美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2017年02月12日

実家から株分けして持ってきた蕗が結構な勢いで増えた。今の季節は柔らかな薄い緑の衣をまとった蕗の薹がつんと顔を出す。さあ、採って天麩羅にしよう、しようと思いつつ幾日かたつ。そういうしているうちに薹が立ってしまうのは時間の問題。そうなってしまえば諦めもつくが、さて、どうなるだろう。
うかうかとしているとあっという間に薹は立つわ、花は咲くわ、で1年が過ぎ、あっという間に人生は過ぎてゆく。また、そのスピードは大人になるとどんどん加速する。そんなこと考えもしなかった少女とも呼べない幼い時代の淡い思い出を閉じ込めたような絵本「しましまのおひげちゃん」(淡交社)、品切れしておりましたが入荷してきました。お母さんになったつもりで子猫に言葉を教えたり、スカーフでぐるぐる巻きにして公園に連れていった日のことは遠い、そして大切な思い出。絵本の中に流れるあのころの優しいかけがえのない時間。アヴァンギャルドの旗手レーベジェフが贈る春の日差しのような絵本です。
表紙の淡いグリーン。これはまた蕗の薹の色にも通じて…。やはり今日こそそっと収穫しよう。(直)


「しましまのおひげちゃん」http://karandashi.ocnk.net/product/101
マトリョーシカ講座http://karandashi.ocnk.net/product-list/19
2017年02月11日

昨夕は音羽館にお邪魔した。改装オープンされてから初めてだ。奥の方の売り場面積が広くなっていた。マトリョーシカのチラシを置かせていただいた。こちらではカランダーシ刊の絵本もお世話になっている。絵本の棚に『鹿よ おれの兄弟よ』(福音館書店)を見つけて購入した。話題になっていた絵本だが、手に取ったのは初めてだ。購入して自宅の本棚である絵本を探した。もしや、と思ったらやはりそうだった。新読書社刊の『デルス・ウザラー』と同じ画家だった。両方ともシベリアの自然と現地に昔から住む森の人の話だ。そこでは人間が全ての頂点という考えは毛頭ない。森の人は動物と話し、そこに生き物としての上、下はない。あらためて2冊を読むと、生き物としての人間のありように対し、これでいいのかと問わざるをえないという心持ちとなる。無論自分も含めて。この2冊、絵はすばらしいが、目を閉じて朗読を聴くのもいいと思う。どれだけ自分が自然の一部になれるのかがわかるはずだ。
6時までオープンハウス中です。窓から青空が見えるのはいいな。(直)

マトリョーシカ講座は絵付けの方が人気ですhttp://karandashi.ocnk.net/product-list/19
2017年02月10日

昨秋あたりから、よく歩いている道があり、先日ある大きな庭のその奥が何やら明るいぞと目を凝らすと、今をさかりの白梅の木が2.3本見えた。あそこに梅があることは他の季節ではわからなかったことだ。でも、もうわかった。忘れることはない。歩きながら、「あ、いいなあ」と思った。春が近いことがわかって嬉しい的なこともあるけれど、ちょっと遠い距離からだけど、あそこに梅の木があることを私が認識し、そしてもう忘れない、ということをそう思ったのだ。
何故かというと、今はカランダーシのオープンルーム、そしてマトリョーシカ講座の広報・宣伝活動のことがどこか頭にあるからだろう。「へえそんなことしているんだ」と、梅の木みたいにカランダーシの存在に気付いてもらえたらとても嬉しいと思ったわけだ。
手作りチラシを作った。すでに置いていただいているお店もあり、ありがたいことと思っている。開拓もしたい。もし、置いていただけそうなところがあればご推薦ください。よろしくお願いします。
今まで作った印刷物などをファイルしているのだが…見るとなんとも懐かしい!(直)

マトリョーシカ絵付け講座:http://karandashi.ocnk.net/product-list/19
2017年02月09日

本郷三丁目の交差点で地図を確認したのは昨日の夕方。この駅にはいままでも仕事関係でお邪魔してきて親しみもある。近江屋洋菓子店さんに立ち寄るというお楽しみもある。落ち着いた昭和の匂いを感じることも多い街だ。昨日訪ねたヨーロッパ雑貨店ミッテさんのあるビルも入ると空気が変わる。お店の中の窓が木枠なのに驚いた。
さて、今回の訪問の目的はご挨拶だ。マトリョーシカの講座をするにあたり、前回開催された先輩にお会いしたいと思っていた。でも、お店に入ったとたん、並んでいるものを隅から隅まで見ないと気が済まなくなってしまったのはいうまでもない。お店だけれど、オーナーのお部屋にお邪魔している感覚もある。世界のあちこちから手ずから集めてきたコレクションを見せてもらって、気に入ったものを持ちかえらせてもらうような。商品にはどれも背景やちょっとしたエピソードがあり、オーナーが話してくれる。展示室でもしかり、オーナーは今度はキュレーターとしてソ連アニメについてたくさんのお話をしてくださる。知らないことばかり。目を丸くしてメモをとらせていただいた。とても勉強になった。
ここで手渡されるのは商品だけではない。文化や懐かしいような空気感、そしてこの場所の記憶。そう「ミッテさんで買った」ことが特別な付加価値。他のお客さんが「ここに泊まりたい」と言っていた。…同感!!
出かけて、見て、会って、感じることはとても大事だとあらためて。人生学ぶこと多し!!。(直)

雑貨ミッテ:http://mitte.lomo.jp/
募集中!マトリョーシカ講座:http://karandashi.ocnk.net/product-list/19

2017年02月08日

ロシアへの送金の際、銀行の個別ブースのテレビ窓口を利用している。手数料が安いからだ。規定の用紙に正確に必要事項を書いていればスムースだ。取引を始める際にテレビ電話の向こうの担当者からマネーロンダリングがどうのなどという確認があり、ロシアが経済制裁云々という文言も出てくる。壁に囲まれた狭いブースの中で大きな「国際問題」について意識が向く。国という括りの中にいる自分とそして同じく国という括りの中にいる相手という感覚を自覚する。手続きの待ち時間の間、国と国の間の隔たりについて少し思いをはせたりした。
個別ブース。そこは隔絶された空間、周りは気にしなくていいけれど、カメラが数か所ついているのでリラックス~という感じでもない。手続きが終わる。壁の外に出る。開放感!勢いつけて次の場所に向かった。
このところ寒い。でも陽ざしは明るい。1日は短い。バタバタしがちなので丁寧に!(直)

講座のご案内。お待ちしています:http://karandashi.ocnk.net/product-list/19
2017年02月07日

国際アンデルセン賞も受賞したロシアの画家タチヤーナ・マーヴリナ。カランダーシの「わいわいきのこのおきわいかい」もマーヴリナ作品だ。またショップでも数タイトル扱ってきているが、その魅力は本当に奥深い。独特の線の表現や鮮やかと形容される色使い。昔話の世界を柔らかダイナミックに描き出す手腕は繊細にして大胆。痛快ともいえる表現も見せてくれる。なんてことを昨日はカランダーシにいらしたお客様のおかげで再認識させてもらった。人に教えていただくことは本当に多く、ありがたい事と思う。その後今ショップにある唯一のマーヴリナ絵本の画像が表紙だけ、ということに気づき反省。何点か取り急ぎアップした。

マトリョーシカの講座、早速お申込みいただきました方々、ありがとうございます。大変嬉しく思っています。色塗り&絵付け8名ずつの募集です。引き続き参加者募集中です。楽しい講座となるようこちらも準備したいと思います。よろしくお願いします。(直)


マーブリナ絵本http://karandashi.ocnk.net/product/28
2017年02月06日

マトリョーシカ絵付け&色付け講座の詳細を出しました。若き職人さんから本場セミョーノフスタイルの技術を分かりやすく教えていただけます。よろしくお願いします。
カランダーシでロシアの文化に関連する何かを発信できないかと考えていたのですが、タイミングなどがうまくいきこのような形で実現の運びとなりました。今回の講座はVOLGAさんというロシア、セミョーノフの工場と繋がりのある会社の特別協力のもと行われます。こちらの会社は若い女性代表が運営されているのですが、マトリョーシカへの情熱は人一倍。当日は同時通訳としてサポートくださいます。VOLGAさんは8日から有明でモンタージュ展示会に展示されています。http://volga-co.com/2017/02/03/01-5/ 興味のある方はどうぞ。
3/18。是非ご参加ください。私も楽しみにしています。

