美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2019年10月21日

千葉の市原湖畔美術館へ「夢見る力-未来への飛翔 ロシア現代アートの世界」展を見に出かけてきた。今日は午前中に鴻野わか菜さん(今展ゲストキュレーター/早稲田大学教授)のギャラリートーク、午後からは沼野充義さん(ロシア東欧文化/東京大学教授)、高橋健一郎(ロシア音楽/札幌大学)さんと鴻野さんのシンポジウムが開催された。

今日は久しぶりにマタンカちゃんも一緒にお出かけ。湖畔に佇む美術館で秋の1日を共に過ごした。続く。(直)

2019年10月19日

オープンルームありがとうございました。
次回は11月2日となります。よろしくお願いします。

お客様のMさんからソビエト時代の絵本をカランダーシで活かしてほしい、との言葉と共にたくさん頂戴した。大変ありがたい。そしてとても嬉しい。ソビエトに赴任されていたお父様からの贈り物だったそうで、1冊ずつ表紙に鉛筆のナンバリングがある。

今日頂いたものは初めて見るものばかりで、塗り絵などのお楽しみ絵本や貴重な雑誌も含まれておりソビエト時代の絵本界隈事情の豊かさにあらためて気づかされている。

また、頂いた絵本をながめていると、父親が子どもを思う気持ちが伝わってきて感慨深い。とても丁寧に選んでいるのがよく分かるのだ。絵本の選択というものは言葉が適当かとうかわからないか実はとてもクリエイティブなものなんだとも思わされている。

これらの絵本は、ダイアリーで少しずつご紹介もしていきたいが、カランダーシにあるソビエト時代の絵本を「活かす」ことは考えてゆきたい。感謝をこめて。(直)
2019年10月18日

明日はオープンルームです。10月はこれで最後。11月は2、16、23を予定しています。どうぞよろしくお願いします。

カランダーシの部屋には資料としての日本語訳のロシア絵本も置いてある。とくに増やしていこうというつもりはないのだが、いただいたり、出かけた時に目をつくと、へぇ、こんな絵本があったんだとつい買い求めたりしてきた絵本たちだ。

こちらも是非ご覧になっていただけたら嬉しい。(直)
2019年10月18日

ロシア語の先生に見せていただいた1959年刊のロシア語版プーシキンの「ヌーリン伯爵」。ちょうど60年前に発行されたということになる。きれいな色合いのカバーは当時としてはかなりモダンだったのではないか。挿絵も洒落ていて素敵なのだが、画家の名前は分からなかった。

先生はこの一冊分の詩を全部暗唱できるという。お願いしたら、途中までだが、朗々と諳んじてくださった。以前からどんなロシア語の文章でも気持ちを込めて読んでくださっているのが伝わってくるのだが、プーシキンの詩に関してはまた思い入れが違うようだ。

先生にとってプーシキンはとにかく別格で、尊敬し、また愛してやまない存在である。小学生の頃からいくつもの詩を読みこみ、難しい言葉の意味を調べ、自分の語彙を増やしていったという。小説よりも詩で使われる言葉の方が難しく、詩の方が文学として優れている事、そしてその詩の作り手として圧倒的トップに君臨するのが何といってもプーシキン!であること、そして、37歳で死んだことはとても残念だ、などなど話してくださった。

ありがたく貴重なお話だった。
たっぷりの紅茶をいただきながら。(直)
2019年10月16日

キンモクセイがあちこちで一斉に咲いている。良い香りだ。鼻を効かせて花を探しながら歩いたり。気温も下がってきた、秋本番といったところだろうか。

サモワールの形をした「サモワール」という絵本。ロシアの古くから伝わる短く楽しい詩を集めた絵本。ビトゥーシキ、バトルゥーシキというパンの名前が繰り返し出てくる何とも美味しそうな詩のページでは、立派な旧式の煙突を付けたサモワールが登場している。

お茶が美味しい季節になってきた。カランダーシの部屋のサモワールも出番が多くてなるだろう。熱いお茶で温かな時間が過ごせるといいな。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/280
2019年10月15日

