美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2017年05月24日

「松居直と絵本づくり」と「松居直のすすめる50の絵本」(ともに教文館刊)の2冊の本。月刊絵本「こどものとも」を創刊、多くの名作絵本を世に出してきた松居氏の絵本作りの話の本と大人向けの絵本入門本だ。2冊とも興味深く読んだのだが、やはり気になるのはロシア関連の絵本についてだ。
「おおきなかぶ」の画家佐藤忠良氏は戦後数年ロシアで捕虜留生活を強いられており、そのことを知った上で松居氏がこの絵本の絵を依頼したという。また、カブを引っ張っているというリアリティを求める松居氏の指摘に応えるべく描き直しがあったことなどを知った。佐藤氏は最初はこの仕事を断ったという。が、松居氏の「(前略)…このでたらめな話の中にある真実を絵で子どもたちに伝えていただきたいのです…(後略)」という言葉で「やりましょう」ということになったとある。そうだったのか…。という思いでまた絵本を読み返してみたい。うんとこしょ♪(直)

講演会のご案内http://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月23日

ロシア絵本界の一番星、ビリービンの才能は舞台美術方面などでも発揮されていたが、切手の仕事もしており、ホント多彩だなぁと驚かされる。画像はロマノフ王朝300年の記念の切手のデザインのニコライ2世の肖像。そしてロマノフ朝関連の建物の景だ。どちらも1913年製。切手は国内の多くの人々の目に触れるだけではなく、海外にも渡ってゆく。世界に向けて、ロマノフ朝の威信を広める枠割もあるともいえる。きっと、ビリービンはこの仕事を名誉なこととして引き受けたのだろうと思う。そして、その時はニコライ2世が最後の皇帝になるとは思ってはいなかっただろう。(直)


こちらはビリービンが亡くなってから作られた民話絵本切手http://karandashi.ocnk.net/product/62
2017年05月22日

今日すたすた駅方面に向かって歩いていたら、善福寺川をじっと見つめるご婦人の姿が…。もしやと思い川を覗くと、いましたいました!今年もカルガモの赤ちゃんが生まれてました。ヒナは8羽。少しの間、そのご婦人とカルガモ談義しつつお母さんとヒナたちを目を細めつつ眺めました。すると、なんと対岸の草むらにももうひと組の親子がいて、こちらにやってきました。こちらのヒナは9羽。ひよひよ鳴きながらお母さんの後を付いていきます。どうか、どうかみんな元気で、無事に大きくなってねと願わずにいられません。でも、そんな気持ちを残しつつ、おっといけないと駅に向かう私。ご婦人はせっかくなのでまだまだ見てますわぁ!と笑顔で手を振ってくれました。ああ、今年もまた夏が近づいてきました。(直)

講演会のお知らせhttp://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月21日

年に2回しか開けない、というカフェに行ってきた。住宅地の中のバラの植栽がきれいな一軒家。中に入ると、そこは素敵なドイツ様式の空間。調度からお料理まで本場ドイツにこだわったお店なのだ。大きな窓からは前庭の緑の景が見え、郊外のカフェに出かけたような気分。パラチンケンというパンケーキをいただいたけれども、できたての温もりのある優しいおいしさ。でも、今回このお店に行けて何よりもよかったと思えたのは、料理研究家でもある、ドイツを愛してやまないオーナーにお会いできたことだ。少しだけお話しさせていただいたのだけど、ドイツの文化を日本でどうやったら再現できるかを初めとして、活動は音楽やボランティアなど多方面に及び、拠点も数か所あるらしく、とにかくパワフルに生きてらっしゃる。そのお忙しさゆえ、この地では年2回しかカフェを開けることができないそう。ホントに貴重な機会に行けてよかった。元気をいただけた。またお会いしたいけど次はいつだろう。(直)

講演会についてhttp://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月21日

カランダーシはオープンルームを始めて、いろいろなロシア絵本などを見ていただいているのだが、やはり絵本をお好きな方が多く、よくご自身の大切にされている昔の絵本の話をお聞きすることも多い。そんな時は、「わあ、見せていただきたいなぁ」と思う。ただ、わざわざ持ってきていただくとなると、お荷物になるし、ご面倒をおかけしてしまうので大変申し訳ない話だ。でも、ロシアに限らず絵本全般好きだしすごく興味はあるので、本当にわがままことだけれども、もし見せていただける機会があれば大変嬉しいな、と思っている。(直)
2017年05月19日

