美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年06月20日

こんにちは。
今週はやりたい事もありちょっと張り切り過ぎたので反省している。来週から気をつけたい。

ヴァスネツオフ画のわらべ歌ポストカードの新しい4枚組セット。R・G・C発行で裏面に訳文も載っている。内容は左上から時計回りに「白鳥が小川をすーい」「カササギおばさん」「オンドリ」「ネコちゃん」だ。

白鳥のハガキは白鳥が羽根でお花にしぶきをかけている。涼しげなのだ季節のご挨拶などにちょうどいいのでは。お花がきれい。(直)
2020年06月19日

こんにちは。
明日のオンラインオープンルームはお休みいたします。また次回是非よろしくお願いします。急なお知らせですみません。

ラチョフ画の「さんびきのぶた」はまずは表紙のぶたたちが喜ぶ姿が愛嬌があり微笑ましい。それにしても半袖シャツ、セーラー服、タートルネックと着ているものは三者三様の季節感だ。

レンガの家を建てるのはタートルネックのこぶた。その堅牢な家にはすでに暖炉には火がはいって暖かそうだ。来たる冬にも備えて万事怠りないといった感じだ。備えあれば憂いなし。さすがである。

このところ寒暖の差が激しくて大変だ。今日はかなりの梅雨寒だけど、明日はまだ暑いらしい。ふと、レンガの家って涼しいのだろうかと思ったのだが、どうなのだろう。(直)


詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/375
2020年06月18日

「聖ヴァシリー大聖堂の秘密」(マリナ・ウリビィシェヴァ文/ナタリヤ・コンドラトヴァ絵)最初の章が「ロシアのシンボル」最後の章が「ロシアの誇り」となっていることからもこの大聖堂がロシアを代表する存在であることがわかる。

この絵本は、その建物としての構造や歴史、名前の由来、逸話、伝説などをわかりやすく説明した大聖堂の入門書のようなものだが、色調を抑えた手描きの水彩画の挿絵で重々しい内容もソフトに伝えている。

頭に玉ねぎ(ドーム)をいただいた聖堂(塔)を上から見て図解したページがあるが、なるほど、それぞれの塔の特徴や高さ位置関係がよくわかる。多分写真で見るよりもより理解できる。ありがたい。

モスクワに住んでらしたロシア語の先生によると、昔(ソ連時代)は近所だったので大聖堂は歩いてよく遊びに行っていたとのこと。今は有料でとても綺麗だけれども、当時は扉もなく出入り自由で落書きされていたりしていたとのこと。今からは想像できない貴重なお話だ。

2年前に訪れた時、聖堂の後ろの方に行くと、人もあまりいなくて地面には草が生えて案外のんびりした雰囲気だった。不思議な配置の窓と閉じられた扉の跡がありちょっと気になった。それこそ何か秘密めいているようで。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/474






2020年06月17日

季節は進み、お天気が良い日は朝早い時間からお日様のパワーが強くて眩しい。今日も暑くなるんだなぁと覚悟する。朝の風は爽やかだけれど。

チュコフスキー、カルナウホヴァ、カピツァらの昼と夜がテーマの詩を集めてガリーナ・スカティナが絵を描いた「昼と夜」という絵本。お日様とお月様には顔がありその部分が丸く窓のように切り抜かれているので、どのページでも同じお日様とお月様を見る、という仕組みになっている。ではあるが、それぞれのページの詩の世界に合わせてお日様もお月様もそれぞれ異なる表情を見せてくれる。

スカティナが描く挿絵は全ページで見開きの真ん中に木を配し、左ページが夜を右が昼を表現という構成。一本の木を界にして昼と夜を一望できる独特の世界が広がる。スカティナはこの幻想的なフレームに日々の暮らしや身近な動植物を親しみやすい表現で描きこみ情報量はかなり多いのだが一枚の絵としてまとめあげている。

色遣いに目を見張る。夜だってカラフル。また緻密で柔らかな線が描き出す人間や滑稽さも見せる動物、そして真ん中の木を始めとした植物たちの存在感も魅力的だ。

スカティナは1937年生まれで宗教絵画の分野でも活躍、祈祷書の挿絵なども手がけているようだ。それを知ると、なるほどと思うところはある。そちらの絵も見てみたい。(直)

詳細 画像 https://karandashi.ocnk.net/product/473
2020年06月16日

暑い!

