美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2023年01月07日

新しい年になりました。今年もよろしくお願いします。

今年もモスクワのラチョフの義理の息子さんから干支に因んだメッセージとイラストが送られてきました。ロシア民話の挿絵とのこと(多分『自慢家うさぎ』というお話と思います) 
感謝です。

中日新聞元旦一面の中日春秋というコラムの中で『うさぎのいえ』が取り上げられました。お問い合わせの電話があり知りました。お話の捉え方というのは、受け取る側の立場や年齢や経験、時代背景などなどによって変わってくるところもありますし本来自由だと思うのですが、今起きている苛烈な現実と紐付けた表現はかなり生々しく驚きました。

庭の山茶花がこの冬も花を咲かせています。最近はそのまだ硬い蕾を切って活けて室内で花開かせるという事も楽しんでいます。小さい蕾が暖かい部屋であっという間にどんどん膨らんで次々と開いてゆきます。速回し動画みたいに見るたびに姿が変わる様子に「おお」と目を見張ってしまいます。

今年はどんな年になるのでしょうか。時の流れは早いと感じていますが、気持ちのありようは速回しができないものです。自分なりのペースになりますが日々をできるだけ大切に過ごしてゆければと思います(直)
2022年12月28日


 カランダーシの冬休みは12月29日〜1月4日です。その間もご注文は自動受付しています。発送は5日以降となります。よろしくお願いいたします。

 今年はロシアの侵攻の影響で春以降「今まで通り」が上手くいかなくなった部分が結構ありました。残念ながらこの状況がいつ変わるのか分かりませんが、引き続きこの小さな歩みを続けていければと思います。

 先週今年最後のクニーシカの会がありました。コズリナ先生のご指導のもと、嬉しい事に新しい入会者の参加もあり賑やかな会となりました。感謝!この会は海外からの参加者もあり、オンラインを通して毎月お会いできるが楽しみです。入会者随時募集中です。

 来年はうさぎ年です。そこでカランダーシ刊絵本・ロシア民話『うさぎのいえ』をおすすめします。ちょうど季節も冬からスタートするお話です。家を奪われたうさぎを助けるのは一体誰なのでしょうか?ラチョフが描く素朴な民話の世界を是非この機会にどうぞ!

 今年はロシア語のお話の会を板橋区立中央図書館ボローニャ絵本館でさせていただく機会が2度ありました。緊張もしましたがとても楽しい時間でした。準備の過程でも学ぶことも多く、個人的にも大変貴重な経験となりました。感謝です。

今年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。




2022年11月14日


 カランダーシの部屋から眺める景色がこの数ヶ月の間にすっかり変わりました。今日はショベルカーが来ています。来年の今頃は一体どんな景色が広がっているのでしょう。この窓からその変化をそっと見つめる日々はまだまだ続きます。
 さて、この度いたばし中央図書館ボローニャ絵本館の「私のイチオシ絵本リレー」という企画に参加させていただきました!感謝!
 ロシアの子どもたちの遊びをオオカミのセリョージャが案内する絵本「セリョージャと遊ぼう!」(カランダーシ刊)をイチオシしました。SNSはこちら【Twitter】 https://twitter.com/itabashiehon/status/1590876284632322048?s=46&t=OcCZ3iT27Ttgxr_qHw8TcQ 【FB】 https://www.facebook.com/100064365892314/posts/pfbid02vFwsVoKWTDygDJRjTobS6kPJhXGzXxADqtMVTVi531M8FTkUwxAXkmgRTCuDAStTl/?app=fbl 【Instagram】 https://instagram.com/chuolibitabashi_ehon?igshid=YmMyMTA2M2Y=
絵本は館内でもご覧いただけます。
 ボローニャ絵本館では世界中の素晴らしい絵本を手に取って見ることができます。ロシアの絵本もあります。ゆったり絵本と向き合える素敵なイチオシ図書館です!
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/library/bologna/index.html