庭のバラたち、そろそろピークを過ぎようとしている。それぞれ、違う年に植えたものだが、工事があって植えかえたりそんなによい生育環境ではなかったと思う。肥料を忘れたり、剪定も適当だったり。実際、今年今ひとつ花に勢いがない種類もあるのは、去年ぱちぱち切り過ぎたせいかもしれないと思っている。でも、伸びすぎると困る。そんなこんなはあるけれど花を見ると単純に嬉しい。今年も咲いてくれてありがとう、そして色々ごめんなさいねの気持ちもある。(直)


明日はオープンルーム。バラが咲いてます!http://karandashi.ocnk.net/page/7
講演会についてhttp://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月18日

吉祥寺駅前からバスに乗ろうとして、「あ」とぞうのはな子さんの銅像が立っているのに気付いた。近くで見てみる。何だかぽっちゃりしている。少し若い時の姿を再現したらしい。前脚をあげているのは嬉しい時の動作だそう。そうなのか…。これは人々の願いや気持ちを具現化したものなんだ。と理解した。
はな子さんは永遠に旅立った。全てから解き放たれて遠い遠い場所にいる。銅像を見て感じたのはその大いなる「不在」の事実。はな子さん…。(直)

ぞうは、その身体大きさが人間社会の中で時として切ない「ぞうとゾーイ」http://karandashi.ocnk.net/product/87
2017年05月17日

マーヴリナの絵本「うさぎの花束」はとても素敵だ。うさぎが、オオカミが、鶏が、素敵だ。生きている感が半端ない。絵からエネルギーを感じる。筆使いが、色使いが見る者を圧倒する。だけどどうしようもなくエレガント!とても芸術的だと思う。万歳!(直)

「うさぎの花束」http://karandashi.ocnk.net/product/201
2017年05月16日

前のロシア語の先生からすすめられていた池田理代子さんの漫画「女帝エカテリ-ナ」。まずはわーっと最後まで目を通した。今後ゆっくり読み直してゆくつもり。14歳でドイツを後にして、それからロシア語をマスター、改宗もして、困難、危機を乗り越え、最終的には女帝に上り詰めた一人の女性の物語。すでに10歳の時に自らは人々の上に君臨すべき人間であるとの自覚をもっていたというふうに描かれている。やはり、特別な人物であったのだと思う。この漫画はエカテリーナの内面が細やかに描かれているので面白い。豪華なドレスのデザインを見ているだけでも楽しい。(直)

ロシア絵本講演会http://karandashi.ocnk.net/product/200
2017年05月15日

先日、庭の蕗を少しとってさっと煮ていただいた。残念ながらこういうものを好きなのは家族では私だけ。季節の恵みをほぼ独り占めした。蕗は実家から株を持ってきたのが根付いた。そうそう、蕗といえば、お弁当箱の歌を思い出す。♪これくらいのお弁当箱に…というあの歌だ。ちょっと記憶があいまいなので調べたら♪・……にんじんさん、さくらんぼさん、しいたけさん、ごぼうさん、穴のあいたれんこんさんときて、すじの通った蕗…♪が一般的なようだが、さくらんぼは元々山椒だっとか、ごま塩がどうのとか色々な歌い方があるようだ。個人的には蕗は「すじをとった蕗」でもいいのかなと思ったり。そういえば、実際、昔の私のお弁当にはよく蕗の煮ものが入っていた。それは茶色い濃い味つけのもので、その頃はさして好きなおかずではなかった。(直)
2017年05月14日

