美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2019年2月
ダイアリー:28
2019年02月08日

明日はオープンルーム。最高気温が2度、しかも雪が降るらしいですが、お部屋を暖かくしてお待ちしています!

2/24の「セリョージャとあそぼう!」トークイベントは作者・画家であるナディア・コズリナさんが絵本を作る過程などこの絵本を作る時のとっておきの話をしてくださいます。絵本を作るってどんなことなんだろう、どういうふうに絵本は作られるのだろう、など知りたい方や、絵本に興味がある方、ロシア文化に興味のある方など…どなたでもどうぞ。参加者の皆さんとフランクにお茶をいただきながらお話する交流会の時間もお楽しみに!質問大歓迎。是非ご参加ください。参加には申込が必要です。
専用フォーム、お電話、メールでも受け付けています。よろしくお願いします。(直)

《Nadia Kozulina》
1981年モスクワ生まれ
モスクワグラフィックアカデミー卒業
グラフィックデザインやアニメーションなどの仕事に就く。後に美術教師。
2013年来日して情報科学芸術大学院大学修士課程(IAMAS)に入学。
2016年上京。現在はロシア語やロシアのアートヒストリーの講師などもしながら
アーティストとして活躍中。


詳細・申込専用フォームhttp://karandashi.ocnk.net/product/322
2019年02月07日

ソビエト時代の絵本をいただいて、書棚に並べてオープンルームの際に興味のある方に見ていただいている。コレクションとして集めたものではなく、実際に家庭で子どもに読まれていた絵本というところが特徴。お客様がいらした時のお土産が絵本、ということも多かったと聞いた。子どものために選ばれた絵本、ソビエト時代のモスクワの暮らしの中にあった絵本たちだ。時代の背景もあり、芸術性が高く見応えのあるものも多い。
これもそのひとつ。ウクライナ民話の「藁の牛」だ。画家は ダーヴィット・ハイキン(1927年-2008年)で、200以上の児童書を手がけている。何といっても色使いが印象に残るが、ハイキン自身も「色が好き」という言葉を残しており、創作のテーマとして色が大変重要であったようだが、色だけではなく独特の哲学を持ったアーティストであることは作品を見ればわかる。
ざらっとした紙の薄くてペラペラのソビエト時代の絵本の奥行きはかりしれないなぁ、とあらためて思う次第。
オープンルームの時、どうぞご覧ください。(直)
2019年02月06日

発送に必要な七つ道具をひとまとめにして入れている箱がある。とりあえずその箱を使い出してはや数年。とてもお世話になっている箱なのだが、蓋が本体と一体化している構造で実は使いづらさも感じていた。今日新しいものに変えてみたらいい感じ。嬉しい。
画像はゲンナージ・スピーリンの「火の鳥」。お話はロシアの民話。とてもクラッシックな雰囲気の挿絵だが、現代の画家の作品。スピーリンは1948年生まれ。モスクワの芸術アカデミー、ストロガノフ大学で学び、プリューゲルやイコン画家のアンドレイ・ルブルフなどを尊敬し、独自の緻密で繊細な表現のスタイルをあみだす。79年から絵本の挿絵を手がけ始め、80年代後半からはドイツ、91年からはアメリカに活動の拠点を移しているブラティスラヴァ世界絵本原画展の金のりんご賞受賞、ボローニャやバルセロナの国際絵本原画展などでの入賞など、その作品は世界的に高く評価されている(直)
火の鳥http://karandashi.ocnk.net/product/212
2019年02月05日

「セリョージャとあそぼう!」の画家のコズリナさんと八王子のカフェ・リンさんへ。オーナーの小松さんと3月からの原画展やイベントの打ち合わせをさせていただいた。そしてちょうど今日は手づくり絵本展Vol.7の初日。店内には16人の作家さんたちの作品が展示されていて華やかな雰囲気。作家さんご本人も何人かいらしてご挨拶をさせていただいたり、お話をさせていただいたりした。
私は今展は初めて見させていただくのだが、手づくりの絵本は、想像以上にどれも個性的で、意欲と思いが伝わってくるものばかり。
素材や作り方、それぞれのアプローチも興味深く、内容や表現はオリジナリティに溢れていて、ページをめくりながら、驚いたり、頷いたり、くすっと笑ったり…。とても楽しく貴重な時間を過ごさせていただいた。
創作のエネルギーは伝染するのだろう。この絵本展がすでに7回目ということはそういうことなのだろうと思う。そして、作家さんたちが集うカフェ・リンさんという美味しくて、温かな磁場!
手づくり絵本の世界。見て、触れて、感じるひとときをあなたも、是非!(直)

手作り絵本展https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/komako-cafe-rin/entry-12437157715.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D
2019年02月04日

「特別な服」(淡交社)という絵本。ボリス・エルモレンコの作品だ。シンプルに1ページに1人ずつ異なる職業の人が描かれている。1930年初版のこれはその復刻絵本。このページは、見開きで煙突掃除人とパイロットが並んでいる。絵本全体を通して見開きの組み合わせに意図があるのか、ないのかよくわからないのだが、ここに関しては高いところで働く人というテーマを無理やり考えてみたり。当時は5ケ年計画も始まり、国を挙げての労働への意欲向上に絵本もひと役買っていたわけである。 この絵本もそういうテーマで作られたのだろう。
このページ、色数を抑えて2人のフォルムを強調して、白抜きを使ったり、またペイントの仕方にも工夫を凝らして質感の違いを表現しているし、文字デザインも凝っている。見開き全体のバランスもすごく考えられているのがわかる。あらためてこの時代のロシアの絵本はすごいと思う。
余談になるが、前から気になっているのだが、煙突掃除人の腰のベルトにかけてある、おたまのような道具は何をするためものだろう。またパイロットの手袋の構造がよくわからない。手の平は自由に使えるようになっているのだろうか(直)

「特別な服」http://karandashi.ocnk.net/product/107
2019年02月03日

前から気になっていた「旅する雑貨屋 Hin plus ヒン・プリュス」さんにお邪魔した。自転車でスーパーに行く時の通り道にあって、青い枠の扉が素敵な世界の手仕事と雑貨を扱っていらっしゃるお店だ。今はバルト3国やモロッコのものがメインの展開。手編みの手袋やカゴやバック、食器や置物、刺繍のクロス、ポーチやアクセサリー…お店の奥にはお洋服もたくさん。ほとんどがオーナーが現地でセレクトした主に手仕事がテーマの品々だ。ロシア関連では陶器のお人形やエルミタージュの布バックなどを見つけた。本当に旅する雑貨屋さんというお名前の通り、とっておきのお土産を見せていただいているような楽しいお店だ。
私はあれこれ迷ってポーランドの手刺繍の花瓶敷きやフェルトの飾り、ラトビアのポストカードやMさんにお名前を教えていただいていた柏木リエさんの民族衣裳の卓上カレンダーなど購入。今後カランダーシの部屋に飾ろうと思う。
オーナーは明日から南米、メキシコ方面へ買付けの旅とのこと。さて、今度はどんな手仕事の品々がお店に並ぶのだろう(直)

ヒン プリュスさん https://hinplus.com

2019年02月02日

オープンルームありがとうございました。暖かい1日でよかった。今日はシステム関連の打ち合わせもあり、これからのカランダーシのことをちょっと考えたりもした。
「幻のロシア絵本1920〜30」(淡交社)を見ていて、詩人アグニヤ・バルトーの名前が割と出てくるなぁと思っていたら、5作品登場している。マルシャークやチュコフスキーなどのビッグネームは別として、これはこの本の中では多い方だ。バルトーといえば、カランダーシ的にはNさんにいただいたソビエト時代の絵本で、もう1人のNさんに訳していただいた 「虫網があってよかった」や 「おとうと」がある。両方とも以前こちらで紹介している。でも、アヴァンギャルド絵本の時代にすでにこんなに活躍していたということには結びついていなかった。
バルトーは1906年生まれで1981年に亡くなっており、今でもちろんもロシアでは著作が発行され続けていて国民的な、と言ってもいい著名な詩人だ。
バルトーは、最初バレリーナを目指していたり、詩作では出版作品がすぐに人気となっている。マヤコフスキーに影響を受けている。戦後、作家活動を続けているが、60年代にはラジオ番組に出演しており、戦争で生き別れになった親子のために大変に尽力したり、脚本家としての才能も発揮していた。知的でしっかりと物事を見据えているような眼差しが印象的なお顔立ちだ。
カランダーシには他にもバルトーの詩の絵本がある「おもちゃたち」という絵本。やはりNさんに頂戴したものだが、1972年発行という時代もあるのだが、全体的に古風で情緒的だ。でもロシア語の先生からお借りしている絵本の同じ詩の挿絵はそこまで切なさ感がない。こちらは 1997年のものだ。
同じ詩でも時代により挿絵が変わっていく様も面白い。「最新」の挿絵も見てみたい(直)
2019年02月01日

夕方から明日のオープンルームのための部屋の準備にとりかかる。ずっと絵本は棚にしまって管理していたので、久しぶりにテーブルに並べることになる。だんだんとテーブルが賑やかになってくる。きれいな色が部屋を明るくする。本当は全部の絵本を表紙を見せて並べたい思う。でも、そうもいかないので重ねて置いたり、縦置きのところを作ったり、あれこれ思案しながら工夫する。手に取りやすさ、見やすさ、を心がけつつ楽しさのある雰囲気となるようにと思っている。
サイトにある絵本はもちろん、まだサイトにアップされていない絵本や入荷したてのものもあるので、是非手に取ってご覧いただければと思う。
オープンルームは明日1時〜6時まで。(直)



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