 
2022年10月17日


 このところ雨が多く秋は深まるばかりですね。日が暮れるのも随分早くなりました。
 10月16日は午後から板橋区立中央図書館のボローニャ絵本館の外国語おはなし会の担当として約30分間ロシア語絵本を読み、手遊び歌などを参加者の皆さんと一緒に楽しみました。
 今回はお話の内容にちなんでカランダーシの部屋のマトリョーシカたちとソ連時代のパペット人形のハリネズミ君を連れて行きました。

 ということで、皆さんにお披露目する前にハリネズミ君を先日洗濯しました。まず身体の部分をぬるま湯でサワサワと優しく手洗い。お顔の部分はぬいぐるみ用の専用洗剤でトントンと拭きました。50年前のかなり使い込まれたお人形ですので変色もしていますしさすがに見違えるようには綺麗にはなりませんでしけれど、全体的にさっぱりとしたように思います。身体を濡らされてバスタオルに包まれた時はかなり不安そうなハリネズミ君でしたが、乾いたら少し晴れやかな表情になりました。
 今回はこのハリネズミ君はハリネズミの詩を読む時に登場してもらいました。口の下にテグスが付いているので引っ張ると口が動いているように見えるんですよ。また、マトリョーシカたちも大活躍でした。

 去年の秋から数えるとこちらでお話させていただくのはこれで3回目になりますが、お話や絵本を通してロシアの文化を子どもたちや保護者の方々にお伝えできる機会を与えていただけたことについては、無論責任も感じ恐縮という気持ちもあるのですが、とにかく大変ありがたいことと思い取り組んで来ました。この取り組みは私個人にとっても良き学び、そして励ましになっているのは言うまでもありません。
 何よりも、ロシアのお話や歌の面白さ、楽しさを身をもって体感できることが嬉しいです。感謝。(直)



 
2022年09月30日



今日で9月もお終い。金木犀の良い香りが鼻をくすぐる季節となりました。
 
 昨晩はクニーシカの会でした。少し久しぶりの参加者もいらして、コズリナ先生のご指導のもとДядя Фёдор を読み進みていくことができ感謝でした。今回の箇所はわりと理屈っぽい会話文が多かったのですが、言葉が持つ実際のニュアンスなども教えていただきながら理解を深めてゆきました。単語の意味を辞書をひいて調べてそれを組み立てた文章でははっきりしなかった物語の世界が生き生きと色彩を持ち、目に浮かぶようになるのはありがたいことです。こうやって児童文学を通してロシアの生きた文化、市井の人々の暮らしのことを学べることは今だからこそ大変意味深いことではないかとあらためて思ったことでした。

 少し前になりますが、板橋中央図書館で開催されていたボローニャ・フェアinいたばしにおいて行われていた外国語お話の会で、ロシア語の絵本の時間を担当させていただきました。ロシア語で絵本を読み日本語でもお話しをして、手遊び歌を歌いました。簡単な挨拶などロシア語で言ったり、また、にわとりをテーマにした手遊びや絵本を読んだので、にわとりの鳴き声「コケコッコー」のロシア語の言い方も皆で言ったりしました。
「コケコッコー」は「Кукареку…クカリクー」と言います。同じ鳴き声でも言語によって表現が異なるのは面白いです。
 古いにわとりの詩を読んだ時、多分?ロシアの方が嬉しそうにロシア語で唱和してくださったのは大変嬉しいことでした。会の後、私が持参した絵本を懐かしそうにご覧になっていました。
 当日はソ連時代のにわとりのパペット人形も活躍してくれました!
 私自身、こういった機会を通してさらにロシア絵本の世界がグッと身近に感じられますし、大変ありがたいことだと思っています。

来月のクニーシカの会は10月27日です。参加者随時募集中です。(直)



2022年08月09日



カランダーシは8月11日から21日までお休みします。ご注文は自動受付しています。発送は22日以降となります。よろしくお願いいたします。

8月25日木曜日夜8時からクニーシカの会を開催します。コズリナ先生のご指導のもと一緒にДядя Фёдор を読んでゆきます。ソビエト時代の実際の生活や文化に基づいた生きたロシア語が学べます。入会者随時受付中。興味のある方は是非ご連絡を。

長年にわたりロシア極東森林再生事業に携わってきたNPO法人むさしの・多摩・ハバロフスク協会の会報「プリローダ」にカランダーシ刊『リィーヤとトラ』の大きな広告を掲載していただきました。同法人は「寒帯林保全」「自然体験活動」「国際交流」を行なっています。

私は10年以上前になりますが、この協会の会員の方が開いていたロシア語クラスにお世話になっていました。懐かしいです。それからずっと賛助会員という形で微力ながら活動を応援させていただいています。通常の活動が再開継続されるよう早く平和が訪れることを願っています。

近年夏の暑さが厳しさを増していると実感しています。壁際の植物など反射熱もあり可哀想だと思う今日この頃。そういう事情もあり今年は初めてハイビスカスやブーゲンビリアなど熱帯の花の鉢植えを求めてみました。さすがに元気で鮮やかな色の花で楽しませてくれています。(直)



2022年06月25日

この季節のお楽しみ、テーブルに紫陽花を飾って紫陽花のお菓子をいただきます。窓からは庭の白いアナベルが見えます。梅雨は鬱陶しいですが雨と紫陽花の景色は良いものです。

先週木曜日はクニーシカの会でした。コズリナ先生のご指導のもと、テキストを読み進めてゆくことができ感謝です。犬のシャーリックは室内犬になるためにプードルカットまでしたのにうさぎを見たら狩猟犬の血が騒ぎ夢中になって追いかけてしまいます…。自分が何者であるのか、その問いのひとつの文学的な?答えがいよいよ次回見つかりそうです。物語を共に読みながら生きたロシア語のニュアンスやソ連時代の社会背景のことなど教えていただけます。興味のある方は連絡お待ちしています。

ロシア絵本を4点ご紹介。

『きのこの下で』
アニメーションの世界で多くの作品を生み出してきたウラジーミル・ステーエフはロシアではとても人気がある作家です。森の中で強い雨にあった蟻は小さなきのこの下で雨宿り。するとずぶ濡れの蝶々かやってきて…というちょっと不思議なお話です。

『僕は赦しを求めない』
母親と衝突した少年の滲む心象風景が美しい芸術的な絵本。プロコフィエヴァの物語をトラウゴットの繊細で心の奥深くへ問いかけてくるような挿絵が切なく彩ります。少年の心の動きに寄り添いながら物語を味わいたい。

『野の白鳥』
シャルル・ペローの「長靴を履いた猫」「赤ずきん」そしてアンデルセンの「野の白鳥」が収録されている。挿絵はブラートフ&ヴァシリーエフ。コンパクトサイズけれどハードカバーでしっかりとした作りです。優雅な挿絵はロマンティックな世界へ誘います。

「ラパートチキ」
菩提樹や白樺の樹皮や麻などで作られていた農民たちの履物をかたどった絵本です。ロシアの昔話の挿絵を見ると皆履いています。コムナールが描く昔ながらの詩や童謡の世界が楽しめます。2つの絵本が紐で繋がっています。壁に飾っても可愛いですよ。
2022年06月04日

先週木曜日はコズリナ先生のご指導のもとクニーシカの会を開催しました。皆さんお忙しくて参加者は少なかったのですが、いつも通りじっくりとテキストと向き合う時間を持つことができて感謝です。今回のテキストの箇所も新たな騒動が巻き起こる内容でした。会話文も多く、先生がいつもおっしゃってる「生きたロシア語」を教えていただけて良き学びとなりました。興味のある方は是非ご一緒しましょう。連絡お待ちしています。

少し前になりますが、神代植物公園のバラ園に満開のバラを見に行ってきました。この時期だけ週末は8時から開園していましたので、張り切って早起きをして出かけ、最も朝が強いという馨しい香りも楽しんできました。

丹精されたバラはどれもそれぞれに見事に美しかったのですが今回は特にチャイコフスキーという白いバラの柔らかな佇まいに心惹かれました。全ての種類のバラを近くで見て、香りを楽しみ、最後にテラスに登って全景を眺めてうっとり…。心地よい贅沢な時間を過ごすことができました。目の保養。心の栄養です。

