美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年10月14日

この半年の間、生配信で舞台を観賞したりということもしている。パソコンとテレビをつないで、部屋もちょっと暗くして開演を待ちながら乾杯して…というのも中々楽しい。

もちろん本物の劇場に行くのがベストだけれども今は仕方ない。こういう配信もありがたいことと思っている。

バレエの国ロシアらしい工作本「自分で作る舞台!・魅惑のバレエ」(スタイルス・アンナ画)は、自分でバレエの舞台を6枚のカードを組み合わせて作りましょう!というユニークな塗り絵工作絵本。鋏も糊もいらない。

背景や脇役、主役を自分の好きなように着色し、奥行きを考えて台紙に立ててゆくと演目の一場面が出来上がる仕組み。



演目は「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」。衣装の色など自分の好きなように塗れるので完全にオリジナルの世界観が構築できるわけだ。

綺麗に塗って、素敵な3D劇場を組み立てて飾ってみてはいかがだろうか。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/512

2020年10月13日

ラチョフ画の「ネネツの動物お話集 」は、ロシアの北、シベリアのツンドラ地帯に住む遊牧民のネネツに伝わる動物民話を集めたもの。

ネネツの民は移動しながらトナカイと共に暮らしている。このお話集の中にもトナカイの子どものお話が収録されている。

動物たちが着ているのもトナカイの毛皮であり、また住まいであるテントもトナカイの皮が使われる…そのことは「たくさんのふしぎ」最新号「トナカイに生かされて シベリアの遊牧民ネネツ」(福音館書店)に詳しい。

今号は、写真家の長倉洋海さんがネネツのある一家を夏と冬に訪ねてその生活を記録、紹介している。厳しくも雄太な自然と、その中でトナカイと共に生きるネネツの人々の暮らしと素顔がよくわかり素晴らしい内容だと思った。

実はこの「たくさんのふしぎ」でネネツが取り上げられることは全く知らなかったのだが、Instagramでomarinrinさんがポストされていて、わあ嬉しい!と思い早速購入した。omarinrinさんに感謝している。

「たくさんのふしぎ」を見てこのラチョフの描いたお話集を見ると、より親しみを感じられる。お話が語られてきたであろう昔と変わらぬチュムというテントの様子などもよくわかったからだろう。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/511

2020年10月12日

今日は陽射しが柔らかく過ごしやすく、こんな日は足どりも軽やか。台風で金木犀が散ってしまったのは残念だけどまた来年。

ディック・ブルーナのうさこちゃん(ミッフィ)シリーズの中から2冊をご紹介。ミッフィ、空を飛ぶ」と「運動公園のミッフィ」だ。それぞれ福音館書店などの翻訳絵本でご存知の方も多いと思う。

これらのうさこちゃん絵本がロシアで初めて翻訳出版されたのは2011年。案外最近のこと。ロシア語のミッフィ=миффиという表記が面白い。

「ミッフィ、空を飛ぶ」は飛行士のおじさんがある日飛行機に乗ってうさこちゃんのところへ。それから2人で空を飛び、森の中に建つお城や、海に浮かぶヨットを見て帰ってくるお話。

「運動公園のミッフィ」はお父さんとお母さんと車で運動公園へ行った時のお話。ぶらんこやつり輪、鉄棒に木登り、滑り台からシーソー、そして最後はトランポリンで遊ぶミッフィ!(直)
2020年10月10日

オープンルームありがとうございました!来週はお休み。ご予約随時受付(オンラインも)前日夜締切。詳細https://karandashi.ocnk.net/diary-detail/1575

今週は台風が来て急に寒くなって。一気に時が進んだよう。ふと冷やし中華をもっと食べておけばよかったなぁなどと思う。

再入荷の絵本の一部。今後新しい絵本も少しずつご紹介していきたい。
よろしくお願いします。(直)
2020年10月09日

カランダーシの部屋をオープンルーム仕様に模様替え。テーブルの向きを変え、絵本をどんどん並べて飾り、新しくロシアの木の玩具のコーナーも作った。

その眺めは、秋から冬へ。早くもクリスマス感も加えて賑やかな雰囲気。その様子を見ながら、今年は色々あって、今もまだまだ落ち着かないけれど、季節を味わい楽しむことはやっぱりいいものだ、そして大切なことだと思った次第。

