美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2021年03月05日


傘を持って出かけたけれど降られずに済んだ。沈丁花が香る路地。しばらく歩くとカレーの匂い。そろそろ咲きそうな辛夷の蕾。

明日土曜日午後はオンラインオープンルーム。個別対応。予約制(予約は本日中にお願いいたします)

画像はカランダーシの資料絵本の中からロシアの子ども向けの月刊誌「ВЕСЁЛЫЕ КАРТИНКИ」1968年3月号。53年前ということになる。今号には切り取ればカラボーク(おだんごぱん)」のミニ絵本が作れるページもある。絵はトクマコフ。表紙の子どもたちが楽しそうでいいな。(直)
2021年03月04日

もうずいぶん昔の話だが、家の横のブロック塀の隙間に四十雀が巣を作り、卵を孵し雛を育てていたことがあった。頻繁に餌を運ぶ親鳥の囀る声で賑やかな日々。

殊更今日は大きな声で鳴いてるなぁ思うと雛たちの巣立ちの時だったり。何回かそんな春があったけれど、ある年からその隙間は空き家となり、今もずっと空き家のままだ。

プリーシヴィン著「黄金の草原」。自然、森の生き物たちや身の回りの出来事への細やかな眼差しと洞察を通し感性豊かに綴られた277章が収録されている。

ラチョフの挿絵は、お話のために描かれる挿絵とは異なり、動物たちは衣装を着けず自然のままの姿だ。白黒のドローイング画はリアルだが柔らかい印象。その表現は森の中の陽射しやそれこそ鳥の囀りも聞こえてくるよう。自然への思いはきっとプリーシヴィンと共感し合うものがあるのだろう。そんな風に感じられる。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/455
2021年03月03日


「大きなかぶ」はとても有名なロシアの昔話。ロシアにはたくさんの画家によって描かれた絵本が存在する。

カランダーシではもラチョフやヴァスネツオフなどが挿絵を手がけるおおきなかぶを扱ってきたけれど、今回、現代活躍しているアーティストがどんな風にこのお話を表現しているのかも見たいと思い、このエレナ・ゲルシュニの絵本を取り寄せてみた。

明るい色彩ととても表情豊かなユーモアを交えたキャラクター造形は、どこまでも陽気で人懐っこい。ソビエト時代の絵本とは異なるポップな軽やかさに満ちている。

構図やデザインも自由で、空中からの視点なども取り入れてアクティブ。昔話を今の子どもたちにどう伝えるのか、新しさを盛り込みつつ楽しさが際立つ絵本として仕上がっている。かぶを抜くことはもはや労働ではなく何かのイベントのようにも見える。

しかしながら、登場人物は昔話ながらの装束を踏襲し、女の子のお人形も素朴な藁人形である。あくまでも設定は昔むかしだ。

昔話のひとつのこれが現在地。他の絵本も色々見たくなってくる。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/550
2021年03月02日

かなりの荒天。出かけた時は風が強くて傘を短く両手で持って頑張って歩く感じだった。

詩の絵本「3月の追いかけっこごっこ」。表題詩は冬が走り逃げ、春がそれを追いかけるという表現で季節の移り変わりを表しており、シリーギンの詩は一目散という言葉も用いて冬の慌ただしい立ち去り方を伝えている。

季節の主役交代の様子が詩の言葉とメジェニノフの温かで物語性のある挿絵によって豊かにイメージされ深く心に残る。

さて、今日のこの3月の嵐。冬の最後の抵抗なのか、春の強烈な攻撃なのか…そのどちらでもあるのだろう。詩心も絵心も持ち合わせていないので、すごいとか、困ったくらいしか表現できないなぁ。残念である。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/489

2021年03月01日

土曜日のオンラインオープンルームありがとうございました!

昨日はたくさん歩いた。ふう。実は初めての目的地に迷い右往左往もあったので結果随分と歩く羽目になったのだ。こういうことがあったら以前は無駄足だったと悔やんでいたけど、最近は良い運動になった!なんて思うようになってきた。健康第一。知らない街、知らない景色も新鮮で楽しい時間だった。

「おおかみの歌」はボリス・ザハデル作の動物が主人公のシニカルなスパイスの効いたお話が4編収録されている。独特の魅力溢れるインパクトのある挿絵はヴィクトル・チジコフだ。

チジコフは1935年生まれ。1980年のモスクワオリンピックのマスコットのくまのミーシャの生みの親として有名。享年は2020年。

表題のお話。森に住むオオカミ。容赦なく獲物を襲い動物たちにおそれられている。そしてその吠える声(歌)もまたおそろしい。ある日、羊たちが襲われそうになるが、羊はオオカミに歌を歌わせる。その声に周りの住人が気づいてオオカミは仕留められてしまう。というお話。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/549



2021年02月26日


明日土曜日は午後からオンラインオープンルーム。個人対応。要予約。ご予約は本日中にお願いいたします。サイトで気になった絵本などご覧いただけます。お気軽にどうぞ。

現在発売中のNHKラジオテキスト「毎日ロシア語3月号」のインフォメーションのページにてカランダーシのオープンルームをご紹介いただいていている。感謝!

綺麗に咲いていた紫のパンジーの鉢。花弁をほとんどヒヨドリに食べられてしまった。他のプランターには目もくれず被害はこの鉢だけ。なぜだろう。花の色?置いていた場所?今はそんなに他に餌のない時期でもないと思うのだが。気まぐれ?うーん。(直)
2021年02月25日


いくつかの植えっぱなしの水仙が咲き出して良い香り。蕗の薹は顔を出していると思ったら花を咲かせ始めている。昨日今日と寒いけれど春めいてきたなぁ。

「伝記・タチヤーナ・マーヴリナ」はロシアのひとりめの国際アンデルセン賞受賞画家の人生と作品の記録。作詞は、1984年に生まれ、すでに多くの栄誉ある賞を受賞している気鋭の作家であり詩人であり翻訳者であるアナスタシア・ストロキナ。多くの図版を用いてマーヴリナの生涯を短い章を連ねながら纏めている。

表紙の自画像、そして見返しを初めとして多くの作品を通してその生涯を辿ることができる 

大胆さと繊細さと。
重く過酷な時代を生きる中で芸術家が見つめたもの、見つけたものとは。(直)
2021年02月24日


昨日(祝)午前中はクニーシカの会を開催。コズリナ先生のロシア語解説に唸りながら充実のひととき。辞書をひき言葉の意味を探りながら文章をそれなりに組み立てていてもたどり着けない真意を教えてもらえる醍醐味。よい学びとなった。

好評の木の絵本をまた入荷している。ロシアの森の中の一本の大きな木が育む生き物たちの生命。その様子をページ毎に見ることができるのはもちろん切り抜かれた空間から別のページの生き物を木陰から覗くように見ることもできる。

見るだけではなく、指でスライドさせる部分があるので、キツツキが幹を叩いている様子を再現したり、頂にハヤブサを登場させたり、巣の中の卵を孵らせたりすることもできる。

自立するので、部屋に飾って楽しむことができる。お部屋に木を生やして見ませんか?(直)
2021年02月22日

土曜日のオンラインオープンルームありがとうございました!

暖かい。今日は結構移動で歩いたので汗ばむくらい。着る物が軽くなると足取りも軽やかになるような。単純なのでちょっと浮かれ気分になるけれどでもまた冬の気圧配置となるらしいので気をつけよう。

昨夜NHK総合7時30分からの「ダーウィンが来た!」は「マジカル・ミステリー・きのこツアー」と題してきのこの特集。この番組は大抵見ているのだけど、昨日は少々疲れておりぼーっと注意散漫で眺めていたら…

保坂健太郎博士が登場!保坂博士はカランダーシ刊「わいわいきのこのおいわいかい」の監修ときのこ解説で大変お世話になった先生。アクティブで若々しい印象そのままにわかりやすくたくさんお話をされていた。

この番組は身近なようで実用はとてもミステリアスな存在のきのこの不思議や謎に迫っており最新研究の成果も紹介されていてとても面白い内容だったし、映像も見応えあり。

残念ながら再放送は今のところ予定はないらしいが
興味のある方はこちらから
https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/