家の前の道をお母さん方が自転車に小さなお子さんを乗せて通るのを見かける。自転車も今はすごく重装備になって子どもを乗せる仕様になっているけれど、少し前までは簡単なかごを装着するだけでヘルメットもかぶらせてなかったな、と思ったりする。いずれにせよハンドルの前の位置に乗っていると景色がよいのではと思うのだが、長女に聞くと、覚えていないと言う。少し大きくなり後ろに乗るようになってからのことは覚えていて、景色といえば、私の背中だったと言われた。そうか…否応なく母の背中を見せられていたわけか。風よけにはなったと思うけれど、見晴らし的にはあまりよくなかったということだ。考えてみれば当たり前のことだけど、今になってそうだったんだと気付かされて何だかおかしい。
今日は母の日、ヴァスネツオーフの挿絵から動物のお母さんをふたつ選んでみた。大変そうだけどなかなかおしゃれな感じが素敵だなと思う(直)

ラドゥーシキhttp://karandashi.ocnk.net/product/15
2017年05月13日

【お知らせ】6月17日土曜日午後2時~3時30分、杉並区立西荻図書館にて「大人の絵本の楽しみ とっておきロシア絵本の魅力とその世界」というテーマで講演会をします。主催は西荻図書館。参加費は無料です。申し込みは5月15日より図書館へ直接かお電話03-3301-1670です。内容は、歴史の変化の中での作家や作品について、またモスクワの国立こども図書館や「てぶくろ」の画家ラチョフ氏のアトリエ訪問などのロシアとっておきレポート、絵本出版のお話も少しできれば…と思っています。少しでもロシア絵本の魅力をお伝えできれば嬉しいです。ぜひ、いらしてください。また、ご興味がありそうな方におすすめいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!(直)
2017年05月13日

アントン・ロマーエフは1971年生まれ。現役の新しい時代の画家だ。彼は自らのテーマとして古典的な物語を選び、緻密でリアルな表現ではあるが、独自の物語の解釈で新しい世界観を作りだしているのが魅力だ。「あかずきんちゃん」の表紙。この表紙の赤ずきんちゃんは何といっても表情が豊かで、なぜかスポットライトを浴び、綱渡り!をしており、コスチュームも凝っている。一方「裸の王様」の表紙。王様がくぐろうとしているゲートは鋏だ。色を抑えた背景の中、正装をした王様の不安げな存在感が印象的だ。この絵本で画家がどんな仕掛けをしているのだろう、と両方とも気になるインパクトのある表紙だ。見返しも凝っている。内容はもちろん、1ページ1ページ、期待を裏切ることなく楽しませてくれる。
今後もどんなチャレンジをするのかとても楽しみな画家だ。(直)

ロマーエフの作品http://karandashi.ocnk.net/product-group/15
2017年05月12日

今日は昨日とはうってかわって暑くなった。外に出ると夏の匂いがした。出かけた先でもう盛りを過ぎているようだが、大きな桐の木の高い梢に花が咲いているのを見かけた。下の地面には落花がたくさん。ふーんこんな形だったっけと今まで桐の花の形について何かを思ったことはなかったけれど、ちょと調べてみたら面白かった。英語ではフォックスグローブツリーとも言われるらしく、フォックスグローブとはジキタリスのことで、そうか、確かに花の形は似ている。へえ、と感心した。また、桐の名前についてだが、属名はどうやらロシアの大公女に因んだものからきているらしい。大公女については由来などきちんと調べたら面白そうだが、桐の名がロシア方面につながってくるとは思わなかった。
そのロシア、モスクワでは昨日雪が降ったという話を聞いた。(直)
2017年05月10日

昨日のことになるが、やっと大エルミタージュ美術館展へ行ってきた。堂々のエカテリーナ2世の肖像画に迎えられ、オールドマスターたちの85点の名画を鑑賞してきた。肖像画、聖画、風景画、静物画、風俗画…それぞれの絵の前で、光と影を操る筆の力、繊細な色の表情に「ほう」と見とれながら、同時にロマノフ王朝の栄華に思いをはせたりした。たっぷりと豪華で芸術的評価が高い作品たちの魅力のオーラを浴びることができ、ありがたいと思った。それぞれの作品にもちろん感銘を受けたが、そんな中、ふっと私の興味をひいた作品がある。ダーフィット・テニールス2世の「厨房」という作品だ。厨房とは人の命のために捧げられる生き物たちの命の終焉の場所。生々しい現場感がリアルだが、私はこの絵の中にいる数匹の犬たちの描写にとても魅かれた。狩りを終えて、一仕事終えた犬たちには誇りの表情が見える。そしてその中の2匹は…と想像が膨らむ。まあ、豪華、派手というわけではなく、今回の展示の中では地味目な印象の作品といえるかもしれないが、たくさんの情報が盛り込まれた見ていて面白い絵だと思った。(直)
2017年05月09日