眺めが変わると気分が変わる。良い事だ。というか、まず眺めを変えよう!と思えたことがきっと良い事だ。

先日オンラインオープンにいらした人がカランダーシのテーブルを懐かしがってくださっていた。カランダーシの部屋の何かしらでも人の記憶に残り懐かしがってもらえたことはありがたいことだし嬉しかった。またいつかこのテーブルを囲める日が来ることを願っている。

でもこのテーブルはとても重い。少しずつ動かしてゆくのだけど、ふうっ…という具合。体力不足もあるなぁ。なんとかしないと(直)
2020年10月08日


オープンルーム再開。ご予約受付中:詳細 https://karandashi.ocnk.net/diary-detail/1575


雨の中、ロシアから荷物が届いた。モスクワは再びあまりよくない状況らしいと今日聞いた。世界中が大変な中、こうやって荷物が届くことは本当にありがたいことだ。

このヴァスネツオーフ画「詩とお話集」はカランダーシでは定番的に扱っている絵本だ。表紙の果実がなる木がとても印象的。もちろん動物たちも一体何の道連れなのかわからないけどお花を持って楽しそうなのがいい。

ちょうどツルコケモモ(クランベリー)の実があったので一緒にパチリ。実の大きさや色合いが表紙の実と似ていて嬉しくなった。

このツルコケモモの実。植え替えのときにバラバラと落ちてしまったものを拾い集めた。

今日はまた、ある物語に登場するコケモモを砂糖水に漬け込んだもの(масленая брусника)のことについてロシア語の先生に教えていただいた。

瓶に実をたくさん入れ、煮沸後冷ました砂糖水を注いで蓋をして出来上がり。そのままでも、また調理しても使えるそうで1年は持つとのこと。また、塩やスパイス効かせた作り方もあるようで、こちらは肉料理の付け合せやソースとして使われるみたいだ。

物語ではワインのおつまみとして出ていたので甘くない作り方だと思われる。どんな味なのだろう。(直)
2020年10月07日

八百屋さんにまだ大きな桃が並んでいて、来年まで会えないかもと思うと我慢できず買ってしまった。桃好きの未練行動だ。この桃、見た目は熟しているように見えたのだけれどそんなことはなく果肉は硬くしゃっきりとして甘い。来年までさようならの気持ちで味わっている、

アレクセイ・チャルーシン画の「木馬の馬車に動物を乗せたお話」この絵本、もちろんブチ模様にガラス目玉の木馬が主人公だけれど、背景の森の足元にある植物や小さな生き物たちの描写も魅力的だ。

おそらく初夏。ロシアの森では花が咲き、ベリーたちは豊かに実り、きのこもあちこちから顔を出している。虫たちや鳥たちもたくさん。そんな賑やかで輝く季節の様子が物語に生き生きとした彩りを添えている。

ロシアの子どもたちは絵本を見ながら森のそんな足元にある幸せな光景をきっと親しみを持ちながら眺めるのだろう。

そして絵本の中でその眩しい季節は、実際の季節が秋になろうと冬になろうと変わらず輝き続ける。また画家は見開きにも贈り物のように森の光景を置いている。若草色の優しいページから森の匂いが立ちのぼってくるようだ。(直)

詳細•画像 https://karandashi.ocnk.net/product/478




2020年10月06日

娘が友人の結婚式に出席してテーブルのお花をいただいて帰ってきた。実は当初春に予定していたお式。状況好転を願い今秋に延期していたのだが、無事すませるができて本当に良かったなぁと思う。ご両親もホッとされたことと思う。

さて、春は夏になりそして秋となったわけだが、思い立ち、長らくお休みしていた実際のオープンルームを今週土曜日から再開することにした。(オンラインも続行)

実際のオープンルームもしばらくは予約制。時間は1回1時間。人数は1回につきお1人あるいは同行の場合お2人が上限。

1回毎に消毒・換気の時間を設け、また透明ビニールカーテンで部屋を仕切り安心して過ごしていただけるよう留意。

来ていただく方へのお願いとしてはマスク着用、手指の消毒。また、当面サモワールのお茶などのご提供などはお休みさせていただくことをご了承ください。

色々制約があり、ゆっくり、ゆったり、とはいかないけれど、ロシア絵本や木の玩具、また資料絵本など実際に手に取ってご覧いただきたい方はご利用ください。

また、オンラインでのオープンルームも続行。こちらも予約を入れていただければ対応してゆく。

実際もオンラインもご予約はこちらの問い合わせフォームで随時受付。その週の分は金曜日いっぱいで締め切り。
https://karandashi.ocnk.net/contact


※フォームにはご希望の日にちと
時間は、①13時〜14時②14時30分〜15時30分③16時〜17時の中でお選びいただきご記入ください。
折り返しお返事させていただいた時点でご予約完了。

どうぞよろしくお願いいたします(直)






2020年10月05日


我が家の庭ではミズヒキが毎年自然と生えてきて夏の頭あたりからずーっと花穂をつけていて、だからといって開花しているのかどうかよくわからない感じが続くのだがやっと今ごろになって花穂も増えてきてシーズン到来の様相。控えめな花の姿に秋の風情を感じる今日この頃だ。

暖かそうな格好の男の子と女の子がソリに乗っている表紙の絵本「タネーチカとヴァネーチカ」はロシアの昔ながらの童謡が集められた絵本。絵はタチヤーナ・イグナティエヴァ。

登場する子どもたちの仕草や表情、また着ているものも愛らしい。屈託のない子どもらしい子どもの様子を見るとほっとする。そのこどもたちが子猫や子犬と一緒にいる姿もまた心和ませてくれるものなのだなぁと感じる。

そしてどんな子どもも皆幸せであってほしいと思わずにはいられない。(直)
詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/508
2020年10月03日

オンラインオープンありがとうございました!

今日ネットニュースできのこのオニフスベの話題が出ていた。福井県の民家の庭で発見され直径40㎝とのこと。こんなきのこが庭に生えてきたらびっくりだけれどちょっと見てみたい。

オニフスベといえば、私はきのこ漫画「きのこくーちか」(新國みなみ作・小学館)でその名を知った。それも一番最初に出てくるきのこだ。こちらは舞台は京都。やはり庭にたくさんオニフスベが生えてきたのでバターソテーして黒パンのオープンサンドにするけれどあまり美味しくなかったという内容。

この漫画、ロシア雑貨店で働くロシア人のワーニャときのこアーティストのゆん太が一軒家でルームシェアしながら色々なきのこと出会い食するというお話。

そして、この漫画のきのこ監修は「わいわいきのこのおいわいかい」でも監修と解説でお世話になった国立科学博物館の保阪健太郎博士だ。「わいわい…」に登場するきのこのベニテングタケ、アミガサタケ、ヤマドリタケなどはこちらの漫画にも出てくる。

実はオニフスベはその後もう一回登場するのだが、その時はフライにしている。さて、そのお味は…。とにかく読んでるとお腹が空いてくる。(直)

2020年10月02日

明日はオンラインオープンルーム。2時から5時まで。予約個別対応。どなたでもどうぞ。

窓を開けると風も気持ちよく金木犀の香りもして嬉しいのだけど、ビル取り壊し工事の音が騒々しいので結局閉めることになる。残念。

カランダーシの部屋のベランダではベコニアの鉢がこんもりとずっときれいな花を咲かせてくれている。

お花の表紙がきれいな「自分で読む物語集」(ナタリー・バルボチェンコ画)は「豆の上のお姫さま」や「赤ずきんちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」など有名なお話が収録されている。文字が大きく、アクセントの印も付いているので音読するのに適している。

表紙と見返しは黒が基調でとても素敵。(直)

2020年10月01日

庭の金木犀にたくさん蕾がついていて嬉しい。今日は中秋の名月だ。

キリル・オフチンニコフ画「少女・白鳥…北の物語集」の見返しは美しい森の紅葉の景。お話の挿絵も木々や草ぐさの描写がとても丁寧で美しい。同じ木でも色づいているところやそうでないところの描き分けや、また紅葉しない遠景の針葉樹には蔦紅葉のような赤色が入っていたり、また幹に生えている苔などの描写などもリアルだ。

動物たちの毛の描き方もとても細かく、部位によっての色や流れの違いがよくわかるし、動物の種類による毛の違いも質感を伴って伝わってくる。

そのリアルさに画家は創造性を加味し、独特の奥深い表現で民話の世界を描き出している。表紙の白鳥たち。同じ描き方の白鳥はいない。模様、羽根の色などがどれも違う。しかし全体としては統一した端正なイメージを伝える。その白鳥たちの姿の中で、今白鳥に変わろうとしている悲しみの少女の表情が際立つ。(直)

詳細 https://karandashi.ocnk.net/product/479
2020年09月30日


月末の仕事をする。学ぶことも多くまた出かけることも増えてきてよい刺激のある1か月だった。明日から10月だ。今くらいの気候が気持ちよくていいな。

「ルーシはどのように町を作ったか」は建築史家で木造建築の専門家であるミハイル・ミルチクによるその研究に基づいた詳細な文章に二キータ・アンドレエフが精密で正確な絵を提供している読み応え、見応えある知識絵本。

まずは小高い丘に建てられた8世紀の丸太の住宅のページから始まり、10世紀の町の全体像、裕福な家の構造、町が発展する様子と続き、14世紀あたりになると石造りの要塞が登場、堅牢で機能性の高い町作りが行われているのがわかり…大掛かりで立派な建造物が紹介される17世紀まで具体的な建造物に焦点を当て見渡してゆく内容。

まずは基本豊富な木材資源が住宅の材料であるが、後年煉瓦の建物が登場する。その2つの素材がミックスした建物など興味深い。

建物の絵本であるが、人々の様子が細かく描かれており、賑やかな声が聞こえてきそうだ。建物の歴史は人の歴史。古い時代の暮らしも合わせて知ることができる貴重な絵本だと思う。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/507
2020年09月29日

今日はクニーシカの会を開催。オンラインでテキストの「小人の農夫隊」(パウストフスキー作)をコズリナ先生指導のもとで読み進めていった。

赤ひげの小人は囚われの身のマーシャという女性に魔法帯を渡して助けるのだが、お礼に共に助け合ってきた仲間と一緒にお茶をご馳走になる。そこで他の小人たちは初めてマーシャを見ることになるのだが、その美しさに目を見張る(横顔挿絵画像)

「マーシャのおさげ髪は金色に艶めき、部屋全体を照らし、瞳はライ麦畑の上の空のように青く、声は小川のせせらぎのごとく、身体は草の茎のようにほっそり」という描写が出てくる。

コズリナ先生にロシアの美人像についてお聞きすると、これはひとつのイメージであるということで「麗しのワシリーサ」(全身画像)を例に挙げてくださった。

ワシリーサといえばビリービン画のものが有名だけど、講座後に他の画家によるワシリーサも調べてみると髪色については茶色と金色のあいだのような色が多い印象。ディズニープリンセスのような明るい金髪のワシリーサ像も見られるが、もっと落ち着いた髪色がどうやらポピュラーのようだ。

瞳の青を語るのに、ライ麦畑の上の空のようなという形容を用いているが、空の青とライ麦畑の渋い黄金色味は反対色であり引き立て合うからとのこと。個人的にも、刈り入れ後の切り株だけだったが、ロシアの麦畑と大空の対比はとても印象に残っている。(ちょうど今頃のモスクワ郊外の画像)

この物語も多分次回で終わる。最後まで頑張りたい。

書籍画像はビリービン伝記「イヴァン・ヤコヴレヴィチ・ビリービン」。(直)
2020年09月28日

風が気持ちいい休日の午後。夫と久しぶりに西荻散歩。骨董屋さんやフランス雑貨屋さんをのぞいたり、ケーキ屋さんにも寄ってから本屋さんで買物して、食パン屋さんの行列に並んで帰ってくるコース。

若い女の子たちが深い色合いの装いにベレー帽を被ってるのを見かけたり、おしゃれな着物姿の方たちとすれ違ったり、途中でどんぐりを拾ったり、秋の到来を実感するお散歩だった。

せっかくなのでどんぐりは小籠に入れて。やはり小籠を持っているカルゴボリのお人形とパチリ。カルゴボリの小籠の中にはカラハツタケ(多分)がいっぱい。

どんぐりの絵本「どんぐりちゃん」。マイヤちゃんが作ったどんぐり人形の男の子。靴は粘土。マイヤちゃんの手から滑り落ち様々な出来事に出会うお話。


2020年09月26日

最近使っている少し遠い場所の郵便ポスト。遠いけれど最終収集時間が以前のポストより35分も遅いので気持ちに余裕が生まれて良い感じ。

プラートフ&ヴァシリーエフ画「物語への旅 諸国動物物語集」は アルバニア、イギリス、ビルマ、ブルガリア、ハンガリー、ベトナム、インド、スペイン、イタリア、…と世界中のお話を集めた1冊。日本のお話も3つ収録されている。

それぞれの国の民族衣装を身につけた明るい色合いの優雅な線で描かれた動物たち。皆瞳が輝いていて魅力的だ。

画家のオレグ・ヴァシリーエフとエリック・ブラ-トフのコンビは1959年から30年間で100冊以上の本の挿絵を描き出版したが、それは仕事としての取り組み。その後、ソビエト連邦崩壊という大変革に伴い、アーティストとして本来追求したかった道を歩んでいる。


