美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2021年07月01日

大雨の7月の幕開け。
重い雲たちこめる灰色の空にこれから始まる今年の夏の日々の事を思う。というか、さすがに色々と思わざるを得ない。

昔話絵本ヴァスネツオフ画「めん棒を持ったキツネ」はブラートフ再話。狡くて嘘つきのキツネのお話。

めん棒とは粉を練って伸ばすときに使う木の棒のこと。これを拾ったキツネは農民の家を訪ねて泊まらせてくれと頼む。狭いからと断られると、木のベンチで寝るから大丈夫と言い泊めてもらう。そして朝早く起きるとめん棒をペチカにくべてしまう。

そして農民に私のめん棒をどこちやったの?と言い掛かりをつけ、代わりにメンドリをくれと要求しゲット。また次の農家に行き同じ手口で泊めてもらうと朝早くメンドリを食べてしまい、農民に言い掛かりをつけ今度はガチョウをゲット…。

でも次の家で同じ手口でなんと女の子を要求し、女の子は渡さないと知恵をしぼった農民から、袋に入った大きな犬を渡され、その犬にキツネは…というお話。

人を騙して私腹を肥やすなんてそもそも
ダメ。そんな事は最終的にはうまくいかない、という事。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/584




2021年06月30日


少し前、大通りにあるマンションの入口すぐの街路樹に鳩の巣があり土鳩が入っていくのを見かけた。マンションの出入りもあるし、通りは結構人の往来もある。え?なんでここ?と思ったけれど案外そういうものらしい。でもその時以降鳩の姿は見えず空家状態。引越したのかな。賃貸物件だったのかな。

「ロシア民族絵画」(ナイナ・ヴェリチコ著)はホフロマ、ゴロデェッツ、メゼーニ、などロシアの代表的な民芸模様の歴史を紐解き、その描き方まで教えてくれる。またその民芸模様が実際にどのような場所や物に描かれていたのかをたくさんの図版で知ることができる。

模様それぞれに特徴はあるが、注目すべきはその色使いだろう。赤を基調とした物が多く、黄色、緑、あるいはホフロマなどは金も使い鮮やか。鮮やかすぎて目がチカチカするページもあるくらいだ。

何故こんなに鮮やかな色使いをするのか。それは景色が全て色をなくすロシアの長い冬は気持ちも塞ぐが美しい色を見ることによる精神的な効果があるからと以前教わった。

また古来赤は魔除けの色とされている。同じく模様にも意味があるものがもちろんたくさんある。そういうことを事細かに教えてくれる貴重な一冊。こういった民族的な模様は絵本の中にもよく登場するのでとても勉強になる(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/443


2021年06月29日

今日は朝から梅雨らしく雨。紫陽花はだんだん終盤。山葡萄やクランベリーのまだ緑色の丸い実の瑞々しいこれから感を見るのは毎朝の楽しみ。

昨日はカランダーシを探して訪ねてくださる方がいて「うさぎのいえ」を購入してくださった。感謝。状況が落ち着いたら是非ゆっくり遊びにいらしてほしい。早くそうなりますように!

ラチョフ画の「むかーし、むかし」はアレクセイ・トルストイやブラートフによって編まれた「オオカミと子ヤギ」「灰色おでこの猫とヤギとヒツジ」「めん棒をもったキツネ」「マーシャとくま」などお馴染みの民話が収録されている。

ラチャフの比較的前期のものではと推測される挿絵の内容は、以降のものよりリアルで、動物はもちろん背景などもしっかり描き込まれている。同じ作家の同じお話の挿絵の変化を見られるのはとても興味深い。

「ЖИЛИ БЫЛИ 」は日本語の「むかし、むかし」にあたる言葉。この言葉を聞くとこれからどんなお話が始まるのかわくわくする。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/583
2021年06月28日


新入りの楓の木の鉢植えがひとつあるのだが、今朝根本にひょろっと茶色いきのこが生えていた。その名前だが、見当はつくものの本当のところはわからない。

野外のきのこも然り。日本は狭い範囲で高低差もあり、地質、気候条件、も異なる場合が多いので、生えてくるきのこの種類がとても多くきのこの特定は簡単ではないそう。

その点、ロシアは平地が続く大地で植生も安定している範囲が広広大で、きのこの特定は日本ほど難しくないようだ。といっても一般の人たちは食べられるきのこを数種類覚えて、あとのきのこには興味がなかったりするのだが。

「ベリーときのこ図鑑絵本」は、これから夏いっぱいロシアの森で収穫できる恵みを堪能するためのガイドブック。ロシアではきのこもベリーもメインのシーズンは夏だ。

生物学者のピーター・ヴォルツイトがきのことベリーの種類やどんな場所に何故生えているのかなど野外学習の授業のように教えてくれ、詩やなぞなぞなども交えて楽しく親しめる内容。

お人形はカルゴポリの粘土人形。マールイミールさんで以前購入したもの。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/350
2021年06月25日

明日土曜日のオンラインオープンは都合によりお休みいたします。

湿度高い日々。昨晩はレモンをたくさん絞ったフォーを食べたら少し気分がスッキリ。

資料絵本から「少年とカールソン」1971年版。原作はあのアストリッド・リンドグレーン。挿絵はアナトリー・サフチェンコ。このお話はロシアではアニメーション映画となり大人気となりとても有名。

孤独感じる少年の元にある日陽気で自信家のカールソンおじさんが背中のプロペラで飛んでやってくる。カールソンの元気の源は甘いジャム。なので表紙ではジャムの瓶を抱えているというわけ。

アニメはこちら
https://m.youtube.com/watch?v=TZRCzYpFa8k
2021年06月24日

雨なのか、晴れなのか。暑いのか、涼しいのか。1日を総括できない。気圧の変動激しく湿気もあるので体調に気をつけないと。

「帽子」は先日ご紹介したアメリカの作家ジャン・ブレットのロシア語翻訳作品。こちらは邦訳版( ほるぷ出版)もある。

冬のある日。リーザのお家では屋外に干していた毛糸の靴下が紐から外れて落ちてしまう。そこへハリネズミがやってきて鼻を入れてみたら赤い帽子のよう。でも、さあ大変。ハリが刺さって脱げなくなった。家畜たちも巻き込んでひと騒動…。

ハリネズミのハリの様子や動物たちの毛の流れなど細かい動物描写や広々とした冬の背景描写は見応えがある。また見開きでメインとその他2つの場面を見せるレイアウトなどページ構成も面白い。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/582
2021年06月23日


今日は電話とメールのやり取りとオンラインでぎうぎうの1日。大雨も降ったり、道路工事の音もしてたり何だか落ち着かず。こんな日もあるか。ふう。

どこかの国でゾウが群れでどんどん行進して畑を踏み荒らし、作物を食べ、町にもやってきて大変!というのをTVで見た。

この「 ひよこさんてくてく」はひよこちゃんがひたすらドンドン歩いてゆく詩。途中で、スズメやザリガニ、クマやホタル、カメ、ミツバチ…たちと出会い、中々強そうな野犬の群れに出会おうとも歩みを停めずてくてくてく。

作家のエマ・マシコフスカヤは1926年生まれで現在95歳。音楽を学び声楽家としてアルハンゲリスクフィルハーモニーに所属していた経歴を持つ。1962年に最初の作品集を出版。以後、詩人、童話作家、翻訳家、劇作家などとして活躍。独特の感覚で綴られた詩はユニーク。ダヴィット・ハイキンの挿絵と魅力的なハーモニーを奏でている。

象のモール人形はビスケットさんで購入したもの。この絵本の挿絵にも象は出てくる。
さて、あのTVで見た象の群れはどうなったのだろうか(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/429
2021年06月22日


今日はクニーシカの会。コズリナ先生のご指導のもと、嬉しいことに新しい方の参加もあり、賑やかにДядя Фёдор を読み訳していくひとときを持つことができた。感謝。

フバタイカと名付けられるカラスの子どもが登場。でもカラスはカラスでも日本では見かけない種類のカラスということで、後から調べてみたら、よく見るカラスより小ぶりの黒い鳥だ。日本のカラスより愛嬌があるようにも見える。

そのフバタイカが「誰ですか?」という言葉を覚えさせられ、玄関番になって留守番をする。そこへ郵便局員のペーチキンさんがやってきて、というお話。ペーチキンさんはフョードル少年に雑誌「ムルジルカ」を届けにきたのだ。

新しい村にやってきたフョードル少年は村の人たちにも馴染んできたようだ。でもソ連時代、特に農民たちは気ままに引っ越す自由はなかったとのお話を伺った。だからこそひとりの少年と動物たちの荒唐無稽ともいえるニューライフのお話が人気があったのかもしれないなぁなどと思う。

画像は私たちが学んでいるお話の続きのお話「ヂャヂャフョードルとヨーグルト村の夏」と以前もご紹介した雑誌「ムルジルカ」1967年3月号。560万部!発行とある。質の高い児童文学を届けることを旨としたこの雑誌は、長文の読み物や詩がメイン。文字量も多め。これをフョードル少年は自分で読みこなせるなんて中々である。

クニーシカの会で一緒にロシアのお話を翻訳して行きませんか?随時お申込み受付中!

https://karandashi.ocnk.net/product/547

(直)
2021年06月21日


土曜日のオープンルームありがとうございございました。

今朝は水遣りのついでに気になっていたバラや暴れ萩の枝の整理をうっかり始めてしまった。15分程度の作業だったけれど、後で見たら腕のあちこちにひっかき傷。お風呂で染みると思われ。あ。今日は夏至。

ユーリ・コリネッツ作・エリセイエフ画「不思議な家」には28篇の詩が纏められている。おじいさんとおばあさんと滞在したちょっと奇妙な家の経験を綴った表題詩や、四季を4人姉妹に見立てた詩や、また枝に残るたったひとつの林檎を見つめた詩など多彩な内容。

エリセイエフの挿絵は詩の世界を時には幻想的に時には力強くでも時には軽いタッチを用いて幅の広い表情を見せているが、一貫して誠実に端正に詩の世界を丁寧に伝えてくれるので安心感がある。詩の言葉に優しく寄り添う挿絵だ。抑えた色味、滲む筆致も魅力。

表紙の自転車に乗る猫が素敵。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/581
2021年06月18日


明日午後はオープンルーム。ロシア絵本を見たい方はどうぞ。個人対応。本日中に予約をお願いします。

さて、今は鳥たちの子育ての季節。人家の周りで営巣して雛を孵した鳥たちの様々な鳴き声が歩いていてもあちこちから聴こえてくる。

先日カランダーシの部屋からも随分騒がしい鳴き声が聞こえると思ったら、カラスが巣立ったばかりであろう雀の幼鳥を追い回していた。

カラスはそのうちどこかへいったが、雀はお隣の山桃の木に隠れていつまでも大きな声で鳴いていた。親を呼んでいたのだろうか。

資料の絵本から「黒い瞳のうさぎちゃん」(エレン・ニント作・ケレイニコヴァ絵)をご紹介。掌に乗るミニサイズの絵本だ。

中々眠らないうさぎちゃん。お母さんは寝ない子にはキツネが来るよ、オオカミが来るよ、クマが来るよ、と話すが全然怖がらず調子に乗るばかり。お母さんは諦めて部屋を出てゆく。すると1匹の小さなねずみが出てくる。うさぎちゃんは実はねずみがとても怖くて…というお話。

それにしても内容が全然想像できないシンプルな表紙だこと。(直)

2021年06月17日


カランダーシのベランダは夕方になると、西からの風が気持ちいい。なのでちょっとの間、端末を持ってそこで過ごすことも。狭いけれど整理したら随分とありがたい場所になってきた。

「カムチャツカの隣人たち」は自然派カメラマン、イーゴリ・シュピレノクがカムチャツカのクロノツカ自然保護区の監督官として過ごした370日間の記録だ。

見開きにはヒグマの実物大の足跡がプリントされており、その大きさからその身体全体がいかに大きいかがわかる。だからこそその大きなヒグマでさえ小さな点に見えるようなとてつもない雄大な原野の拡がりは想像もつかない。

9月から始まるこの写真集は、保護区で出会った様々な野生動物やまた植物の様子を多くの美しい写真で提示してゆくのだが、監督官の拠点の木造の小屋の周辺にやってくるヒグマやキツネなどの「隣人」たちの観察の記録でもある。

中でもヒグマとキツネは最も近い隣人であり、大胆にも人間の敷地の中に入ってきて、窓から覗いたり距離が近い。彼らからするときっと人間を「観察」しに来ているのだろう。

大きな視点の写真や野生動物たちと向き合った緊張感ある写真はもちらん素晴らしいが、足元の小さな花や木の実の写真も印象深い。(直)



2021年06月16日


三鷹台にかつてあったビーラビッツさんという絵本専門古書店。本当に素敵な本屋さんで、店主さんがまたとても素敵な人で。私はそこに通ううちに人生考え直しちゃったくらい。カランダーシをやっているのもビーラビッツさんの影響は大きい。

そこでいただいたたくさんの絵本ポストカードの中でもお気に入りだったものの大元の絵本をこの度、ロシア語版で見つけた。元々はスウェーデンの絵本。ロシア語版では「猫の旅」と言うタイトルだけど「リッランとねこ」という名前で邦訳版も出ている。文と絵はイーヴァル・アロセニウス。

