美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
ホームダイアリー
ダイアリー
ダイアリー:1957
«前のページ 1 ... | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | ... 98 次のページ»
2017年01月07日

『乙嫁語り』(KADOKAWA刊)(作者/森薫)全9巻を読んだ。以前から名前は知っていたけれど、ウズベキスタンについて調べる中でこの漫画の名前を結構見かけて読んでみたくなったのが動機。舞台は19世紀の中央アジア。物語は20歳のアミルが12歳!!の少年カルルクの元に嫁いできたところから始まる。この夫婦と周りの人々、そしてカルルクの家で居候していた研究者スミスが旅で出会う乙嫁たちが織りなす物語。ロシア侵攻の緊張下、争い、闘いの火種はあちこちで燻っている。見渡せば遥かなる広い広い大地。そんな中、人々は日常生活を大切に守りながら暮らしている。その暮らしの様子がとても丁寧に描かれていて興味はつきない。たとえば、女の子は小さい頃から自分の嫁入りのための布仕事を始める。刺繍はとても重要な手仕事。そしてこの漫画の装束の魅力といったら!実際に再現化に真剣に取り組んでいるコスプレーヤーさんもいらっしゃるようだ。時代、場所は遥か遠くでも描かれているのは人が生きていく物語。人物描写も豊かですっかり引き込まれてもう一緒になってドキドキハラハラ。
とにかく漫画で読むことでぐっと中央アジアが身近に感じられるようになった。ありがたい。
次巻がとても楽しみだ。

これはロシアの刺繍図案集http://karandashi.ocnk.net/product/153
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2017年01月06日

お正月休みのある日。鳥がベランダの柵に止まってこちらを覗いていた。かわいいなぁ。あれはヒヨドリだね。このところたくさん見かけるね。今年はトリ年だしご挨拶しなきゃね。縁起がいいじゃない。なんて家族で話して何だか喜んでいた。でも、やられてしまった。奇襲攻撃。プランターのビオラの花弁をあっと言う間に食べられてしまった。周りに糞がたくさん落ちている。敵はというと梢高く大きな声で囀っているではないか。新年早々対空戦勃発。何か策はないものかと調べたところ、きらきらで揺れるものが嫌い、とか大きな鳥の模型がいい等ある。うーん。しかし、ヒヨドリが花弁を食べるのは冬の餌の少ない時だけ、鷹揚に構えてみては、なんて意見もある。悩むところだが、独自に考えて石をアルミホイルで巻いたものを苗の傍に置いてみた。控えめに防戦といったところだ。しかし、肝心の敵はそれ以来姿を見せない。違う場所へ移動したとみえる。ああ、ヒヨドリよ…。
さて、今日もよいお天気。空は高く青い。寒い。(直)




動物と動物、動物と人間の駆け引き模様はラチョフの絵本で楽しめます;http://karandashi.ocnk.net/product-group/2
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2017年01月05日

新年ももう5日ですが、カランダーシは今日から1年が始まります。今年もよろしくお願いいたします。画像は大好きなエルサ・べスコフの「いちねんのうた」(フェリシモ出版)です。(今は残念ながら絶版のようで、古書でしか手に入らないようです)1年の時間のめぐりを1冊の絵本と一緒に過ごすのも楽しいものです。さあ、今年はどんな1年になるのでしょう。カランダーシは今までロシア原書絵本のネット販売と翻訳出版を中心に活動してきて、それは今後も変わりませんが、今年は皆様との距離が具体的に今までよりも近くなるといいなと思っています。そういう1年にしていきたいです。
「いちねんのうた」の12月のページをめくるころ…今は遠いようですが、きっとあっという間。
1日1日を大切に、ですね!
(直)



今年の干支はトリ。雄鶏が大活躍の絵本「うさぎのいえ」http://karandashi.ocnk.net/product/36


2016年12月28日

昨日は留守番を頼めたのでちょっと気になっていた絵本古書店「絵本タイム・猫タイム」さんへ。自転車で10分。このお店、営業時間が午後2時半~5時、しかも年内は最終日。自転車こぐのも前のめり。着いてみたらそこはマンションの1階の路面の部屋。確か以前はソーセージ屋さんだったはず。サッシの扉をあけると、決して広くはないけれどかなりの絵本が背の高いオリジナルの書架にびっしり。絵本の他に手芸、料理の本や文庫本の書架、村上春樹のコーナー、洋書コーナー、猫コーナーなどある。女性の店主さんに少しお話をうかがった。絵本は仕事を辞めてから書店を開くことを目標にコツコツ集めてこられたそう、実はその仕事をまだ続けているから午後2時間半だけの営業時間になっているという。2時間半。ぼーっとしてたらあっと言う間にすぎる時間だ(私の場合だが)。万障繰り合わせて毎日2時間半だけ開く書店。1日の時間、1年の時間、一生の時間。どう使うかはどう生きるかだ。1年の締めくくりによいお話を聞かせていただいた。あ、でも猫タイムって一体?についてはお聞きしてない。来年、またうかがった時にお聞きしてみたい。

