美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2021年12月20日

上の画像は『(公財)東京動物園協会』提供。

土曜日のオープンルームありがとうございました。次回は来年1月15日の予定です。よろしくお願いいたします。

この秋、数回だけでもオープンルームをすることができて良かった。ずっとお休みしていたので止まった時計が動いたようで感慨深いことだった。この場を借りて来てくださった方々に心から感謝をお伝えしたい。そして最近始めたロシア語お話タイム。楽しみながら気負わずぼちぼちゆるゆる続けられたら嬉しいなと思っている。

アムールトラがいる多摩動物公園で開催中の「とらえてみようトラの魅力」展の絵本展示の様子の画像を担当者の方が送ってくださった。感謝。他のトラ絵本と一緒に「リィーヤとトラ」も並べていただいてパネル展示もしてくださっているのが分かる。私も近々伺う予定にしていてこの展示も楽しみにしている。

タイガのアムールトラを取り巻く環境は決して良好ではない。それだけがテーマではないけれど、様々な絵本を通してその事に関心を持つだけでも意味はあるとの思いもある。先日友人からアムールトラの現状について纏められた記事を貰った(毎日新聞12月3日夕刊)頭数は手厚い保護活動で回復傾向にあるが、森林破壊は止まらず決して全然楽観はできない状況のようだ(直)
2021年12月17日

個人的にささやかながら来年やってみたい事をひとつふっと思いつく。そんな事全然思ってなかったのに不思議。今日は雨も降り暗い1日。午後ちらっとベランダに遊びに来た小鳥。あれはきっとメジロ。

明日土曜日午後1時〜6時までオープンルーム。今年最後です。お好きな時間にロシア絵本をご覧にいらしてください。3時から30分間位初心者のためのロシア語お話タイム。今回はクリスマスの歌もひとつご紹介。「リィーヤとトラ」の販売もします。

資料絵本から「マロース・イヴァノヴィチ」ロシアの冬帝とも呼ばれるサンタクロース的な存在のマロース爺の不思議な力のお話。オドエフスキー作、絵はコナシェーヴィチ。1985年刊。
2021年12月16日

師走の街。今日の外出はしっかり荷作りしたつもりが肝心な物を忘れてしまう。反省。

ラチョフ画「くまときつね」は民話集。「大きなかぶ」「てぶくろ」「おおかみとひつじ」「わらの牛」「青鷺とつる」「がちょう白鳥」など17篇のお話が収録されており豪華な内容だ。

「くまときつね」はずる賢いきつねがくまを騙してくまの蜂蜜を全部食べてしまうお話。表紙はその一場面。暖かいペチカの上で寝ているまさにくまを言葉巧みに騙しているところ。

ペチカって色々な形があるものだなぁと思う。寝たら暖かそうだけど背中が痛そう。そして落ちたら大変!

https://karandashi.ocnk.net/product/623
2021年12月15日

わさわさと1日が過ぎてゆく。そんな中どうしてもiPad pencilのキャップが見当たらないので仕方なく新しい物を購入。可愛い

今日は大変嬉しいお知らせがある。
明日16日から東京日野市にある多摩動物公園にて開催される干支の企画展「とらえてみよう トラの魅力」の展示スペースに、他のトラの絵本と一緒に「リィーヤとトラ」も展示していただけることに!感謝。

この企画展の内容は、日本には生息してないのに日本人にとても親しまれてきたトラについて知る「日本人とトラ」、そして多摩動物公園にはアムールトラがいるのでその生態や暮らしを知る「アムールトラのすがた」、それから絶滅の危機にある野生のトラの保護活動などを紹介した「野生での今」など3つのテーマで構成されている。

そう、多摩動物公園にはアムールトラがいる。「リィーヤとトラ」のトラもアムールトラでアムールトラの特徴もわかる内容だ。絵本制作中には動物公園に行けなかったので、この機会に出かけたいと思っていてとても楽しみにしている。下の子どもが小学生の時以来なので何年ぶりだろう。