先週「20世紀列車〜シベリア鉄道一万キロの旅」(NHKBS)という番組を録画して見た。FBで教えてもらって楽しみにしていた。旅する人は作家の村山由佳さん。この番組のために1か月に渡りロシアの旅をしたという。

この番組の初回放は1999年。視聴者のリクエストに応えるという形で現在この時を捉えての再登場らしい。旅番組だが、まずは人々のインタビューからソビエト崩壊後の混乱がまだ続いていることがよくわかる内容であった。

村山さんは、初めてのシベリア鉄道の旅のお供にトルストイの「復活」を抱え、途中トルストイの墓も訪れ、また抑留者であったという父親の足跡を辿り、ヨーロッパとアジアの分岐点などを始め各要所で鉄道を降り、人々の暮らしに触れながら、歴史を踏まえ実情を吟味しつつ、作家ならではの洞察力を伴った言葉を終始変わらぬ優しい声音で紡ぎ続ける。この旅がまた思索の旅であるという趣が車窓の景色を印象深いものにしてゆき、長い旅だけど途中飽きることもなく楽しんで見ることができた。

今日もシベリア鉄道はただただ原野をひた走っていているのだろう。どうやら7月からシベリア鉄道を代表するロシア号は新車両が投入され、なんと各車両にシャワーが完備されるらしいし毎日運行されるとのこと。停車駅が大幅に増え、15時間!も乗車時間が増えるらしい。(直)

シベリア鉄道の旅を絵本で!デスニツカヤ画「シベリア鉄道ー出発進行!」
https://karandashi.ocnk.net/product/411

2020年06月15日

「カムチャツカの隣人たち」は カムチャツカ半島クロノツキー保護区で2010年〜2011年の一年余り監察官として暮らした自然写真家 イーゴリ・シピレノク の写真と詳細な文章を纏めたもの。

隣人たちとは保護区に生息する動物たちのことで顔馴染みの動物には名前もつけ観察している。そしてこの一年余りの日々の記録は当時ネットで随時発表され多くの反響を呼んだのだが、その視聴者との質疑応答などの交流も収録されている。この写真集の大きな特徴だ。

距離は離れていても世界中の多くの人たちが1人の写真家が発信したカムチャツカの隣人たちの様子をつぶさに見ることができたのは得難い体験だっただろうと思うし、この写真集はその多くの人々たちにとっても貴重な記録となっているはずである。

もちろん雄大な自然の姿や四季の移ろいにも注目だ。クリュチェフスカヤ山の姿は美しく、ツンドラ気候の冬はあくまでも厳しい。

動物たちと写真を通して目が合う。息を呑む。隣人たちとの対峙のひととき。彼らに私たちはどう映っているのだろうか。(直)

詳細・画像




2020年06月13日

オンラインオープンルームありがとうございました。作家やジャンルなどのリクエストも大歓迎。今後ともよろしくお願いします!

強く降ったり、しとしと降ったり今日は梅雨らしい1日だった。出かけるのも億劫になるけれど画像真ん中の「モザイカ 詩を集めたよ」( カラウーシン画/セローバ詩)の表紙のハリネズミは傘を持って実に嬉しそうだ。お気に入りの傘なのかもしれない。持ち手がおしゃれ。背景のきれいな赤色が心弾ませる。

赤といえば、今週驚いたことがあった。いつも郵便物を投函していたご近所の赤いポストが何の前触れもなく忽然と無くなってしまったのだ。どうやら周辺含めてわりと大掛かりな工事が始まるらしい。工事が終わったら、ポストは戻ってくるのだろうか。戻ってきてほしいな。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/440
2020年06月12日

明日は午後2時〜5時オンラインオープンルーム。Skype、Google hangoutやmeetなどで個別でリクエストなどをうかがいながら新着絵本や話題の絵本、おすすめの絵本などをご紹介。予約制。お気軽にどうぞ!