最後になりましたが、カランダーシはひとまず今日が仕事納め。皆さま、本年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
絵本タイム・猫タイムさん:https://www.ogikubo-ehon.com/

2017年は猫カレンダーと共に時を過ごしませんか:http://karandashi.ocnk.net/product/142
過去のカランダーシダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月27日

キネマ旬報のノルシュテイン監督と高畑勲監督の対談記事を読んだ。「話の話」についてノルシュテイン監督の「私の記憶の積み重ねからできています」という言葉があり、それが「永遠のテーマである失いたくない空間、生命、生活に繋がっていった」とあった。さらに対談では「ライフ」ということについて話が進んだ。私は冒頭の「記憶の積み重ね」という言葉についてちょっと考えてみた。それにについて振り返る、向き合うことは特に意識せずに生きてきたように思う。ただ、ふっとある記憶が蘇ってきて、今の自分の謎が解けたりということがある。ある意味人は記憶の積み重ねで成り立っているともいえるのだろう。さて、違うページにバイオハザードの記事が載っていた。そういえば、主人公アリスはある時期以前の記憶がない設定で、最終回でそのことがとても重要な鍵となっていた。全く別物の表現の異なる映画だけれど、両方から「記憶」について示唆を与えてもらったと思っている。
今日は荒れ模様。それにしても、もう年末なのにやりたいこと、行きたい場所があって困っている。


「はりねずみポストカード」http://karandashi.ocnk.net/product/23
過去のダイアリーhttp://karandashi.ocnk.net/diary



2016年12月26日

マヤコフスキーの詩集を読んだ。タイトルは「ぼくは愛する」。マヤコフスキーの詩が新しく叢書として出版されているのだ!荻窪の書店Titleさんで見つけた。やはり書店に出かけることは大事。20代のマヤコフスキーの詩の言葉ひとつひとつを目で追いつつ、後にピストル自殺したとされるアヴァンギャルドを代表する詩人自身の「こころ」の一端を充分に咀嚼することはできないまでもひとまず胸におさめた。この詩集、少し色味のある厚手のざら紙は手触りもよく、60ページ余りのページ数など、手軽に手に取れる本の造りはとてもいいと思った。なんといっても表紙に魅かれた。私は動物に弱い。
さて、カランダーシの絵本や翻訳絵本を贈り物にしてくださった方々は無事に相手に渡すことができたのだろうか。喜んでいただけたのだろうか。そうだったらいいなと思う。


アヴァンギャルド絵本:http://karandashi.ocnk.net/product-group/26
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary

2016年12月25日

クリスマスの讃美歌で「牧人(まきびと)ひつじを」という讃美歌があるが、私はこれがとても好きだ。有名な「きよしこのよる」「もろびとこぞりて」ほどはあまり耳にすることはないように思う。歌い出しで羊と羊飼いの情景がまず目に浮かぶところが好きの理由なのかもしれない。でも、考えてみれば私は羊飼いの実際をよくは知らないな、なんてことに今さら気付いた2016年12月25日クリスマスの朝。今朝早い時間はいつもの日曜に比べてこのあたりは人通りは少なかったけれど、学生らしき若い人や子どもを連れたお母さんが大きな荷物を持って駅に向かう姿とすれ違った。年末の帰省シーズン到来だ。これから東京は人口がどんどん減っていく。画像は昭和32年刊!の「こどもさんびか」。


過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary


2016年12月24日

昨日公開のバイオハザードシリーズの最後の作品を観てきた。アリスは終始一貫とてつもなく強かった。最初から強かったけれど、ミラ・ジョボビッチ自身がこのシリーズの間に実際に強くなったのだと思う。貫禄。物語は、そして終わった。終わり方に不満はない。最初の作品から14年。長い長い物語だった。そう、本だと最後のページに「おしまい」の文字が書き込まれて終わるのだけど、この映画は…。これから観に行く人はエンドロールの最後まで席を立たないほうがいいとだけ伝えたい。
お天気がいい。今日はクリスマス・イブ。


新しいイメージでお姫様を描いていますhttp://karandashi.ocnk.net/product/140
過去のダイアリーhttp://karandashi.ocnk.net/product/140
2016年12月23日