まだ全貌がわからないですが…台風の被害に遭われた皆様にこころよりお見舞い申し上げます。

先日オープンルームにいらしたSさん。夏に旅行されたバルト3国の絵本などを持って来てくださった。左上から時計周りにリトアニアのおとぎ話絵本、ラトビアの昔話絵本、リトアニアの民族音楽のCD、エストニアのお話集だ。それぞれ特徴があり興味深い。

リトアニアの絵本(編/ブロニスラバ・ケルベライト、絵/イレナ・シビリウビエン)は英語版。神秘的なお話と落ち着いた色調の幻想的な挿絵に引き込まれる。リトアニアの絵本(絵/アギジヤ・スターカ)はなんと英語対訳版。短い素朴なお話を2ヶ国語で楽しめる。リトアニアの子どもたちの英語学習のための絵本なのだろうか。そしてエストニアの本(編/タルベット、英語/タムサール)は、なんとロシア語版。こちらは文字も多い児童書の部類になると思うが、端正な不気味さに満ち溢れた挿絵に痺れている。タリンのガイドブックもお借りしてきのだが、明るいような暗いような光射す街並みや色合いが絵本の雰囲気が呼応しているようにも思えて面白い。

これらの絵本はしばらくお借りできるとのこと。感謝! 魅力的で珍しい絵本たち、オープンルームの際に是非ご覧ください。(直)
2019年10月14日

冷たい雨の月曜日。連休最終日だが周りは静かだ。熱いお茶が美味しい。

カランダーシ刊「わいわいきのこのおいわいかい」はきのこに関心が高まるこの季節。注目していただきたい絵本だ。擬人化されたたくさんの種類のきのこが登場する。絵は国際アンデルセン賞受賞画家のマーヴリナだ。

右のページのキンチャヤマイグチやヤマイグチたちは白樺の林に生えるきのこ。だから頭に白樺の葉が乗っているし、ヤマドリタケのおじいさんへの贈り物に白樺の皮で編んだ靴を持っていく。というわけだ。実際、ロシアの森でたくさん見かけたきのこだ。

先日北海道に行った時、白樺の林をたくさん見かけたのだが、もしかしたらイグチの仲間のきのこが生えていたのかもしれない。

旭山動物園に行く時に、バスツアーで行ったのだが、ガイドさんが、白樺は腐りやすく燃えにくいのであまり役に立たない、シロップのジュースはありますけどねーと言っていた。

その言い方を聞いて、白樺を国民の木として愛してやまないロシアとはちょっと温度差があるかもと思ってしまった次第。風景としてもとても美しいと思ったけれど、見慣れてる人からするとあまり感動はないのかもしれない。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/97
2019年10月13日

台風一過。抜けるような空。家の周りを点検して取り込んでいたプランターを戻す。そんなこんなで庭先でバタバタしていたらふわっと金木犀が香った。季節は進む。何があっても。だ。台風は大きく深い爪痕を残して未だにその全貌はつかめていない。

午後からはお知らせをいただいていた国分寺の「てのわ夜市」へ。夏に原画展でお世話になったおばあさんの知恵袋さんの前のフロア全体に様々な出店が出るイベントだ。おばあさんの知恵袋さん手作りのキャラウェイシードが効いた本格的なザワークラウトをいただいたり、古本屋さんをのぞいたり。

テーブルの上には台風19号の義援金の入れ物か置いてあった。無事にこのイベントが開催されたのはよかったと思うと同時に目の前の光景が夢のようにも見えて。
本当に昨日から今日、現実があまりにも重く大き過ぎて困惑している。

彼の地にも金木犀は香っているのだろうか。
2019年10月12日

午後10時現在、雨風かなり強い。今台風の中心は松戸あたりらしい。テレビが緊迫した状況を刻々と伝えていている。

画像は玄関に取り込んだプランターたち。カネタタキが一緒だったらしく時折鳴いている。

どうか被害がなるべく最小限になりますように。(直)
2019年10月11日

台風がやってくる。カランダーシの部屋のベランダの鉢植えも取り込んだ。2つだけだけれど部屋に入れると結構場所をとるものだ。

ビリービンの「人魚姫」のハードカバー版。表紙も中の紙も艶がなく色味が落ち着いており、PB版とはまた違った雰囲気だ。

先日のイーゴリ・オレイニコフ氏を迎えての講演会では、沼野氏もオレイニコフ氏もビリービンについて言及していた。ロシア絵本の歴史を振り返る時に必ず紹介され、また、そのあまりに素晴らしい足跡は、よくも悪くも引き合いに出されてしまう、それほど偉大な存在なのだとあらためて思わされた。

この人魚姫は、ビリービンが国内の混乱を避けて 亡命した後、再びロシアに戻ってきてからの作品である。そのころは絵本の挿絵の世界も社会主義リアリズムの時代になっており、祖国にビリービンの居場所はあったと言えるだろう。

表紙の人魚姫はヴィーナスの誕生の面影を感じさせる。手に持つ赤い花はガーベラ系の花なのだろう。でも、もしかして…イソギンチャクかも、と一瞬だけ思ってしまった私を偉大なビリービンは許してくれるだろうか。挿絵の中ではお花のようにさいている?赤いイソギンチャクが描かれているので。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/379
2019年10月11日

台風のため、土曜日のオープンルームはお休みにします。次回は来週19日です。

Oさんから10/26、27開催の神保町ブックフェスティバルのパンフレットをいただいているのでご紹介。すずらん通りに参加出版社によるワゴンが並びお得な価格で本が買えたりもするもするし、様々なイベントも。

10/25〜11/4まで神田古本まつりも開催されているので、街全体が本のおまつり状態となる。

読書の秋にふさわしい毎年恒例のおまつり。期間中この界隈ではスニーカーとリュック姿の人たちをたくさん見かける。

それこそ、お天気は大事。晴れるといいな。(直)

http://jimbou.info/news/book_fes.html
2019年10月09日

今日は初めての場所までバスの旅。久しぶりにTommy february6のあの歌を思い出しながらバス停でバスを待つ。

石神井にある村山敦子さんが水曜日だけオープンされている「カフェ・スレダ-」さんにお邪魔した。スレダ-とはロシア語で水曜日のこと。すなわち水曜日しか開いてないカフェ。そこで、村山さん手作りのランチやお茶をいただけるのだ。

村山さんはロシア語の翻訳者でもあり、児童書の「お日さまとトナカイ」(新読書社)などの翻訳書がある。先日、カランダーシのオープンルームに遊びに来てくださったので、今度は私が訪ねることにしたのだ。

お父様のお家だという一軒家のリビングを開放されて、そこで書棚の本を見ながら、またお庭の緑を眺めながら、お食事が出来上がるのを待ちつつ、あれこれ他のお客様ともおしゃべり。今日は私の他におふたりのお客様がみえていたのだが、その内のおひとりは知っている方だったこともあり、初めての場所にもかかわらずとてもリラックスして過ごすことができた。

お料理は、サラダ、パン、カツオのシナモンソテータルタル添え、タンドリーチキン、きのこのスープ。そして東ティモールのフェアトレードのコーヒー。どれも家庭的だけれども本格的なお味。ひとつのテーブルで皆で和気あいあいといただくスタイルだ。

こちらは夜もやってらして、一人暮らしの方などに喜ばれているそう。確かに。全くお家でご飯をいただくような雰囲気で食事ができる、こんなありがたい場所はそうそうないだろうと思う。

カフェだけではなく、音楽会やオープンマイクなどのイベントも随時開催しており、文化発信、交流の場になっている。カランダーシはカフェではないけれど週に一度の自宅開放、ロシア関連など共通項もある。今後も情報交換などよい交流をさせていたけたら幸いだ。

それにしても、近所のバス停からバス一本で行き来できるなんて発見だ。今度は近くの石神井公園も一緒に楽しみたい。(直)

2019年10月09日

また台風が来ている。かなり強力らしい。今回はプランターを全部家の中に入れなきゃ、と思っている。

表紙に描かれているのは逆巻く波に一艘の船とイルカたち。ロシアでとても有名な「ねことクジラ」の絵本の2018年版。カランダーシの書棚にある82年版とは画家は同じだが、表紙も異なり、中の絵も同じようでやはり違う。画家はミシコーフ。

ねことクジラか入れ替わる愉快で楽しいお話だが、この絵本はクニーシカの会で訳しているので、訳文と合わせて読んだり、あるいは82年版と絵を比べてみるのも面白いと思う。オープンルームの時にどうぞご覧ください。次の土曜日は台風が心配だが。(直)


2019年10月07日

10月6日。国際子ども図書館のアーチ棟研修室にて午後から「現代ロシアの芸術と絵本-国際アンデルセン賞作家イーゴリ・オレイニコフ」を聞く。

まずは沼野充義氏による講演「現実をおとぎ話にする-想像力の解放区としてのロシア児童文学」。ロシアの豊かな児童文学の系譜を民話、寓話、作家の創作児童文学、ジャンルとして確立した児童文学に分けて歴史的な変遷を踏まえてのお話があった。ここを踏まえていないとオレイニコフの独創性を理解できないとの意図によるお話だったのだが、大変濃い内容をわかりやすくまとめて伝えてくださり、まさに重厚なスカースカ(お話)を聞くように拝聴させていただいた。

そして続いて「おとぎ話を現実にする」というテーマでオレイニコフ氏のお話が始まる。工業大学を出て、絵の専門の教育は受けていないこと、アニメーションを30年続けていたが、スタジオの閉鎖に伴い絵の仕事に専念することになり、挿絵画家としてのキャリアはまだ11年であるという話を皮切りに、2014年に「アーサー王物語」の挿絵創作の仕事の取り組みを機に、それまで一般的であったお話の世界を華美に表現することに疑問を抱き、「現実」を描こうとする挑戦を始めることにした経緯が話された。

挑戦、戦いという言葉を使いながら、次の作品である旧約聖書の挿絵を紹介しながら、新しい解釈で挿絵を創作していくことへの情熱を語り、カノンを壊す。見方を変える。がとにかく創作のテーマであることを熱く語った。

おとぎ話を現実にする…このことについてオレイニコフは、生身の人間という言葉を使い、リアリズムを追求する、つまりは(すでに編集者による判断を通ったものであるし)残酷なものも残酷なままに表現することであると語った。また、子どものために描いているわけではなく、親のために描いているとも。表現によってはやはり波風も立つことでもあるので、生きた作家の作品は描かないようにしている、と言い会場を沸かせた。

限られた時間であったが、逆に現在のオレイニコフ氏の創作への思い、覚悟がクリアーにストレートに伝わる内容の講演であった。その思いを受け、彼はアーティスト、しかもロシアの、との思いをさらに強く持った。既成概念の打破はアーティストにとってある意味当然ともいえる姿勢であり生き方でもあると思うが、さらにロシアの、となるとそこにどうしても歴史的背景も重ねて受け取らざるをえない。

ある時代、ロシアではそれまでの概念を打ち崩したアートの革命が起こった。ロシア・アヴァンギャルドである。オレイニコフ氏の挑戦、戦い、という言葉の斡旋と情熱に何かそういうことを思い起こさせる匂いを感じてしまったのは、私のまあ思い込みとしても。

ただ、沼野氏の丁寧な児童文学の振り返りはやはり、オレイニコフ氏を理解するには必要だったと思わざるを得ない。そう、オレイニコフ氏のおとぎ話を現実にする、という挑戦こそ、きっとロシアのある時代のアーティストたちからするとまさにおとぎ話であるに違いないだろう。

個人的にはこの挑戦を作品として今後見ていくことできるのは幸せなことだと思っているし、また生身の人間!のロシアのアーティストの話を聞くことができたのも嬉しいことだった。

さあ、オレイニコフは今後どんな挑戦を私たちに見せてくれるのだろうか。ある意味自分がそれを見てどう思うかも楽しみにしていきたいとも思っている。

「芸術家の役割は問うことで、答えることではない」(アントン・チェーホフ) (直)

画像はカランダーシの絵本展示を見てくださる方のために作ったパンフ。裏にはプロフィールなど書いてある、
2019年10月07日

今日は1日中上野で過ごした。午後からのイーゴリ・オレイニコフの講演会に先立ち、午前中は国際子ども図書館で開催中の「絵本に見るアートの100年 ダダからニューペインティングまで」を見る。

アートの歴史、分類に沿って絵本の展示をひとつひとつ確認しながら旅してゆくような刺激的な展示だ。今回は特にロシア・アヴァンギャルド絵本が多く展示されており、あらためてこの時代の絵本の重要性を確認することとなった。

国別で分類されるとフランスの括りで紹介されてしまうナタリー・パランがロシア・アヴァンギャルド括りで登場していることで、この展示会の意味合いが個人的にはよくわかり、また、オリジナルではなく淡交社、偕成社、岩波書店、婦人生活社、新教出版社(「海と灯台の本」についてはオリジナルの蔵書は多分なかったと思う)など日本の出版社の復刻絵本が展示されていることに、図書館ならではの展示の意図にも気づかされ興味深かった。また、このことからは、復刻出版の担う役割について再認識をさせられもした。

そして、今まで見たことのない絵本がいくつかあったので是非内容を知りたいし、「海と灯台の本」の1972年刊行版についてもポクロフスキー版との違いを確認してみたいとも思っている。

ロシア・アヴァンギャルド絵本については、午後からの講演会でも沼野氏による解説もあり、学ぶこと多しの1日となった。

…と、展示はもちろんロシア・アヴァンギャルド絵本だけではないけれど、取り急ぎ。(直)


2019年10月05日

オープンルームありがとうございました。次回は来週12日。

八ヶ岳では、小さな絵本美術館で開催中の「うちだりさこ展」へも行ってきた。雨の匂いの、紅葉にはまだ早いけれど、秋の気配の木立を抜けて受付で靴を脱ぐ。

うちださんの翻訳文がついた絵本を絵をページごとに見て行く。まずはラチョフ画の「てぶくろ」。(福音館の絵本にはない最終ページが展示されている)

中央のコーナーには、ラチョフやマーヴリナの挿絵画集の展示や、うちださんにとって初めてのロシア語翻訳の仕事だったという「おおきなかぶ」についてのコーナーがあり、教科書に対する考え方などの記事など読む、

次の部屋も周囲は絵本の挿絵と翻訳文の展示、そして中央部分にうちださんご自身を知る資料展示があった。直筆の手帳のロシア語の記録やスケジュール欄の文字を目の当たりにすることで、ご本人の実像に、より迫れたような気持ちになる。

自らが語る翻訳についての記事の中にあった「自分を水のような状態に置く」という言葉が印象に残る。また斎藤惇夫さんのうちださんの翻訳者としての評などから卓越した日本語の感覚の持ち主であることをあらためて受け取るのであるが、やはり息子さんによる文章にある、いつもの内田莉紗子像が今回の私にとっての収穫だろうと思う。

それは、確かミーハーという言葉が使われていたのだが、好奇心というエネルギーを多分に持ち合わせた方だったということを知ったことはとても興味深かったし、何かとても納得したわけである。

翻訳文と共に原画の迫力もたっぷり楽しんで外に出ると、もう夕刻が迫り山の空気はひんやり。それから、また私たちはNさんの友人であるSさんご夫妻のそれはとても素敵なお宅にお邪魔させていただいて、ミュージアムのようなお家の中を見せていただいて、大変貴重な時間を過ごさせていただいた。そして、ご夫妻の愛犬としばし触れ合うひとときを持てせていただいたこと、そのことはとても温かく深く胸に残っている。感謝。(直)








2019年10月04日

明日はオープンルーム。明後日、いよいよ講演会開催のオレイニコフの絵本展示中!

土砂降りだった雨も止んで視界良好。高速も空いていて午前中には八ヶ岳に到着。今日は八ヶ岳のオーソリティ?のNさんのお誘いで、まずは、Nさんの友人Mさんご夫妻の新しいギャラリーKAHIKAさんで開催中のOMON CHANの生活展にお邪魔させていただいた。

生活そのものが現代美術でありたいというOMON CHAN。何かを作ろうとするために材料をさがすのではなく、今ここにあるものから何かを生み出していきたい…というようなことが製作ノートに書いてあった。発想と自由な創造力の賜物のようなあったかくて手触りのよい作品たちは、優しく不思議な魅力でふわっと周りを和ませている。なるほど、それはどこにも無理がなく自然に作られているからなのだ。

私はうさぎのお人形を連れて帰ることにした。カランダーシの部屋にきっとふわっと馴染んでくれるだろう。

そして、このMさんのギャラリーやお住まいはMさんご夫妻の自作だ。おふたりともクリエィティブなお仕事をされているけれど家作りは専門外。でも、作ってしまった…ということらしい。なんと素晴らしい!

Nさんのおかげで、また新しい八ヶ岳の魅力に触れることができた。感謝。(直)


2019年10月03日

札幌滞在中、夜、駅近の紀伊国屋書店に寄ったことがあった。せっかくなので地元の出版社や地元関連の書籍を見てみたいという目的もあったが、栗谷川健一の本がここにならあるだろうと思ったらこともあった。

入口入ってすぐに北海道関連のコーナーのようなものはあったが、あまりピンとくるものはなく、結局端末で栗谷川健一の書籍を検索して美術書の階へ。

こちらの書店は大変広く明るく、かなりの本が面出しされていて、あちこちから「私を手に取って」と本たちが誘いをかけてくる。ついつい色々な本に寄り道しながら目的の棚に辿り着いた。

そして「栗谷川健一 北海道をデザインした男」(北海道新聞社)を購入した。駅にかざってあった作品を見て興味をもった画家の作品と生涯をまとめたものだ。

映画看板画家からスタートし、栗谷川は主に観光ポスターなどで頭角をあらわし、後に北海道デザイン研究所を創立。北海道のデザイン教育に尽力する生涯を送る。

「…地方が本当に地方のための向上をはかるために、どのような分野でも、一時期、田舎臭いもの、土の臭いのするものから育てるべきではないか…」との考え方を持ち、北海道のデザイン土壌を作ることにこだわった画家だ。

この本、まだ全部は読んでいないのだが図版も多く北海道の観光ポスターや印刷の歴史などもわかり面白い。また、松本清張がポスターを描いていて栗谷川のライバルだったことなど、へぇと思ったり。
旅行者が気軽に求めやすい新書版なのがありがたい。よい北海道土産となった。(直)

2019年10月03日

札幌の駅のあちこちには様々なアート作品がなどが飾られていて目を楽しませてくれるのだが、今日見かけたのは、駅構内の大きなアイヌ刺繍の額。「村で遊ぶ子供たち」(加藤町子作)だ。(アイヌ刺繍は確かひろみさんがされていて詳しいはず。いつかお話をお聞きできたらいいな)

アイヌに関しては、地下通路にアイヌ文化を紹介する場所もあった。ホットなところではBIEMSがアイヌの若手作家とのイベントを開催予定という記事を見かけたのだが、「ゴールデンカムイ」の影響もあり関心の高まりがあるとの分析があるようだ。

さてさて、駅構内には調べてみたら50以上のアート作品があるらしい。今回足を止めて見た作品はほんの少し。でも、あたふた動き回る旅人の目の端にちらっと結構それらしきものは映っていて、楽しませていただいたと思う。

一方空港に行けば、ミュージアム&ショップコーナーで札幌市出身だという雪ミク(初音ミク)の世界を気軽に楽しむこともできたり。
おかげさまで、旅に色を添えていただいたと思っている。(直)
2019年10月01日

小樽まで足を伸ばして街歩き。運河沿いの、かつて倉庫だった建物をそのまま活かした北一ガラスなどのお店が並ぶエリアや、北のウォール街といわれたあたりの風格のある石造りのビルを見ながら結構てくてくよく歩いた。

古い建物を覆う蔦も少し色づき始め秋の到来を感じたのだが、あちこちのナナカマドが赤い実をたくさんつけていて青空に映え、それは見事に美しかったことがとても印象深い。

今は観光地として賑わいを見かせる小樽。その小樽の街の歴史や変遷については、運河や港を巡るクルーズに参加したことが良い学びとなった。ちょうど陽が落ちるタイミングだったので、ガス灯灯る運河の景も楽しむことができた。(直)
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