ヴァスネツオフ画「詩とお話集」の中にはマルシャークが書いた戯曲「ねこのいえ」も収録されている。このお話の翻訳絵本(片岡みい子訳・平凡社)のあとがきを読むと、第一次世界大戦で移住のため難民化した子どもたちのために書かれたとある。お金持ちのねこ婦人は贅沢な暮らしを楽しんでいるが家事で焼き出される。行くあてをなくすが、以前追い払った甥と名乗るこねこたちに救われる、というお話。

他には多数のわらべ歌や戯曲「御殿」や「きつねとねずみ」のお話も収録されている。明るい色の表紙が楽しい充実の一冊。(直)
詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/236


2020年06月11日

今年は強風と土砂降りの随分と荒々しい梅雨入りだこと。

「欲張りシュローチカちゃん」(リャザーノフ文/ブトローヴァ画)まだあどけないシュローチカちゃんがケシの実パンを食べながら歩いていると、にわとりさん親子が走ってきてパンを欲しがる。でもシュローチカちゃんは、まだ充分に食べてないわ、と断る。牛さんや山羊さんもケシの実パンを欲しがったけれど断る。

そして、自分だけで食べ終わった後、シュローチカちゃんは今度は鶏さん親子には卵を、牛さんや山羊さんにはミルクを欲しいとお願いするのだけれど、答えは全員「ノー!」しょんぼりシュローチカちゃん、というお話。そもそも食べ歩きはどうなのかしら?とも思うけれど、それはそれとして。

これは絶対渡さないわ!という表情の表紙のシュローチカちゃん。パフスリーブの袖や紅い花模様のエプロンドレスも愛らしい。ケシの実パンを握りしめて意思は固そうだ。

シュローチカちゃんはとてもお腹が空いていたのかもしれないが、ケシの実パンがとても好きなのだろう。ケシの実パン、どんなパンなのかロシア語の先生にたずねてみた。ロシアではとてもポピュラーで、先生は「大好き!」とのことで、日本であまり見かけないのが残念だそうだ。

ロシアではキロ単位でケシの実を買って来て自宅でもよく作るとのことで、ケシの実を甘いフィリングにしてぐるぐる巻いて焼いたり。とにかくケシの実そのものをたっぷり味わうようだ。私は食べた記憶がないのだが、俄然興味がわいてきた。

先生に吉祥寺のあの有名なドイツパン屋さんに同じようなものがあると教えてもらった。先生はいつも購入されているとのこと。吉祥寺に行ったら買って食べてみようと思う。それがいつになるかはわからないけれど。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/471
2020年06月10日

ロシアの昔話「蛙の王女」。王様が3人の息子たちにそれぞれ矢を放った先のお屋敷の娘と結婚しろと命じる。2人の兄の矢はそれぞれ貴族、商人の家に飛んでゆくのだが、末っ子イワン王子の矢は、沼に落ち蛙がその矢をくわえており、父親から運命だと言い含められ結婚することになる。がっかりイワン。でもその蛙は夜になると蛙の皮を脱いで賢女ワシリーサとなるのだった。

ワシリーサは実の父親よりも賢くあまりにもできすぎるので腹を立てたその父親から3年間蛙の姿でいるよう命じられていたのだ(アファナーシェフ編ロシア民話集岩波書店感より)ある日、イワンがワシリーサが脱いだ蛙の皮を焼いてしまうのだが、ワシリーサは今度は白い鳥に姿を変え飛んでいってしまう。そこからイワンのワシリーサ奪還の旅が始まる。

ロシアでは蛙の話といえば、王子ではなく王女だ。皆知っている昔話。摩訶不思議で神秘的で冒険ありで滑稽なところもあり、本当に面白いお話だと思う。展開も小気味よく想像力を掻き立てられる。

マーヴリナ画のこの絵本は何といっても表紙が魅力的だと思う。蛙が暮らす湿地帯の野原の描写が細かく見飽きない。草陰のネズミや、蝶、蜂やてんとう虫もいを探すのは楽しい。仲間の蛙たちだっている。

マーヴリナは、物語の中には出てこないワシリーサが蛙として暮らした環境をここで丁寧に見せている。食物も豊富そうだ。天敵もいただろうけど、季節の花が咲き、優しい風も吹いただろう。蛙のボーイフレンドもいたのではないか。

マーヴリナはお話ではともすれば否定的にとらえられている蛙としての生涯というものをここで肯定してみせているのかもしれない。蛙として生きるのもいいよ、だ。だとすれば何だかそれはマーヴリナらしいと思ったりもする。
素敵な表紙だ。(直)

詳細 https://karandashi.ocnk.net/product/92


2020年06月09日

赤い表紙が印象的な「母国語、仲良くしよう」という絵本。アレクサンドル・シバエフの詩と画家グセフ・ヴァディムの新しくてユニークな感覚の融合に目を見張る。

見開きから攻めている。まさに言葉の海が描かれていて、人がたくさん溺れている?と思いきやどうやら両手を広げてこちらを呼んでいるらしい。「言語って昔からあるけど、永遠に新しくてこんなに美しいんだ…」って伝えているのだ。

詩は短かったり、長かったり、恣意的であったり、もちろん韻を踏みながら、まずはアルファベットについて、次はある言葉のある文字に注目して本来の言葉を想起させたり、続いては、文字同士の組み合わせへと続いて、これはもはや文法なのかな的な内容へと、陽気にロシア語について語ってゆく。この詩は1977年に書いている。

それを迎え撃つグセフ(1931-2008)は、ポスター制作や、児童雑誌「ムルジルカ」などで活躍したアーティストであり詩人。玉手箱のように次から次へと繰り出す、示唆に富みながら遊び心溢れる表現は、楽しさと明るさに満ち溢れている。そう。何も気負わなくていいのだ。言葉に興味を持ち、知ること、こんな楽しいと教える。

実は個人的に一部同じ内容の絵本を持っていて、はからずもブックデザインの見比べが可能だったのだけど、好みもあるだろうが今回のこの絵本の方に断然軍配があがる。アイディアは斬新であるけれども手描きのタッチを残す表現はそのままだとちょっとふわっとした印象を与えてしまう。そこをこちらの絵本は絵をシャープに切り取り、余白を持たせて仕上げたことで随分とすっきりしてカッコいいし、絵のメッセージがダイレクトにしゅっと伝わってくる。
デザインってとても重要だ。勉強になる。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/470
2020年06月08日

昨日は農協に買物に行ったけれど、目的のものはなかった。代わりに?紫陽花の切花を買って帰ってきた。お庭に咲いてるものを束にして売っている、という感じなのが好みで、この時期に行けば必ず求めている。

欠品していた絵本たちが入ってきたのでサイトにアップしていきたい。中にはもう何年にもわたって、何度か補充している絵本もいくつかある。ひとつの絵本と長いお付き合いができるのは嬉しいことだ。

ただ、ロシアに在庫がなくなると、同じものが再発行されるという保証はなく、それっきりになることも多い。仕方ないとはいえ残念と思うこともある。

でも、もう会えなくても、あの絵本…と思えば心に蘇ってくる。絵本との出会いと別れ。
ひとつひとつを大切にしながらこれからも歩んでいきたい。(直)

2020年06月06日

オンラインオープンルームありがとうございました!今後ともどうぞよろしくお願いします。

季節も変わったので、ディスプレイの棚の入れ替えをした。カランダーシの資料用アヴァンギャルド復刻版絵本たちだ。雰囲気がガラリと変わる。この時代の絵本はやはりすごい。

先日バラの枝の整理をしたのだけれど、外階段の上の方の枝が想像以上に伸びていて扉の開閉に邪魔になるほどになっていた。植物の生命力には驚かされると同時に草抜きなど色々と追いつかないなぁと諦めモードになる季節が始まった感。

さて、夕方から雷がゴロゴロ鳴りだしたと思ったら、大雨注意報が出て、さらに杉並区には竜巻注意報まで出て、穏やかではない週末。雷が鳴ると雷を怖がっていた愛犬のことを思い出してしまうので困る。(直)






2020年06月05日


明日土曜日はオンラインオープンルーム。ご予約いただいた方に個別で絵本をご覧いただいてます。お申込みはこちらhttps://karandashi.ocnk.net/contact

気温が上がってきた、蒸し暑いなぁ、と思い出したら、このところあまり姿を見なかったホカケホセイインコの声が聞こえ始め、時にはすぐ近くの電線に留まり、騒々しく囀るので、否応なく亜熱帯感が増すことだなぁ、と思っている。

ピアノの形をした「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ」という絵本(ガローホフ文/ガラーニン画)はツグミが先生。生徒はシジュウカラやキジ、それからカエルやくまも。

ドレミの歌のように、例えばドだったらドから始まる名前を持つ鳥(くまやカエルもいますが)が登場し、ツグミ先生が楽器を弾きながら、音を教えてゆくという内容。

ド、レと来て、ミのところで、挿絵の楽譜ではオクターブ下がっている。ここではくま君が吠えてしまってクラスのみんなを気絶させてしまう、とあるのだけどくま君に合わせて低い音にしたのかな、と思ったり。