新潟の火事についてお見舞い申し上げます。火の怖さ、風の怖さをあらためて。東京も昨晩雨と風が暴れた。今朝は随分寝坊をしてしまったのだが、近所を歩いたり、走ったりした。壊れて骨だけの傘が道路に落ちていた。落ち葉がアスファルトにたくさんはりついている。今日は段ボールなどの古紙の回収日なのだが、昨晩から出されていたものはぐっしょり濡れている。かなり重たくなってるな、なんて横目で見ながら歩く。年末らしくあちこちで段ボールが結構出されている。そこであることに気付く。わかるだけでもあの大手通販会社の箱のなんと多いこと!ここまでか、と驚いた。他にはりんごの箱やメロンの箱などお歳暮関係らしき段ボールもちらほら目に入ってくる。特に立ち止まって見るわけでもないけれど、今朝は横目で日本の通販事情のリアルと季節感を目の当たりにした。でも、横ばかり見ていたわけではない。今朝は正面からおなじみのジャーマンシェパードの虎徹くんがお友だちのわんちゃんたちと歩いてくるのが見えて心躍った。ご挨拶をさせてもらった。彼は素敵なクリスマスの首飾りをつけていてとてもごきげんだった。今日は随分暖かい。

画像はベヌア画の「アズブーカ」より。遊び心もたっぷりの絵本:http://karandashi.ocnk.net/product/63
過去のダイアリーhttp://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月22日

行けるぞ!となってあわてて出かけた池袋コミュニティカレッジの講座。お話は荻窪にある今年1月にできた新刊書店「Title」の辻山良雄さん。インタビュアーは木村俊介さんです。「<本>で商うことTitleの場合」というテーマで辻山さんのこれまでの道のりをたどり、どういうふうに本を商っているかの実際を交えつつのお話を通して、一般論ではない、ビジネス論ではない、けれども理念や思想に偏ることではない、地に足をつけたところでの本当に大切なことを私は教えてもらったように思います。また、今回はインタビューの力というものを強く認識しました。いろいろ刺激をもらいました。今年最後のかけこみ講座は、自分の中で活かしていこうと思える言葉がいくつもあるありがたい講座でした。
お天気は下り坂のよう。あ、頭痛が…。



どう生きてゆくかってことは大切。「はだかの王様」http://karandashi.ocnk.net/product/145
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月21日

「マーシャとくま」といえばとブラートフ再話・ラチョフ画の絵本(福音館書店)のこと、と思ってきた。画像もそうだ。くまに捕われたマーシャが持ち前の頭の良さで無事に家に戻ってくるというお話。でも、今ロシアの子どもたちにたずねたらきっとアニメ「マーシャとくま」を思い浮かべる子の方が多いのではないかと思う。このアニメ、とても人気があるようだ。絵本もたくさん出ている。初めてDVDを何本か見た。CGアニメでとにかくマーシャちゃんのキャラクターが際立っている。いたずらっこですばしっこくておしゃべりで、ものすごく表情豊かだ。そして毎回熊を困らせる。他にも動物が出てくる。CGという手法は新しいけれどお話の内容はオーソドックスだと思う。そして、舞台は森。そう、森なのだ。とっても明るくてポップな森だけど。やはりロシアは森の国なんだとあらためて思った次第。
今日は冬至。これから日が伸びてくると思うと、嬉しい。

ラチョフの描く熊は味があります:http://karandashi.ocnk.net/product-group/2
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月20日

今日は少し雲が出て富士山は見えない。見えたら嬉しいけれど見えなくても別段どうということはない。でも、富士山の見え方で今日の運勢を占っている人もいるかもしれない。
ご近所の互助会の事務所は表に「ご自由にお持ちください」扱いで暦や運勢の載った冊子を置いている。毎年、秋になると翌年のものに入れ替わる。ポスティングされていることもある。手に入ると気になるので見る。でも、内容は忘れて1年過ごして今ごろ、今年はどんな年だったんだろう、なんて見返したり。今年のキーワードは努力忍耐、現状維持、だったよう。ふーん。と思ってももう遅いのだが。そういえば、分厚い婦人向けファッション系月刊誌から占いのページがなくなってきているような気がするけれどどうだろう。あれば見ていたし、良いことが書いてあれば嬉しかったりする。若い頃、星占いに書いてあることが全部当たっていて切り抜いて持っていたこともあったっけ。前に進め的なことが書いてあった。実際その時の自分にとってはとてもありがたい言葉だったのだ。
ちなみに来年のキーワードは段取りと努力。縁談、建墓は吉らしい。

トランプ占いはマトリョーシカトランプでhttp://karandashi.ocnk.net/product/82
過去のダイアリーhttp://karandashi.ocnk.net/diary


2016年12月19日

ポスト前の植え込みで今朝一匹のカマキリが息絶えていた。先週末あたりに門扉にしがみついてじっと動けなくなっていたカマキリだと思う。季節も季節だし、終わる命だったのだと思う。でも、仕方のないこととはいえ、はっとさせられた。
「真田丸」が終わった。1年を通じて家族で楽しんだドラマだった。やはり、クライマックス、幸村が鹿の角の兜、赤備えの甲冑に身を固め、馬も飾り立てて勇ましく闘う姿は凛々しく印象に残った。古今東西、闘う騎士の姿は人気がある。ロシアでも、甲冑に身を固め武器を手にする騎士への憧れはあるようだ。(画像はビリービンが描いた夜をあらわす「黒い騎士」)
カマキリはその武器が装備されている身体で生まれつく。相手を威嚇し、攻撃するのが日常。けれどもその亡骸は思いの他小さく、むしろ弱々しく感じられた。武器の鎌が折りたたまれているからだろう。
さざんかの花びらでそっと覆った。
今日は温かくなるらしい。あさっては冬至。


中世の騎士への憧れを持っていたビリービン:http://karandashi.ocnk.net/product-group/3
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月18日

この画像はちょっと見ると雪が積もっているように見えるけど雪景色ではない。壺からこぼれだしたおかゆ(カーシャ)が街中に溢れだしたというお話の一場面だ。ロシアの画家コナシェーヴィチがグリムのお話に絵をつけた絵本。よく見るとそばの実のおかゆ(カーシャ)なのか麦のおかゆなのか、あふれ出したどろどろは真っ白ではない。ほのかに色がついている。きっと匂いもしているだろう。しかし、私がちょっと気になっているのはそこではなく、後方にいる子どもたちだ。どろどろを避けるべく竹馬のようなものに乗っている。というか竹馬だ。しかし、日本の竹馬と形状は同じだけど、良く見ると乗り方がどうも違う。それなりに竹馬には乗れた思い出はあるのだが、こういう乗り方はしたことがない。というか可能なのか。おかゆどろどろがあって初めて成り立つ乗り方なのか。ってちょっとだけ気になっている。今日は少し温かだ。嬉しい。


「おかゆの壺」:http://karandashi.ocnk.net/product/51
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月17日

今朝は冷え込んだ。木々の葉も散り、景色は閑散としたものになってきた。足元には霜柱。空気は乾いて澄んで来る。そのおかけで、おお、今日は富士山がきれいに見えている。美しい。富士山が見えると心も晴れやかになる。何しろ日本一の山だ。ありがたい。そうそう、山をロシア語ではガラー(ГОРА)という。それはふーんという感じなのだが、おかしいのはロシア語でヤーマ(ЯМА)と言えば、地面の穴という意味になる。この前ロシア語の先生が山という言葉を聞くと地面の穴を想像しておかしくなるんですよ、と話してくれた。つまり日本一の山とは、とてつもない大きくて深い穴ということになる。さて、どんな穴だろう。


ロシア語のアルファベットと詩の美しい絵本:http://karandashi.ocnk.net/product/63
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月16日

代引き便の荷物がある場合は郵便局の窓口に行く。郵便局へは自転車で行く。郵便局は5分弱の場所にある。近い。信号はひとつ。信号で止まらずいけると気持ちいい。郵便局に入ると一番手前が一般郵便や荷物どを扱う窓口なので大抵そこで用事を済ます。いつもはわりと空いているので待つこともなく行って帰ってで30分もかからない。けれども12月も半ば。さすがに混んできた。年賀状を買ったり、荷物を送ったり窓口に人が並んでいる。ATMだって並んでいる。昨日は応援で来たと思われる知らない職員さんが窓口にいた。クリスマスとお正月を控えてもう郵便局の中に待ったなしの年末感が溢れてきだした。そういう私がお客様に送る荷物もクリスマスに関係している可能性は高いかなと思う。どうか無事に届いてほしいと願う。よろしくお願いしますという気持ちで郵便局を後にする。さあ、荷物が減った分、帰りの自転車は軽くなるはずだ。でも、実はこのところなんだかハンドルがずーんと重かった。これはもう加齢のせいで筋力が落ちたかとと悲観していたら、タイヤの空気が抜けていただけだった。反省。反省。

勤勉な郵便局員の姿を伝える「郵便」:http://karandashi.ocnk.net/product/106
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月15日

「おおきなかぶ」はとても有名なロシアの昔話。その蕪の色だが、ロシアでは普通黄色と考えられている。日本では当然白だと思われているけれど、ロシアのあのお話に出てくる蕪は黄色のまた別の種類の根菜なのだ。最初に知った時は驚いた。このあたりのことはユーラシアブックレット「おおきなかぶのおはなし」(東洋書店)などが詳しい。ロシアの絵本で「おおきなかぶ」のお話の挿絵を見るとなるほどどれも黄色い。形も丸っこくはあるけれど日本の蕪とは少し異なるようだ。実物を見たことはない。いつか見てみたいと思っている。それにしても、今日はもう15日だ。早い!


おおきなかぶが出てくる絵本。どれも黄色です:
「おおきなかぶ」http://karandashi.ocnk.net/product/150
「動物民話集」画像右http://karandashi.ocnk.net/product/12
「ラドゥーシキ」画像左http://karandashi.ocnk.net/product/15
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月14日

昨年、モスクワでの最後の夜、ホテルに戻ってきてテレビをつけたら映画か何かをやっていた。見るつもりもなくつけっぱなしにして荷づくりなど動き回っていた。でも、まずすごく綺麗な人が出ているなあと思って画面に目を奪われた。そしてそれがミラ・ジョボビッチだとわかるととても嬉しかった。好きな女優さんだからだ。私は彼女が「アリス」と名乗る映画でしか彼女を知らないのだが、そのテレビで見たミラはとてもエレガントな役柄で優雅でそして何しろとても美しかった。そういえば、彼女はウクライナ出身。幼い頃にアメリカに渡ったそうだが、幼い頃はウクライナの昔話を聞いて育ったのかなと思う。長きにわたって壮大で壮絶な仮想物語のヒロインであり続けてきた彼女の心の中のことは私は実は何も知らない。ただただ強くて孤独で悲しいスクリーンの中のヒロイン像に圧倒され続けてきただけだ。今回の映画で物語は終わるという。楽しみだけど寂しさもある。

強いあかずきんちゃん像はいかがでしょうか:http://karandashi.ocnk.net/product/144
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月13日

テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を見ている。もうすぐ終わると思うとさびしい。無論、ロシア絵本とこのドラマは関係ないのだが、ある時、「ウクライナ・ロシア動物民話集」の「てぶくろ」というウクライナのお話に登場するこのキツネを見ているうち、ドラマ冒頭の花嫁姿のみくりちゃんに似ているななんて思った。もちろん顔ではない、このキツネが頭にフラワークラウンを乗せてリボンをたなびかせて長い丈の衣装をつけているフォルムがだ。今やライブなどに行くとフラワークラウンをつけたお嬢さんたちを見ることも多いのだが、これが実はウクライナが発祥らしいということがわかった。ドラマのみくりちゃんは花嫁姿として頭に花冠をつけているのだけど、では、絵本のキツネが何故花冠をつけているのか気になって、まずはネットで調べてみたらいくつか花冠ウクライナルーツ情報があがっていた。(実は近所の図書館でも調べたけれどそういう事が載っている文献は見つけられず)この花冠、ウクライナでは若い未婚女性が周りの人から幸せや健康を願い贈られるものらしい。とすると、このキツネは若い女性ということになる。お話の場面的には動物が入っている「てぶくろ」を見つけたところだ。あ。もしかすると、何かから逃げてきているのかもしれませんね。

ラチョフ画「ウクライナ・ロシアの動物民話集」http://karandashi.ocnk.net/product/149
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
2016年12月12日

ひげが自慢のナマズ猫。地震を感知、発電もするスーパーキャット。…と言いたくなるような風貌のこの黒猫君は我が家のロシア猫カレンダーの12月の猫。最後の最後にかなりのインパクトの猫君登場だ。そのあまりにも立派なひげにナマズを連想してしてナマズ猫と呼んでいたのだが、ナマズといえば英語ではCatfish。確認してみたら、実際ナマズのひげの様子が猫に似ているからCatfishになったらしい。似てるなと思うのも当然といえば当然なのかも。そうそう、ナマズといえば鯰絵。折りを見て文献など見てみたいと思いつつ…今年も年を越してしまうのでしょう。そんな思いを秘めつつ今日もドジを踏まぬよう気をつけて過ごそう。


こちらは紳士猫ばかりのカレンダー:http://karandashi.ocnk.net/product/142
過去のダイアリー:http://karandashi.ocnk.net/diary
«前のページ 1 ... | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | ... 98 次のページ»
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス