美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
ホームダイアリー
ダイアリー
ダイアリー:1914
«前のページ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | ... 96 次のページ»
2022年06月25日

この季節のお楽しみ、テーブルに紫陽花を飾って紫陽花のお菓子をいただきます。窓からは庭の白いアナベルが見えます。梅雨は鬱陶しいですが雨と紫陽花の景色は良いものです。

先週木曜日はクニーシカの会でした。コズリナ先生のご指導のもと、テキストを読み進めてゆくことができ感謝です。犬のシャーリックは室内犬になるためにプードルカットまでしたのにうさぎを見たら狩猟犬の血が騒ぎ夢中になって追いかけてしまいます…。自分が何者であるのか、その問いのひとつの文学的な?答えがいよいよ次回見つかりそうです。物語を共に読みながら生きたロシア語のニュアンスやソ連時代の社会背景のことなど教えていただけます。興味のある方は連絡お待ちしています。

ロシア絵本を4点ご紹介。

『きのこの下で』
アニメーションの世界で多くの作品を生み出してきたウラジーミル・ステーエフはロシアではとても人気がある作家です。森の中で強い雨にあった蟻は小さなきのこの下で雨宿り。するとずぶ濡れの蝶々かやってきて…というちょっと不思議なお話です。

『僕は赦しを求めない』
母親と衝突した少年の滲む心象風景が美しい芸術的な絵本。プロコフィエヴァの物語をトラウゴットの繊細で心の奥深くへ問いかけてくるような挿絵が切なく彩ります。少年の心の動きに寄り添いながら物語を味わいたい。

『野の白鳥』
シャルル・ペローの「長靴を履いた猫」「赤ずきん」そしてアンデルセンの「野の白鳥」が収録されている。挿絵はブラートフ&ヴァシリーエフ。コンパクトサイズけれどハードカバーでしっかりとした作りです。優雅な挿絵はロマンティックな世界へ誘います。

「ラパートチキ」
菩提樹や白樺の樹皮や麻などで作られていた農民たちの履物をかたどった絵本です。ロシアの昔話の挿絵を見ると皆履いています。コムナールが描く昔ながらの詩や童謡の世界が楽しめます。2つの絵本が紐で繋がっています。壁に飾っても可愛いですよ。
2022年06月04日

先週木曜日はコズリナ先生のご指導のもとクニーシカの会を開催しました。皆さんお忙しくて参加者は少なかったのですが、いつも通りじっくりとテキストと向き合う時間を持つことができて感謝です。今回のテキストの箇所も新たな騒動が巻き起こる内容でした。会話文も多く、先生がいつもおっしゃってる「生きたロシア語」を教えていただけて良き学びとなりました。興味のある方は是非ご一緒しましょう。連絡お待ちしています。

少し前になりますが、神代植物公園のバラ園に満開のバラを見に行ってきました。この時期だけ週末は8時から開園していましたので、張り切って早起きをして出かけ、最も朝が強いという馨しい香りも楽しんできました。

丹精されたバラはどれもそれぞれに見事に美しかったのですが今回は特にチャイコフスキーという白いバラの柔らかな佇まいに心惹かれました。全ての種類のバラを近くで見て、香りを楽しみ、最後にテラスに登って全景を眺めてうっとり…。心地よい贅沢な時間を過ごすことができました。目の保養。心の栄養です。

ロシア絵本を3冊ご紹介します。
是非詳細のページで挿絵の画像もご覧ください。
左から

M・アロムシタムによる翻訳絵本です。ダロフ・イプカが描く洗練された恐竜の造形に注目です。
お馴染みの恐竜が次から次へ登場します。
『奇跡の卵』
https://karandashi.ocnk.net/product/640

真ん中の猫型絵本はランダーシでずっと人気の猫の詩の絵本。アリス・ポーレット画。ロシアの猫の魅力たっぷりです。
『ねこちゃん、ねこちゃん』
https://karandashi.ocnk.net/product/334

右側は芸術的な挿絵の世界にひきこまれる美しい絵本。アレクセイ・レミゾフの物語をベラ・パブロヴァがイマジネーション豊かに表現。美しい神秘の世界に誘います。
『コストロマとそのほかのお話集』
https://karandashi.ocnk.net/product/641
2022年05月20日


