美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2021年09月28日


昨日はカランダーシの新刊絵本出版のお知らせに温かい言葉をいただきありがとうございました。また新しい絵本を出版できることに感謝しています。極東タイガのアムールトラの絵本。日本に一番近いロシアが舞台です。関心を持っていただけたら嬉しいです。
....................
「長靴を履いた猫」は「赤ずきん」「シンデレラ」「眠り姫」「ヴィユーガお婆さん」「野の白鳥」などが収録されている豪華なお話集。画家は、ブラートフ&ヴァシリーエフのコンビ。カランダーシでも人気の作家たちだ。

長靴を履いた猫は、猫がとてもチャーミングだが、飼い主の三男坊が何とも可憐でびっくりしてしまう。お姫様が黒髪のアップスタイルというのも素敵だ。

大きな挿絵がないページにはグルリと小さな挿絵が配してあり、楽しい。美しくロマン溢れるお伽話の宝石箱みたいな絵本。表紙も型押し加工がしてありゴージャス。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/602
2021年09月27日

土曜日はオンラインオープンルームありがとうございました。

今まであまり興味のなかった園芸草花に惹かれるようになっているのは何故だろう?ケイトウやトウガラシや渋い色のジニアなど…何故だろう?年齢?なのかな。

【お知らせ】
カランダーシは11月1日に新しい絵本を出版します。タイトルは「リィーヤとトラ」です。

日本の北海道以北、日本海を隔ててすぐ隣に広がるロシア極東タイガの森。そこに生きる最強の肉食動物にして絶滅危惧種である一頭のアムールトラと森林監視員の幼い娘リィーヤとの出会いと不思議な友情のお話です。

この絵本の絵は、切り絵によるコラージュアートです。美しく迫力ある表現はとても新鮮で生き生きとした魅力に溢れています。

実際のアムールトラの特徴が伝わる内容でもあり、また密猟者の罠が出てくるなど、リアルで現代的な視点が反映されているお話です。

絶滅危惧種の野生動物を知ることは地球環境問題への関心へ繋がってゆくひとつのきっかけになるかもしれません。

アムールトラは先住民族からはタイガの主(ぬし)と呼ばれ、尊敬される存在であり、誇り高く神秘的な魅力を持つ動物とも言われてきました。

この絵本で、タイガに生きる大いなる野生動物、アムールトラに親しみ、そして幼い女の子リィーヤとの出会いと友情を楽しんでいただければ幸いです。

カランダーシサイトの中央←でイメージ動画が見られます。とりあえず今日は第一報です。何とか何とかお知らせできるようにやっとなりました。情報は随時更新していきます。

来年は寅年です。
何卒、よろしくお願いいたします。(直)
https://karandashi.ocnk.net/
2021年09月24日


明日土曜日午後はオンラインオープンルーム。ロシア絵本を見たい方はどうぞいらしてください。個人対応。本日中に連絡お願いします。

昨日は家族でお墓参り。良いお天気だったけどとても暑くて。それでも風が吹くと気持ちよくて。渓流のせせらぎも心地よく、お山の空気を吸って少しだけのんびり。ありがたいことだった。

カランダーシの資料絵本から「私たちの木」という塗り絵絵本。セイヨウスギ、ヤナギ、カラマツ、シラカバ、カシ、マツなどの木が1種類ずつ見開きで紹介されており、色を塗ることができる。

紹介文はその木の特徴だけではなく、動物や鳥との関わり方も教えてくれる。セイヨウスギの実はクマやリスの大切な食料であり、キツツキがマツの害虫のキクイムシを食べるなど。

馴染みのある木の中でひとつだけ知らない木があった。サクサウールという名前で中央アジアに生える木だ。調べてみると、砂漠で暑さと乾燥に耐えて成長する木で、環境が過酷だと幹や枝は折れ曲がり一見枯れているかのような見かけにもなる木だ。小さな桃色の花がたくさん咲くようだ。