先日寄贈していただいたソ連絵本の中には手のひらより小さな絵本が数冊あった。私も何冊か持っていて、合わせるとぴったり同じサイズだった。このサイズで結構いろいろな種類の絵本が出版されていたのでは、と思う。ホッチキスでとめただけの簡単な作りでページ数も多くはないので、薄くぺたっとして軽い。まあ、昔はこんな絵本があったのね、と思っていたのだが、今現在もここまで小さくはなくても同じような感覚の小ぶりの絵本は発行されているようだ。ロシアの小さくて軽い絵本たち。ちょっとと気になっている。(直)
2017年05月08日

ロシア伝統の素焼きのお人形たちの塗り絵。産地によって特徴があり、実物を集めてみるのも楽しいかもしれない。きれいな色は飾れば部屋をきっと明るくしてくれるだろう。冬が長いロシアの色に対する思いは私たちとはまた異なるのではないかと思う。色味の少ない季節に明るい色のものを添えることで、心は和む。色は大切だ。暖かくて温もりを感じさせる色はそのまま春の色。
春の色といえば、この春ずっと咲き続けてくれていたビオラたちがこの暑さで徒長し、だんだん投げやりな雰囲気を出してきたので、今日、思い切ってカットして、ガラスの瓶に飾った。去りゆく春の色をしばし惜しみたい(直)

ロシア民芸人形塗り絵http://karandashi.ocnk.net/product/199
2017年05月07日

連休中、家族全員は揃わなかったけれど、いちご狩りに出かけた。去年と同じ農園さんだ。品種は章姫と紅ほっぺ。完熟の常温の採れたてのいちごはおいしい。赤い実が鈴なりに実っている。何と素敵な眺めなのだろう。大人げないけれど無我夢中でどんどん食べる。でも、どんどん食べていると、案外わりとすぐに「お腹いっぱい」になる。自分のお腹の容量についてこんなにも不満を感じる日は他にはないだろうと思う。もっとゆっくり食べているとまた違うのだろうか。と去年もそんなことを思ったな、とお腹いっぱいになってから思い出す。実際、どうなのだろうか。(直)
2017年05月06日

今日はオープンルーム。以前からお電話をいただいていた方がいらした。そして、その方から70年代のソ連時代の絵本を10数冊も譲っていただいた。暑い中、重い荷物を持ってきてくださったのだ。全てかつてモスクワに住んでらした際、お子さんに読んであげていた思い出の絵本たちだ。一目で大切に扱われていたとわかる。本当に恐縮なのだけれどもありがたく頂戴した。それから、ロシア絵本をめぐるあれこれの話に花が咲いたことは言うまでもない。ソ連時代の子育てのことなどもお聞きして勉強になった。
その後、ふーむと考え、急遽自分が持っていたソ連時代の絵本と合わせてコーナーを作ってみた。今後は興味のある皆さんにご覧いただければと思う。
私自身、まずじっくり1冊1冊を丁寧に見ていきたいと思っている。(直)
2017年05月05日

この絵本は、1931年発行のものを復刻したもの。アヴァンギャルド絵本全盛の時代に、子どもたちが自分たちの手で、紙を切り、折って立体人物を作って遊ぶために作られた「紙とハサミ」という絵本。完成のお手本が2004年発行の「芸術新潮」7月号に載っているのだが、結構凝っている。子どもの喜ぶ顔を想像して作られたことが伝わってくる絵本だと思うし、実際多くの子どもたちが喜んだに違いない。
しかし、この絵本は2人の芸術家の合作なのだが、そのうちの1人、エルラモーエヴァは投獄され、後に処刑されている。
それでも、絵本がこのように残れば、作られた当時の作家たちの気持ちを受け取ることはできる。と思う。
(直)

「紙とハサミ」http://karandashi.ocnk.net/product/105
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