ロシア語版ではリッランはマーシャという名前となっている。小さな女の子のマーシャちゃんが猫の背中に乗って旅をするお話だ。様々な動物たちと出会い、王様とも出会う冒険の旅。でも最後はお家のお母さんのお膝の上。

象徴主義の代表的画家のひとりであるアロセニウスは31歳で3歳の愛娘を残し亡くなっている。その娘の愛称がリッランだった。

民話や神話などをテーマに多くの作品を残してしるアロセニウスは、また子ども向けの素朴な絵本も残しているのである。シンプルな線でその場で子どもにお話しながら描いたような絵柄のなんとも言えない素敵な可笑しみの愛おしさといったら…(大好きだ!)(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/580

2021年06月15日


先日、ウラジオストクからちょっとだけでもシベリア鉄道に乗ってタイガの森を見たいですね〜なんて話をある方とした。そんな未来が早く来るといいな。

「シベリア鉄道出発進行!」(アレクサンドラ・リトヴィーナ作/アンナ・デスニツカヤ)の旅はモスクワから始まる。久しぶりにページを開くと、客車の中の乗客たちの「密」具合が懐かしい。老若男女、猫も!それぞれのスタイルで鉄道の長い旅を楽しんでいる。

この絵本は主だった駅の周りの情報を教えてくれるのだけど、地元の子どもの我が町紹介文が親しみやすく面白い。絵本を通して、その土地の歴史や産業、暮らし、自然、また抱えている問題などを知りながら旅は続く。

時折見開きで壮大な景観が挟み込まれていているのだか、その広さ、大きさに目を見張る。大地もでっかいけれど、空もでっかい!しかしどんな圧倒的な景色の中にもその土地の人や犬たち!が小さく描きこまれているので、何か親近感を持てるし、何故この人は1人でここにいるのだろう、なんて想像をする楽しさも。

凍ったアムール河を越え、終点が近づく。夜の車内。人々は寝るのも起きてるのもまるで自由。モスクワから乗ってる人は初めての人でもすっかり旅慣れているはずだ。疲れが出るころかもしれない。猫はぐっすり寝ている。

6月。ロシアはさぞや気持ちのよい季節を迎えていることだろう…旅情誘う罪な絵本だ。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/411
2021年06月14日



家族の用事で車で横浜方面へ。みなとみらいでは頭上をこの春から運行開始したロープーウェイがたくさん往来していた。観覧車はのんびり。

「私のミーシカ」はアレクサンドロヴァの詩にチジコフの挿絵でロシアでずっと愛されている絵本だ。

女の子はいつもくまのぬいぐるみのミーシカといつも一緒。ミーシカのために、シャツを縫い、ズボンを縫って、ポケットを縫ったら、キャンディを入れてあげて、食事の世話をし、外へお散歩へ出かけて…。

ぬいぐるみといつでもどこでも一緒にいたい、という気持ちがよく伝わってくる。自分でもそんな思い出がある(私の場合は犬だったが)友だちであり、兄弟である。そんな存在だ。

チジコフの描くミーシカが愛らしい。女の子とミーシカが一緒にいて幸せそうなのが何より。(直)
2021年06月11日


明日土曜日はオンラインオープンルーム。ロシア絵本をご覧になりたい方はどうぞ。個人対応。本日中に予約お願いします。

カランダーシ資料絵本から。パタパタ絵本「動物のこどもたち」。屏風の様に広げられる仕様。犬、山羊、キツネ、オオカミ、トラ、シロクマ、ウサギ、そして表紙のクマとヒョウのように、戯れあったり、蝶を追いかけたり、ボールを齧ったりしてる結構アクティブな表情が紹介されている。

自然界では表紙のような組み合わせで子ども同士が遊ぶことはないと思うけれど、これはやはりクマの方が強いって感じなのかな。(ロシアなので?)。絵はガトブルジル。1968年刊。
2021年06月10日

麦秋という和菓子をいただいた。お菓子そのものもとても美味しかったのだけど、麦秋という言葉をとんでもなく久しぶりに聞いたり言ったり読んだりすることができたことも味わい深いことだった。麦の秋。さわさわ揺れる黄金の麦の穂を思い描いて。

有名なウクライナ民話「てぶくろ」をアメリカのジェン・ブレットが手がけた絵本「ミトン」。ジェンはウクライナの民話の様々なバージョンを読み、わたしたちが良く知るお話とはまた少し違う展開の作品を作り上げた。

ニコールカという少年はおばあさんに編んでもらったミトンを落としてしまう。そこにモグラ、うさぎ、ハリネズミ、そして、フクロウ!アナグマ、キツネ、くま、そして最後ネズミが来る。でも、そのネズミがクマの鼻の上に乗ったため、クマは大きなくしゃみをして…というお話。

とてもリアルな表現で動物たちの毛並みまで精緻に描かれていて驚く。また、ミトンの編み目が伸びる様もリアル。ページは木の枠で縁取られ、見開きで同じ時間帯の三つの場面を見ることができる仕組み。民族的な意匠も多く取り入れられている。

最後におばあさんが伸びきったミトンを怪訝そうな顔で見ているのが何ともおかしい。
https://karandashi.ocnk.net/product/578
2021年06月09日


カランダーシの階段の辺り、随分と鬱蒼としてきた。アナベルは爽やかだけど。水遣りの時はアゲハ蝶がヒラヒラ。レモンの木に卵は産まないでね、と頼んでみる。

マーヴリナ画「蛙の王女」はまず表紙の生き物探しを楽しみたい。王冠を頭に載せた実は王女様の蛙の周りに、ノネズミや王女様ではない帰るたち、蜂、蝶々、大小の甲虫類、そして蚊まで描き込まれている。

羽を広げた黄色い蝶はクルシニツア。オスは明るい黄色いでメスは緑がかった白色とのこと。赤い斑点が特徴。日本名はヤマキチョウといって以前は東北地方などにいたらしいが今は絶滅したとされている。

植物はカラコーリチクはわかったけれど、黄色い花はカルジニツァという花かな?

かえるの王女にとって沼地の生活はどんな風だったのだろうか。寂しくて静かな生活と思いきや、季節感のある賑やかな生活だったのかもしれない。

https://karandashi.ocnk.net/product/92


2021年06月08日


つい先日の暑い日、出向いた先の冷房が私には効き過ぎてブルブル。故にこれからの季節、外出時は寒さ対策もマストだなぁと思った次第。心して夏を乗り切ろう。

ヴァスネツオフ画の「虹の橋」はロシアの昔ながらの小さい子ども向けの短いわらべ歌、詩などが38篇も収録されている。

「虹の橋」は虹にお日様の登場を願う気持ちを伝える詩。表紙の絵もお家に隠れてしまったお日様の登場を願っている様子が描かれている。

ユーモアがありそしてトンチの効いた内容のものも多く、ヴァスネツオフは懐かしく温かいそして何だかおかしな世界観を小さな子どもたちにも伝わるよう楽しく分かりやすい絵柄で表現。とても親しみやすい。

ロシアでは、この絵本は有名で、子ども、そして孫へと伝えられてもいるようだ。
https://karandashi.ocnk.net/product/577
2021年06月07日

あれ?確かここにビワの木があったはず?実がなるころになってやっとその不在に気づいた。いつ頃伐採されたんだろう。そしてかわいい実をたくさんつけていたその木を脳内再生してみる。案外ちゃんと覚えているものだ。

「ぷんぷんアーニャ」はオーストリアの国際アンデルセン賞作家クリスティーネ・ネストリンガーの初出1990年の文章にエカテリーナ・シュムコヴァが挿絵がつけたもの。

アーニャはおこりんぼ。周りの人、起こる出来事がイチイチ気に入らない。その怒りのエネルギーは激しくて、スイッチが入ると髪の毛だって逆立ってしまう。眉毛も逆八の字に吊り上がる。

でも、おじいさんが持ってきたドラムをたたいてみることからアーニャは変わってゆく。アーニャの表情が変わる。

自分の気持ちをどうしていいのかわからなかったアーニャ。感情をテーマとした興味深い絵本(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/534
2021年06月04日

明日のオープンルームは所用のためお休みいたします。また次回よろしくお願いいたします。

カランダーシ資料の絵本から。先日、吉祥寺東急百貨店で開催されていた吉祥寺乙女蚤の市に出店されていたマールイ・ミールさんで購入した古書絵本の中の一冊。昔話絵本「姉アリョーヌシカと弟イワーヌシカ」だ。

表紙の山羊は、落ちている山羊の蹄に溜まっている水を飲んでしまい山羊になってしまった弟のイワヌーシカだ。画家はレフ・トクマコフ。1983年版

一緒に写っているのは同じ出店者の谷中のbiscuitさんで購入したハンガリーのモール人形の山羊。角も生えている。
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