砂漠緑地化やまたサクサウールに寄生するニクジュヨウという植物が漢方として有効であることなどから今とても注目されている木らしい。

文はゲンナーデイ・スネギリヨーフ。絵はドゥヴィドフ。1967年刊。
2021年09月22日

昨日はきれいな声で鳴く小鳥がベランダに遊びに来ていた。何ていう鳥なんだろうと想い募らせている。夜は美しい満月を見ることができて嬉しいことだった。

押し花アート本「森の1年」を再入荷。小さな花や葉の押し花を貼り合わせて作り上げる森の生き物たちや四季を彩る植物。その繊細な気の遠くなるような作業の軌跡に目を見張り、ため息が漏れてしまう。

英国版の露訳本。作家はヘレン・アポルンシリ。作品をよく見るとシダ系の葉が効果的に使われているのがよくわかる。細かい葉とその柔らかさが、曲線を描くのにとても適しているのがわかる。

また、3億年前からある植物が持つクラシカルなイメージ、そして配置の具合でペイズリー的な印象もあることから東洋的なイメージも加味されるような効果もある。そして、そのシダの種類、一体どれくらい使われているのだろうと興味は尽きない。

花はもちろんだが、葉のかたちの美しさにあらためて気付かされるのが素晴らしいと思う。庭に生えている邪魔だなぁと思っていたシダもちょっと見直そうと思う位。

https://karandashi.ocnk.net/product/330

2021年09月21日

郵便局へ行ったら、来年の年賀状のポスターが貼ってあり、え?もうそんな時期?と軽くクラクラ。どうやらもうそんな時期になってきたらしい。

今日は9月のオンラインクニーシカの会。今月もコズリナ先生のご指導のもと、皆さんとテキストを読み進めていくことができ、感謝。

ある薬草を食べた雌牛が酔っ払ったようになり、その雌牛のミルクを飲んだネコや郵便配達人、ついには燃料の代わりにそのミルクを入れられたトラクターまでもおかしくなってしまう。

最後に、コトをどんどん大きくしてしまったネコを主人公のДядя Фёдор が叱るのだが、部屋の角で壁の方を向いて立たせている。そういう叱り方というのはロシアでは割とポピュラーらしい。私はてっきり壁に背を向けて立たせていると思ったのだが、甘かった。壁を見て自らを省みることが大事とのこと。

昔は、床に豆を散らして、その上に正座させるというお仕置き?もあったそう。これは確実に痛い。辛い。

来月は10月26日。興味ある方、是非ご一緒いたしましょう。連絡先お待ちしてます!

画像はロシアの思い出。(直)
2021年09月17日

明日18日のオープンープンルームはお休みです。

昨日は用事があり、かなり久しぶりに渋谷の街を歩いた。スクランブル交差点は動画広告が増え音の情報も増えてさらに賑やかになっていたような。

資料絵本から「鹿について」は野生動物作家のゲンナーディ・スネギリヨーフによるタイガでトナカイを放牧する民を訪ねた際の記録。

スネギリヨーフは、魚類研究、続くビーバーなどを始めとした生物関連の研究の成果や、千島列島、カムチャッカ、白海、ブリヤート共和国などなどへの旅の記録などを子ども向けに刊行している。

この絵本の絵はマイ・ミトゥーリチ。彼らは多くの旅も共にしており、生き生きとした野生動物記録絵本を残している(直)




2021年09月16日


秋の風がふく吹くとやはり紅茶が美味しい。お茶は何の種類でもポットにたっぷり入れて、ティコゼーで温かさをキープしながら飲んでいる。夏もエアコンで身体が冷えるので熱いお茶を飲んでいた。ティコゼーは大事。

「サモワール」という絵本。サモワールの形をしている。7編の昔ながらの童謡と共に、スヴェトラーナ・プイニーナが描く温かい絵がロシアの懐かしい暮らしの様子を教えてくれる。

画家は40年以上にわたり子どもの本の制作に携わっており、絵を描くだけではなく、数多くの型抜き絵本やポップアップ絵本なども手がけてきたデザイナーでもある。


童謡の歌詞をひとつご紹介。
天には穴
地には穴
真ん中には炎
周りには水

これはサモワールの事。昔のサモワールは真ん中に筒がありそこに燃料を入れて燃やして周りの水を温めていた。

カランダーシのサモワールはステンレスの銀色。久しぶりにお湯を沸かしてお茶を飲もうかな。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/280


2021年09月15日


久しぶりに肩がバキバキ状態。先週ずっと朝の体操をサボっていたせいだと思われ。本当に身体は正直。そんなことをしみじみ思う秋の夕暮れ。

「糸巻きロビン」はイギリスのマザーグースの詩の露訳絵本。絵はエカテリーナ・シューコヴァ。幼児性を提示しながら幼稚ではない独特のセンスで詩の世界を伝えている。グリーンとグリーンの市松模様で全体のトーンが揃えられていてユニーク。
表題詩は糸巻きロビンが鳩を打とうとしてカラスを殺めてしまい、鴨を打とうとして叔母さんを…という詩。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/600
2021年09月14日


金木犀があちこちで。近所のもう誰も住んでない家の庭の大きな金木犀も見事にたくさん花をつけていた。誰がいなくても花はきちんと毎年咲くものだなぁと思う。午後から雨。今日はキジバトがよく鳴いていた。

ヴァスネツオフ画「さんびきのくま」絵本。昔は挿絵にあるきのこや赤い実を見て秋のイメージを持っていたけれど、ロシアではきのこのシーズンは初夏から始まるし、女の子の籠からこぼれたあかい実の中にナナカマドかな?というものがあり、クマ家の壁にも飾ってあること、またクマたちも軽装なことを考慮すると、多分8月末〜9月あたりなのかな、と思っている。

ナナカマドといえば木材の耐火性は知っていたけれど、実は食用になりジャムやジュース、また薬用としても用いられているのは知らなかった。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/396
2021年09月13日


土曜日はオープンルームありがとうごぞございました。今週18日はお休みです。

午前中出先で挨拶時に、今日は爽やかですねと言われ、ハッとしてしまった。そうか、今日は昨日よりはマシとは思っていたんだけど、そうか、確かに爽やかかもしれない。そう思うと同時に、そういえば爽やかなんて言葉随分使ってないなぁと不意をつかれたようで。

「しずく」という絵本。雨雲から落ちた一粒の水滴の冒険の旅が始まる。やがて大海に出て、鯨に飲まれ潮吹きとともに空中へ出て虹になり、そして地に降り川の流れの中にいると人間にバケツですくわれ…やがて冬になりしずくは雪となりある物語書きの指先に舞い降りる。

そして自らの旅の仔細を物語書きに話し、疲れたので春までゆっくり休むことに。話を聞いた物語書きはしずくの物語を書き始める。

作家も画家もアナスターシヤ・コヴァリンコヴァ。水の循環をテーマとした一粒のしずくの冒険話だが、このしずくには意思があり、感情があるところが面白く、一緒に旅する気分に。そして余白を活かした絵はたっぷりと水を含んで瑞々しく、とてもシンプルながら文学的であり詩的な余韻を残す。

人生さえ感じるとても素敵な絵本。(直)
2021年09月10日

重陽ということもあって、菊と竜胆と吾亦紅を飾っている。菊は丸いポンポン菊。そんな名前ではないだろうけど。今日はまた暑さが戻ってきた。行ったり来たり。

明日土曜日の午後はオンラインオープンルーム。ロシア絵本を見たい方はどうぞ。個人対応。本日中に予約をお願いします。

資料絵本の「.親切なハリネズミ」は表紙を見てのどかなお話と思いきや、対ドイツ戦の話で、ロシアの負傷兵が森の中でハリネズミのハリに刺さっている小さな梨やりんごを食べてありがたかったという話。ちっとものどかではなかった。

ユーリ・ズバナツキー作、レプニン画。1967年刊。(直)
2021年09月09日

緊急事態宣言の延長の日程が今月いっぱいとなるような。だとすると。予定していた事が行われることになるのか…。でも、まだ確定ではないからなぁ。そう、こういうことを何度も繰り返してきたものね。落ち着いて推移を見守ろう。

「誰が小麦粉を挽くのか」はエフゲーニ・ペルミヤーク作、マリヤ・ウスペンスカヤ画の刈られた小麦を挽いているのは私だと風車の石臼や歯車らが主張するが、それ聞いていた風が怒り…というお話。他に2篇のお話が収録されている。

小麦が集められ、大きな風車で挽かれて粉になってゆく。その過程に関わる人々の様子や仕組みがよく分かる。働く人々。馬、その周りて見ている犬、子どもたち。

作家は1902年生まれ。生涯を通じて、人々の労働や才能、技術などに注目して創作活動を行った。若い頃技術を習得し自作で手工芸品を作ることを得意とし、また、食糧難の際には、自ら小麦の種を蒔き、育て、粉にするまでを体験している。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/598
2021年09月08日


涼しいと眠い。眠りも深い。今日くらいの気温がずっと続けばいいのだけど、そうもいかないらしい。この先また少し暑くなるようだ。この落ち着かない感じがいかにも9月という感じ。嫌いではない。

「マトリョーシカ」は1981年生まれだという作家であり、心理学者であるユリア・イヴァがマトリョーシカの歴史やその文化的側面を丁寧に教えてくれる絵本。絵はナターリア・コンドロヴァ。

19世紀末のロシアの民芸品開発の様子に日本のフクルマ人形(七福神木製入れ子人形)事が書かれている。そこからあのマトリョーシカが誕生したとされ、1900年のパリ博での評判によりその民芸品としての地位は揺るがないものになってゆくわけだ。

マトリョーシカはその産地によって特徴があり、それぞれの伝統があるが、ザゴール、セミョーノフ、ポルポフ・マイダンやヴャートが紹介されている。

1970年に作られた72体マトリョーシカや中国の30メートルのマトリョーシカの紹介なども。72体!それは全部中のお人形を出すのも仕舞うのもとっても大変!(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/481
2021年09月07日


昨日はほんのちょっと出かけた時に土砂降りに会い、本格的にずぶ濡れになってしまった。調べてから出かければ濡れずにすんだのかもしれないが、急いでいたのでそこまで気が回らず。濡れた靴が速く乾きますように!

「月のヤギ」は、イリーナ・ピヴォロヴァの発想豊かで明るくて親しみやすい詩にアナトリー・アリセイエフがとても素敵で愉快な挿絵で応えているクスッと笑える詩集絵本。

例えば、水たまりに映る月に話しかけるヤギの詩。最初三日月が映っていたのを角だと思い、兄弟だと話しかけますが…という内容。表紙の絵はそれを表現している。女の子が泣き続けて辺りは水浸し。でも橋を掛ければいいや、なんて詩もある。

日常の出来事をちょっと発想を変えて見れば楽しいことで溢れている。きっと。そんな風に感じることができるのは素敵なことだ。
https://karandashi.ocnk.net/product/597
2021年09月06日

土曜日はオープンルームありがとうございました。

「 少女・白鳥…北の物語集」はロシアの先住民族の伝承民話を纏めた1冊。極北西シベリアのネネツ民族、極東チュクチ民族、エスキモー民族、極東アムールのネギダール民族のお話が収録されている。

動物と人間が登場するお話では、お互いの不思議な繋がりが強い印象を残す。動物の捉え方が、人間性を投影したロシアの動物民話とは明らかに全く異なる。

動物はそのもののあり方として登場するのだが、それだけでははなく神秘的で尊い存在として語られ、深いところで同じ生き物としての人間と関わる。動物と人間のお話が2篇収録されているが、2つとも人間社会で過酷な状況に置かれている子どもを、白鳥やトラが助けている。

キリル・オフチニコフが描く動物たちは、毛や羽根が丁寧に描かれ、民族衣装を着けているものは、その素材感までも伝わってくる。そして体温を感じさせるような柔らかな存在感に親しみを覚える。

自然描写が素晴らしい。秋の森の樹木の美しさといったら!(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/479
2021年09月03日


今日は長袖を着用。朝、窓を開けると静かな雨音と救急車のサイレンが聞こえて、やがて雨音だけに。どこかの犬がしきりに吠え出す。9月の雨。いつまで降り続くのかな。

明日午後はオンラインオープンルーム。ロシア絵本をご覧になりたい方は本人中に予約をお願いします。個人対応。

資料絵本から。青い瞳が印象的な9匹のシャム猫の表紙の「動物たちの短編お話集」はセルゲイ・オブラスツオフ作。挿絵はエフゲーニー・チャルーシン。

表紙の絵は猫の展示会でのお話。チャルーシンによる猫の種類の描き分けが楽しい。1980年刊。マールイ・ミールさんで購入したもの。(直)
2021年09月02日

外気温が20度をきっているらしい。今日はずっと雨が降り続いているし、なんてこったである。こんな日は遠くの工事の音も物哀しく聞こえてくるなぁ。そしておでんとか食べたくなる。

「しっぽ」という昔話絵本。昔、どの動物にもししっぽがなかった。ある日配られることになったが、そこへ行かなかったうさぎはしっぽをもらいそこねる。でも猫と犬の喧嘩で、犬が噛んだ猫のしっぽの先のところを拾ってつけたから大丈夫?というお話。

アンドレイ・アセイエフは優しい色合いとタッチで動物たちの喜怒哀楽を柔らかく表現。ヘラジカが登場するのはとてもロシアらしい。でも、ヘラジカのしっぽは描かれてはいない。

どんなしっぽなのか調べてみたら、5㎝〜10cmほどしかない。あんなに大きな身体なのに。ヘラジカはいつか見てみたい動物。会えた時はしっぽにも注目したい。(直)
2021年09月01日

青柿を象った何とも風情のある生菓子をいただいた。感謝。このところ和菓子にときめくことが多い。季節感にハッとさせられる。この秋も楽しめたらいいな。

「お話の木」はボリス・セルグネンコフ作の農村の暮らしと動物たちをテーマとした物語集。人生や運命の深淵に気付かされるようなシュールな味わいも魅力の創作物語集。

シンプルな短い淡々としたお話の中にある意味あいや味わい、またはこめられた皮肉。深い余韻を伴って読み手に独特の印象を残すはずだ。

ある老婆がもう世話はできないからと、長年共に暮らしてきた牛を売りに行くが泣いてそれはできない。結局は連れ帰るが、その牛が人間のように働き老婆を助けるようになるというお話などの他36篇のお話をゆっくり味わいたい。

作家は1931年にハバロフスク生まれ。現在はサンクトペテルブルク在住だ。

挿絵のカリンナ・プレトロが素晴らしい。彼女は作家の妻とのこと。こちらもシンプルでいて哲学的な表現が深い。こういう絵本に出会えるのは本当に嬉しい。素敵。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/596


2021年08月31日

8月が終わる。夏が終わる。でもこの夏はある課題を抱え込んでいて、その取り組みがまだ終わらないでいる状態。故にそちらの目処がつくまで私の夏は終わらない。なんちゃって。

もう何度目なのかわからないくらい再入荷しているラチャフ画「てぶくろ」はウクライナのお話。福音館書店発行の翻訳絵本とは動物の表情や背景の色合いなどまた違った味わいだ。

他にもガラス目玉のヤギなど全部で5つのお話が収録されている。動物たちが身につけているウクライナの衣装などにも注目したい。

それにしても手ぶくろの中はとんでもない密状態!今だったら残念ながらこのお話は成立しないのかも。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/319
2021年08月30日

土曜日のオープンルームありがとうございました。

ヴィクトール・チジコフ画「詩とお話集」はブラトーやマルシャークの詩やウスペンスキーのお話などなど充実の内容。そしてとにかく多彩な表情を見せるチジコフの軽快でユーモアのある挿絵が楽しい。

お話の中の動物たちは、キャラクターを重視した愛嬌のある造形で表情や表現が生き生きと非常に豊か。アニメ的な表現を感じる作品も多いが、どこか陰影がありはしゃぎ過ぎない印象があるのは、色味が抑えられていることと、絵の具の滲みのせいなのだろう。

チジコフは1935年生まれ。オリンピックマスコットのクマのミーシャの作者として有名。昨年7月に亡くなっている。
https://karandashi.ocnk.net/product/595
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