吹きゆく風が気持ちのよい季節です。
庭のバラもだんだんと終わりです。代わりに紫陽花の蕾が大きくなっているのが楽しみにです。今年ももうすぐ雨のシーズンですね。

鉢植えのワイルドストロベリーが今年はたくさん実をつけてくれています。甘い甘い香りが鼻をくすぐります。おやつでパクパクいただいています。

ロシア絵本の紹介です。
『 魔法の笛と水差し』
再入荷です。森で野いちごを探すお話。葉の影に隠れた実を中々見つけられないジェーニャちゃんはおじいさんのきのこの精に出会います。ある意味野いちごが主役ともいえる絵本です。バルボチェンコの野いちご愛感じる挿絵が素敵です。
https://karandashi.ocnk.net/product/425

『わらの牛』
ウクライナのお話です。藁で作った牛に松ヤニを塗ると、クマやオオカミやキツネが次々に引っ付いてしまいとれません。おじいさんは引っ付いた動物たちを捕まえて穴蔵に入れてしまいますが…。アニメーション界で活躍したレープキン・ペトロヴィチの挿絵は表情豊かで親しみやすくお話の楽しい世界を伝えます。
https://karandashi.ocnk.net/product/639

『セリョージャとあそぼう!』
カランダーシ刊の昔から伝わるロシアの子どもの遊びを紹介した絵本です。まず灰色オオカミの子のセリョージャは森に野いちごやビルベリーを摘みに行きます。それから歌を歌ったり、ゲームをしたり、布人形のマタンカちゃんを作ったり、パンケーキを作ったり楽しく遊びます。絵本を見ながら是非一緒に遊びましょう!
https://karandashi.ocnk.net/product/303
2022年04月30日

カランダーシは5月1日〜8日までお休みします。ご注文は自動で受け付けています。発送は9日以降となります。よろしくお願いいたします。

庭では青いシラーと紫蘭からたんだんとバラにバトンが渡される頃です。ノースポールは今が盛りですがビオラたちはピークを越えたようです。春から初夏へ季節が進んでいます。

ロシア語の勉強は細々とですがずっと続けています。もう生涯の友みたいな感じでしょうか。コツコツ続けてゆけるものがあるのはありがたい事だと思っています。
2022年04月23日


暑かったり寒かったりですが、八重桜がきれいだし、庭の蕗は美味しいし、丹精された牡丹は美しいしで、やはり春はいいものだなぁと思います。

今週木曜日はコズリナ先生ご指導のもとクニーシカの会を開催しました。文法や表現の確認だけではなく、何気ない文章がチェーホフ『ワーニャ伯父さん』からの引用である事を教えていただいたり、またロシアでガムが普及したのは90年代以降で、牛の反芻がロシア語のガムの語源となった…などなど勉強になる事がたくさんで楽しい時間でした。知ること学ぶことの大切さをあらためて感じました。来月は26日夜8時からです。興味のある方はご一緒しませんか?

ロシア絵本3冊をご紹介します。
真ん中はウスペンスキー作『Дядя Фёдор 』です。このお話は色々な挿絵で絵本が出版されていますがこれはカラフルな挿絵がたくさんです。https://karandashi.ocnk.net/product/638

そして左は再入荷のロジャンコフスキー画『ミーシカ』です。亡命先のフランス時代の作品です。
https://karandashi.ocnk.net/product/616


そして右側は同じくロジャンコフスキー画の『かえるだんなのけっこんしき』(ジョン・ラングスタッフ作)です。ロジャンコフスキーは亡命先のフランスからさらにアメリカに渡ります。そしてそこでも絵本の挿絵を描き続け1956年ににこの絵本で大変栄誉あるコルデコット賞を受賞します。日本でもさくまゆみこさんの翻訳で光村教育図書から出版されています。

ロジャンコフスキーはその後ロシアへ短い滞在の帰国旅行はしましたけれど、アメリカに住み続けて1970年に亡くなっています。

そしてロジャンコフスキーの挿絵画家としての作品が母国ロシアで“やっと”ロシア語で翻訳出版されるようになるのはカランダーシ調べでは多分2010年以降です。

『かえる…』は元々スコットランドのお話といいます。それがアメリカに伝わりアメリカで絵本を作るにあたりロシア人の画家が絵をつけているわけです。

ひとつのお話が国を越えて伝わり、国を越えざるをえなかったひとりの画家の生涯と出会いひとつの絵本が生まれたという事、そしてそれが長きに渡り愛され続けているという事実に思いを寄せることは大切です。
https://karandashi.ocnk.net/product/637
2022年04月16日

今週は大切な用事があり復旧したばかりの東北新幹線で仙台まで行ってきました。雲低くたちこめる生憎のお天気でしたが福島が近づくと遠く近くに桃畑の桃の花が咲いている今だけの美しい景を楽しむことができましたし、仙台では雨に打たれ静かに花散らす桜の古木の佇まいに胸打たれたり、慌ただしくもゆく春に思い寄せつつの旅となりました。

3冊のロシア絵本のご紹介をします。どの絵本の画家も現在進行形で活躍している方ばかりです。3冊とも昔から伝わるお話や民芸の世界ををそれぞれのアプローチで現代の私たちに向けて紹介してゆこうとしています。

左は『森を想像しながら…フォークアートの描き方』新しい感覚を取り入れた独自の東欧民衆芸術表現で大変人気のあるディナラ・ミルタリポヴァの多くの作品を楽しみ描き方を学べる豪華で貴重な一冊です。
https://karandashi.ocnk.net/product/635

真ん中のカラフルなお花模様の絵本は再入荷絵本です。アコーディオンの形をしている歌の絵本「アコーディオンを弾こう!』です。宗教的な絵も手がけるスコティナによるロシアらしい花模様や色彩豊かなロシアの昔ながらの歌の世界!思わず歓声がもれてしまうような華やかさです。
https://karandashi.ocnk.net/product/476

右側は国際アンデルセン賞受賞画家であるオレイニコフ画『せむしの小馬』です。ロシア人なら誰でも知っている19世紀に作られたエルショフのお話ですがオレイニコフは硬質で哲学的な広がりのある表現でこれまでの挿絵のイメージをガラリと変えています。現代アートと昔話の世界の新たな地平とも言うべき作品といえるでしょう。
https://karandashi.ocnk.net/product/636

2022年04月09日


今年は庭のドクダミの繁栄を少しでも抑制できたらと新芽を少しずつ抜き始めています。でもやはり早くも頓挫の気配。根が地中で網の目のように繋がっていていくら地上の芽を摘んでも全然埒があきません。

今は他にハナニラや色の淡いスミレもチラホラ咲いています。ベランダのモミジは新芽が深紅色でまるで花が咲いたようです。

ロシアの絵本を3冊紹介します。『トゲトゲのコートを着たこぶた』はロシア人気児童文学作家セルゲイ・コズロフ作の短編集です。

冬の寒い日に外を見るためにハリネズミが鼻を窓にぴったり押しつけると鼻の先端が広がって窓の向こうから見たらまるでトゲトゲ付きのコートを着たこぶたに見えた、というお話の内容からつけられています。

それぞれ孤独や不安を抱えている森の動物同士が豊かな想像と思いやり溢れる会話を交わしながら友情を育みます。日常の些細な出来事や不安や死と向き合う姿が淡々と語られる余韻残る物語集。ペルツオフの挿絵は抑えた色調と素朴で偽りのない動物たちの表情描写で見る者に優しく語りかけてくれます。
詳細を是非https://karandashi.ocnk.net/product/633

『チェブラーシカ』表紙を揺らすと目玉が動きます。厚紙玩具絵本。
詳細https://karandashi.ocnk.net/product/634

再入荷『こねこのチュッパは何故小鳥を捕まえないのか』
https://karandashi.ocnk.net/product/491




2022年04月01日


カランダーシの部屋のベランダではデイジーがこんもりと花盛りです。モミジも芽吹いてきました。色々な事がありますが今年も春が巡ってきたようです。

さて、随分とこのダイアリーやSNS方面をお休みしてしまいました。心配をしてくださった方もいらっしゃると思います。申し訳ありません。

少しゆっくりペースになりますが、またこちらでロシア絵本の紹介や日々のことなど綴っていければと思います。

ロシアの絵本カランダーシを今後ともよろしくお願いいたします(直)

再入荷絵本などです。
『ウクライナのお話集』(児童書・挿絵白黒) https://karandashi.ocnk.net/product/609
『長靴を履いた猫』https://karandashi.ocnk.net/product/615
『アーズブカ』https://karandashi.ocnk.net/product/617







2022年02月25日

まさか…と思いたかった事が起きてしまいました。そして現在進行中です。昨日から胸が苦しいです。ウクライナの人たちの事を思い、またこの事に心痛めているロシアの人たちの事を思っています。Нетвойне(戦争反対)です。

今日は資料絵本からウクライナの民話絵本をひとつご紹介します。『わらの牛』というお話です。左は1971年刊でハイキンの挿絵です。右は邦訳版(田中潔訳 ネット武蔵野)で挿絵はラチョフです。

おばあさんがおじいさんに頼んで作ってもらったわらの牛には松ヤニが塗られます。丘の上で牛を放しおばあさんは糸紡ぎしながら寝てしまいます。

そこへくまがやってきて松ヤニを分けてもらおうと牛に触ると引っ付いて離れなくなってしまいます。おじいさんはそのくまを穴蔵に放り込みます。その後おおかみ、うさぎ、きつねが次々と松ヤニに引っ付き捉えられ穴蔵に放り込まれます。

おじいさんはナイフを研ぎ動物たちを殺そうとしますが、動物たちは贈り物や労働を約束して逃してもらいます。そしてその約束はきちんと守られました。おじいさんとおばあさんはわらの牛のおかげで幸せにくらしました。というお話です。

このお話は以前クニーシカの会で皆さんと翻訳しましたので懐かしいです。そして昨晩はそのクニーシカの会の開催日でした。初めての夜開催です。

最近参加者の方々がお忙しくて週日午前という設定が難しいと感じており、またコズリナ先生からのご提案もあったので朝から夜へお引越しをしてみた第一回目でした。ありがたいことに新しい参加者もいらして、またお仕事でいらっしゃれなかった方も久々に参加してくださり賑やかな会になりました。

テキストは『Дядя Фёдор 』です。コズリナ先生のご指導のもと家出した息子からの破茶滅茶な内容の手紙を両親が読むところを皆で読み訳してゆきました。表現のニュアンスの捉え方などもちろん、犬の品評会のことやインフルエンザ事情などなどソビエト時代の実情もお聞きしながら物語理解を深めてゆくことができました。感謝。来月は3月24日(木)夜8時からです。参加者随時募集中です。よろしくお願いします。

明日午後はオープンルームです。ロシア絵本をご覧になりたい方はどうぞいらしてください。ご予約を本日中にお願いします(直)




2022年02月22日

梅のお饅頭をいただきました。季節が感じられる和菓子はいいですね。ひととき心が和みました。梅といえば?梅ヶ枝餅も冷凍室にあります。こちらはアツアツにしていただきます。

イリヤ・カバコフ画『詩と物語集』の表紙は「長靴をはいた猫」ですね。ロシアらしい長毛種の尻尾の立派な猫はとても利発そうです。

カバコフはウクライナ生まれの前衛芸術家として有名ですが、ソ連時代は30年に渡り子どもの本の挿絵を手掛けており多くの作品を残しています。

この仕事は彼の本意ではなかったようですが、線描きを生かした独特の華やかでいながら乾いた世界観は鮮烈な印象を子どもたちに与えたに違いありません。

大人しめな作品もありますが、やはりカバコフの創造性を感じさせるユニークな絵本だと思います。
2022年02月21日

少しずつ家の中の整理をしています。昨日はリビングの隅にある一つの棚の中身の取捨選択をしました。随分と捨てる物がありました。懐かしい物が出てくると手が止まります。先はかなり長そうです。

明日火曜日の午後と土曜日の午後はオープンルームをします。前日までにご予約をお願いします。

チェーホフ作『カシタンカ』は飼い主とはぐれてしまったまるできつねのような犬のお話です。

カシタンカはサーカスで動物たちと一緒に芸をするひとりの道化の家に拾われます。共に暮らす白猫やがちょうとぶたと知り合い、ある夜そのがちょうの死を目の当たりにしたり。そしてカシタンカも芸をしこまれサーカスに出るのですが、そこで観客としてきていた元の飼い主に名前を呼ばれ…。

挿絵はトラウゴット兄弟です。滲む水彩でカシタンカの身の上を情緒的に伝えます。またカシタンカを拾った新しい飼い主の人物像の表現に特に力が入っており、印象的な挿絵が幾たびか登場します。人生の悲哀がズーンと迫ってきます。
2022年02月18日