2020年09月25日


明日は都合によりオープンルームはお休みいたします。

「タチヤーナ・マーヴリナ 芸術についての研究」はその生涯の活動についての丁寧な記録である。もちろん民話の挿絵も収録されているが、風景画、宗教画、花を描いた静物画、そして結構な数の裸婦像などを鑑賞することができる。

今まで見たことのない絵画が多いし、またマーヴリナ自身のポートレートも随所に登場するので、その人となりを感じることもできて大変興味深い内容だ。

マーヴリナといえば1976年に国際アンデルセン賞を受賞しているが、国内でも名誉ある賞をいくつも受賞している。しかし、時代の波に揉まれながらの芸術家としての生涯が決して平坦なわけはない。実際、若い頃は前衛表現活動に身を投じながら、すぐに表現の自由を奪われる時代に突入するのだ。

本を見ながらとにかく強く感じるのは溢れ出る表現への欲求だ。だからこそ、その奥にあった葛藤や模索にも思いを馳せたい。

マーヴリナは古い都市を何度も旅し、ロシアの民衆芸術に情熱を注いだ。また民話の挿絵を描くことが芸術家としてのひとつの大きなテーマとなるのだが、ロシアの古い世界を表現することにこそ想像力と創造力が羽ばたかせられるフィールドがあったのだなぁと、その生き生きとした民話挿絵表現を見ながらあらためて思ったわけである。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/506
2020年09月24日

クリーム色の表紙が優しい印象の「ピーターラビット全集」には作品が出来た年代順に20のお話が収録されていて一挙に読むことができる。

表紙の大きなピーターは「ベンジャミンバニーのおはなし」の中の一場面。ものおとが聞こえピーターが不安に思っているという挿絵。ピーターの表情に引き込まれる。

シリーズ最初のお話「ピーターラビットのおはなし」は1902年出版で本格的カラー写真製版で印刷されている。このピーターのシリーズは大きく印刷技術が進歩した時代の成果でもある。

その頃、ロシアではビリービンが活躍していた。こちらは石版印刷。そのあたりを比べるのも面白い。(直)
2020年09月23日

台風の影響で雨も降り出した連休明けの水曜日。一気に空気も秋めいてきて今日は長袖。

連休は久しぶりに少し自然の空気を吸うこともできてありがたいことだった。今回はマタンカちゃんも同行。やはりロシアにルーツがあるお人形。白樺の背景が映えるような。

そのマタンカちゃんだが、20日の日曜日はそのマタンカちゃん作りのワークショップ(オンライン)が開催された。

マタンカちゃん作りのエキスパートでいらっしゃるWさんが所属されてる絵本の研究会での開催だ。講師はWさん。私もお声掛けいただき、マタンカちゃんのことや「セリョージゃとあそぼう!とロシアの自然と文化」というテーマでお話させていただいた。

マタンカちゃんのお友だちがたくさん増えたことはとっても嬉しい。Wさんはもう何体くらい作られているのだろう。マステを使うなどのテクニックを会得され、勘どころなどポイントも明確、とてもわかりやすい内容で、そして何よりWさんの温かいマタンカ愛が伝わってくる素敵なワークショップだった。

また、これぞまさに文化が人から人へ伝わるその現場なのだなぁと感じられ、感慨深いことだった。

ワークショップの後の私のお話では、絵本を通してのロシアの農民の文化や森の自然の紹介、絵本内容の意図、そして関連絵本などにも触れつつまとめたものをお伝えさせていただいた。

研究会の皆さんに迎え入れていただき、大変貴重な時間を過ごさせていただいた。感謝!(直)
2020年09月20日

オープンルームありがとうございました。20〜22日はお休みいたします。ご注文は自動受付。よろしくお願いいたします。

『華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界』(海野弘)を購入。時間がなく今のところちらちらと眺めるにとどまっているのだが、ビリービンが描いた銀行のホールのフレスコ画やブノワのデザイン画の数々も含め初めて見るものも多く嬉しい。

それにしても美しく驚きに満ちた世界!画集を見てもワクワクするわけだから、実際はどんなにか心踊る舞台の光景が広がっていたことだろうと思う。

この本、これから楽しみながら読んでゆきたい。重たい本なので足の上に落とさないように注意しながら。(直)

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