ロシア絵本を3冊ご紹介します。
是非詳細のページで挿絵の画像もご覧ください。
左から

M・アロムシタムによる翻訳絵本です。ダロフ・イプカが描く洗練された恐竜の造形に注目です。
お馴染みの恐竜が次から次へ登場します。
『奇跡の卵』
https://karandashi.ocnk.net/product/640

真ん中の猫型絵本はランダーシでずっと人気の猫の詩の絵本。アリス・ポーレット画。ロシアの猫の魅力たっぷりです。
『ねこちゃん、ねこちゃん』
https://karandashi.ocnk.net/product/334

右側は芸術的な挿絵の世界にひきこまれる美しい絵本。アレクセイ・レミゾフの物語をベラ・パブロヴァがイマジネーション豊かに表現。美しい神秘の世界に誘います。
『コストロマとそのほかのお話集』
https://karandashi.ocnk.net/product/641
2022年05月20日


吹きゆく風が気持ちのよい季節です。
庭のバラもだんだんと終わりです。代わりに紫陽花の蕾が大きくなっているのが楽しみにです。今年ももうすぐ雨のシーズンですね。

鉢植えのワイルドストロベリーが今年はたくさん実をつけてくれています。甘い甘い香りが鼻をくすぐります。おやつでパクパクいただいています。

ロシア絵本の紹介です。
『 魔法の笛と水差し』
再入荷です。森で野いちごを探すお話。葉の影に隠れた実を中々見つけられないジェーニャちゃんはおじいさんのきのこの精に出会います。ある意味野いちごが主役ともいえる絵本です。バルボチェンコの野いちご愛感じる挿絵が素敵です。
https://karandashi.ocnk.net/product/425

『わらの牛』
ウクライナのお話です。藁で作った牛に松ヤニを塗ると、クマやオオカミやキツネが次々に引っ付いてしまいとれません。おじいさんは引っ付いた動物たちを捕まえて穴蔵に入れてしまいますが…。アニメーション界で活躍したレープキン・ペトロヴィチの挿絵は表情豊かで親しみやすくお話の楽しい世界を伝えます。
https://karandashi.ocnk.net/product/639

『セリョージャとあそぼう!』
カランダーシ刊の昔から伝わるロシアの子どもの遊びを紹介した絵本です。まず灰色オオカミの子のセリョージャは森に野いちごやビルベリーを摘みに行きます。それから歌を歌ったり、ゲームをしたり、布人形のマタンカちゃんを作ったり、パンケーキを作ったり楽しく遊びます。絵本を見ながら是非一緒に遊びましょう!
https://karandashi.ocnk.net/product/303
2022年04月30日

カランダーシは5月1日〜8日までお休みします。ご注文は自動で受け付けています。発送は9日以降となります。よろしくお願いいたします。

庭では青いシラーと紫蘭からたんだんとバラにバトンが渡される頃です。ノースポールは今が盛りですがビオラたちはピークを越えたようです。春から初夏へ季節が進んでいます。

ロシア語の勉強は細々とですがずっと続けています。もう生涯の友みたいな感じでしょうか。コツコツ続けてゆけるものがあるのはありがたい事だと思っています。
2022年04月23日


暑かったり寒かったりですが、八重桜がきれいだし、庭の蕗は美味しいし、丹精された牡丹は美しいしで、やはり春はいいものだなぁと思います。

今週木曜日はコズリナ先生ご指導のもとクニーシカの会を開催しました。文法や表現の確認だけではなく、何気ない文章がチェーホフ『ワーニャ伯父さん』からの引用である事を教えていただいたり、またロシアでガムが普及したのは90年代以降で、牛の反芻がロシア語のガムの語源となった…などなど勉強になる事がたくさんで楽しい時間でした。知ること学ぶことの大切さをあらためて感じました。来月は26日夜8時からです。興味のある方はご一緒しませんか?