絵本の形も鳥たちや木などのページのデザインも洗練されていて洒落ている。素敵な絵本。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/469
2020年06月04日

昨日コンビニに行った際、キャンペーンで缶入りの麦茶をもらった。帰宅後、早速飲もうかなとプルトップに手をかけたら大変!それは濃縮液が入った濃縮麦茶缶だった。ということがあった。

「ぬすまれたおひさま」はワニにのみ込まれたお日様をおじいさんくまが助け出して皆に感謝されるというお話。チュコフスキー作、ヴァスネツオフ画の絵本(ハードカバー版)。この絵本の素敵なところは、その他にやはりチュコフスキー作の「めちゃくちゃの大さわぎ」やロシアのわらべ歌が14編収録されているところだ。

この「めちゃくちゃ…」の挿絵が本当にめちゃくちゃでとても魅力的だ。赤系の色と黒と黄色のみで描かれており、その大騒ぎっぷりが半端ないのだ。わらべ歌の挿絵も軽いタッチで素朴さや可愛らしさも感じられるが、シュールさもあり面白い。表紙には「ぬすまれたおひさま」の情報しかないけれど、中々盛りだくさんの内容だ。

さて、濃縮缶は、缶を見ればちゃんと大きく濃縮と大きく書いてある。慌て者なのですんでのところで濃縮液を飲むところだった。反省。でも、濃縮麦茶とはどんな味だったのだろう。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/376
2020年06月03日

紫陽花がきれいだ。枇杷も色づいているし、ドクダミは花盛り。そして、もわっと蒸し暑い。

チャルーシン画「誰がどんな能力をもっているの」(シム文)。まだ小さなこうさぎはひとりぼっち。誰か遊んでくれる相手を探して最初に出会ったのがモグラさん。さあ、走って!追いかけるから。1、2の3と遊びに誘うものの地中にもぐられてしまい、もぐるのがモグラだと言われてしまう。

次にビーバー出会い水中に潜られ、リスに出会い、木に登られてしまうこうさぎ。中々追いかけっこ遊びができないが、キツネに出会って…というお話。

ふわふわのこうさぎは、実際にいろんな動物に出会う中でそれぞれの能力を知ることになる。チャルーシンが描くモグラやビーバーなど珍しい動物がたちはそれぞれ愛嬌もあり親しみを感じさせてくれる。

ロシアにはヨーロッパビーバーという種類のビーバーが生息していて、地域によって毛色が異なるらしい。この絵本でも大きく描かれているけれど体長は約100センチ、体重も平均で20キロ位はあるようだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/468
2020年06月02日

世界を自由に旅できるのはまだまだ先の話になりそうだが、ネットやテレビで遠い国のあれこれを見て楽しんだりできるから(実際に行くのにはかなわないけれど)ありがたいことだ。

マヤコフスキーの詩に アリヤクリンスキーがダイナミックな挿絵をつけた「いざ、パリそして中国へ」は、当時の子どもたちに広い世界を見せる絵本。マヤコフスキーの詩は、赤の広場から始まり、パリ、アメリカのニューヨーク、日本、中国と進み、そしてモスクワに戻る。

旅の絵本ではあるがもちろんガイド本ではない。詩人が書いた詩の絵本であり、日本のイメージなど独特感はあるのだけど、世界の国々を知り、視野を広げてほしいという熱量が伝わってくる。

そして最後に地球は少年の手に持つボールのように丸いという言葉で締めくくられているが、それこそがテーマなのだろう。

アリヤクリンスキーの挿絵はまず表紙に注目だ。エッフェル塔と蛇行するセーヌ川の上空をあたかもたった今飛んでいるかのような気持ちにさせるデザイン。飛行機の旋回の軌跡のように文字を円形に配した素敵な浮遊感!だ。

パリの様子も華やかだが、圧巻は見開きのアメリカ国旗をはためかせた大型旅客船のページだろう。メインの挿絵を、わざわざ小さめの枠内で切り取り、飛行機や煙をはみ出させることで船の大きさや迫力を際立たせている。摩天楼との対比も面白い。 大きな汽笛の音、喧騒が聞こえてきそうだ。

この絵本は1929年刊。マヤコフスキーはこの翌年に自死(他殺説もあり)している。子どもたちへ新しい未来を語り、アヴァンギャルド運動を引っ張ってきた革命詩人は一体何を思っていたのだろうか。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/467
2020年06月01日