詳細・申し込みhttp://karandashi.ocnk.net/product-list/19
2017年02月05日

カランダーシでは淡交社さん発行の「対訳付き20-30年代黄金期絵本シリーズ」を扱っているが、そうなるのにはやはり人の縁というものがあって、ありがたいことと思っている。
これらは1920~30年代の絵本そのままの体裁を踏襲していることがまず最大の特長だ。ざら紙にホッチキスどめ。多分当時はもっと紙質は悪かったように思うが、光沢のない紙に沈むインクの色具合などはこうであったたろうと思われる。
粗末、ともいえる造りの絵本が当時大量に印刷され、子どもたちへ手渡された。芸術家たちは情熱を持ち、絵本を作ることに取り組んだ。未来を担う子どもたちへ、絵本は最もわかりやすく伝わりやすいメッセージであったはずだ。輝く明日への希望がこめられた絵本なのだ。しかし、その時代が長く続かなかったことも含め、絵本が歴史とともに大きな足跡を残していることはカランダーシでも伝えていきたいと思っていることだ。
行きたい場所がいくつかある。しかし、なかなか行けない今日この頃。時のめぐりを待つ心持ち。(直)

「対訳付き20-30年代黄金期絵本シリーズ」http://karandashi.ocnk.net/product-group/26
2017年02月04日

ロシア革命から今年で100年となる。日本でも何かしら関連する動きが見られるだろう。注目していたい。個人的には歴史を学ぶよい機会ととらえようと思っている。もちろんできる範囲でだが。紀伊国屋書店新宿店人文書売り場ではフェアが始まったもよう。のぞいてみたい。
ロシア革命-その大きな歴史の動きと連動して絵本にも革命が起こった。私の場合は絵本を通してロシアの歴史に関心を持っているようなわけで、ロシア絵本と出合わなかったたら、歴史にもさして興味はなかったと思う。昔から絵本が好きで関心のある世界だったけれど、ロシア絵本と関わり、今年はロシア革命100年だな、などと思うようになるとは思ってもみなかった。面白いものだ。
今日は暖かい。オープンルームは6時まで。ゆるゆるやってます。(直)


絵本の革命http://karandashi.ocnk.net/product-group/26
2017年02月03日

ヒヨドリに食べられたビオラは完全復活。きれいな花を咲かせている。今年はまだ始まったばかりだけれど、鳥と結構縁がある。ヒヨドリはちょっとこちらからすると残念な関わり方だったけれど、お邪魔したお宅でキジバトが作った巣を真近で見せてもらったり。キジバトはこのあたりでもよく見かけるが巣を見たことはない。しかし、実際の巣は杜撰を絵に描いたようなおそまつなもので、しかも、猫から狙われたらひとたまりもないような場所にあった。でも、案外そういうものらしく、自転車のバスケットにも営巣したりするらしい。それから、このあたりだとオナガもよく見る。美しい姿だが結構騒がしいイメージがある。全国的にいるわけではないが、東京にはいるのでわざわざ観に来る方もいるそうだ。なんてことを昔野鳥観察の先生にお聞きしたっけ。スズメ、カラスはもちろん、川もあるのでカルガモ、オナガガモ、ゴイサギ、コサギなども見かける。案外、鳥は身近な存在だ。しかし、家鴨とふいに出合って、しばし親交を温める時間を持つことになろうとは。先日、そんなひとときを過ごした。なんてふうに今年はなかなかリアルにトリ年っぽい日常を過ごしている。よいことだ。きっと。
今日は節分。(直)

ラチョフの描く鳥の表現にも注目です。http://karandashi.ocnk.net/product/149
過去のダイアリーhttp://karandashi.ocnk.net/diary
2017年02月02日

ヴァスネツオーフの箱入りの絵本を再入荷した。手のひらサイズの絵本が4冊箱に入っている。絵本はどれも小さな子ども向けのわかりやすい内容のものばかり。色も明るくきれいだ。先日、カランダーシに来てくださり買われた方は、やはり贈り物に、とおっしゃっていたけれど贈る相手は大人の方。素敵だな、と思った。確かに絵本や動物たちの物語などがお好きな方だったらきっと喜んでいただけると思う。絵を見ているだけで心なごむ。それから、1冊ずつをちょっとしたプレゼントに、またお見舞いなどに差し上げるのもいいかもしれない。箱はとっておいて何か別の物をいれたり。と想像は膨らむが全部自分のための贈り物にしてもそれはそれで「あり」だと思う。いずれにしても素敵な贈り物になることは保障したい。
絵本を見ながらいつのまにか笑顔になっている自分に気づく。身近に絵本。は私にはとても大切なこと。 (直)


ヴァスネツオーフ4冊箱入り絵本セットhttp://karandashi.ocnk.net/product/151
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2017年02月01日