ロシア絵本3冊をご紹介します。
真ん中はウスペンスキー作『Дядя Фёдор 』です。このお話は色々な挿絵で絵本が出版されていますがこれはカラフルな挿絵がたくさんです。https://karandashi.ocnk.net/product/638

そして左は再入荷のロジャンコフスキー画『ミーシカ』です。亡命先のフランス時代の作品です。
https://karandashi.ocnk.net/product/616


そして右側は同じくロジャンコフスキー画の『かえるだんなのけっこんしき』(ジョン・ラングスタッフ作)です。ロジャンコフスキーは亡命先のフランスからさらにアメリカに渡ります。そしてそこでも絵本の挿絵を描き続け1956年ににこの絵本で大変栄誉あるコルデコット賞を受賞します。日本でもさくまゆみこさんの翻訳で光村教育図書から出版されています。

ロジャンコフスキーはその後ロシアへ短い滞在の帰国旅行はしましたけれど、アメリカに住み続けて1970年に亡くなっています。

そしてロジャンコフスキーの挿絵画家としての作品が母国ロシアで“やっと”ロシア語で翻訳出版されるようになるのはカランダーシ調べでは多分2010年以降です。

『かえる…』は元々スコットランドのお話といいます。それがアメリカに伝わりアメリカで絵本を作るにあたりロシア人の画家が絵をつけているわけです。

ひとつのお話が国を越えて伝わり、国を越えざるをえなかったひとりの画家の生涯と出会いひとつの絵本が生まれたという事、そしてそれが長きに渡り愛され続けているという事実に思いを寄せることは大切です。
https://karandashi.ocnk.net/product/637
2022年04月16日

今週は大切な用事があり復旧したばかりの東北新幹線で仙台まで行ってきました。雲低くたちこめる生憎のお天気でしたが福島が近づくと遠く近くに桃畑の桃の花が咲いている今だけの美しい景を楽しむことができましたし、仙台では雨に打たれ静かに花散らす桜の古木の佇まいに胸打たれたり、慌ただしくもゆく春に思い寄せつつの旅となりました。

3冊のロシア絵本のご紹介をします。どの絵本の画家も現在進行形で活躍している方ばかりです。3冊とも昔から伝わるお話や民芸の世界ををそれぞれのアプローチで現代の私たちに向けて紹介してゆこうとしています。

左は『森を想像しながら…フォークアートの描き方』新しい感覚を取り入れた独自の東欧民衆芸術表現で大変人気のあるディナラ・ミルタリポヴァの多くの作品を楽しみ描き方を学べる豪華で貴重な一冊です。
https://karandashi.ocnk.net/product/635

真ん中のカラフルなお花模様の絵本は再入荷絵本です。アコーディオンの形をしている歌の絵本「アコーディオンを弾こう!』です。宗教的な絵も手がけるスコティナによるロシアらしい花模様や色彩豊かなロシアの昔ながらの歌の世界!思わず歓声がもれてしまうような華やかさです。
https://karandashi.ocnk.net/product/476

右側は国際アンデルセン賞受賞画家であるオレイニコフ画『せむしの小馬』です。ロシア人なら誰でも知っている19世紀に作られたエルショフのお話ですがオレイニコフは硬質で哲学的な広がりのある表現でこれまでの挿絵のイメージをガラリと変えています。現代アートと昔話の世界の新たな地平とも言うべき作品といえるでしょう。
https://karandashi.ocnk.net/product/636

2022年04月09日


今年は庭のドクダミの繁栄を少しでも抑制できたらと新芽を少しずつ抜き始めています。でもやはり早くも頓挫の気配。根が地中で網の目のように繋がっていていくら地上の芽を摘んでも全然埒があきません。

今は他にハナニラや色の淡いスミレもチラホラ咲いています。ベランダのモミジは新芽が深紅色でまるで花が咲いたようです。

ロシアの絵本を3冊紹介します。『トゲトゲのコートを着たこぶた』はロシア人気児童文学作家セルゲイ・コズロフ作の短編集です。

冬の寒い日に外を見るためにハリネズミが鼻を窓にぴったり押しつけると鼻の先端が広がって窓の向こうから見たらまるでトゲトゲ付きのコートを着たこぶたに見えた、というお話の内容からつけられています。

それぞれ孤独や不安を抱えている森の動物同士が豊かな想像と思いやり溢れる会話を交わしながら友情を育みます。日常の些細な出来事や不安や死と向き合う姿が淡々と語られる余韻残る物語集。ペルツオフの挿絵は抑えた色調と素朴で偽りのない動物たちの表情描写で見る者に優しく語りかけてくれます。
詳細を是非https://karandashi.ocnk.net/product/633

『チェブラーシカ』表紙を揺らすと目玉が動きます。厚紙玩具絵本。
詳細https://karandashi.ocnk.net/product/634

再入荷『こねこのチュッパは何故小鳥を捕まえないのか』
https://karandashi.ocnk.net/product/491




2022年04月01日


カランダーシの部屋のベランダではデイジーがこんもりと花盛りです。モミジも芽吹いてきました。色々な事がありますが今年も春が巡ってきたようです。

さて、随分とこのダイアリーやSNS方面をお休みしてしまいました。心配をしてくださった方もいらっしゃると思います。申し訳ありません。

少しゆっくりペースになりますが、またこちらでロシア絵本の紹介や日々のことなど綴っていければと思います。

ロシアの絵本カランダーシを今後ともよろしくお願いいたします(直)

再入荷絵本などです。
『ウクライナのお話集』(児童書・挿絵白黒) https://karandashi.ocnk.net/product/609
『長靴を履いた猫』https://karandashi.ocnk.net/product/615
『アーズブカ』https://karandashi.ocnk.net/product/617







2022年02月25日

まさか…と思いたかった事が起きてしまいました。そして現在進行中です。昨日から胸が苦しいです。ウクライナの人たちの事を思い、またこの事に心痛めているロシアの人たちの事を思っています。Нетвойне(戦争反対)です。

今日は資料絵本からウクライナの民話絵本をひとつご紹介します。『わらの牛』というお話です。左は1971年刊でハイキンの挿絵です。右は邦訳版(田中潔訳 ネット武蔵野)で挿絵はラチョフです。

おばあさんがおじいさんに頼んで作ってもらったわらの牛には松ヤニが塗られます。丘の上で牛を放しおばあさんは糸紡ぎしながら寝てしまいます。

そこへくまがやってきて松ヤニを分けてもらおうと牛に触ると引っ付いて離れなくなってしまいます。おじいさんはそのくまを穴蔵に放り込みます。その後おおかみ、うさぎ、きつねが次々と松ヤニに引っ付き捉えられ穴蔵に放り込まれます。

おじいさんはナイフを研ぎ動物たちを殺そうとしますが、動物たちは贈り物や労働を約束して逃してもらいます。そしてその約束はきちんと守られました。おじいさんとおばあさんはわらの牛のおかげで幸せにくらしました。というお話です。

このお話は以前クニーシカの会で皆さんと翻訳しましたので懐かしいです。そして昨晩はそのクニーシカの会の開催日でした。初めての夜開催です。

最近参加者の方々がお忙しくて週日午前という設定が難しいと感じており、またコズリナ先生からのご提案もあったので朝から夜へお引越しをしてみた第一回目でした。ありがたいことに新しい参加者もいらして、またお仕事でいらっしゃれなかった方も久々に参加してくださり賑やかな会になりました。

テキストは『Дядя Фёдор 』です。コズリナ先生のご指導のもと家出した息子からの破茶滅茶な内容の手紙を両親が読むところを皆で読み訳してゆきました。表現のニュアンスの捉え方などもちろん、犬の品評会のことやインフルエンザ事情などなどソビエト時代の実情もお聞きしながら物語理解を深めてゆくことができました。感謝。来月は3月24日(木)夜8時からです。参加者随時募集中です。よろしくお願いします。

明日午後はオープンルームです。ロシア絵本をご覧になりたい方はどうぞいらしてください。ご予約を本日中にお願いします(直)




2022年02月22日

梅のお饅頭をいただきました。季節が感じられる和菓子はいいですね。ひととき心が和みました。梅といえば?梅ヶ枝餅も冷凍室にあります。こちらはアツアツにしていただきます。

イリヤ・カバコフ画『詩と物語集』の表紙は「長靴をはいた猫」ですね。ロシアらしい長毛種の尻尾の立派な猫はとても利発そうです。

カバコフはウクライナ生まれの前衛芸術家として有名ですが、ソ連時代は30年に渡り子どもの本の挿絵を手掛けており多くの作品を残しています。

この仕事は彼の本意ではなかったようですが、線描きを生かした独特の華やかでいながら乾いた世界観は鮮烈な印象を子どもたちに与えたに違いありません。

大人しめな作品もありますが、やはりカバコフの創造性を感じさせるユニークな絵本だと思います。
2022年02月21日

少しずつ家の中の整理をしています。昨日はリビングの隅にある一つの棚の中身の取捨選択をしました。随分と捨てる物がありました。懐かしい物が出てくると手が止まります。先はかなり長そうです。

明日火曜日の午後と土曜日の午後はオープンルームをします。前日までにご予約をお願いします。

チェーホフ作『カシタンカ』は飼い主とはぐれてしまったまるできつねのような犬のお話です。

カシタンカはサーカスで動物たちと一緒に芸をするひとりの道化の家に拾われます。共に暮らす白猫やがちょうとぶたと知り合い、ある夜そのがちょうの死を目の当たりにしたり。そしてカシタンカも芸をしこまれサーカスに出るのですが、そこで観客としてきていた元の飼い主に名前を呼ばれ…。

挿絵はトラウゴット兄弟です。滲む水彩でカシタンカの身の上を情緒的に伝えます。またカシタンカを拾った新しい飼い主の人物像の表現に特に力が入っており、印象的な挿絵が幾たびか登場します。人生の悲哀がズーンと迫ってきます。
2022年02月18日

庭にぽこぽこ蕗の薹が顔を出しています。蕗は実家の庭から少し移植したのですが随分と増えてしまい少し困っています。蕗の薹はかわいいですね。

明日午後はオープンルームです。本日中に予約をお願いします。

プーシキン作『サルタン王物語』。ロシアの絵本ではビリービンが有名かもしれません。

挿絵画家のスピリンは1948年生まれ。ソビエト連邦崩壊直後にアメリカに移住して以来、世界の古典文学、児童書の挿絵を描き高い評価を得ています。マドンナの絵本の挿絵も手掛けています。

誰しも芸術作品としての価値を認めるスピリンの挿絵は大変精密でそしてとてもクラシカルです。ブリューゲルを大変よく研究しているというところからもその表現の根拠がよく分かると思います。

美しく優美な作品で知られるブリューゲルですが、このサルタン王物語ではユーモアエッセンスも感じられ明るい雰囲気の絵本に仕上がっています(直) https://karandashi.ocnk.net/product/594
2022年02月17日


今日はご近所の用事のついでに今川にある観泉寺の北側の道路まで行ってみると塀越しに紅梅白梅が並んで咲いていて美しい眺めでした。

境内の梅はまだまだのようでしたが、一木の蝋梅が咲いておりさびしい冬の景色に彩りを添えていました。

手入れの行き届いたお庭は新しく竹垣を組んでいる最中で、風が吹くと竹林がざわめき、風鐸が鳴っていました(直)
2022年02月16日

行きたいなぁと思う場所があっても色々考えて躊躇したり、またいざ行こうとしてもそこがお休みしているということもあります。歯痒い日々が続きますね。

ヴァスネツオフ画『きつねとうさぎ』は『うさぎのいえ』と同じ内容の動物民話です。きつねは冬の間に氷で家を作りますが春になると溶けてしまい、うさぎの家を乗っ取ります。

涙を流すうさぎを様々な動物が助けようときつねに向かっていきますが玉砕してしまいます。そこへにわとりがやってきて、というお話です。

動物たちの生き生きとした表情で話の世界の面白さを伝えます。小さなうさぎの家は素朴な作りですが住み心地が良さそうです。背景の色が変わり季節の移ろいがわかります(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/389
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