今日から6月。朝から雨。梅雨入りも近そうだ。そして朝方には地震。油断はできないなぁ。緊張感をもって過ごすことは今月も変わらない。

5月もロシア絵本のご注文をいただき発送することや問い合わせにお答えしたりなどなどのやりとりから力をもらい励まされた日々だった。またオンラインオープンルームも来てくださる方がいて嬉しいことだった。この場を借りて感謝をお伝えしたい。そして今月も頑張っていきたい。

「くまくんが冬眠穴から出てきたよ」(シリーギン詩、ベラムリンスキー画)は表紙の赤いオープンカーを運転するやぎくんがかっこいい絵本。

「春の電報」「くまくんがありがとうを言うのを忘れた話」「くまくんと新しい建物」「やぎくん安全運転」の四つの詩が収録されている。

森の電報係はキツツキ。春の訪れを告げると、くまくんが冬眠の穴から出てきて嬉しそうだ。森の木のえだにきのこを干しているりすにありがとうを2つ言い、そして開発されている地域を見に行ったり。そしておしゃれなやぎくんはお山の道を標識通りに進んでゆく。くまが冬眠中の看板があれば静かに走行する。四つの詩は必ずしも繋がっているわけではないが、絵からすると同じくまくんがずっと登場している。

そして中々楽しそうなヒルクライムコースを行くやぎくん。首に巻いた赤いマフラーが風になびいてとても素敵だ。(直)

詳細・画像  https://karandashi.ocnk.net/product/466
2020年05月30日

オンラインオープンルームありがとうございました!

今日オンラインの場合はマスクせずに対面で遠慮なく思い切り話ができるのはいい、そんな話題が出た。確かに。そんな風に人と話せるようになるといいのだけど今のところそれがいつになるのかわからない。

オンラインでは、最近ご紹介している絵本や賞をとった話題の絵本、あとは「あれが見たい!」という絵本などをじっくりご覧いただいたりしている。一緒に同じ絵本を見つめる時間は楽しい。それからロシアの古くから伝わる布人形をアレンジしたうさぎさんを見ていただいたりもしている。

画像は私の肩越しに見ていただいている絵本たち。

来週から6月。紫陽花の季節。また1日1日大切に過ごしてゆきたい。(直)




2020年05月29日

明日は土曜日午後2時〜5時、オンラインオープンルーム開催。ロシア絵本をご覧になりたい方に個別対応いたします。お気軽にいらしてください。お待ちしています!
詳細https://karandashi.ocnk.net/diary-detail/1456
ご予約はhttps://karandashi.ocnk.net/contactへ。

「シープカ・ブールカ 魔法の馬」(ブラートフ再話)はマーヴリナの挿絵。表紙の大きな瞳の馬の顔が印象的だ。

この馬は金と銀が混ざった毛並みの特別な力を持っており、夜な夜なお爺さんの小麦畑の小麦を食べ畑を踏み荒らす。見張りをさせた3人兄弟の三男坊イワンだけがちゃんと起きて馬を捕らえ、いつでも呼べは来て言うことを聞く約束をさせる。その後王様から「御殿のとても高い窓辺にいるエレーナ姫のところに馬で飛び上がり、指輪を抜き取った者と婚約させる」というおふれが出て…というお話。

いつもばかにされている末っ子イワンが最後には大金星をあげる、というロシアの昔話らしい内容だが、何といってもイワンが魔法の馬に乗り3度目の挑戦で空中高く飛び、指輪を抜き取りキスまでしてしまうというロマンティックで、ダイナミックな展開が魅力だ。

マーブリナは詳細な描きこみに加え、鮮やかな色使いでおとぎ話の摩訶不思議な世界をとても丁寧に説得力を持って伝えている。マーブリナはロシアの民族的な文化への造詣が深くその知見がいかされているのはもちろんだが、その文化への深い尊敬や愛情も感じられて見応えがある。

もちろん主役である馬の表現にも注目だ。魔法の馬ならではの神秘性はありつつも、イワンに捕まり涙を見せるところなど愛嬌もあり親しみを感じさせる。疾走する姿、高く飛び跳ねるところなどの力強い描写から躍動感が伝わってくる。それにしても馬の顔をこんなに大きく描いた表紙も珍しいのではないか。

夢のあるおとぎ話は良い気分にさせてくれるものだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/465
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