2021年02月19日


白、白、紅…と道すがらの梅を見ながら歩くのは楽しい。梅は本当に人気のある庭木だなぁとこの季節になると思う。まだ寒い頃春の訪れを知らせてくれるし初夏には実も収穫できる。うちも植えたいなぁとそんなスペースないのに毎年思う。

*明日土曜日午後13時〜はオンラインオープンルーム。個別対応。
予約制(本日中にお願いします)。

*来週火曜日(祝)はクニーシカの会
講師:ナディア・コズリナ先生
テキスト:Дядя Фёдор
時間:午前10時30分〜11時30分
参加費:2500円
ご参加お待ちしています!

*画像は資料絵本の中からソビエト時代の塗り絵帳。作者刊行年不詳。
2021年02月18日

花粉を可視化したらどんな感じなのだろう。今年もシーズン到来。目が辛くなってきた。今週末は気温が上がりたくさん飛ぶらしい。なんてことを気にする日々が始まってしまった。

「ベリーときのこ図鑑」を再入荷。生物学者であり教師でもあり著書も多いピョートル・ヴァルツイトが携帯に便利なサイズで作ったハンディで実用的な図鑑だ。

冒頭、作者から、自然への愛そして知識の必要性などが語られる。この本は先生と一緒に森や草原に行き、その場で色々な事を教えてもらうようなそんな印象の図鑑だ。優しいフォントを使い、主だった種類のベリーやきのこには大変丁寧でわかりやすい解説とそして詩!も添えられている。

ベリーは全てその花の写真も一緒に掲載されているのでありがたい。この図鑑を持ってロシアの夏の森を歩いたら楽しいだろうなぁと思う。

でも今はまだまだロシアは寒い冬のただ中だ。今年モスクワは雪深く今日は最低気温がマイナス18度だったらしい。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/350





2021年02月17日


毎月ロシアのお話を読み合うクニーシカの会。今はチェブラーシカの作家でもあるウスペンスキー作「ヂャヂャフョードル」というちょっと大人びたフョードル少年が家出をしてある村で人間の言葉が話せる猫と犬と暮らすお話を読んでいる。

このお話は結局男の子が犬と猫を村に残して都会の家に帰るところで終わるのだが、その続きのお話もあり「ヂャヂャ・フョードルとヨーグルト村の夏」として纏められている(画像)。都会の家に戻った少年が夏にまた猫と犬の暮らす田舎の家を訪ねるお話だ。

ロシアではアニメが大人気で繰り返し放送され、また描き手を換え作り変えられ、2018年にも新作が登場するなどとても息の長い愛され方をしている。このことは会のメンバーのNさんが「日本とユーラシア」紙1524号の記事をちょうど送ってくださったので知った。感謝。

大きな冒険や魔法要素があるわけでもないようなこの物語のどこがそんなにロシアの人たちの支持を集めているのか、それは今後クニーシカの会で見つけていければと思うのだが、まず子どもが都会を抜け出し田舎へ行き親のいない環境で生活する事、言葉を話せる動物の登場などは、ちょっとした非日常への憧れであり、共感をよぶ設定であることは間違いない。

そして興味深いのは田舎暮らしがパラダイスではないということ。もちろん中々楽しそうでもあるがわりとリアルな生活を彼らは積み重ねてゆくようなのだ。その今ここにある現実と地続きのようなささやかなファンタジー加減も心地よいのかもしれない。

でもこのロシアで絶大な人気を誇るこの物語は邦訳もあるのに、チェブラーシカほど日本には浸透していないのは何故か。その事を先日ロシア語の先生と話したのだが、先生曰く

「ロシアでポケモンは人気があるけれど、ドラえもんがそこまでではないことと似ているのでは」ということだったので、なるほど深いなぁと思った次第。

この意味については機会があればまたいつか。(直)
2021年02月16日

今日は気温がグッと上がったせいか、通りがかりの公園では水鉄砲で遊ぶ子どもたちを見かけたし、半袖!で歩いている人にも遭遇。そんなに?そんなに暑いの?と思った昼下がりの交差点。

奈良でカフェ&雑貨店であるカナカナやボリクコーヒーをご夫婦で経営されている井岡美保さんは特にロシア雑貨に詳しく著者としても活躍されているが、このたび「ロシアの可愛い指人形」(産業編集センター)を出版された。

この指人形とはロシアのターニャおばあさんがひとつひとつ棒針で作り出している手編みのお人形のこと。

その手から生み出される動物たちや「マーシャとくま」や「ミトン」などのロシアのお話のキャラクターのお人形たち。それぞれとても緻密なれど素朴な風合いは温かく懐かしい。

そしてターニャさんが、受け取る人に楽しんでもらいたいという気持ちを込めて作っているのだろうなぁということが伝わってくることも大きな魅力なのだと思う。

この本の前半は井岡さんとターニャさんとの出会いの物語、そしてたくさんのオリジナルの指人形がたくさん掲載されており、もう眼福なのだけど、後半では指人形の作り方!が紹介されている。ターニャさんは棒針編みだけどこちらはかぎ針編みのこま編み。たくさんの写真と丁寧な説明が心強い。

作ったお人形は指人形として使うのはもちろん、マスコット人形としてや、またブローチなどにしても素敵なのではと思う。編み物でお人形作り、お家時間の楽しみにもおすすめしたい。(直)
カランダーシでお取り扱い中!
https://karandashi.ocnk.net/product/546
2021年02月15日


土曜日はオープンルームありがとうございました!

その土曜日の夜に震度4の地震。緊急地震速報で身構えて揺れだしてからが結構長かった。否が応でも10年前の事を思い出してしまった。気をつけたい。そして今日は結構激しい雨降り。午後その雨の中郵便局から帰ってきたらあっと言う前にどんどん晴れて東の空にきれいな虹!色々目まぐるしい。

マルシャークやバルトーなどの詩の中から玩具の詩ばかり集めた詩集「おもちゃ」は手のひらサイズ。挿絵はヴァシリーエフやオストロフなど多彩。

ロシアではこれくらいのサイズの絵本や詩集が昔からよく発行されており、小さな子どもたちにとってとても親しみやすい存在になっているようだ。どこへでも持ち運べて、小さな手でもページをめくりやすい。

この詩集の中の詩の多くはとても有名なので、こどもたちは暗唱できるものも多いと思う。赤ちゃんの頃から繰り返し繰り返し聞かされ、そして唱えているうちに覚えてしまうのだ。この絵本も赤ちゃんの頃から与えているとのコメントなど見かける。

玩具をテーマにしたこどものための詩集があるというのは素敵だなと思う。詩に親しむ事で身近な物への関心が深まり存在や自分との関係性に意味合いを見出し、きっと想像力も養われるだろう。

ハードカバーの表紙はちょっと厚みがありふんわり優しい表情をしている。(直)


2021年02月12日



明日午後はオンライン・オープンルーム。予約制。個人対応。ご希望の方にはロシア絵本の歴史のお話などもいたします。ご予約は本日中にお願いします。

ブラートフ&ヴァシリーエフの挿絵絵本「プリンセスのお話集」。
「野の白鳥」「シンデレラ」「眠り姫」が収録されている。どのお話のプリンセスもエレガントでほっそりとして顔は小さく伏し目がちで儚げだ。でも、王子様=プリンスも負けてはいない。どなたも美しくたおやかで優雅な雰囲気を纏っておられる。

水色の表紙のお話はシンデレラプリンセスとプリンス。ロマンティック!(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/544
2021年02月10日


グランドカバーに、と思って植えたアイビーが油断していると外壁を登り出す。気づけば剥がすけれど根っこの跡が残るから曲者だ。誰も住まなくなったらあっという間に壁を覆うんだろうなと思っている。

ご近所にそれこそ全体が蔦に覆われた家があり、玄関さえも開かない状態。私はてっきり空家だと思っていたのだけど、通りがかりの小学生が「ここ、人が住んでるんだよ」と友だちに話していたのを先日たまたま聞いて驚いた。で、その人は一体どこから出入りしているのだろう。ちょっと気になっている。

エリザベータ・ヴァスネツオフ画「バユ・バユシキ・バユ」は、子守唄の絵本。でも決して静かな絵本ではない。カラフルでパワー溢れる、ある意味目の覚めるような!熱量を感じさせる内容だ。伝わってくるのは脈々と引き継がれてきたロシアの農民たちの力強い生命力だ。赤ん坊は一方的に守られるべき弱々しい存在ではなく生命ある同志のような存在なのかもしれない。そんな風にも感じられる。

ネズミから赤ん坊を守るために昔の農家の家の揺り籠は吊るされていることが多いのだが、この絵本ではその色々なパターンを見ることもできて興味深い(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/296



2021年02月09日

灰色でタンポポの綿毛のようなふわふわホワホワの猫。

彼は美しい猫だったけれどおばあさんの悩みの種であるネズミを捕ろうとしなかったので、とうとう家を追い出されてしまう。

外の世界は厳しい。みすぼらしい姿になりお腹を空かせた猫は、再びおばあさんのもとへ戻り俄然張り切ってネズミ捕りの仕事をするようになり、やがて外猫たちは尻尾を下げて彼の事を猫の鑑と呼ぶようになるのである。というお話。

文はエカテリーナ・スローヴァ。絵はスヴェトラーナ・ヴシィマノーヴァ。なんといっても猫の描写が魅力的。なーんにもしないでゴロンゴロンしている猫のまんまる具合は思わず笑ってしまう程。雨に打たれて彷徨う猫の惨めさに同情してしまうし、仕事猫となりちょっとスリムになった胸を張る姿には、よっ、日本イチ、いやロシアイチと拍手をおくりたくなる。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/543




2021年02月08日

土曜日はオンラインオープンルームありがとうございました!

まだまだ寒いけれど明るい陽射しに春の到来を感じたりする今日この頃。「花籠ごよみ」はロシアの3月から10月までの季節のお花やベリーやきのこ、どんぐりまでが季節の言葉を添えられて毎月籠に入って登場。最も華やかなシーズンの7月は2回に分けられており、彩り豊かな季節の恵みが匂い立つようだ。ベレストフ文 プィニーナ画
https://karandashi.ocnk.net/product/291

#西荻案内所さんの情報より。
今週から西荻窪を舞台とした深夜ドラマが始まるとのこと(全国放送ではない)。とりあえず撮影で外観に使われているのは有名なレトロな喫茶店だということはわかった。ご近所なのでちょっと気になっている。
https://m.youtube.com/watch?v=hwWADDv1yVk&feature=youtu.be
2021年02月05日


明日土曜日午後はオンラインオープンルーム。予約制。個人対応。本日中にご連絡お願いします。ロシア絵本のご紹介やご希望の方にはロシア絵本の歴史などもお話しします。

「お話の御殿」という絵本。文字通りお話がたくさん入っているお家の形をした絵本だ。表紙のきつねのように、トントンと表紙をノックして扉を開けてみよう。中には「御殿」「斑模様の雌鳥」「大きなかぶ」「うさぎの家」などのお馴染みの昔話たち。挿絵はマールキン。1971年発行。(直)

https://admin19.ocnk.net/admin/index.php?go=contact
2021年02月04日



「僕は許しを求めない」ヴァーシャ少年は木馬が欲しいと駄々をこね母親と衝突し腹を立て雪の中家を出て行く。街で魔法使いや様々な人と出会い森を彷徨い動物と出会い、そして一頭の馬と出会い話をするうちに母親の気持ちに気づき…というお話。ソフィア・プロコフィエヴァ作。

衝動的な行動に出てしまった少年。その頑なな気持ちも理解しつつ、早くこの親子が仲直りしますようにと祈るようにページをめくってしまう。だって外はロシアの雪降る寒い冬、も、森へは行かないでと思ってしまう。お母さんはさぞや心配だったに違いない。

まるでアートブックのような絵本。芸術性の高いトラウゴートの挿絵が少年の心を映し出し、少年から見た世界は全ては幻のようだが強い印象を残す。湿度の高い繊細な水彩画表現は滲みながら揺れながら物語を静かに深く導いてゆく。

少年の青い瞳が胸に沁みる。(直)

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