美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年06月12日

明日は午後2時〜5時オンラインオープンルーム。Skype、Google hangoutやmeetなどで個別でリクエストなどをうかがいながら新着絵本や話題の絵本、おすすめの絵本などをご紹介。予約制。お気軽にどうぞ!

ヴァスネツオフ画「詩とお話集」の中にはマルシャークが書いた戯曲「ねこのいえ」も収録されている。このお話の翻訳絵本(片岡みい子訳・平凡社)のあとがきを読むと、第一次世界大戦で移住のため難民化した子どもたちのために書かれたとある。お金持ちのねこ婦人は贅沢な暮らしを楽しんでいるが家事で焼き出される。行くあてをなくすが、以前追い払った甥と名乗るこねこたちに救われる、というお話。

他には多数のわらべ歌や戯曲「御殿」や「きつねとねずみ」のお話も収録されている。明るい色の表紙が楽しい充実の一冊。(直)
詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/236


2020年06月11日

今年は強風と土砂降りの随分と荒々しい梅雨入りだこと。

「欲張りシュローチカちゃん」(リャザーノフ文/ブトローヴァ画)まだあどけないシュローチカちゃんがケシの実パンを食べながら歩いていると、にわとりさん親子が走ってきてパンを欲しがる。でもシュローチカちゃんは、まだ充分に食べてないわ、と断る。牛さんや山羊さんもケシの実パンを欲しがったけれど断る。

そして、自分だけで食べ終わった後、シュローチカちゃんは今度は鶏さん親子には卵を、牛さんや山羊さんにはミルクを欲しいとお願いするのだけれど、答えは全員「ノー!」しょんぼりシュローチカちゃん、というお話。そもそも食べ歩きはどうなのかしら?とも思うけれど、それはそれとして。

これは絶対渡さないわ!という表情の表紙のシュローチカちゃん。パフスリーブの袖や紅い花模様のエプロンドレスも愛らしい。ケシの実パンを握りしめて意思は固そうだ。

シュローチカちゃんはとてもお腹が空いていたのかもしれないが、ケシの実パンがとても好きなのだろう。ケシの実パン、どんなパンなのかロシア語の先生にたずねてみた。ロシアではとてもポピュラーで、先生は「大好き!」とのことで、日本であまり見かけないのが残念だそうだ。

ロシアではキロ単位でケシの実を買って来て自宅でもよく作るとのことで、ケシの実を甘いフィリングにしてぐるぐる巻いて焼いたり。とにかくケシの実そのものをたっぷり味わうようだ。私は食べた記憶がないのだが、俄然興味がわいてきた。

先生に吉祥寺のあの有名なドイツパン屋さんに同じようなものがあると教えてもらった。先生はいつも購入されているとのこと。吉祥寺に行ったら買って食べてみようと思う。それがいつになるかはわからないけれど。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/471
2020年06月10日

ロシアの昔話「蛙の王女」。王様が3人の息子たちにそれぞれ矢を放った先のお屋敷の娘と結婚しろと命じる。2人の兄の矢はそれぞれ貴族、商人の家に飛んでゆくのだが、末っ子イワン王子の矢は、沼に落ち蛙がその矢をくわえており、父親から運命だと言い含められ結婚することになる。がっかりイワン。でもその蛙は夜になると蛙の皮を脱いで賢女ワシリーサとなるのだった。

ワシリーサは実の父親よりも賢くあまりにもできすぎるので腹を立てたその父親から3年間蛙の姿でいるよう命じられていたのだ(アファナーシェフ編ロシア民話集岩波書店感より)ある日、イワンがワシリーサが脱いだ蛙の皮を焼いてしまうのだが、ワシリーサは今度は白い鳥に姿を変え飛んでいってしまう。そこからイワンのワシリーサ奪還の旅が始まる。

ロシアでは蛙の話といえば、王子ではなく王女だ。皆知っている昔話。摩訶不思議で神秘的で冒険ありで滑稽なところもあり、本当に面白いお話だと思う。展開も小気味よく想像力を掻き立てられる。

マーヴリナ画のこの絵本は何といっても表紙が魅力的だと思う。蛙が暮らす湿地帯の野原の描写が細かく見飽きない。草陰のネズミや、蝶、蜂やてんとう虫もいを探すのは楽しい。仲間の蛙たちだっている。

マーヴリナは、物語の中には出てこないワシリーサが蛙として暮らした環境をここで丁寧に見せている。食物も豊富そうだ。天敵もいただろうけど、季節の花が咲き、優しい風も吹いただろう。蛙のボーイフレンドもいたのではないか。

マーヴリナはお話ではともすれば否定的にとらえられている蛙としての生涯というものをここで肯定してみせているのかもしれない。蛙として生きるのもいいよ、だ。だとすれば何だかそれはマーヴリナらしいと思ったりもする。
素敵な表紙だ。(直)

詳細 https://karandashi.ocnk.net/product/92


2020年06月09日

赤い表紙が印象的な「母国語、仲良くしよう」という絵本。アレクサンドル・シバエフの詩と画家グセフ・ヴァディムの新しくてユニークな感覚の融合に目を見張る。

見開きから攻めている。まさに言葉の海が描かれていて、人がたくさん溺れている?と思いきやどうやら両手を広げてこちらを呼んでいるらしい。「言語って昔からあるけど、永遠に新しくてこんなに美しいんだ…」って伝えているのだ。

詩は短かったり、長かったり、恣意的であったり、もちろん韻を踏みながら、まずはアルファベットについて、次はある言葉のある文字に注目して本来の言葉を想起させたり、続いては、文字同士の組み合わせへと続いて、これはもはや文法なのかな的な内容へと、陽気にロシア語について語ってゆく。この詩は1977年に書いている。

それを迎え撃つグセフ(1931-2008)は、ポスター制作や、児童雑誌「ムルジルカ」などで活躍したアーティストであり詩人。玉手箱のように次から次へと繰り出す、示唆に富みながら遊び心溢れる表現は、楽しさと明るさに満ち溢れている。そう。何も気負わなくていいのだ。言葉に興味を持ち、知ること、こんな楽しいと教える。

実は個人的に一部同じ内容の絵本を持っていて、はからずもブックデザインの見比べが可能だったのだけど、好みもあるだろうが今回のこの絵本の方に断然軍配があがる。アイディアは斬新であるけれども手描きのタッチを残す表現はそのままだとちょっとふわっとした印象を与えてしまう。そこをこちらの絵本は絵をシャープに切り取り、余白を持たせて仕上げたことで随分とすっきりしてカッコいいし、絵のメッセージがダイレクトにしゅっと伝わってくる。
デザインってとても重要だ。勉強になる。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/470
2020年06月08日

昨日は農協に買物に行ったけれど、目的のものはなかった。代わりに?紫陽花の切花を買って帰ってきた。お庭に咲いてるものを束にして売っている、という感じなのが好みで、この時期に行けば必ず求めている。

欠品していた絵本たちが入ってきたのでサイトにアップしていきたい。中にはもう何年にもわたって、何度か補充している絵本もいくつかある。ひとつの絵本と長いお付き合いができるのは嬉しいことだ。

ただ、ロシアに在庫がなくなると、同じものが再発行されるという保証はなく、それっきりになることも多い。仕方ないとはいえ残念と思うこともある。

でも、もう会えなくても、あの絵本…と思えば心に蘇ってくる。絵本との出会いと別れ。
ひとつひとつを大切にしながらこれからも歩んでいきたい。(直)

2020年06月06日

オンラインオープンルームありがとうございました!今後ともどうぞよろしくお願いします。

季節も変わったので、ディスプレイの棚の入れ替えをした。カランダーシの資料用アヴァンギャルド復刻版絵本たちだ。雰囲気がガラリと変わる。この時代の絵本はやはりすごい。

先日バラの枝の整理をしたのだけれど、外階段の上の方の枝が想像以上に伸びていて扉の開閉に邪魔になるほどになっていた。植物の生命力には驚かされると同時に草抜きなど色々と追いつかないなぁと諦めモードになる季節が始まった感。

さて、夕方から雷がゴロゴロ鳴りだしたと思ったら、大雨注意報が出て、さらに杉並区には竜巻注意報まで出て、穏やかではない週末。雷が鳴ると雷を怖がっていた愛犬のことを思い出してしまうので困る。(直)






2020年06月05日


明日土曜日はオンラインオープンルーム。ご予約いただいた方に個別で絵本をご覧いただいてます。お申込みはこちらhttps://karandashi.ocnk.net/contact

気温が上がってきた、蒸し暑いなぁ、と思い出したら、このところあまり姿を見なかったホカケホセイインコの声が聞こえ始め、時にはすぐ近くの電線に留まり、騒々しく囀るので、否応なく亜熱帯感が増すことだなぁ、と思っている。

ピアノの形をした「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ」という絵本(ガローホフ文/ガラーニン画)はツグミが先生。生徒はシジュウカラやキジ、それからカエルやくまも。

ドレミの歌のように、例えばドだったらドから始まる名前を持つ鳥(くまやカエルもいますが)が登場し、ツグミ先生が楽器を弾きながら、音を教えてゆくという内容。

ド、レと来て、ミのところで、挿絵の楽譜ではオクターブ下がっている。ここではくま君が吠えてしまってクラスのみんなを気絶させてしまう、とあるのだけどくま君に合わせて低い音にしたのかな、と思ったり。

絵本の形も鳥たちや木などのページのデザインも洗練されていて洒落ている。素敵な絵本。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/469
2020年06月04日

昨日コンビニに行った際、キャンペーンで缶入りの麦茶をもらった。帰宅後、早速飲もうかなとプルトップに手をかけたら大変!それは濃縮液が入った濃縮麦茶缶だった。ということがあった。

「ぬすまれたおひさま」はワニにのみ込まれたお日様をおじいさんくまが助け出して皆に感謝されるというお話。チュコフスキー作、ヴァスネツオフ画の絵本(ハードカバー版)。この絵本の素敵なところは、その他にやはりチュコフスキー作の「めちゃくちゃの大さわぎ」やロシアのわらべ歌が14編収録されているところだ。

この「めちゃくちゃ…」の挿絵が本当にめちゃくちゃでとても魅力的だ。赤系の色と黒と黄色のみで描かれており、その大騒ぎっぷりが半端ないのだ。わらべ歌の挿絵も軽いタッチで素朴さや可愛らしさも感じられるが、シュールさもあり面白い。表紙には「ぬすまれたおひさま」の情報しかないけれど、中々盛りだくさんの内容だ。

さて、濃縮缶は、缶を見ればちゃんと大きく濃縮と大きく書いてある。慌て者なのですんでのところで濃縮液を飲むところだった。反省。でも、濃縮麦茶とはどんな味だったのだろう。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/376
2020年06月03日

紫陽花がきれいだ。枇杷も色づいているし、ドクダミは花盛り。そして、もわっと蒸し暑い。

チャルーシン画「誰がどんな能力をもっているの」(シム文)。まだ小さなこうさぎはひとりぼっち。誰か遊んでくれる相手を探して最初に出会ったのがモグラさん。さあ、走って!追いかけるから。1、2の3と遊びに誘うものの地中にもぐられてしまい、もぐるのがモグラだと言われてしまう。

次にビーバー出会い水中に潜られ、リスに出会い、木に登られてしまうこうさぎ。中々追いかけっこ遊びができないが、キツネに出会って…というお話。

ふわふわのこうさぎは、実際にいろんな動物に出会う中でそれぞれの能力を知ることになる。チャルーシンが描くモグラやビーバーなど珍しい動物がたちはそれぞれ愛嬌もあり親しみを感じさせてくれる。

ロシアにはヨーロッパビーバーという種類のビーバーが生息していて、地域によって毛色が異なるらしい。この絵本でも大きく描かれているけれど体長は約100センチ、体重も平均で20キロ位はあるようだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/468
2020年06月02日

世界を自由に旅できるのはまだまだ先の話になりそうだが、ネットやテレビで遠い国のあれこれを見て楽しんだりできるから(実際に行くのにはかなわないけれど)ありがたいことだ。

マヤコフスキーの詩に アリヤクリンスキーがダイナミックな挿絵をつけた「いざ、パリそして中国へ」は、当時の子どもたちに広い世界を見せる絵本。マヤコフスキーの詩は、赤の広場から始まり、パリ、アメリカのニューヨーク、日本、中国と進み、そしてモスクワに戻る。

旅の絵本ではあるがもちろんガイド本ではない。詩人が書いた詩の絵本であり、日本のイメージなど独特感はあるのだけど、世界の国々を知り、視野を広げてほしいという熱量が伝わってくる。

そして最後に地球は少年の手に持つボールのように丸いという言葉で締めくくられているが、それこそがテーマなのだろう。

アリヤクリンスキーの挿絵はまず表紙に注目だ。エッフェル塔と蛇行するセーヌ川の上空をあたかもたった今飛んでいるかのような気持ちにさせるデザイン。飛行機の旋回の軌跡のように文字を円形に配した素敵な浮遊感!だ。

パリの様子も華やかだが、圧巻は見開きのアメリカ国旗をはためかせた大型旅客船のページだろう。メインの挿絵を、わざわざ小さめの枠内で切り取り、飛行機や煙をはみ出させることで船の大きさや迫力を際立たせている。摩天楼との対比も面白い。 大きな汽笛の音、喧騒が聞こえてきそうだ。

この絵本は1929年刊。マヤコフスキーはこの翌年に自死(他殺説もあり)している。子どもたちへ新しい未来を語り、アヴァンギャルド運動を引っ張ってきた革命詩人は一体何を思っていたのだろうか。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/467
2020年06月01日

今日から6月。朝から雨。梅雨入りも近そうだ。そして朝方には地震。油断はできないなぁ。緊張感をもって過ごすことは今月も変わらない。

5月もロシア絵本のご注文をいただき発送することや問い合わせにお答えしたりなどなどのやりとりから力をもらい励まされた日々だった。またオンラインオープンルームも来てくださる方がいて嬉しいことだった。この場を借りて感謝をお伝えしたい。そして今月も頑張っていきたい。

「くまくんが冬眠穴から出てきたよ」(シリーギン詩、ベラムリンスキー画)は表紙の赤いオープンカーを運転するやぎくんがかっこいい絵本。

「春の電報」「くまくんがありがとうを言うのを忘れた話」「くまくんと新しい建物」「やぎくん安全運転」の四つの詩が収録されている。

森の電報係はキツツキ。春の訪れを告げると、くまくんが冬眠の穴から出てきて嬉しそうだ。森の木のえだにきのこを干しているりすにありがとうを2つ言い、そして開発されている地域を見に行ったり。そしておしゃれなやぎくんはお山の道を標識通りに進んでゆく。くまが冬眠中の看板があれば静かに走行する。四つの詩は必ずしも繋がっているわけではないが、絵からすると同じくまくんがずっと登場している。

そして中々楽しそうなヒルクライムコースを行くやぎくん。首に巻いた赤いマフラーが風になびいてとても素敵だ。(直)

詳細・画像  https://karandashi.ocnk.net/product/466
2020年05月30日

オンラインオープンルームありがとうございました!

今日オンラインの場合はマスクせずに対面で遠慮なく思い切り話ができるのはいい、そんな話題が出た。確かに。そんな風に人と話せるようになるといいのだけど今のところそれがいつになるのかわからない。

オンラインでは、最近ご紹介している絵本や賞をとった話題の絵本、あとは「あれが見たい!」という絵本などをじっくりご覧いただいたりしている。一緒に同じ絵本を見つめる時間は楽しい。それからロシアの古くから伝わる布人形をアレンジしたうさぎさんを見ていただいたりもしている。

画像は私の肩越しに見ていただいている絵本たち。

来週から6月。紫陽花の季節。また1日1日大切に過ごしてゆきたい。(直)




2020年05月29日

明日は土曜日午後2時〜5時、オンラインオープンルーム開催。ロシア絵本をご覧になりたい方に個別対応いたします。お気軽にいらしてください。お待ちしています!
詳細https://karandashi.ocnk.net/diary-detail/1456
ご予約はhttps://karandashi.ocnk.net/contactへ。

「シープカ・ブールカ 魔法の馬」(ブラートフ再話)はマーヴリナの挿絵。表紙の大きな瞳の馬の顔が印象的だ。

この馬は金と銀が混ざった毛並みの特別な力を持っており、夜な夜なお爺さんの小麦畑の小麦を食べ畑を踏み荒らす。見張りをさせた3人兄弟の三男坊イワンだけがちゃんと起きて馬を捕らえ、いつでも呼べは来て言うことを聞く約束をさせる。その後王様から「御殿のとても高い窓辺にいるエレーナ姫のところに馬で飛び上がり、指輪を抜き取った者と婚約させる」というおふれが出て…というお話。

いつもばかにされている末っ子イワンが最後には大金星をあげる、というロシアの昔話らしい内容だが、何といってもイワンが魔法の馬に乗り3度目の挑戦で空中高く飛び、指輪を抜き取りキスまでしてしまうというロマンティックで、ダイナミックな展開が魅力だ。

マーブリナは詳細な描きこみに加え、鮮やかな色使いでおとぎ話の摩訶不思議な世界をとても丁寧に説得力を持って伝えている。マーブリナはロシアの民族的な文化への造詣が深くその知見がいかされているのはもちろんだが、その文化への深い尊敬や愛情も感じられて見応えがある。

もちろん主役である馬の表現にも注目だ。魔法の馬ならではの神秘性はありつつも、イワンに捕まり涙を見せるところなど愛嬌もあり親しみを感じさせる。疾走する姿、高く飛び跳ねるところなどの力強い描写から躍動感が伝わってくる。それにしても馬の顔をこんなに大きく描いた表紙も珍しいのではないか。

夢のあるおとぎ話は良い気分にさせてくれるものだ。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/465
2020年05月28日

善福寺川のカモの雛は順調に育っているようで嬉しい。あちこちの紫陽花が色づきはじめている。もうすぐ6月。今年の夏は暑いらしいと聞くと今からちょっとクラクラきてしまう。いろんな意味で今年はどんな夏になるのだろう。

左のページのロシアの古い短い詩に合わせて様々な衣装を身につけた女の子たちが次々と登場する 、イグナチエヴァ画「私たちのマーシャちゃん」。詩の内容に合わせた民族的な小物や模様、季節感も取り入れた挿絵は明るく色もきれい。両ページは呼応し合って楽しい。

小さなおしゃれさんたちはヘアアレンジも素敵。プラトーク(スカーフ)や大きなリボンがファッションの重要アイテムなのがよくわかる。どの子も自分に似合った服装をして自信たっぷりで血色もよく幸せそうで何より!

この絵本はソビエト時代に発行されていたのを復刻したもの。このように形が凝っている絵本、ロシアではわりと見かけるように思うのだけど、それぞれの形の特徴を活かしデザインに工夫が凝らしてあり個性豊か。当時は特に(もちろん今でも!)子どもたちにもきっと人気があっただろう。

この絵本を紙の上に置いて形を写して、自分だけのマーシャちゃんスタイル画を描くのもいいな。これ、面白そう。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/464


2020年05月27日

紅葉した落ち葉や四つ葉のクローバーなど見つけるとよく押し花にしていた。本に挟んで重しをするだけという簡単なやり方だ。

今はそういう素朴なやり方ではなく、花や葉の色をそのままに道具を使って押し花にできる方法があるようで、素朴派?からすると何だかびっくりだけど、どんな分野にも進化というものはあるものた。

この「森の1年」は、英国の押し花アーティスト、ヘレン・アポルンシリさんが作った森をテーマにした作品集の露語版だ。繊細で美しい。森の中の生き物、植物たちが細かい押し花によって描かれて(構成)されている。

まさに気の遠くなるような作業だと想像するが、この作家は多分押し花作品を作るのが目的なのではなく、自分が表現したい作品をつくるために押し花を使っていると考えた方がしっくりくるような気もする。情熱と技術は必要だけれどもそれだけでは到達しえない豊かな創造の世界。

遠くで見て、近くで見て楽しめる。天然の素材の色味も魅力だ。それにしても押し花はどんな方法でしているのだろう。どんな糊を使っているのだろう。どんなふうに押し花を保存しているのだろう…素朴派としては興味はつきない。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/330
2020年05月26日

朝、窓を開ける。昨日と耳に飛び込んくる音が明らかに違った。車の量が増えている。街が動き出しているのをはっきりと実感した。このところ空気もきれいで画素数が上がったかのように景色がはっきり見えていたが、またそれも変わってゆくのだろう。

風は初夏の匂い。シジュウカラが囀っている。しばらく特別な状況下にいたが、季節だけはいつもと変わらず進んでいて、日々その様子を見たり感じたりたりすることで、時が前に向かっていることを実感できていた。そのことに随分救われもした。

マルシャーク作「12の月」(サゾーノフ画)。日本では「森は生きている」という表題でよく知られているお話かもしれない。この本は戯曲形式でまとめられている。待雪草をとってこいという継母の理不尽な言いつけのために真冬の森を彷徨う継子(この本ではそういう表現になっている)焚き火の周り集まっていた12の月の精たちが、月の特性を生かし助ける。

特に冬の厳しい地域においては、一気に雪を溶かし待雪草を咲かせる力はまさに夢のような魔法だ。人々がどんなに望んでも季節を動かしたり変えたりすることはできない。毎年長い冬を耐えないとならない中にあるからこそ、このお話は共感を呼び続けているのだろう。

ソビエト時代のアニメをひとつご紹介したい。 https://m.youtube.com/watch?t=0h0m37s&v=oY2znksZh-A
詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/phone/product/463
2020年05月25日

今年もあっというまに威勢よくドクダミが芽を出し、成長し花をつけている。ドクダミは強い。降参を決めてからもう何年にもなるのだけど毎年その強さに驚く。今年はドクダミ茶は作らない予定。

明るいオレンジと緑が目をひく「カラボーク」はラチョフ画絵本。日本では「おだんごパン」(福音館書店)でよく知られているロシア民話。ロシアではとてもとても人気がある昔話だ。

丸パンが逃げ出して次々と動物たちに出会い食べられようとするもその都度調子よく歌を歌って、ころころ転がり難を逃れる。この歌の詩は韻を踏んでとてもリズムもよい。多くのロシアの子どもたちは諳んじることができるはずだ。

ラチョフはそれぞれ違った自然の様子を背景に表情豊かな動物を描いて見応えがある。オオカミやクマからは大きな動物としての威圧感が伝わり、相手を低く見る目つきはおそろしい。そして、狡猾で勝ち誇ったようなキツネ嬢の表情!ロシアのお話では設定がない限り動物の種類で性別がほぼ決まっており、キツネは雌だ。

ラチョフが描くキツネはとてもおしゃれだ。(直)

カラボーク https://karandashi.ocnk.net/product/137

2020年05月23日

オンラインオープンルームありがとうございました。

モニター越しでもお元気そうなお顔を見られるのは嬉しいこと。そして、想像以上に時間があっという間に過ぎるものだ。楽しい時間に感謝したい。

そして1週間も結構あっと言う間に過ぎていく。来週も日々大切に頑張りたい。

山桜桃を狙って鳥が来る。人に気がつくと逃げて少し離れたところから文句を言う(ように聞こえる)。食べてもいいのに。でも明日あたり収穫しよう。ごめんね。(直)


2020年05月22日

いつのまにか山桜桃が赤くなっている。善福寺川をのぞいてみたら鴨の親子がいた。雛は2羽。あそこまで大きくなっていたら大丈夫だろう位には成長していた。いつもの初夏の景色。もうすぐ梅雨だ。

明日は土曜日。オンラインオープンルーム開催。ロシア絵本をご覧になりたい方は是非!

マタンカちゃんのお友だちを作ったのでご紹介。これもとても簡単。「人形の箱」を見て簡単そうだと思って作ったのだけど、布を裁つという作業さえも略してハンカチを使ってみた。

白い子は北海道のお土産でいただいた六花亭模様のハンカチ。赤いギンガムは娘のお弁当を包んでいたもの。小さな緑の子はやはりいただきもののミニハンカチだ。黒い子は…後ほど。

このうさぎたちは元々ロシアの子どもたちがお留守番をする時にその慰めとしてそしてお守りとして渡されていたお人形。寂しさを紛らわしてくれたり、ひとりでもこわがらないようにそばにいてくれる存在なのだ。

胴体の所が輪っかになっているので、手で握ることができるし、腕に通したり、小さなものは指を通したりできる。そうして身につけて動かしたり、お話ししたり、秘密を打ち明けたりする相手として子どもを置いてゆく親の気持ちを託されたうさぎのお人形。意味を知ると感慨深いものがある。

さて、ハンカチで作った子たちはそれぞれ、手で握ったり、指輪を入れて遊ぶことはできるのだけど、腕に通したいな、と思った場合子どもは大丈夫だけどこのサイズでは大人は難しい。そこでまた何とかできないものかと考えて、そうだっと閃いてできたのが黒い子だ。

実はいらなくなった黒いタイツの片方の足の部分を筒のまま切ってハサミを入れて長方形を作りそこから作ってみた。伸縮性があるので腕にも通るし、フィット感はこれが一番。

本当あっという間に作れるうさぎさんたち。作り方を知りたい方はご連絡を。ご希望でしたらオンラインオープンルームでもご紹介します。直)

「人形の箱」https://karandashi.ocnk.net/product/460
2020年05月21日

アヴァンギャルド絵本の復刻版をいくつかご紹介してきているが、ヴェラ・エルモラーエヴァの描いた作品を見ることができたのはことさら感慨深いことだ。

「漁師たち」(1930年)。画家のエルモラーエヴァはマレーヴィチにおおいなる影響を受けた熱烈なるシュプレマティスト。その後はマレーヴィチに従い行動を共にしておりいわば前衛運動の最前線にいたともいえる芸術家だ。

しかしながら、この「漁師たち」は素朴な絵柄で尖った表現は見当たらない。子ども1人を含む4人の漁師たちが1匹の犬も乗せて一艘の小さな帆船で沖に出る。襲いかかる強風に帆は折れ、荒れ狂う波に船は転覆するが…という内容。当時の子どもたちはきっと漁師の仕事の実際を目の当たりにし、固唾を飲んでページを開いていったに違いない。

この絵本の主役はもちろん漁師たちだが、海もまた主役だ。凪いだ静かな海に黒雲がたちこめてきて、白波が立ち始め、やがていとも簡単に船を飲み込むほどに波は力をつけ暴れる。転覆の瞬間の表現がとてもリアルだ。ここでもどのページでも多分読者は子どもと犬がどうなったかをまず確認するのではないか。そして見つけることができるとホッと安堵するはずである。

この絵本の詩を書いたヴヴェジェンスキーもエルモラーエヴァも当局に逮捕され、ヴヴェジェンスキーは消息不明。エルモラーエヴァは処刑されている。「体制に順応しそうにないと思われた者は、見せしめのために狙い撃ちされた」と「芸術新潮2004年7月号特集ロシア絵本のすばらしき世界」の中の記事にある。(直)

詳細と画像  https://karandashi.ocnk.net/product/461
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