美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2019年11月
ダイアリー:30
2019年11月10日

夕方まで上野にいて、それからダッシュで経堂へ向かい、東京ロシア語学院の70周年祝賀会に参加させていただいた。

学院関係者のこれまでの歴史を踏まえたご挨拶、大使館や関係各方面の方々の祝辞の後、華やかに乾杯。和やかな歓談の時の後の締めくくりは皆で「モスクワ郊外の夕べ」「カチューシャ」をロシア語で大合唱!私もロシア語学院万歳という気持ちを込めて歌わせていただいた。

戦後、元々は有志の方々のロシア語講習会が始まりであったというロシア語学院。それからずっとロシア語学習の歩みをを続けられている。その歴史はすなわち学院を支えていらした方々の情熱と信念の積み重ねの日々であったということがいただいた冊子「学院ロシア語教育の歩み」からも伝わってくる。

会場では、先生方や卒業生の方々とご挨拶させていただき、ロシア語の勉強についてもアドヴァイスをいただいたりもしてありがたいことだった。

今後の益々のご発展をお祈りしたい。(直)

2019年11月08日

明日のオープンルームはお休み。次回は11月16日です。よろしくお願いします。

型押しの雄鶏の立派な姿が印象的なタチヤーナ・マーヴリナ挿し絵のこの1冊はアファナーシェフが集めたロシア民話の中から67話も収録されている分厚い本だ。

マーヴリナは、ロシアの古くからの民族的な文化をとても大切に考えており、よく研究もして多数の民話の挿絵に取り組んでおり、独特の鮮やかな色選び、大胆な筆使いと柔軟な表現で、本当にお話が生き生きと新しく生命を得て輝いて伝わってくる。マーヴリナは国際アンデルセン賞受賞画家である。

この本の挿絵はカラーで描かれているが、各お話のタイトルは黒のペンの手描きであり、それにちょっとした小さな線描きの絵がお話の最初と最後に添えられている。それがユーモアもあって素敵で楽しい。

表紙の雄鶏は、「雄鶏と石臼」というお話の挿絵でもある。ロシアの民話にはよく雄鶏が出てくる。バーバヤガーの小屋も鶏の足の上に建っている。足にケヅメという突起があるのが雄の特徴らしい。
夜の闇(死の世界)が終わる時を告げる声を持つ鳥として特別な存在であるということも聞いている。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/386





2019年11月07日

吉祥寺の駅前。いつものバス停の前に今年はサンタさんのお家が建っている。扉を開けてサンタさんが出てくるということをやるのかしら。ちょっと中をのぞいてみたい。象のはなこさんの銅像の首のあたりには寒くないようにマフラーのようなものが巻かれている。花火の広場もすっかりクリスマス仕様だし、今年もだんだん年末が近づいているなあ。まだまだ実感はわかないけれど。

画像のオレイニコフの絵本は、おばあさんの知恵袋さんでも展示していた2冊。「私たちは船に乗って」はパパとママと私で世界を時代を旅してゆく絵本。いつだってママは右でパパは左。そしてわたしは真ん中。川や運河や海、そして宇宙を描く多彩な表現に注目したい。

「ゆりかごの本(子守唄の本)」はウサチョーフの詩。ちょっと不思議な子守唄の世界。オレイニコフはゆったりと静かにそしてユーモアも織り交ぜながら眠い眠いワールドを表現。目をつぶった子どもや動物たちの表情に心安らぐ。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/385
http://karandashi.ocnk.net/product/384
2019年11月06日

発送で郵便局やポストに行った帰りにコンビニで時々自分用のおやつを買うことがある。今日は結構悩んでしまった。ささやかなおやつなんですけどね。

オレイニコフの絵本を3冊アップ。「ロビンフッド」。イヴァノフスキーの露訳詩は1959年間に出版され大人気になっている。オレイニコフは先日の来日講演で話していたようにリアルに人間や状況を表現しながら遠い昔の伝説を色付きで蘇らせている。顔の傷、爪のヒビ…。しかし、独特のすっきりしたフォルム、抑えた色調、幻想性や疾走感のある表現などで、伝わるのは生々しさではなく物語の奥行きだ。

「アメリカを見いだしたのは誰?」はノーベル文学賞受賞作家のヨシフ・ブロツキーの詩を颯爽とそして寓意や皮肉、ユーモアたっぷりに大胆に表現。シェークスピアやニュートン、ベートーベンなど歴史上の偉人たちが次々と登場する中に、ターミネーターのあの方も。

「北欧の神話」はヤフーニン再話。こちらは絵本ではなく分厚い児童書、読み物書籍。オレイニコフは神秘的な世界をダイナミックでありながら細部にまで拘って説得力のある挿絵で構築。見応え充分。表紙が印象的。

http://karandashi.ocnk.net/product/381
http://karandashi.ocnk.net/product/382
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2019年11月05日

夕方。犬の散歩とすれ違う。今日は時々見かけるエアデールテリアと優雅に歩くボルゾイ!を見かけた。ボルゾイは初めて見る顔だ。また会えたらいいな。

ご近所の互助会の事務所の前に置いてある無料配布の来年の占い冊子が来年のものになっていたので一冊いただいて帰る。来年は肝臓に注意らしい。そうなのか。気をつけよう。

その互助会の占いの冊子を持ち帰るのは毎年恒例のことで、秋も深まるとそろそろかな、なんて思いながら前を通る。今年ももうそんな季節になった。

オレイニコフの「ジェト・マロース誕生のお話」。ロシアの冬帝でありサンタクロース的存在であるジェト・マロースの絵本。不思議で幻想的。だけど親しみやすさもあって温もり感じる内容。見開きのツリーのページが美しい。クリスマスの贈り物にも。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/380
2019年11月04日

秋晴れの休日の午後。ちょっと外の空気を吸いにご近所散歩へ。今日は北向きコース。みずのそらさんは徒歩3分くらいにある一軒家アートギャラリー。現在、石月愛梨氏のスズランテープを使った個展開催中だ。

スズランテープをカットして重ねて貼り付けてゆくアート。鱗のような羽根のような半透明で光沢のあるテープの重なりが独特の風合を醸していて面白い。またテープをひねって捻ったものの集合体のアートは色合いの妙が楽しい。どちらも素材の軽やかさが効いていて明るいエネルギーを放っており美しく素敵だ。直接石月氏から制作のご苦労などお聞きして、スズランテープのアートとしての可能性に思いを馳せる。

こちらのギャラリーは連休中開催の西荻チャサンポーの参加ポイントでもあり、次々とお客さんがいらしていた。わたし達は併設のカフェでひと息。

それから、Second Story Coffee Rosterさんでコーヒーを買って、女子大通りのBenchtime booksさんをのぞいて帰途に。

新しい家が建っていたり、コワーキングスペースができていたり、いつもは自転車で通り過ぎていたので気付かずにいた発見もあり、短い時間だったけれどよき西荻散歩だった。(直)

2019年11月03日

暑くなく寒くなく。1年中こんな感じだったらよいのにと勝手ながら思ってしまう。でも、紫蘭の葉がいつの間にか枯れているし、どんどん季節は進んでるようだ。

三鷹のストーンウエルアートギャラリーに現代ロシア写実主義絵画展を見に行ってきた。こちらは、ストーンウエル=石井氏が自らの主に風景画のコレクションを展示するために建てた個人立の美術館で、今年6月にオープンしたばかりだ。最近行かれたというMさんや何人かの方に教えていただいており、今回初訪問。

モダンでスッキリしたデザインの建物。芝生のアプローチに植栽は白樺。入口はガラスサッシで中の様子が見え期待が高まる。中に入ると入口の正面広い掃き出し窓から白い玉石を敷き詰めた日本庭園が見える。内観は白い内装に大理石用の床。壁にぐるりと初夏から晩秋までの季節に沿った風景画や静物側など30点程が掛けられている。

さあ、見るぞ!と進もうとするも、まず、入口脇の壁に掛けられている4点の作品にしばらく足を留めてしまうことになる。なんと、「芸術世界」のアレクサンドル・ベヌアやドブシンスキーの演劇衣装のエスキースの原画が展示されているのである!ご縁があって石井さんの元にやって来たそうでこれにはかなりびっくり!

館長で写実主義絵画研究家である石井徳男氏が丁寧に説明してくださるので、そこから始まる写実主義の絵の鑑賞はとても親近感を持てて楽しいものだった。人物よりも風景描写が多く描かれてきたロシア写実主義絵画であるが、こちらのコレクションは1989年から4年間に蒐集された時代の空気を反映したイデオロギー色のあまりないものが主軸とのこと。季節柄もあるだろうがどの作品からも大らかな自然と豊かな詩情が伝わってくる。

個人的に風景画はとても好きなのでどの作品も楽しむことができたのだが、特に微妙な色合いに晩夏の切なさも感じさせるアヴァキミャーンの「8月の終わり」は大変印象深く心に残っている。石井氏と親交があるというネシシームヌイの「昆布漁師」は人物を配した構図と動きが面白く、また水面の描写の明暗のコントラストが際立つ日本滞在中に訪れたという石廊崎の景も目を引いた。まとめて展示してされていた薔薇の静物画や女性像もアクセントのように記憶に残っている。

解説を聞きながら、本物のロシア絵画を本当に間近に見る事ができるのは贅沢なことだ。距離感的には少々乱暴な対比かもしれないが、大きな美術館がコンサートホールなら、こちらはライブハウスのような場所かもしれない。

とにもかくにも私邸を美術館として建て直し 、そのコレクションを公開してくださっているその心意気と志にスパシーバ!なのである。

◆行き方:吉祥寺公園口から小田急バスで15分、「新川」で下車5分。駐車場有。
◆住所:三鷹市新川6-3-19 (セブンイレブンのそば)
◆開館:水、土、日の10:30~17:00
◆入場料:800円(学生600円)

http://ishii-gallery.com
2019年11月02日

オープンルームありがとうございました。
来週はお休み。次回は16日。
よろしくお願いします!

画像はブラートフ&ブァシリーエフの「世界動物物語集」。動物たちの色とりどりの衣装を見るのも楽しい賑やかな絵本。http://karandashi.ocnk.net/product/341
2019年11月01日

明日はオープンルーム。

11月。山茶花の花芽もいつのまにか膨らんできている。
秋の午後、ゆっくりとロシア絵本を是非ご覧にいらしてください。

西荻ではチャサンポーというイベントも開催しているようですよ。
2019年11月01日

先週、動物病院の前を通ったら2匹の兄弟猫が保護されていて、ケージの中で遊んでいる姿をガラス扉越しに見ることができた。

1匹はキジトラ猫でもう1匹は白黒猫。まだ生後1カ月と里親募集のポスターに書いてあった。これから冬なのにこんなに小さくて大丈夫なのかしら、とちょっと心配になったけれど、2匹はとても元気にじゃれあって遊んでいた。

今週同じ場所を通ったら、どこかに行き先が決まったらしく、ケージもポスターもなくなっていた。2匹は一緒にもらわれたのかな、そうだといいな。

画像はクリスマスと子猫のお話絵本。「クリスマスツリー、猫とそして新年と」だ。サンクトペテルブルクで活躍している画家マリヤ・パヴロヴァが描くリアルで愛おしい猫たちの物語。光の表現が美しい。カレンダーも入荷。贈り物にも。(直)
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