこのベニテングタケ、アミガサタケ、ヤマドリタケなどはこちらの漫画にも出てくる。

実はオニフスベはその後もう一回登場するのだが、その時はフライにしている。さて、そのお味は…。とにかく読んでるとお腹が空いてくる。(直)

2020年10月02日

明日はオンラインオープンルーム。2時から5時まで。予約個別対応。どなたでもどうぞ。

窓を開けると風も気持ちよく金木犀の香りもして嬉しいのだけど、ビル取り壊し工事の音が騒々しいので結局閉めることになる。残念。

カランダーシの部屋のベランダではベコニアの鉢がこんもりとずっときれいな花を咲かせてくれている。

お花の表紙がきれいな「自分で読む物語集」(ナタリー・バルボチェンコ画)は「豆の上のお姫さま」や「赤ずきんちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」など有名なお話が収録されている。文字が大きく、アクセントの印も付いているので音読するのに適している。

表紙と見返しは黒が基調でとても素敵。(直)

2020年10月01日

庭の金木犀にたくさん蕾がついていて嬉しい。今日は中秋の名月だ。

キリル・オフチンニコフ画「少女・白鳥…北の物語集」の見返しは美しい森の紅葉の景。お話の挿絵も木々や草ぐさの描写がとても丁寧で美しい。同じ木でも色づいているところやそうでないところの描き分けや、また紅葉しない遠景の針葉樹には蔦紅葉のような赤色が入っていたり、また幹に生えている苔などの描写などもリアルだ。

動物たちの毛の描き方もとても細かく、部位によっての色や流れの違いがよくわかるし、動物の種類による毛の違いも質感を伴って伝わってくる。

そのリアルさに画家は創造性を加味し、独特の奥深い表現で民話の世界を描き出している。表紙の白鳥たち。同じ描き方の白鳥はいない。模様、羽根の色などがどれも違う。しかし全体としては統一した端正なイメージを伝える。その白鳥たちの姿の中で、今白鳥に変わろうとしている悲しみの少女の表情が際立つ。(直)

詳細 https://karandashi.ocnk.net/product/479
2020年09月30日


月末の仕事をする。学ぶことも多くまた出かけることも増えてきてよい刺激のある1か月だった。明日から10月だ。今くらいの気候が気持ちよくていいな。

「ルーシはどのように町を作ったか」は建築史家で木造建築の専門家であるミハイル・ミルチクによるその研究に基づいた詳細な文章に二キータ・アンドレエフが精密で正確な絵を提供している読み応え、見応えある知識絵本。

まずは小高い丘に建てられた8世紀の丸太の住宅のページから始まり、10世紀の町の全体像、裕福な家の構造、町が発展する様子と続き、14世紀あたりになると石造りの要塞が登場、堅牢で機能性の高い町作りが行われているのがわかり…大掛かりで立派な建造物が紹介される17世紀まで具体的な建造物に焦点を当て見渡してゆく内容。

まずは基本豊富な木材資源が住宅の材料であるが、後年煉瓦の建物が登場する。その2つの素材がミックスした建物など興味深い。

建物の絵本であるが、人々の様子が細かく描かれており、賑やかな声が聞こえてきそうだ。建物の歴史は人の歴史。古い時代の暮らしも合わせて知ることができる貴重な絵本だと思う。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/507
2020年09月29日

今日はクニーシカの会を開催。オンラインでテキストの「小人の農夫隊」(パウストフスキー作)をコズリナ先生指導のもとで読み進めていった。

赤ひげの小人は囚われの身のマーシャという女性に魔法帯を渡して助けるのだが、お礼に共に助け合ってきた仲間と一緒にお茶をご馳走になる。そこで他の小人たちは初めてマーシャを見ることになるのだが、その美しさに目を見張る(横顔挿絵画像)

「マーシャのおさげ髪は金色に艶めき、部屋全体を照らし、瞳はライ麦畑の上の空のように青く、声は小川のせせらぎのごとく、身体は草の茎のようにほっそり」という描写が出てくる。

コズリナ先生にロシアの美人像についてお聞きすると、これはひとつのイメージであるということで「麗しのワシリーサ」(全身画像)を例に挙げてくださった。

ワシリーサといえばビリービン画のものが有名だけど、講座後に他の画家によるワシリーサも調べてみると髪色については茶色と金色のあいだのような色が多い印象。ディズニープリンセスのような明るい金髪のワシリーサ像も見られるが、もっと落ち着いた髪色がどうやらポピュラーのようだ。