庭にぽこぽこ蕗の薹が顔を出しています。蕗は実家の庭から少し移植したのですが随分と増えてしまい少し困っています。蕗の薹はかわいいですね。

明日午後はオープンルームです。本日中に予約をお願いします。

プーシキン作『サルタン王物語』。ロシアの絵本ではビリービンが有名かもしれません。

挿絵画家のスピリンは1948年生まれ。ソビエト連邦崩壊直後にアメリカに移住して以来、世界の古典文学、児童書の挿絵を描き高い評価を得ています。マドンナの絵本の挿絵も手掛けています。

誰しも芸術作品としての価値を認めるスピリンの挿絵は大変精密でそしてとてもクラシカルです。ブリューゲルを大変よく研究しているというところからもその表現の根拠がよく分かると思います。

美しく優美な作品で知られるブリューゲルですが、このサルタン王物語ではユーモアエッセンスも感じられ明るい雰囲気の絵本に仕上がっています(直) https://karandashi.ocnk.net/product/594
2022年02月17日


今日はご近所の用事のついでに今川にある観泉寺の北側の道路まで行ってみると塀越しに紅梅白梅が並んで咲いていて美しい眺めでした。

境内の梅はまだまだのようでしたが、一木の蝋梅が咲いておりさびしい冬の景色に彩りを添えていました。

手入れの行き届いたお庭は新しく竹垣を組んでいる最中で、風が吹くと竹林がざわめき、風鐸が鳴っていました(直)
2022年02月16日

行きたいなぁと思う場所があっても色々考えて躊躇したり、またいざ行こうとしてもそこがお休みしているということもあります。歯痒い日々が続きますね。

ヴァスネツオフ画『きつねとうさぎ』は『うさぎのいえ』と同じ内容の動物民話です。きつねは冬の間に氷で家を作りますが春になると溶けてしまい、うさぎの家を乗っ取ります。

涙を流すうさぎを様々な動物が助けようときつねに向かっていきますが玉砕してしまいます。そこへにわとりがやってきて、というお話です。

動物たちの生き生きとした表情で話の世界の面白さを伝えます。小さなうさぎの家は素朴な作りですが住み心地が良さそうです。背景の色が変わり季節の移ろいがわかります(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/389
2022年02月15日

先日、日露の若者たちが参加するあるプロジェクトの発表の様子をオンラインで見学させていただく機会がありました。

ああ、今の子たちは自己紹介も動画でこんな風に作るのね〜と感心したり、何より皆で話し合い協力して共に何かを生み出そうとする意識が素敵だなぁと感銘を受けました。地道なこういう活動は大切ですね。

『ロシア民衆版画ルボーク・18世紀末期〜20世紀初頭』はサンクトペテルブルクのロシア美術館収蔵のルボークを紹介、解説したとても貴重な一冊です。

ルボークとは、木版や後に銅版や石版により昔話、歴史、宗教、戦闘、生活などをテーマにした絵が紙に刷られたもののことで、主に農民の家のイコンの脇などに貼られていました。誕生は17世紀半頃と言われています。

内容も多岐にわたり素朴で世俗的でパッと見ただけで内容が伝わるこの版画は広く民衆に浸透し大変親しまれていました。ポスターの原型ともいわれるそのデザインやスタイル、また線描による独特な表現は後々のロシア美術やまた革命時のプロパガンダポスターなどに大きな影響を与えました。

そう、そしてロシア絵本の革命、1920ー30年代のアヴァンギャルド絵本といわれるものにもルボークは影響を与えています。絵と文字が同じページに配されわかりやすく伝わりやすくデザインされるレーベジェフの『サーカス』など、ルボークのコンセプトが生かされています。

独特な陰影の線画表現はビリービンに継承されていますし、現代の絵本の中にも見ることができます。ロシア絵本のルーツを辿ればこのルボークに行き当たるといえると思います。

カランダーシを始めた頃からずっとルボークをまとめたよい画集のようなもの、あるいは文献を探していましたが、中々これっというものがありませんでした。個人で所有している画集がありますがアメリカの物です。

これからとんどんルボークを紹介した本が出てくるのを楽しみにしています(直)
https://admin19.ocnk.net/admin/index.php?go=product-show&id=632
2022年02月14日

朝起きたら思ったより雪は積もってなくてほっとしました。少しだけ銀世界を期待した自分もいますが。

昨日の「ダーウィンが来た!」はきのこの不思議を色々知ることが出来て面白かったですね。保坂博士は最後のクレジットにお名前はありましたが今回はご出演されずそれは少し残念でした。

