美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2021年07月16日

関東は梅雨明けしたとのこと。おお、白い雲、青い空。本格的な夏がやって来た!暑いけれど、日々つつがなく健やかに過ごせますように。

明日土曜日午後ほオンラインオープンルーム。絵本をご覧になりたい方はどうぞ。個人対応。予約を本日中にお願いします。

カランダーシは7/19〜23の間お休みします。24日のオープンルームもお休みです。絵本のご注文は自動受付にて承ります。26日以降順次発送します。よろしくお願いします。

資料絵本からその名も「夏」という絵本。アルメニアのヴァズゲン・タリィヤンによる夏の詩集の翻訳版。アルメニアの風景や風物が伝わってくる。絵はB・メスロイヤン。67年刊。

アルメニアの夏は40度まで気温が上がるが湿度が低く蒸し暑さはない。スイカはとてもポピュラーな果物で、スイカの彫刻作品の展示や大食い大会などもあるスイカ祭りなども開催されているようだ。(直)
2021年07月15日


今日も午前中に短時間の激しい雨。午後は気の重い外出があったのだけど降られなくてホッ。

マーヴリナの「タチヤーナ・マーヴリナ芸術についての研究」。表紙は1963年刊「お話の動物たち」という絵本の中に登場するオオカミ。これはマーヴリナ自身が文章も絵も手がけており、文字も手書きだ。動物の個性溢れるの表現と色彩の豊かさに圧倒される内容だ。

「タチヤーナ・マーヴリナ芸術についての研究」は、本文が始まる前、扉の前に自室らしい場所で立ったままで絵筆を握る本人のモノクロ写真を配している。下を向いた横顔からは作品に向き合う静かな情熱と強い意志が伝わってくる。とても姿勢がいい。

本編にはマーヴリナのポートレートも登場する。生涯を通じて、髪を後ろでまとめ、額をスッキリ出してきるものが多く理知的な印象があるが、その表情や眼差しには一貫して少女性というかある種の清らかさが感じられる。それはもちろん甘ったれた幼さということでは全然なく、むしろ少女時代の頑なさを持ち続けているような、という言葉の方がしっくりくるように思う。

マーヴリナは当時の最高峰ヴフテマス(ロシア国立高等芸術技術工房)で学ぶ。芸術家仲間たちとの写真での笑顔ではキラキラと瞳を輝かせているが、時代は自由な表現をすることが叶わない方へ進んでゆく…

その生涯と作品を多くの図版で詳細に紹介する豪華な一冊。民族、宗教や装飾をテーマとした芸術活動やロシアの古い都市を訪ねた創作活動、静物画や裸婦像画などの作品、また文筆活動についても紹介されており、そしてもちろんもちろん、ロシアで1人目の国際アンデルセン賞を受賞した児童文学関連の創作活動についても。(直)

2021年07月14日

いきなりお天気が変わるのでちょっとの外出でも傘は手放せない。晴雨兼用の折り畳み傘は本当にありがたい。昔はこんな便利な物はなかったもの。

子ネコに傘をさしかけている男の子の表紙が印象的な「よいことってどんなこと?わるいことってどんなこと?」はマヤコフスキーが子どものために書いた詩の絵本。挿絵はアナトリー・エリセーエフ。

良いこと悪いことって何だろう?父親が息子にわかりやすいように次々に教えてゆく。シンプルに絵を描く見ただけでわかる内容だが、最初と最後には良いケース悪いケース両方がわかるようページがカットされている工夫もある。

全体のデザイン、色使い、そして特にタイポグラフィにアヴァンギャルド絵本の流れを色濃く反映させながらも、エリセーエフの絵は角がなく優しく穏やか。(直)
2021年07月13日

一昨日の雹の威力は思ったよりも強く、クランベリーの実がいくつもコロコロ落ちてしまった。これからだんだん色づいてゆくはずたったのに。

ヴァスネツオフ画の「詩とお話集」はもう何度も入荷している人気の絵本。作家陣はマルシャークやチュコフスキー、トルストイ、ビアンキなど豪華。表紙は「イヌ、オスネコ、メスネコとニワトリさん」という詩の挿絵。

イヌは台所でピロシキを焼き、ネコはラスクをつぶし、子ネコは窓辺でドレスを縫い、ブーツを履いたニワトリは掃除をし…という詩。

それぞれが単独で登場する動物のページの後に、この表紙の絵となる。家の仕事を片付け皆でお出かけしているのだろう。身近な家事を取り入れた詩は親しみやすくリズムよし。ヴァスネツオフのこの絵と共にずっと親しまれているようだ。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/236
2021年07月12日


土曜日はオンラインオープンルームありがとうございました。

昨日午後、激しい風雨と共にサクマドロップ大の雹もバラバラと降り出す。そして雨がやむときれいな虹。天候の変化が激し過ぎる。

「オオカミについて」はボリス・ジチコフ作で挿絵はエカテリーナ・シュムコヴァ。森から連れてきたオオカミの子を街の集合住宅で飼いはじめてみたけれど、という物語。

他のペットとの軋轢、夜の遠吠え…オオカミを飼うことで起きる数々の困難。多くの事を考えさせられる内容である。最後に実際にオオカミの子を自宅で飼ったことのあるジチコフが詳しい解説をよせている。

シュムコヴァの柔らかいタッチの挿絵は素敵。リアルとファンタジーのあはいの表現の塩梅が秀逸過ぎて泣ける。(直)

2021年07月09日

明日土曜日午後はオンラインオープンルーム。ロシア絵本をご覧になりたい方はどうぞ。個人対応。本日中に予約をお願いいたします。

カランダーシの部屋のベランダの水色の紫陽花もいよいよお終い。長い間ありがとう。また来年。紫陽花は昔から好きだけど近年とても好き。何故だろう。

資料絵本から「マトリョーシカ」をご紹介。詩はサムイル・マルシャークで絵はA・アブラモーワ。マトリョーシカを開けてゆく楽しみを詩と絵で伝える。

真っ赤な表紙も目をひくけれど、絵本の中もマルシャークの詩に合わせ、実際のマトリョーシカを開けていくようにページ毎にきれいな色合いのお人形が次々と繰り出す

ページの半分のところに切れ目が入っていて、上半分をめくると次の大きさのマトリョーシカのお顔が見える仕組み。大きさもページを追うごとにだんだん小さくなってゆく。

全部で8体のマトリョーシカたちは姉妹だ。衣装もサラファンもそれぞれのコーディネートですまし顔。最後のページは黄色い背景にみんなが1列に勢揃い。見てるだけで心華やぐ。

マトリョーシカの周りを縁取る民族的な飾り模様やビビットな背景色も素敵。1973年刊。(直)
2021年07月08日


ある日、郵便ポストに行く途中のあるお宅の2階の窓から1匹の猫がこちらを見ているのに気がついた。

しばらく経って、同じ窓から今度は2匹の猫がこちらを見ているのに気づいた。あら、増えた!と嬉しくなり小さく手を振るも反応はなし。まあ、そうだよね。でも以降、その窓の猫をそっと拝めるかどうかは密かな楽しみ。

ビリービン画「物語とブイリーナ集」を再入荷。これは裏表紙。裏表紙もとても美しい。これは「イワン王子と火の鳥と灰色オオカミ」というお話の一場面。オオカミに乗っているのはイワン王子。馬に乗っているのは麗しのエレーナ姫。恋する2人でもある。


収録されているお話は他に「うるわしのワシリーサ」「カエルの王女」「鷹フィニストの羽根」「サルタン王物語」その他やブイリーナ(英雄叙事詩)、そしてビリービンの舞台美術や衣装画なども楽しめる豪華な内容。

ビリービンの挿絵を見る楽しみに飾り枠の美しさというものがある。この裏表紙の飾り枠も大変凝っている。オリジナルの絵についている枠とは異なるようだが、表紙ということで豪華なものを組み合わせたのだろう。

きっちり囲った枠は窓枠と見立てることはできまいか。覗けば広がる別世界。こちらとあちらの境界を縁取る装置。

そういえばあの猫たちも窓枠に囲まれて一服の絵のようでもあったことよ。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/490
2021年07月07日


TVでサンクトペテルブルクの旅番組を見た。3年前のちょうど7月に娘と旅したことをあれこれ思い出してグッときてしまった。白夜の街は美しくて古くてとても刺激的だった。

「モスクワを巡る・АからЯまで」はモスクワの街をアルファベット順に案内してくれる絵本。旅のお供はバトン君とブリオン君という親友の2匹の猫。文はエレーナ・ログノヴァ、絵はアレクサンドル・ガルベフ。

観光名所、歴史的な建造物だけではなくДはДЕТСКИЙ МИР (子どものためデパート)、ЗはЗООПАРК (動物園)など、子どもが興味を持つスポットも紹介されている。明るい色彩の絵がとても見やすくて文章も簡潔にまとめられており楽しく読める。

ОはОКНО (窓)ということでモスクワのあちこちにある素敵な窓が紹介されていたり、スターリン様式の建物もズラリ並べて紹介されていたり、興味はつきない。

モスクワをこれから知るために、また思い出に浸るのにもおすすめの絵本(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/586
2021年07月06日

肌寒かったり、蒸し暑かったり。まだ梅雨は続くようだ。今年も水引きが咲き出した。雨の季節の恵みと脅威。熱海で大きな災害が起こってしまった。まずは行方不明の方々の安否が早くわかりますようにと願っている。

「霧の中のハリネズミ」の作者であるセルゲイ・コズロフが四季の巡りについて語りかける絵本「四季」絵はピョートル・バギン。

夏の章では、まず森のこだまが登場し鴨の親子との掛け合いから始まる。(ロシアでは鴨の鳴き声はкряクリヤと表現するようだ)バギンはコズロフの比喩を用いた独特の表現に繊細で透明性のある幻想的表現で応えていて儚くて美しい。

季節に思いを馳せ、あわあわと過ぎてゆく日々をもっと愛おしむために。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/535
2021年07月05日

土曜日はオンラインオープンルームありがとうございました。

昨日は選挙の投票に近くの中学校まで行き、出口調査にも協力。帰り道はウォーキングがてらちょっとだけ遠回り。あれ?ここ、いつの間にか建て替わっちゃったね。などなど言いながら。

ウスペンスキー作「言葉絵本・チェブラーシカのお客様」は、お話の文中の絵の部分の言葉(名詞)を自分で補完しながら読んでゆくという絵本。

表題のお話と「チェブラーシカと蛇ちゃん」というお話も収録されている。絵はそれぞれE・ロパティナとO・バイ。

チェブラーシカの絵はロシアではわりと自由に表現されていて、この絵本も2人の画家の絵柄を楽しめる。

名詞は複数にしたり格変化が必要なところもあるのでロシア語学習にも役立つ絵本。グジェリのチェブはマールミールさんで購入したもの。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/585

2021年07月02日


こんにちは。明日土曜日午後はオンラインオールルーム。ロシア絵本をご覧になりたい方はどうぞ。個人対応。本日中にご連絡ください。

資料絵本から、コルネイ・チュコフスキー作の「ネコとネズミ」。手の平サイズの小さな絵本。絵はステーエフ。1972年版。表題詩。突然ネコと出会ったネズミ。ネコはネズミを甘い言葉で誘惑しますが、ネズミは騙されない。

リズミカルで読みやすい詩で、16行ある詩の行の最後が全て-усиで終わっており、韻を踏む楽しさもある。ネコのセリフはきっと声音を使い分けるといいのだろう。

他に3編の愉快な詩が収録されている。ステーエフはアニメーション映画で活躍した才能を絵本に活かした作家。アクティブでコミカルな動きの表現が魅力的。(直)
2021年07月01日

大雨の7月の幕開け。
重い雲たちこめる灰色の空にこれから始まる今年の夏の日々の事を思う。というか、さすがに色々と思わざるを得ない。

昔話絵本ヴァスネツオフ画「めん棒を持ったキツネ」はブラートフ再話。狡くて嘘つきのキツネのお話。

めん棒とは粉を練って伸ばすときに使う木の棒のこと。これを拾ったキツネは農民の家を訪ねて泊まらせてくれと頼む。狭いからと断られると、木のベンチで寝るから大丈夫と言い泊めてもらう。そして朝早く起きるとめん棒をペチカにくべてしまう。

そして農民に私のめん棒をどこちやったの?と言い掛かりをつけ、代わりにメンドリをくれと要求しゲット。また次の農家に行き同じ手口で泊めてもらうと朝早くメンドリを食べてしまい、農民に言い掛かりをつけ今度はガチョウをゲット…。

でも次の家で同じ手口でなんと女の子を要求し、女の子は渡さないと知恵をしぼった農民から、袋に入った大きな犬を渡され、その犬にキツネは…というお話。

人を騙して私腹を肥やすなんてそもそも
ダメ。そんな事は最終的にはうまくいかない、という事。(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/584




2021年06月30日


少し前、大通りにあるマンションの入口すぐの街路樹に鳩の巣があり土鳩が入っていくのを見かけた。マンションの出入りもあるし、通りは結構人の往来もある。え?なんでここ?と思ったけれど案外そういうものらしい。でもその時以降鳩の姿は見えず空家状態。引越したのかな。賃貸物件だったのかな。

「ロシア民族絵画」(ナイナ・ヴェリチコ著)はホフロマ、ゴロデェッツ、メゼーニ、などロシアの代表的な民芸模様の歴史を紐解き、その描き方まで教えてくれる。またその民芸模様が実際にどのような場所や物に描かれていたのかをたくさんの図版で知ることができる。

模様それぞれに特徴はあるが、注目すべきはその色使いだろう。赤を基調とした物が多く、黄色、緑、あるいはホフロマなどは金も使い鮮やか。鮮やかすぎて目がチカチカするページもあるくらいだ。

何故こんなに鮮やかな色使いをするのか。それは景色が全て色をなくすロシアの長い冬は気持ちも塞ぐが美しい色を見ることによる精神的な効果があるからと以前教わった。

また古来赤は魔除けの色とされている。同じく模様にも意味があるものがもちろんたくさんある。そういうことを事細かに教えてくれる貴重な一冊。こういった民族的な模様は絵本の中にもよく登場するのでとても勉強になる(直)

https://karandashi.ocnk.net/product/443


2021年06月29日

今日は朝から梅雨らしく雨。紫陽花はだんだん終盤。山葡萄やクランベリーのまだ緑色の丸い実の瑞々しいこれから感を見るのは毎朝の楽しみ。

昨日はカランダーシを探して訪ねてくださる方がいて「うさぎのいえ」を購入してくださった。感謝。状況が落ち着いたら是非ゆっくり遊びにいらしてほしい。早くそうなりますように!

ラチョフ画の「むかーし、むかし」はアレクセイ・トルストイやブラートフによって編まれた「オオカミと子ヤギ」「灰色おでこの猫とヤギとヒツジ」「めん棒をもったキツネ」「マーシャとくま」などお馴染みの民話が収録されている。

ラチャフの比較的前期のものではと推測される挿絵の内容は、以降のものよりリアルで、動物はもちろん背景などもしっかり描き込まれている。同じ作家の同じお話の挿絵の変化を見られるのはとても興味深い。

「ЖИЛИ БЫЛИ 」は日本語の「むかし、むかし」にあたる言葉。この言葉を聞くとこれからどんなお話が始まるのかわくわくする。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/583
2021年06月28日


新入りの楓の木の鉢植えがひとつあるのだが、今朝根本にひょろっと茶色いきのこが生えていた。その名前だが、見当はつくものの本当のところはわからない。

野外のきのこも然り。日本は狭い範囲で高低差もあり、地質、気候条件、も異なる場合が多いので、生えてくるきのこの種類がとても多くきのこの特定は簡単ではないそう。

その点、ロシアは平地が続く大地で植生も安定している範囲が広広大で、きのこの特定は日本ほど難しくないようだ。といっても一般の人たちは食べられるきのこを数種類覚えて、あとのきのこには興味がなかったりするのだが。

「ベリーときのこ図鑑絵本」は、これから夏いっぱいロシアの森で収穫できる恵みを堪能するためのガイドブック。ロシアではきのこもベリーもメインのシーズンは夏だ。

生物学者のピーター・ヴォルツイトがきのことベリーの種類やどんな場所に何故生えているのかなど野外学習の授業のように教えてくれ、詩やなぞなぞなども交えて楽しく親しめる内容。

お人形はカルゴポリの粘土人形。マールイミールさんで以前購入したもの。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/350
2021年06月25日

明日土曜日のオンラインオープンは都合によりお休みいたします。

湿度高い日々。昨晩はレモンをたくさん絞ったフォーを食べたら少し気分がスッキリ。

資料絵本から「少年とカールソン」1971年版。原作はあのアストリッド・リンドグレーン。挿絵はアナトリー・サフチェンコ。このお話はロシアではアニメーション映画となり大人気となりとても有名。

孤独感じる少年の元にある日陽気で自信家のカールソンおじさんが背中のプロペラで飛んでやってくる。カールソンの元気の源は甘いジャム。なので表紙ではジャムの瓶を抱えているというわけ。

アニメはこちら
https://m.youtube.com/watch?v=TZRCzYpFa8k
2021年06月24日

雨なのか、晴れなのか。暑いのか、涼しいのか。1日を総括できない。気圧の変動激しく湿気もあるので体調に気をつけないと。

「帽子」は先日ご紹介したアメリカの作家ジャン・ブレットのロシア語翻訳作品。こちらは邦訳版( ほるぷ出版)もある。

冬のある日。リーザのお家では屋外に干していた毛糸の靴下が紐から外れて落ちてしまう。そこへハリネズミがやってきて鼻を入れてみたら赤い帽子のよう。でも、さあ大変。ハリが刺さって脱げなくなった。家畜たちも巻き込んでひと騒動…。

ハリネズミのハリの様子や動物たちの毛の流れなど細かい動物描写や広々とした冬の背景描写は見応えがある。また見開きでメインとその他2つの場面を見せるレイアウトなどページ構成も面白い。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/582
2021年06月23日


今日は電話とメールのやり取りとオンラインでぎうぎうの1日。大雨も降ったり、道路工事の音もしてたり何だか落ち着かず。こんな日もあるか。ふう。

どこかの国でゾウが群れでどんどん行進して畑を踏み荒らし、作物を食べ、町にもやってきて大変!というのをTVで見た。

この「 ひよこさんてくてく」はひよこちゃんがひたすらドンドン歩いてゆく詩。途中で、スズメやザリガニ、クマやホタル、カメ、ミツバチ…たちと出会い、中々強そうな野犬の群れに出会おうとも歩みを停めずてくてくてく。

作家のエマ・マシコフスカヤは1926年生まれで現在95歳。音楽を学び声楽家としてアルハンゲリスクフィルハーモニーに所属していた経歴を持つ。1962年に最初の作品集を出版。以後、詩人、童話作家、翻訳家、劇作家などとして活躍。独特の感覚で綴られた詩はユニーク。ダヴィット・ハイキンの挿絵と魅力的なハーモニーを奏でている。

象のモール人形はビスケットさんで購入したもの。この絵本の挿絵にも象は出てくる。
さて、あのTVで見た象の群れはどうなったのだろうか(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/429
2021年06月22日


今日はクニーシカの会。コズリナ先生のご指導のもと、嬉しいことに新しい方の参加もあり、賑やかにДядя Фёдор を読み訳していくひとときを持つことができた。感謝。

フバタイカと名付けられるカラスの子どもが登場。でもカラスはカラスでも日本では見かけない種類のカラスということで、後から調べてみたら、よく見るカラスより小ぶりの黒い鳥だ。日本のカラスより愛嬌があるようにも見える。

そのフバタイカが「誰ですか?」という言葉を覚えさせられ、玄関番になって留守番をする。そこへ郵便局員のペーチキンさんがやってきて、というお話。ペーチキンさんはフョードル少年に雑誌「ムルジルカ」を届けにきたのだ。

新しい村にやってきたフョードル少年は村の人たちにも馴染んできたようだ。でもソ連時代、特に農民たちは気ままに引っ越す自由はなかったとのお話を伺った。だからこそひとりの少年と動物たちの荒唐無稽ともいえるニューライフのお話が人気があったのかもしれないなぁなどと思う。

画像は私たちが学んでいるお話の続きのお話「ヂャヂャフョードルとヨーグルト村の夏」と以前もご紹介した雑誌「ムルジルカ」1967年3月号。560万部!発行とある。質の高い児童文学を届けることを旨としたこの雑誌は、長文の読み物や詩がメイン。文字量も多め。これをフョードル少年は自分で読みこなせるなんて中々である。

クニーシカの会で一緒にロシアのお話を翻訳して行きませんか?随時お申込み受付中!

https://karandashi.ocnk.net/product/547

(直)
2021年06月21日


土曜日のオープンルームありがとうございございました。

今朝は水遣りのついでに気になっていたバラや暴れ萩の枝の整理をうっかり始めてしまった。15分程度の作業だったけれど、後で見たら腕のあちこちにひっかき傷。お風呂で染みると思われ。あ。今日は夏至。

ユーリ・コリネッツ作・エリセイエフ画「不思議な家」には28篇の詩が纏められている。おじいさんとおばあさんと滞在したちょっと奇妙な家の経験を綴った表題詩や、四季を4人姉妹に見立てた詩や、また枝に残るたったひとつの林檎を見つめた詩など多彩な内容。

エリセイエフの挿絵は詩の世界を時には幻想的に時には力強くでも時には軽いタッチを用いて幅の広い表情を見せているが、一貫して誠実に端正に詩の世界を丁寧に伝えてくれるので安心感がある。詩の言葉に優しく寄り添う挿絵だ。抑えた色味、滲む筆致も魅力。

表紙の自転車に乗る猫が素敵。(直)
https://karandashi.ocnk.net/product/581
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