昨日は久しぶりの人と電話でお話しした。懐かしいというほど昔のお付き合いでもないけれど、その声にふぁーとその頃を思いだした。姿は見えなくても声を聴けるのは電話の素晴らしいところ。会うことには負けるけれど、ありがたいな、と思った。
仕事、という面でも昔に比べると電話を使うことは減った。それは相手の声を聴くことが減ったということ。そうではない方法でコミュニケーションがとれてしまう現状があるからこそ、私もネットでお店などやっているのだけど、でも、肉声での「やりとり」、「会うこと」はやはり大切なことだ。なので、すごく限られた時間だけれどもオープンルームができるようになって嬉しいと思っている。カランダーシはネットのお店ですが、お電話やファックスでもご注文、ご質問など受け付けております。不在でご迷惑をおかけする場合もありますが、よろしくお願いします。電話/FAX:03-3399-4137
蕗の薹が顔を出していた。今日は1日。今月も1日1日を大切に…だ。これは心の声。


声に出して是非読んでほしい一冊http://karandashi.ocnk.net/product/162
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2017年01月31日

昨日は暖かったけれど、今日は冬に戻った。気温差10度だそうだ。そうはいってももう1月も終わる。日脚はのびている。春に近付いている。昨日も書いたが、絵本『うさぎのいえ』で氷の家に住んでいたキツネは春の到来により家が溶けてしまう。溶けるといえばもうひとつ、このダイアリーでも随分前に紹介したと思うのだが、ロシアのお話で有名なのが『ゆきむすめ』だ。おじいさんとおばあさんが文字通り雪で娘を作るお話。最後には想像通りの悲しい結末を迎える。河や湖が凍り、雪が降り積もることも大変な自然現象だけど、「溶ける」こともかなりな変化だ。私のロシア語の先生からはロシアのその「溶ける」話を何度か聞いた。それは水が溢れ、街が汚れる季節。本格的に春といえる前に必ず経験する「溶ける」季節の存在。形あるものが流れ、やがて蒸発してゆく季節のめぐり。そのことを反映している前述の2冊のような本を読んだ時、ロシアや雪の多い場所に暮らす人々は雪の少ない場所に暮らす私とはまた違った情感で受け止めるのだろうと想像している。
「ゆきむすめ」は溶ける宿命の生命。福音館書店の佐藤忠良画の『ゆきむすめ』は表紙のゆきむすめの白い笑顔が胸にせまります。カランダーシでも扱います。(直)

「ゆきむすめ」http://karandashi.ocnk.net/product/167

2017年01月30日

あれから再び西荻窪のモイスエンさんにうかがい、ウインドウに『うさぎのいえ』を飾っていただいていることについてお礼と喜びを伝え、少しお話をしました。今年はトリ年なので飾ってくださっているのだそう。そう、表紙には主人公のうさぎと一緒にとても立派な雄鶏の姿が描かれています。頑丈そうなブーツもはいていて鎌をかついでいます。胸を張り堂々とした姿はとてもカッコいいのです。それにしてもトリ年ということで選んでいただけて何と光栄なことでしょう。あらためて嬉しく思いました。それに、実はこのお話、氷で作った家がとけ出す春のころのお話。ちょうど今くらいからは季節的にもぴったりです。
さて、モイスエンさんでは紅玉のタルトとバナナケーキを買って家族でいただきました。一口いただいたとたん思わず顔がほころんだのは言うまでもありません。(直)



『うさぎのいえ』http://karandashi.ocnk.net/product/36
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2017年01月29日

カランダーシ出版絵本『うさぎのいえ』については、1月中に去年の売上部数をまとめる作業をして、ロシアの著作権代理人に報告して、それから著作権料を支払う運びとなる。『うさぎのいえ』は2013年に発行したのでこういうことをするのは4回目となる。売上部数はやはり発行年が一番多い。そしてその数は減ってきていたわけなのだが、2016年は違った。2015年を上回った。とてもありがたいことと思う。大層ありがたいことだ。そしてとても嬉しい。ありがとうございます。今年も、そしてこれかもよろしくお願いします。(直)


うさぎのいえhttp://karandashi.ocnk.net/product/36
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2017年01月28日

カランダーシでは3月18日土曜日にマトリョーシカ教室を開催することになりました。この場所で何かできないかなと考えていましたが、楽しい企画が決まりました。講師はロシアの男性の方で正統派セミョーノフスタイルのマトリョーシカの絵付けを教えてくださいます。道具などは不要です。お気軽に参加ください。詳細は追ってお知らせします。よろしくお願いします。
今日は暖かいですね。日脚も伸びてきてますね。春は近い。カランダーシは6時までオープンルームしています。こちらもよろしくお願いします。(直)


マトリョーシカキーホルダーhttp://karandashi.ocnk.net/product-list/10
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2017年01月27日

『ふたりはともだち』(文化出版局)を最初に読んだのはいつだろう。かえるくんとがまくんのやりとりはいつも胸の奥の畑を優しく耕してくれる。アーノルド・ローベルはこのかえるくんシリーズなどで有名だが、多くの作品を手掛けておりコルデット賞も受賞しているアメリカの画家だ。日本でもとても人気があると思う。そのアーノルド・ローベルがロシアの昔話の挿絵を描いていて、しかも日本で翻訳されて出版されているというのを知ったのは最近のこと。『まるごとごくり!』(大日本図書)だ。子どものいないおじいさんとおばあさんが土をこね、焼いて土偶を作るのだがその土偶がカオナシのように何でも食べてしまって…というお話は昔話特有の繰り返しも楽しく、ちゃんとした結末もあり展開もダイナミックで面白い。アーノルド・ローベルの描く土偶の造形はそれこそ不気味で”人を食ったような”不遜な雰囲気だけどその丸いフォルムはどこか滑稽さも醸し出していて一度見たら忘れられないインパクト。なかなか見応え、読み応えのある1冊だと思う。子どもにはもちろん、欲深な?大人にもおすすめしたい。
一週間があっという間に過ぎて行く。もう1月もあと少し。1日を丁寧に過ごしたい。(直)

「まるごとごくり」http://karandashi.ocnk.net/product/162
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2017年01月26日

昨日、葉書をいただいた。先日私が出したお知らせの葉書へのお返事で、絵本の感想と小さなかわいらしいイラストが書き添えられていた。まあ、ご丁寧にと恐縮するとともにとても嬉しかった。裏は美しい絵画。しばし見とれた。
2年前亡くなった義母の遺品の中にはたくさんの便箋や葉書などのストックがあった。いつか使おうと思って楽しみに集めていたのだろう。実際よくお便りや葉書を出していたように思う。出番待ちのまま残されたそれらを見ながら達筆だった義母を偲んだ。
私自身は展覧会や作品展などでポストカードをよく買う。雑貨屋さんや書店でも、ポストカードがあれば見て買ってしまうことが多い。誰かに出すというより好きな絵柄や写真を集めている気分の方が強いように思う。いつのまにか、それこそ結構なストックだ。これからは、筆まめ宣言はできないけれど、お便りを書くことを増やそうかなと思う。
このところ晴天続きで乾燥注意だ。知らない猫が朝から庭をウロウロしていた。猫の恋の季節だと思われ。(直)

カランダーシではお買い上げの方にロシア観光ポストカードを差し上げています。
カランダーシのポストカードhttp://karandashi.ocnk.net/product-list/8
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2017年01月25日

少年って一体何歳までをいうのだろう。セミョーン君はロシアの少年。母親に甘えたりもしながら、子どもから大人へのステップを登っている。本人はそんな自覚もないだろうけれど、何気ないようにみえる日常だって、確実に未来へ向かっている時間の流れの中にある。成長は嬉しいことだけど、ちょっと切ない、なんてこと言うのは大人の感傷。今を生きるセミョーン君の笑顔は尊い。たくさん遊んで、たくさん学んで、たくさん甘えて、たくさんきのこをとって、健やかに将来へと歩んでいってほしいと思う。この写真絵本は「世界のともだち」というシリーズの中の1冊。他の国の絵本も見てみたい。世界を知るために。(直)

『セミョーン北の国の夏休み』(偕成社)http://karandashi.ocnk.net/product/159
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2017年01月24日

『おとぎの国、ロシアのかわいい本』(ピエ・ブックス)この本を初めて購入したのは吉祥寺のパルコブックセンターだった。それから何冊か買ってプレゼントにしたりもした。著者の小我野さんはロシア民芸品の著作もあり、奈良で「マールイ・ミール」というロシア雑貨のお店を出されている。昨年は「マツコの知らない世界」のマトリョーシカの回に出演されていた。残念ながらお会いしたことはないのだが、カランダーシの出版絵本を取り扱ってくださっていて大変お世話になっている。『おとぎの国-』を最初に読んだ時、まさか自分が仕事でロシア絵本に関わり、小我野さんとやりとりをすることになるなんて思ってもいなかった。人生はわからない。この本の素敵なところは1冊1冊への小我野さんの愛情が伝わってくるところ。大切にしている箱の中を見せてもらっているような気持ちになる。
時は過ぎ、この本が入手しにくいとわかった時、とても残念だったけどこのたびカランダーシで入荷することに。感慨深い。ロシア絵本を知りたい方におすすめの1冊。絵本を好きな方への贈り物にも。(直)

『おとぎの国、ロシアのかわいい本』http://karandashi.ocnk.net/product/158
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