こちらで今なら保坂先生ご出演の前回放送回の配信が見られるようです。
https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/

ラチョフ画『マーシャとくま』を再入荷しました。全部で5つのお話が収録されたコンパクトサイズのロシア民話集です。

「マーシャとくま」のお話は同じラチョフ画邦訳版(福音館書店)がありますがこの絵本の挿絵とはまた少し異なります。
https://karandashi.ocnk.net/product/573

火曜日と土曜日の午後はオープンルームをしています。前日中までに予約をお願いします。(直)
 
2022年02月12日


お知らせです!
明日日曜日7時30分放送予定NHK総合「ダーウィンが来た!」【マジカル・ミステリ-・きのこ・ツアー2】の監修を『わいわいきのこのおいわいかい』のきのこ監修・解説をしてくださった保坂健太郎博士がされたそうです。どんな内容なのかとても楽しみです。よかったらご覧ください!(直)
2022年02月10日

雪が降りました。日中はこの辺りはそんなに積もりませんでしたが夜間にさらに降るかもしれませんね。とにかく外出時に転ばないように気をつけなければと思っています。

土曜日のオープンルームは前日中までにご予約をお願いいたします。

『スネグラーチカ』はロシア民話の雪娘の絵本です。タチヤナ・エレミナが描くスネグラーチカは大きな青い瞳が印象的な少女です。頭に花輪を乗せた姿が出てきますが可憐で美しいです。

様々な雪娘の絵本がありますが、この絵本の雪娘はわりとお姉さんです。それもそのはずです、雪娘の姿形の原型となる雪の像がすでにお姉さんの姿をしているのです。

寒い冬のお話ですし、最後は悲しみもありますが、エレミナの絵からはスネグラーチカを優しく見つめる眼差しが感じられますし全体的に色調も明るく柔らかな温もりでこのお話を表現しているように思います(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/631
2022年02月09日

最近頭髪の調子が良いなぁと密かに思っていたらずっとお世話になっている美容師さんにも良いですよぉとお墨付きをいただき嬉しいことでした。頭の中身にも良い影響があるといいのだけれど。

さて、明日は雪とのこと。買物をして念のためにプランターを軒下に入れました。

『猫の観点からすれば』を再入荷しました。アナスタシア・オルロヴァの詩に新たにマーヴリナの絵を選び編まれた絵本です。

冬から始まる季節感溢れる風景描写や生命力溢れる花や生き物の絵などを楽しめます。現代的なページデザインの余白がマーヴリナの絵のエネルギーを際立たせていて新鮮です。

マーヴリナの民話挿絵とはまた異なる表現が楽しめます。それにしても表紙の絵の猫の顔は真っ青ですし相当大胆な造作ですね。身体の模様も独特です。見方によっては青い猫が着ぐるみを着ているような…。お花を持っているところが素敵です。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/604
2022年02月08日

今日は最初曇り空でしたがどんどんお日様が出てきてすっきりと快晴になりました。陽射しがキラキラして春の到来を思わせもしますが、明後日は雪!の予報です。やはり2月は寒いですね。明後日の雪の予報はどうなのでしょう。

昨日もご紹介したヤナ・セドヴァが挿絵を手がけたアンデルセンの『雪の女王』です。表紙はメタリックな輝きを放つブルーグレイの地色にシルバーの文字。開いている窓がお話の世界へ誘います。

上品で美しい表紙です。でもせっかくのセドナの絵をもっと大きくデザインしてもいいのにと思ってしまいます。昨日の物語集もとても素敵な表紙ですが何だか勿体ないと思ってしまいます。それは私が上品な人間ではないからかもしれませんが。

この絵本は実はスイスで作られたものの露語翻訳本です。また邦訳版もBL出版さんから出ているようです。私は残念ながらそちらは見たことがありません。ページ数が違うので全く同じ構成ではないのかもしれません。近いうちに確認したいと思います。

この絵本は印刷も大変美しく、美術本のようにたっぷりと挿絵の世界を楽しめます。冷たい冴え渡る風景にも様々な表情があり、氷の世界をずっと旅しているような気持ちになります。

哲学的な趣きは私たちの意識の深淵に語りかけ、壮大で緻密な謎の彼方に連れてゆかれるような感覚を味わえます。

贈り物にもおすすめします(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/630
«前のページ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | ... 96 次のページ»
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス