美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
ホームダイアリー
ダイアリー
ダイアリー:1910
«前のページ 1 ... | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | ... 96 次のページ»
2019年01月28日

お茶は、仕事の合間や家族の時間に欠かせない。最近挑戦したのがフルーツティ。挑戦というと大袈裟だけど、冬休みに行った八ヶ岳倶楽部でいただいたお茶が美味しかったので真似をしている。そちらのお茶には、メロンや苺も入っていて果物の量も全然違う。でも、そうもいかないので林檎とオレンジだけで再現。これはこれで家族にも好評だった。実は亡くなった義母からはるか昔に確かクリスマスにいただいたウォーマーがあったのを、思い出し、しまい込んでいたものを出してきた。温めることで果物のエキスが出てきて濃厚な味になる。香りもたつ。いかにも風邪に効きそうだけど、どうなのだろう。
風邪予防といえば、先日「風邪に負けない茶」という中国茶を買った。まだ飲んでいないのだけど、西荻の中国茶のお店サウスアベニューさんの人気のお茶らしい。お花が開くお茶も楽しいので試していきたいと思っている。(直)
2019年01月27日

乾燥して風が強いので、細かい埃が飛散している。花粉も飛び始めているようだ。
今日で終わってしまうBunkamuraのロマンティックロシア展。素晴らしい風景画の数々ででロシアの自然の圧倒的な大きさを改めて教えられたように思う。空、大地、雲、光、影。そして森の表情の多彩さ。四季の木々の表現の細やかさに目を凝らして見た。
画像は以前もご紹介したが、ソビエト時代の絵本「ぼくの白樺」という絵本。一本の白樺の木の様子を1人の男性が親身に見つめる内容。冬の章をNさんの訳文で読む。林檎の木などは厳しい寒さに負けて枯れてしまっている中、頑張る白樺のそばに行き、木に触れ思いやる。
ロシアの人の自然観の一端に触れたように感じることのできる絵本。折に触れページを開きたい好きな絵本。(直)
2019年01月26日

インフルエンザが猛威をふるっている。今週は予定がキャンセルになったり、移動になったり。ご家族で次々とかかっているお話も伺っている。快復を祈っている。
画像は「おろかなこねずみ」。マルシャークの詩にレーベジェフが絵をつけている。1928年間版の復刻絵本だ(淡交社・対訳付)。今見ても全然古びて見えない。ロシア・アヴァンギャルド絵本の代表的作品のひとつだ。
眠れない子ねずみが子守りを見つけてきてとお母さんねずみに頼み、最終的に猫に頼んでしまい…という内容。実はこの絵本、数年前にある映画のあるシーンに使うかもしれないということでスタッフの方から問い合わせをいただいた。満州が舞台。当時はロシアの絵本が入ってきていたので使いたいとのことだった。1冊購入いただいてお送りしたのだが、果たして映画に使われたどうかはわかっていない(直)

「おろかな子ねずみ」http://karandashi.ocnk.net/product/99
2019年01月25日

渋谷の雑踏の中、人に揉まれながら坂道を登っていると「忘れえぬ女」の垂れ幕が見えてくる。潤んだ瞳に導かれながら歩いていくと…というBunkamuraロマンティックロシア展への何度目かの道のり。去年から年を越して続いてきたこの美術展もいよいよフィナーレ。日曜日でお終いだ。混み合う人に混じって私も最後の絵画鑑賞をした。やはり「忘れえぬ女」の前には立ち去りがたいという人たちがたくさん。私もすこし遠くから見つめつつ、またいつかお目にかかれるといいななんて思ったりしていた。
外に出ると寒い。寒いのだけど、
テラスの鉢花たちは優しい彩り。
もうすぐ春なのかもしれない。
最後になったが、今展はそれこそカランダーシとしても個人としても学ぶこと多く本当に忘れえぬ展覧会となった。感謝。
次はくまのプーさんの原画展。こちらも楽しみ。(直)