瞳の青を語るのに、ライ麦畑の上の空のようなという形容を用いているが、空の青とライ麦畑の渋い黄金色味は反対色であり引き立て合うからとのこと。個人的にも、刈り入れ後の切り株だけだったが、ロシアの麦畑と大空の対比はとても印象に残っている。(ちょうど今頃のモスクワ郊外の画像)

この物語も多分次回で終わる。最後まで頑張りたい。

書籍画像はビリービン伝記「イヴァン・ヤコヴレヴィチ・ビリービン」。(直)
2020年09月28日

風が気持ちいい休日の午後。夫と久しぶりに西荻散歩。骨董屋さんやフランス雑貨屋さんをのぞいたり、ケーキ屋さんにも寄ってから本屋さんで買物して、食パン屋さんの行列に並んで帰ってくるコース。

若い女の子たちが深い色合いの装いにベレー帽を被ってるのを見かけたり、おしゃれな着物姿の方たちとすれ違ったり、途中でどんぐりを拾ったり、秋の到来を実感するお散歩だった。

せっかくなのでどんぐりは小籠に入れて。やはり小籠を持っているカルゴボリのお人形とパチリ。カルゴボリの小籠の中にはカラハツタケ(多分)がいっぱい。

どんぐりの絵本「どんぐりちゃん」。マイヤちゃんが作ったどんぐり人形の男の子。靴は粘土。マイヤちゃんの手から滑り落ち様々な出来事に出会うお話。


2020年09月26日

最近使っている少し遠い場所の郵便ポスト。遠いけれど最終収集時間が以前のポストより35分も遅いので気持ちに余裕が生まれて良い感じ。

プラートフ&ヴァシリーエフ画「物語への旅 諸国動物物語集」は アルバニア、イギリス、ビルマ、ブルガリア、ハンガリー、ベトナム、インド、スペイン、イタリア、…と世界中のお話を集めた1冊。日本のお話も3つ収録されている。

それぞれの国の民族衣装を身につけた明るい色合いの優雅な線で描かれた動物たち。皆瞳が輝いていて魅力的だ。

画家のオレグ・ヴァシリーエフとエリック・ブラ-トフのコンビは1959年から30年間で100冊以上の本の挿絵を描き出版したが、それは仕事としての取り組み。その後、ソビエト連邦崩壊という大変革に伴い、アーティストとして本来追求したかった道を歩んでいる。


2020年09月25日


明日は都合によりオープンルームはお休みいたします。

「タチヤーナ・マーヴリナ 芸術についての研究」はその生涯の活動についての丁寧な記録である。もちろん民話の挿絵も収録されているが、風景画、宗教画、花を描いた静物画、そして結構な数の裸婦像などを鑑賞することができる。

今まで見たことのない絵画が多いし、またマーヴリナ自身のポートレートも随所に登場するので、その人となりを感じることもできて大変興味深い内容だ。

マーヴリナといえば1976年に国際アンデルセン賞を受賞しているが、国内でも名誉ある賞をいくつも受賞している。しかし、時代の波に揉まれながらの芸術家としての生涯が決して平坦なわけはない。実際、若い頃は前衛表現活動に身を投じながら、すぐに表現の自由を奪われる時代に突入するのだ。

本を見ながらとにかく強く感じるのは溢れ出る表現への欲求だ。だからこそ、その奥にあった葛藤や模索にも思いを馳せたい。

マーヴリナは古い都市を何度も旅し、ロシアの民衆芸術に情熱を注いだ。また民話の挿絵を描くことが芸術家としてのひとつの大きなテーマとなるのだが、ロシアの古い世界を表現することにこそ想像力と創造力が羽ばたかせられるフィールドがあったのだなぁと、その生き生きとした民話挿絵表現を見ながらあらためて思ったわけである。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/506
2020年09月24日

クリーム色の表紙が優しい印象の「ピーターラビット全集」には作品が出来た年代順に20のお話が収録されていて一挙に読むことができる。

表紙の大きなピーターは「ベンジャミンバニーのおはなし」の中の一場面。ものおとが聞こえピーターが不安に思っているという挿絵。ピーターの表情に引き込まれる。

シリーズ最初のお話「ピーターラビットのおはなし」は1902年出版で本格的カラー写真製版で印刷されている。このピーターのシリーズは大きく印刷技術が進歩した時代の成果でもある。

その頃、ロシアではビリービンが活躍していた。こちらは石版印刷。そのあたりを比べるのも面白い。(直)
2020年09月23日

台風の影響で雨も降り出した連休明けの水曜日。一気に空気も秋めいてきて今日は長袖。

連休は久しぶりに少し自然の空気を吸うこともできてありがたいことだった。今回はマタンカちゃんも同行。やはりロシアにルーツがあるお人形。白樺の背景が映えるような。

そのマタンカちゃんだが、20日の日曜日はそのマタンカちゃん作りのワークショップ(オンライン)が開催された。

マタンカちゃん作りのエキスパートでいらっしゃるWさんが所属されてる絵本の研究会での開催だ。講師はWさん。私もお声掛けいただき、マタンカちゃんのことや「セリョージゃとあそぼう!とロシアの自然と文化」というテーマでお話させていただいた。

マタンカちゃんのお友だちがたくさん増えたことはとっても嬉しい。Wさんはもう何体くらい作られているのだろう。マステを使うなどのテクニックを会得され、勘どころなどポイントも明確、とてもわかりやすい内容で、そして何よりWさんの温かいマタンカ愛が伝わってくる素敵なワークショップだった。

また、これぞまさに文化が人から人へ伝わるその現場なのだなぁと感じられ、感慨深いことだった。

ワークショップの後の私のお話では、絵本を通してのロシアの農民の文化や森の自然の紹介、絵本内容の意図、そして関連絵本などにも触れつつまとめたものをお伝えさせていただいた。

研究会の皆さんに迎え入れていただき、大変貴重な時間を過ごさせていただいた。感謝!(直)
2020年09月20日

オープンルームありがとうございました。20〜22日はお休みいたします。ご注文は自動受付。よろしくお願いいたします。

『華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界』(海野弘)を購入。時間がなく今のところちらちらと眺めるにとどまっているのだが、ビリービンが描いた銀行のホールのフレスコ画やブノワのデザイン画の数々も含め初めて見るものも多く嬉しい。

それにしても美しく驚きに満ちた世界!画集を見てもワクワクするわけだから、実際はどんなにか心踊る舞台の光景が広がっていたことだろうと思う。

この本、これから楽しみながら読んでゆきたい。重たい本なので足の上に落とさないように注意しながら。(直)

2020年09月18日

今日は午後に豆大福を食べそしてさっき鯛焼きを食べ、そういえば昨日はおはぎを食べた.…明らかに餡子物の食べすぎだ。秋の声を聞くとそういうものが食べたくなるのは何故なのだろう。

明日はオンラインオープンルーム。2時から5時まで。予約個人対応。お気軽に遊びにいらしてください。

写真集「カムチャッカの隣人たち」は厳しくも美しい大自然とそこで生きる動物たちの詳細な記録。隣人としての節度ある距離を保ちながら動物たちが見せる様々な姿を捉える。

クマとキツネが多い。好奇心があり、人間にも関心を寄せているのがわかる。
瞳の表情が想像以上に豊かでハッと心突かれる。(直)


2020年09月17日

「欲張りなシュローチカちゃん」(リャザーノフ文/ブトローヴァ画) 。シュローチカちゃんはまだ小さい女の子だけど、ひとりで気ままにお出かけする。しかもパンをかじりながら。悪い人にさらわれないかしら、転んでパンが喉につまらないかしら、と心配になる。

でも大丈夫。シュローチカちゃんが出会うのは牧場の動物ばかりだし、きっとお庭感覚のかなり身近な場所なのだろう。そんな風に気楽に出かられるのは羨ましい。

シュローチカちゃんは、動物たちが何と言おうとお気に入りのケシの実パンを誰にも少しもあげようとはしない。表紙にもあるあげないもん、という仕草と表情が何とも小さな女の子らしくて笑ってしまう。

また、今度は動物たちに同じようにそっけなくされた時のがっかりした姿も気持ちが伝わってくる。(直)
2020年09月16日

日脚が短くなってきた。曇天のせいかもしれないが、暗くなるのが気持ちよりも速い。というか、朝起きた時からいつも時間は私を置いてどんどん進んでゆくのだけれど。

黄色とオレンジが混ざったような明るい蜜柑色の表紙の絵本は、ヴァスネツオフ画「初めてのお話集」だ。

収録されているお話は「まだら模様のめんどり」「おだんごパン」「テレモーク(御殿)」「大きなかぶ」。なるほど納得のラインナップ。多分ロシアの誰もが口ずさめる国民的なお話なのだと思う。

「まだら模様のめんどり」は、めんどりが金色の卵を産むが、ねずみが壊してしまう。お爺さん、お婆さんは悲しむ。めんどりは、金色ではないけれど卵を産むから泣かないでと鳴く、というお話。

そろそろ蜜柑や柿のシーズン。嬉しい。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/505
2020年09月15日

イワン・ビリービンの「物語とブイリーナ集」の「 イワン王子と火の鳥と灰色オオカミ」のお話の一場面。美しいエレーナ姫は金色のたてがみの馬に跨り、イワン王子は灰色オオカミの背中に乗り森を駆け抜ぬけているところだ。

末っ子イワンがイワン王子に同情した灰色オオカミの助けを借りて、火の鳥と金色のたてがみの馬と美しいエレーナ姫を手に入れるというこのお話。灰色オオカミはとにかくイワン王子を手厚くサポートする。

イワン王子は兄たちに殺されもするのだけど、なんと灰色オオカミは生き返らせることまでする。すごいなぁ。と感心するしかない。賢く行動力もあり、人情味?ある灰色オオカミと、ちょっとドジっ子イワン王子の物語。お話の面白さ、不思議さを存分に味わえる。

ビリービンのこの挿絵の躍動感と迫力!そして白樺を中心とした森の描写が一気にお話の世界に引き込む。素敵な裏表紙だ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/490
2020年09月14日

夜がだんだんと長くなり、カクトラノオも咲き出した。どうやら今年も秋の日々が始まったようだ。今年の十五夜は10月1日とのこと。

「眠りの絵本」。アナスタシア・オルローバの詩に合わせてイリナ・ガブリロワが優しく幻想的に夜の眠りの様々な表情を表現。

夜といえど暗さと明るさが拮抗し、白色が効果的に使われてメリハリとリズム感を生み出し、アクティブで楽しさのある世界が広がる。

静かな月と対照的に各ページに散りばめられた星は囁きあい、歌いあい、夜を彩る。

現代ロシアで活躍する作家と画家の活き活きとした素敵なコラボレーション。ひんやりと温かい不思議な夜の絵本。
2020年09月13日

オンラインオープンルームありがとうございました。またよろしくお願いします。

今週も色々な事があった。先週も色々な事があって、そうこうしているうちに9月ももうすぐ半ばとなる。雨も降り、少しずつ秋らしくなってゆくのだろう。季節の変わり目。体調に気をつけたい。

秋らしい表紙の「森のお話」。秋の森。地面に落ちた1枚の黄色い葉。そこを通る動物たち。定点カメラで撮影したような動物たちの一瞬の表情や身体の動きをしっかりと捉えて描かれている。足音、息遣いまで感じられるような。

表紙の狐が鼻先に神経を集中させてるなぁと感じられる横顔を見ると、犬と同じだなぁと思う。以前一緒に暮らしていた時、つくづく犬というものは鼻先から歩く動物だと思ったものだ。鼻が決めた方向にに身体全体がついて行く、鼻を先端にしたまるで矢印が動いているみたいだと感じたものだ。

落ち葉の匂い。秋の匂い。東京の本格的な秋はまだまだ先のよう。でも、多分もうすぐ金木犀の匂いがし始めるはずだ。きっと。(直)
2020年09月11日

明日土曜日はオンラインオープンルーム。ご予約いただいた方々に個別対応。新着絵本や話題の絵本、季節の絵本などご紹介。お気軽にどうぞ。午後2時から5時まで。

画像は、2冊とも、ベラルーシのお話集。左の絵本はかつて三鷹台にあった絵本専門古書店ビー・ラビッツさんで購入したもので1998年版。3箇所見開きでポップアップになっている。

右側は現在カランダーシで扱っているもので、こちらはポップアップはないが収録されているお話は多い。たっぷりとお話の世界を楽しめる2018年版。

装いを変えながらも、こうやって出版され続けていることは大変意義深いことだ。ラチョフの描く動物が素晴らしいのは言うまでもないのだが、ロシア動物民話の挿絵であまり見たことのないライオンや、アナグマ、それから蚊なども登場するお話もあるのでそちらの表現にも注目したい。(直)
2020年09月10日

カランダーシで扱っているロシアアヴァンギャルドシリーズ絵本。カバーを開くとこんな感じで復刻絵本の表紙があらわれる。、

この絵本は「海と灯台についての私の本」。左側には詩を書いたアヴンギャルドの旗手マヤコフスキーについての解説文が書いてある。貴重な絵本の数々をこの時代に単に蘇らせるだけではなく、カバーを付けて絵本を守り、作家の情報も提供したり、資料としても有効なスタイルに仕上げている。

絵本本体は、風合いを当時の質感に寄せながらもしっかりとした紙で作られており安心して読める。ありがたい。

そして、あらためて絵本を開けば、緊張感を伴った迫力ある表現に目を見張るわけである。何度見ても唸る。印象が褪せない。かつて初めてこの絵本を見た時にこんな表現の絵本があるんだ、と驚いたことを思い出す。

最後に子どもたちが家の中でお茶を飲んでいる場面でホッとする。何かもらえないかと上を向いて座っている犬の後ろ姿がとても好きだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/413
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