この企画展は来年4月5日まで開催されている。アフリカ園サバンナキッチンでは「栗ぜんざいであったまりタイガー」(500円)も販売される。皆さんもアムールトラに会いに多摩動物公園へ是非お出かけください!(直)

https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=tama&link_num=27137





2021年12月14日

今日は討ち入りの日。だんだん別れ際の挨拶が良いお年をお迎え下さいになってきた。雨上がりの空気は澄んでいて気持ちいい。虹は見られず。

アントン・ロマーエフ画「長靴をはいた猫」を再入荷。前回入荷の物と表紙が変わり、ページ数が増えている。シャルル・ペロー原作。猫は灰色のシマ猫。フサフサした毛はいかにもロシアの猫だ。

大胆な構図と細部の緻密さと。古典的な表現を踏襲しながら表情や動きは現代的なセンスが生かされていてとてもアクティブ。お話の世界が生き生きとリアルに迫ってくる。(直)
2021年12月13日


こんにちは。

土曜日のオープンルームありがとうございました!次回は今年最後のオープンルームになります。来年は1月15日からです(状況により変更するかもしれません)よろしくお願いいたします。

冷え込んだ月曜日の朝。風も強くてベランダのモミジもほとんど散ってしまい寂しい景色になってきた。先週から日傘という名前の小さな鉢植えの椿を置いているので、これからはその蕾が咲いてゆくのを楽しみにしたい。でもなんで日傘という名前なのかな。

「アーティスト ヴィクトル・チジコフ」は挿絵画家チジコフの生涯を追った伝記。チジコフがチャーミングな笑顔で自らが描いたキャラクターたちに囲まれている表紙がとても素敵だ。

チジコフといえば1980年モスクワオリンピックのクマのミーシャがとても有名。1935年生まれて亡くなったのはまだ去年のこと。この本は今年出来たばかりだ。独創的で温もりとユーモアのある作風は長い間ロシアの子どもとそして多くの大人たちに愛されてきた画家だ。

本書はチジコフ自身の文章とインタビュー、そして彼をよく知る人たちが寄せた文章により構成されており、非常に端正に良く纏められている。様々な作品が登場するが、本人の多くのポートレートも見応えがある。作品に向かう眼差し…。見返しが素晴らしい。愛を感じる伝記だ(直)
2021年12月10日

依頼していただいていた原稿を送付した。先方の意向に沿うことができたのかどうか不安もあるけれど、ひとまずひと息。あとは祈ることにしよう。とにかく今夜はおでんの予定。

明日土曜日午後1時〜6時はオープンルーム。ロシア絵本をご覧になりたい方はお好きな時間にどうぞ。新刊「リィーヤとトラ」も販売中!3時からはロシア語絵本読みます。

「リィーヤとトラ」はあちこちの図書館や書店などに迎えていただいている様子で嬉しい。感謝。極東タイガで生きるアムールトラ。アムールトラは世界のトラの中で一番大きい。そしてタイガの生き物の中で一番強い。でもお腹が空いていなかったら、無闇に相手を襲わない。頭が良くキラーではなくハンターと呼ぶ方が相応しいそう。

このページは、トラが背中にリィーヤが乗る事を許し家まで送っているところ。安心して眠ってしまったリィーヤの靴を咥えて運んでいる。優しい。(直)
2021年12月09日

昨日雨が降ったことだし家の前の道路の落葉を掃いていたら銀杏の葉が混ざっていた。これは長年ここに住んでいても珍しい事。あちこちの木の葉っぱが飛んでくることはごく普通のことだけど、銀杏はそんなに近所にはないはずだ。一番ご近所でも角を曲ったあのお家だ。あそこから、ここへ?それこそ、どういう風の吹き回しなのだろう。

何度目かの入荷、アントン・ロマーエフ作/画の「小さな海賊のための子守唄」は人気の絵本。2019年BIB金のりんご賞受賞作品だ。

中々眠らない海賊の子どもを強面の父親がお話をして寝かせようと大奮闘する。でも、そのお話に息子は興奮してどんどん目が冴えてくる。そしてそのお話の内容が空間に投影され描かれており幻想的だ。

最後に息子は大きくなり一艘の小舟で大海へ漕ぎ出す。それまでお話で聞いていた世界へ実際に旅立ってゆくのだ。たった1人で。このページを見るたびにウルっときてしまう。

ロマーエフが初めてオリジナルストーリーで描いた絵本はご本人の息子さんへの心のこもったメッセージでもある。父の深くて大きい愛を感じる素敵な絵本。贈り物にも(直)

詳細 https://karandashi.ocnk.net/product/422

2021年12月08日

「12月の雨」この季節になる度思い出す好きな歌。私は毎年言ってると思われ。それにしても今日はよく降っている。郵便局に行った帰りに女子大通りに新しくできた_kequ_さんに寄って焼き菓子をお買い物。帰宅後熱いコーヒーを淹れて三日月のレモンクッキーをいただく。ああ甘酸っぱいなぁ。

カランダーシのクリスマスの絵本やデコレーションの絵本たち。左から「ジェト・マロース物語」(オレイニコフ画・マスクヴィーナ文)は国際アンデルセン賞画家による美しいロシアのサンタクロースの物語「くるみわり人形とねずみの王様」(ラナヴィア画・ホフマン原作)は繊細でクラシカルな美しさが魅力。「クリスマスのかざりを作りましょう!」は100年以上前のクリスマスの飾りを再現したペーパークラフト絵本。
2021年12月07日

この秋は「わいわいきのこのおいわいかい」が例年よりも動いている。ジーンと嬉しい。

そんな「わいわいきのこのおいわいかい」が大人の子育てを豊かにするファミリーマガジン「momo」24号(マイルスタッフ)・全国の絵本屋・図書館に訊いたわたしが私が好きな絵本特集号に、絵本書店ちえの木の実(東京恵比寿)さんのご紹介で掲載されている。感謝!http://milestaff.co.jp/momo/

全国70軒の書店や図書館の店主さんや司書が選んだ絵本は4ジャンルに分かれていて「わいわい…」は「あまり知られていない推しの一冊」というのに選んでいただいている。何て素敵なジャンル!

え!こんな絵本家さんや図書館があったの?お!こんな絵本があるのね!と教えてもらって、他にも「アートな絵本」の世界や「小さな絵本」の世界など見応えある特集や昔話の読み比べの特集ありとても興味深い内容(直)
2021年12月06日

土曜日のオープンルームありがとうございました!

今日はお日様が出ていないので寒い。カランダーシの窓からは隣の工事のクレーン車の働く姿が見える。先週まではショベルカー。それはそれとして今年はビオラのプランターを増やした。春を待つ心で。

「森の散歩」は「リィーヤとトラ」の画家ダリヤ・べクレメシェヴァの楽しくて美しい切り絵図鑑絵本だ。扉に自分の名前を書く欄がある。そう、この絵本は森に連れて行く絵本。歩きながらページを開くために。文章はエカテリィーナ・コレスニコヴァ。

まずは冬の森へ。絵本の中の赤いフードコートを着た子どもと一生に雪道を歩く。冬景色で際立つ樹木の幹の違いに気付き、落葉で姿が見やすくなった小鳥たちの種類を知る。雪の足跡の主を探す。

この絵本には何箇所かQRコードがついており、そこからべクレメシェヴァ作の動画が見られる!また各季節毎に自然の知識を試すページもある。

森を歩き、そこで抱く小さな関心を共有しながら知識を得、さらに森に親しみを持つことができる素晴らしい絵本だと思う。この絵本を持ってロシアの四季の森に出かけていけたら、と思う。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/621
2021年12月03日

植木屋さんが来て庭がすっきりときれいになった。もうすでに年末感増し増しだ。え?女子大通りに新しい焼き菓子屋さんができてる!いつの間に?

明日午後はオープンルーム。ロシア絵本を実際にご覧になりたい方はお好きな時間にいらしてください。3時からロシア絵本を少し読んだりします。

新刊絵本「リィーヤとトラ」も販売してます。よろしくお願いします。
2021年12月02日




「リィーヤとトラ」が図書館で季節の絵本リストに入れてもらっているのを知って嬉しい。寅年に間に合うようにと頑張ったのでホッとしてもいる。https://www.fujinomiyalib.jp/infoevent?19&pid=935

うちの子どもたちは小学校に入ると図書館バックというのを配布されていた。緑色でマチがあり、丈夫な作りだったけれど、今でもそういうシステムなのかな?

カランダーシでたまに登場するトートバックをご紹介。今回は濃紺コットン地トートバック・ドストエフスキー柄(35✖️41✖️頂点まで紐31)生成りキャンパス地・マヤコフスキー詩柄(30✖️40✖️頂点まで紐25)

2021年12月01日

今朝は大荒れの天候で善福寺川増水のサイレンも鳴って騒がしい師走の入り。そして早速師走らしく慌しい1日を過ごす。もっとテキパキサクサク動けたら良いのだけど。

師走ということで再入荷のヴァスネツオフ画「ああ、冬や冬」をご紹介。冬の詩わらべ詩ばかりを集めた絵本だ。

ヴァスネツオフはこの絵本の中で雪が降る様子を多彩に表現。表紙は不規則な丸い玉だが、結晶の形や、細かい点々でも描いている。青色を多用し雪の白を引き立たせている。

厳しい冬の暮らしは人間も動物も大変かと思うけれど皆逞しくしっかりと生活している様子が伝わってくる。水汲みのお母さんでさえ、何だか楽しそうだ。ディェートマロースが、えいっと手袋から雪をふりまいている姿は愉快。

少し前、モスクワは雪が積もって車が渋滞して困るという話を聞いた。今はどうなのかなと思い調べたら雪が降っていてマイナス3度だった。ブルブル。
2021年11月30日

小柚子が今年もたくさん実っている。花付きが悪いように見えたけれどもそうでもなかったらしい。嬉しいな。

今日はクニーシカの会。コズリナ先生のご指導のもと、皆さんとДядя Фёдор のテキストを読み進めていくことができた。感謝。

今日は犬のシャーリックが本能に目覚めたぞ!と意を決して狩りに行くという箇所。意気込みと自信は申し分なかったのだけど、馬車から落ちるし、ウサギを仕留めるつもりが獲物袋に自分が入ってしまうし、川に落ちてしまうし…と散々な目にあう。

今日は中々文章のニュアンスを掴むのが難しく、単語の意味を拾ってゆくのが精一杯という部分もあったのだが、コズリナ先生より、シャーリックの行為を通して何を読み取ることが必要かについてのお話がありとても勉強になった。

シャーリックは、猟犬として自己を実現できると思っていたのだが、ことごとく上手くいかない。猟犬として生きること自体も1970年代には時代遅れの生き方だ。そういうズレを体験しながら、シャーリックは今後も自らのアイデンティティを求めて試行錯誤をしてゆくらしい。

これは、誰しもに当てはまるテーマであり、ズレを体験し、自覚する事、そして時代を見るということは、生きてゆく上で大切な事だ。過去にとらわれ、思い込みにこだわっていては、本来の自分自身にも出会えない。

シャーリックのドタバタ劇の真意を読み取り、単語の狭い意味だけを見るのではなく、文学的な理解を大前提に読んでいく大切さをご指導いただき、今後シャーリックがどうなってゆくのかとても楽しみになった。

クニーシカの会では入会希望者を募集中!ただ訳するだけではなく物語のより深い理解が得られるご指導が魅力です。よかったらご一緒しませんか?(直)
2021年11月29日

土曜日はオープンルームありがとうございました!

良いお天気の日曜日の午後は、ご近所の紅葉散歩。抜けるような青空に銀杏やモミジが映えて美しく良い眺め。ゆく秋を惜しみつつ。

秋の青空のようなきれいな青色の表紙が印象的なのはトルストイ作、ラチョフ画「金のとさかのオンドリ」の絵本。

森の中で、ネコとツグミと金のとさかのオンドリが一緒に暮らしており、オンドリはいつも留守番。ある時ずる賢いキツネがやってきて、窓の下で歌を歌い、顔を出したオンドリをさらってゆくが…。

何度も騙されるオンドリ。ついつい窓から顔を出してしまうのは、鶏の習性を取り入ているのでしょう。

留守番時の危険については、ロシアでは他にも例えばオオカミと子ヤギなどでも伝えていることだが、カランダーシ新刊の「リィーヤとトラ」でも父親の留守時にリィーヤは大変な目に会う。昔からとにかく気をつけなさい、ということなのだ。

ラチョフの挿絵の中の動物たちは生き生きと物語の中で生きており、ネコとツグミがキツネを追う見開きページなどはあたかも瞬間を捉えたスクープ写真のようにリアルで説得力がある。

キツネの叫び声、オンドリのけたたましい鳴き声も聞こえてきそう。(直)
2021年11月26日

「リィーヤとトラ」のロシアの作家や画家の方々が日本語版の出版をとても喜んでくださっているのが分かり、しみじみと嬉しい。実はこの絵本についてはロシアでの発行前から知っていて、完成を楽しみにしていた。時を経て日本でも出版できることになったのはありがたい事だった。是非多くの方に手に取ってほしいと願っている。

明日土曜日午後1時から6時までオープンルームやります。ロシアの絵本や出版絵本、資料絵本などご覧になりたい方はどうぞお好きな時間にいらしてください。3時からはロシア語でロシア絵本を読むひとときをやります。ゆるくやります。お茶のご提供はお休みしています。よろしくお願いします。
2021年11月25日


今の朝ドラは見ていると餡子ものが無性に食べたくなる。今日はお気に入りの最中をいただけたので満足。きめが細かくて深い餡の味に毎度うっとり。それにしても。あー、日暮れの早いことよ。

「セイウチはどんな夢を見るのかな?」はロシアでずっと愛されている絵本。ページが折られていて、それをだんだん広げてゆきながら読む絵本。広がる毎に絵も変化してゆき、驚かされたり、ほのぼのしたり。

孔雀の羽根が広がり、寝ているライオンが大きな口を開け、ダチョウのお父さんは卵を孵して、キリンの首は伸びる伸びる。他にゾウ、カンガルー、カバ、セイウチが登場する。

ザホデールの詩はユニークで、次の文章が何かなとワクワクする気持ちになる。カントロフの絵は印象的だけれども優しく親しみやすく、悪戯に気持ちを煽り立てないところがいいな。(直)
2021年11月24日

ヒアシンスの水栽培を1週間前から始めてていて、根を出す為に洗面所の下の暗い場所に置いているのだけど、そのことをすっかりさっぱり忘れている事をさっきふいに思い出した。なんて事!これは貼り紙でも貼らないと。


「アーズブカ」は楽しいロシア語のアルファベット絵本。それぞれの文字は動物や人に姿を変えて並んでいる。それを辞書のように単独で開くことができるユニークな作りだ。それぞれの文字にはとても短い易しい詩が書かれている。

例えばАは
--愉快なакробат(アクロバット)。彼はサーカスに出演して嬉しいんだよ。
Зは
--змея(へび)。
金色のヘビ。
川沿いの草地を這うよ。

という具合。

ダリヤ・ゲラシモーヴァが詩と絵の両方を手がけている。遊び心たっぷりのファーストアルファベットブック。丈夫なダンボール絵本。(直)
2021年11月22日

雨の月曜日。外の階段の脇のサラサドウダンが燃えるような赤に色づいてハッとさせる。ベランダのモミジもじわじわと色づいてきた。今日は隣の工事はお休みらしい。ショベルカーがじーっと雨に濡れている。

「ミ-シカ」は1941年に出版されたフランスのカストール文庫の中の一冊。マリー・コルモンの文章に、ロシアから亡命してフランスに滞在していたフョードル・ロジャンコフスキーが挿絵をつけたしみじみと心に残るクリスマスのお話。ロジャンコフスキーはその後アメリカに渡り挿絵画家として活躍し、生涯を終えている。この絵本は時を経てロジャンコフスキーの母国語に翻訳されたものである。

ぬいぐるみのくま、ミーシカはわがままな子どもの元を去り、自由に生きようと冬の森に出てゆく。そこで、ガチョウからクリスマスの意味を聞き、良いことをしようと子どもたちにプレゼントを配るトナカイの手伝いをすることに…。

ロジャンコフスキーはフランスのカストール文庫では「野うさぎのブルー」「りすのパナシ」など素晴らしい自然の中の動物描写絵本を発表した後、戦況悪化でアメリカに渡り、そこでも挿絵画家として活躍。「かえるだんなのけっこんしき」でコルデコット賞を受賞するなど高い評価を得ている。
日本でも多くの絵本が翻訳出版されており、この絵本は新教出版社からみつじまちこさんの翻訳で出版されている。
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