2019年01月24日

今日は風が強かった。駅からの帰り道。マフラーの巻きが甘いと飛ばされるくらい。そして風とは関係ないと思うが手袋もいくつか落ちていた。手袋はコートのポケットに入れてると落としがちだけど、ポケットに入れるしかない場合も多いし、私も気をつけなくては。
昨日取り急ぎの内容で「セリョージャとあそぼう!」のお知らせをさせていただいたが、早速お申込みいただいたり、イベントやるんですか?と声をかけていただいたり。知っていただくだけでもありがたいことだ。よろしくお願いします!
さて、画像は、サンクト在住のマリヤ・パブロワが描くロシアの猫の日常。蓄音機やサモワールなどちょっとレトロな雰囲気も素敵。
猫ポストカードhttp://karandashi.ocnk.net/product/324
2019年01月23日

昨日ほんのりお知らせしていた「セリョージャとあそぼう!」のイベントのご紹介をしたい。
原画展や作家によるトークイベントの日程・場所・申込方法などをアップしているのでご覧ください。
一番近い日程の2月24日のトークイベントはカランダーシの部屋で開催。作家のコズリナさんが画像なども使って絵本の制作のお話をしてくださる予定。その後はサモワールのお茶をいただきながらの交流会。
3月20日~31日は八王子のカフェ・リンさんで原画展。同カフェで21日は「絵本を楽しむお話(仮)と交流会」29日は「マタンカちゃんワークショップと交流会」を予定している。おししいランチやお茶とセットなのでこちらもお楽しみに!
トークイベントはそれぞれ内容は異なるので2回参加しても楽しめるハズ。
是非いらしてください!(直)

2/24詳細・申込 http://karandashi.ocnk.net/product/322
イベント全体のこと http://karandashi.ocnk.net/product/323
カフェ・リン https://ameblo.jp/komako-cafe-rin/
2019年01月22日


【お知らせ】
「セリョージャとあそぼう!」原画展(3月)作家によるトークイベント&交流会など(2月と3月)開催決定!詳細順次アップしていきます!

今年は、ヒヨドリたちとの攻防戦は休戦状態。なのでプランターの花たちは食べられることなく無事に咲いている。いらなくなったディスクを所々に配置してみたのが功をを奏したのだろうか。いや、ヒヨドリそのものの姿をあまり見かけない。何故なのかはわからない。
攻防戦といえば、オオカミが次々とこぶたが作ったお家を壊してしまう「さんびきのこぶた」のお話も中々手に汗握る戦いだ。ソビエト時代にイギリスの民話をセルゲイ・ミハルコフがロシアの子ども向けにまとめた作品にラチョフが挿絵をつけているご機嫌な1冊だ。
おしゃれで陽気なこぶたたちの名前はニーフ、ヌーフ、ナーフ!(直)

さんびきのこぶたhttp://karandashi.ocnk.net/product/321

2019年01月21日

先日、絵本の研究会の方々と世田谷美術館の「ブルーノ・ムナーリ」展へ行く機会に恵まれた。
未来派から始まるその独特で誠に素敵な芸術活動をたっぷり。わりと作品を間近に見ることができたおかげで「役にに立たない機械」を吊り下げている釣り糸と本体の接合部分に使われているとても役に立っている接着剤に思いを馳せたりもできたし、身近に作品を感じることができる展覧会だ。たくさんのアート作品を見ていくうちに伝わってきた、分解、構築、連続…という啓示。 そして、やはり絵本。ムナーリの遊び心に敬服しつつ既成の絵本表現という概念の扉の向こう側の世界とでもいうのだろうか、ほほう、と感心感嘆しながら、また楽しみながら見ていった。読んでみたい絵本もいくつか。そして最後のセル画を重ねる体験コーナーでは子どもたちに混ざって遊ばせてもらった。
ということで、視野も広がりあれこれ得るものが多い貴重な美術館ツアーだった。感謝。
ショップで「ムナーリの機械」(河出書房新社)を購入した。この絵本をこれから少しずつ読んでいけるわたしは幸せだと思っている。(直)

2019年01月20日

今日は大寒。そしてセンター試験。今年も受験シーズンが始まる。なんでこの時期なんだろうといつも思う。風邪やインフルエンザが猛威をふるっていて健康管理が大変だ。そういう我が家も風邪ひきが出て、あらあらという感じだ。
そんな大寒の今日。選んだ絵本はマーヴリナ画の「お話の動物たち」 明るい色合いを見ていると心が弾む。なんだか元気が湧いてくるような。動物たちの表情も面白くてクスッとしてしまう。テキストのページもカラフルで賑やかだ。なんだかんだで元気が湧いて風邪の予防になるかもしれない。(直)
「お話の動物たち」http://karandashi.ocnk.net/product/313
2019年01月19日

先日、「セリョージャとあそぼう!」の作者のナディア・コズリナさんからのメールに音声データが添付されていた。それは、絵本の中にある「がちょうのうた」と「おおかみのうた」をギター伴奏に合わせて何人かの大人たちが歌ってくださっているもので、コズリナさんのご主人のご家族が歌って録音したものをコズリナさんに送ってくださったものを私にも転送してくださったのだ。優しい歌声に胸がいっぱいになった。嬉しかった。
ご家族がコズリナさんの絵本の出版を喜んでくださり、その絵本を楽しんでくださっている様子が伝わってくる。ギターの音色もあたたかい。そして、ああ、コズリナさんはご主人のご家族にとても愛されているんだなぁということがよくわかって、素敵なことだなぁとほっこりさせてもらった。
これらの歌は、私も絵本を作りながらもう何度も何度も呪文のように歌っていた。誰でも歌いやすい歌だと思う。両方ともロシアではとても親しまれている歌だ。日本でもたくさんの人に親しんでもらえるといいなと思っている。
「セリョージャとあそぼう!」の歌は楽譜も付いている。演奏したり歌ったり、踊ったり?してぜひ親しんでほしいと思っている。
最後になったが、コズリナさんのご家族に心から感謝したい。(直)
セリョージャとあそぼう! http://karandashi.ocnk.net/product/303
2019年01月18日

昨日の手編みの話で思い出したある日のイタリアン。ご近所の「アヒルの空」さんだ。書棚には画集や絵本などが置いてあり、私はロシアのアニメ絵本「ミトン」と手編みのぬいぐるみを見つけたので席に持ってきてしばらく眺めた。
このぬいぐるみ、いや編みぐるみというのかな、はもちろんお話の中に出てくる女の子の(飼い犬)だ。母親に犬を飼ってもらえなかった主人公の女の子が自分の赤いミトンを仔犬にみたてて遊んでいると…という深く心に残るお話だ。カランダーシでもイラストの絵本を扱っていたが(現在品切れ)、こちらはパペットアニメーションを絵本に仕立てている絵本だ。ページをめくっていくと、巻末にこの仔犬の編みぐるみの編み方が載っていた。娘が小さい時にこの絵本に出合っていたら挑戦したかもしれない。なんて思ったりした。でも、このお店の編みぐるみはお店の方の手作りではなく、絵本と一緒に購入されたようだ。そういえば、このお話のパペットアニメーションを劇場に行った時、グッズ売り場で見かけたような気もする。
よく見ると、この編みぐるみ、アニメに出てくる仔犬とは編み方が違う。アニメの方は棒針編みで、この編みぐるみはかぎ針編みだ。ぷっくり感も違うかもしれない。
両方ともかわいい。(直)





2019年01月17日

今日はお天気がよくて風もなく気温が少し高め。寒がりなので気温が少し高いとありがたい。この季節はとにかく冷えないように、と心がけて暮らしている。
このルームシューズは昨年9月に東京ロシア語学院で開催されたユーラシアバザールのウズベキスタンのお店で購入したもの。手編みでしっかりしていてとても暖かい。模様も独特で素敵。明るい色合いなので履いていて楽しい気分になる。
そういえば、これとはまた全然別の編み方だったけれど、母もよくルームシューズを編んでくれていたことを思い出す。重宝していつも穴が空くまで履いていたものだ。
こういう物を触っていると、手編みっていいなと懐かしい心待ちになる。昔は冬になったらソワソワして毛糸屋さんに出かけて好きな毛糸を選んで何かしら編んでいたものだけど…もう随分何年も編み棒を触っていない。編み棒が家の中のどこにあるかはかろうじてわかっているつもりだが、果たして「そこ」にあるだろうか。(直)
2019年01月16日

少し前になるが、立ち寄った書店でオオカミの本を購入した。「オオカミと野生のイヌ」(エクスナレッジ刊)だ。ちらっと中を見たらハイイロオオカミのことがたくさん載っていたからだ。元々狼好きでもあるのだが、ハイイロオオカミが主人公の絵本を出版したこともあり、少しオオカミの事を勉強できればなんて思ったわけだ。でも、残念ながらというか、ハイイロオオカミの事は図版も記事もたくさん載っているのに、ロシアのハイイロオオカミについてはほとんど触れられていなかった。がっかり感は否めなかったけれど、オオカミやその仲間たちの生態や現状など見応えある写真とともに知ることができたのはよかったと思う。
人間はオオカミを怖れ、敬いもしたが、「ハイイロオオカミは地上で最も迫害された動物ともいわれる」との一文もあるように敵として絶滅に追い込んできた歴史がある。20世紀後半あたりから、生息地では、反省と新たな理解の視点に立って、オオカミとの共存を推進していく動きがあるようだ。(ロシアではどうなのだろう)
もう一冊の絵本は「動物の仲間たち」から、ソビエト時代の動物挿絵画家の第一人者チャルーシンの描くオオカミの親子のページ。(直)
動物の仲間たちhttp://karandashi.ocnk.net/product/229
2019年01月15日

全日空がロシア航路に参入するとの話があるようだ。どんな感じになるのだろう。楽しみにしたい。
アントン・ロマーエフ画の「野の白鳥」が表紙を変えてまた出版されたので入荷した。前回入荷のものと少しだけサイズが違う。人気があるのも頷ける。とにかく美しい。古典的な絵柄だけれども、構図はダイナミックで壮大。空の表現が素晴らしい。空の高さ、広さ、雲の輝き。時による色の変化。空だけ見ていても飽きないほどだ。いやいや細かいところも見逃せない。イラクサを編むエリーザの傍らのネズミの様子などにも注目だ。
前にもどこかで書いたのだけど、イラクサといえば、小さな頃、どんな草なのか憧れ?ていた。初めて実物を見たのはロシアできのこ狩りをした時のこと。これが、イラクサなのか…と感慨深かった。
ロシア語ではКрапива(クラピーヴア)。(直)
野の白鳥http://karandashi.ocnk.net/product/320
2019年01月14日

第二次世界大戦時、レニングラード(現サンクトペテルブルク)における対ドイツのいわゆる大祖国戦争のことなどを書籍や資料などで目にすると、ビリービンのことを思う。
ビリービンは革命後、国を離れエジプト、パリと渡り住むが36年に帰国し、そして6年後レニングラードの激烈な戦闘の中亡くなっている。なぜ戻ってきたのだろう。
ビリービンは生涯3度結婚しているようだ。少しネット情報だが調べてみると、最初の結婚は26歳の時。相手は24歳と同年代だが、次の結婚は36歳の時に15歳下の人と。この人とは5年後離婚。そして今度は47歳の時に当時31歳だったアレクサンドラさんという方と結婚しているようだ。このアレクサンドラさんがビリービンの最期をみとっている。19年の結婚生活の中で、エジプト、パリの生活を経て、そしてロシアへの帰国、戦争。彼女自身もまたアーティストであったのだが、パートナーとしてどんな思いで日々過ごしていたのだろうと思ったりする。
というか、ビリービンの結婚観ってどんなものだったのだろう。(直)

「生涯と創作画集」(画像は裏表紙)では多くの作品と共にビリービンのパートナーの写真も。
http://karandashi.ocnk.net/product/32

ビリービンについてブログ「ロシア絵本的日常」より。
教文館のギャラリートークを経てhttp://lucas705karandashi.blogspot.com/2014/06/blog-post.html?m=1
宮崎駿氏のアニメhttp://lucas705karandashi.blogspot.com/2012/06/blog-post_13.html?m=1
ジャポニスムのことhttp://lucas705karandashi.blogspot.com/2012/05/blog-post_14.html?m=1
ビリービンってhttp://lucas705karandashi.blogspot.com/2012/05/blog-post.html?m=1




2019年01月13日

昨年夏にロシアに行った際、娘は色々なお菓子を買ったのだが、帰国後、中には食べるのを忘れて賞味期限が切れたものもいくつか。このチョコレートもそう。これはサンクトペテルブルクの高級スーパーで見つけて包み紙が素敵だったので買ったもの。私も初めて見る柄だったので、後で買おうなんて思っていたのだけど、他の場所では見かけなかった。
「ペローのお話」という名前がついているこのお菓子、この柄は赤ずきんちゃんなのだろう。摘み草をしている。白いお花はマーガレットかしら?ロシアではこの花はМаргаритка(マルガリートカ)と呼ぶようだ。そしてもうひとつ手に持っているお花は昨日こちらで紹介したカラコーリチクかしらと思っている。かわいい青いお花はチョコレートの個包装の裏側にも、袋にもデザインされている。
青くて涼やかなこのお花。ロシアではとてもポピュラーで親しまれているんだなぁということが伝わってくる。(直)
2019年01月12日

成人式のあたりはいつも寒いが、冷え込んできた。雪掻きのスコップが壊れていたので購入。今年の雪事情はどんな感じなのだろう。 さて、ロシアの絵本を見ていると、この花は何て名前なんだろうと思うこともある。特に野の花。日本にも似たような花があるなあと思いつつも名前までは調べたりはしてなかった。でも、カランダーシで出した「セリョージャとあそぼう」にも野の花はいくつか出てきて、画家のコズリナさんから「どの花もロシアに実在する花」と聞いていたので、先日その中の1つの花の名前を教えてもらった。表紙や最後のページに描かれている青い下向きの釣鐘のような花だ。ロシアではКолокольчик (カラコーリチク)というそう。日本名はあるのだろうか。露和辞書をひくと、風鈴草、ホタルブクロ、とある。小さな鐘という意味でも使われる言葉だ。辞書の植物名などは専門図鑑などで確認しなくてはならない、ときのこの名前を調べた時に得た教訓がある。実際、風鈴草とホタルブクロはキキョウ科ではあるが別の植物だ。それぞれ仲間も多い。葉の形も重要だ。今度牧野先生の図鑑をあたってみようと思う。 ロシアの風物図鑑の植物のページを見てみた。Колокольчик (カラコーリチク)は葉も細く可憐ではかなげなイメージだ。 カラコーリチク。ひとつロシアの野の花の名前を覚えた。いつかロシアの野原で見てみたいなあと思う。(直) セリョージャとあそぼう http://karandashi.ocnk.net/product/303
2019年01月11日

昨日は、中央線で東へ西へ2箇所をハシゴした。かなり寒い日だったけれど、電車の中は暖かくて東方面に行く際は座れたのでうつらうつらしていた。もうすぐ目的地の駅に着く頃、隣の席に座っていた高校生たちがザワザワしだした。どうやら向かいの席に座っていた人が慌てて前の駅で降りた際、マフラーを忘れていったらしい。見ると空の座席の上にチェックのマフラーだけが残っている。あらーと思ったが、後の祭りだ。でもこういう場合どうしたらいいのだろう。最寄りの駅の駅員さんに渡すとか?なんて思ったけれど、高校生たちがあれこれ考えているようだったので、お任せして私は目的の駅で降りた。寒い。マフラーを忘れた人はきっと困っているだろうと思った。

ラチョフ画の「てぶくろ」という絵本を入荷している。同じ絵柄の表紙の絵本がもう一冊あるが【売り切れ)こちらは少しコンパクトなサイズで5つのお話が入っている。画像はベラルーシの「ガラス目玉のヤギ」のお話。おばあさんの麦畑に居座るヤギを動物たちが次々と追い出そうとするけれど…というお話。ウクライナのお話「てぶくろ」以外はベラルーシのお話。
そういえば、「てぶくろ」も落し物の手袋に動物たちが入っていくお話。
あのマフラーも落とし主に戻るといいけれど。

「てぶくろお話集」http://karandashi.ocnk.net/product/319


2019年01月10日

「プロコフィエフ自伝/随想集」(音楽之友社刊・田代薫訳)という本を駆け足だが読んだ。この本はロシアの偉大な作曲家でありピアニストであるプロコフィエフ自身が自らの音楽活動、作品の事を細かく記録しているもので、革命やがて大戦という激動の時代の中での亡命、海外での仕事ぶりや帰国後などの様子などがよくわかる。が、本当に音楽活動中心の内容なので、どんなお菓子が好きだったのか、なんてことはわからない。奥さんの事情のことなども訳者によるあとがきで知った位だ。

さて、そんなプロコフィエフ自伝だが、読んでいて面白い発見があった。1918年アメリカへの亡命の途中、彼は東京に寄っているのだが、その際お世話をしたのが、大田黒元雄と書いてあった。大田黒?はて、どこかで聞いたような…。そう、大田黒元雄さんとは荻窪にある大田黒公園の場所に住んでいらした音楽評論家の大田黒さんのことだった。庭園が美しい公園で何度か足を運んだこともあるし、記念館も覗いたことはあったけれど、その実像が今までピンときてなかった。でも、写真とともにプロコフィエフ氏が紹介しているのをみて、おお、そういう方だったのかを初めて実感。しかもその写真には大田黒氏の奥様も写っていて、年代的に新婚時代ということがわかり、何だか微笑ましい感じも伝わっきたりして、大田黒氏にかなり遅ればせながら親近感を覚えるに至ったというわけである。

プロコフィエフといえば、それはそれはたくさんの作品を残しているが、我が家で子どもと一緒に楽しんだのは「ピーターと狼」だ。この本にはこの曲を1週間で作ったと書いてあり、1936年の5月のモスクワ・フィルハーモニーの初演の演奏は出来がよくなく人気がなかった、とあった。


画像は
冬の動物たちの描写が素晴らしい「ロシアの森の冬」より。「ピーターと狼」の狼はきっとロシアの森の狼。この挿絵のような。
http://karandashi.ocnk.net/product/317

2019年01月09日

昨晩9時からBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」という番組を見た。今回のテーマは「感じる!読み解くロシア美術「ロマンティック・ロシア展」。
この番組、レギュラーは山田五郎さんにおぎやはぎさん。そして高橋マリ子さん。解説者として今回は「怖い絵」の著者の中野京子氏も加わり、中々賑やか。
おぎやはぎさんたちは、ロマンティックというワードにこだわっていて、作品を見ながら、どのあたりがロマンティックなのさ?的つっこみをしていて、それに対する解説に納得したようなしないようなところもあったのだけど、最終的にふんだんに?ロマンティックな解釈ができるクラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」まで行くと、よし、ロマンティック要素は満たされたぞ的な様子になったのが面白かった。

図録にもあるが、この「忘れえぬ女(ひと)」が描かれた頃は、アレクサンドル2世が暗殺されて2年後。3世による厳しい反動政策が始まっている。この絵の空気も重いように思うし、黒い瞳には涙が見える、と聞けば「アンナ・カレーニナ」説がどうなのか、は別にしてもどうしても悲劇を予感してしまう。でも、薄い皮膚を通して赤らむ頬や、眉毛のカーブ、きっちりと仕立てられた外套に滲み出る身体の丸みや背筋を伸ばした姿勢からは、逞しさのようなものも感じられる…。
物語性のある本当に美しく印象深い作品だと思う。
今回、今展で実物を見ることができたのはよかったし、絵の前から立ち去り難くしばらく見入ってしまった。
会期中また会いに行こうと思うっている。

さて、番組では、最後に出演者が並んで挨拶をするという場面があった。よく見ると、おぎやはぎさんたちの肩越しに、ミュージアムショップにディスプレイしていただいているカランダーシ刊「うさぎのいえ」がちらっと見えてドキッとして嬉しくなった。これぞ、個人的にはとてもロマンティックな出来事ではあった。(直)

渋谷東急Bunkamuraロマンティックロシア展は27日まで。館内ミュージアムショップのナディッフモダンさんにはロシア関連書籍や雑貨が大集合。こちらも見応えたっぷり。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/



«前のページ 1 ... | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | ... 96 次のページ»
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス