美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2019年07月25日

ニコライ・カツェルギン画の「マーシャとくま」。おじいさんとおばあさんと一緒の食卓の様子の挿絵が素敵だなぁと眺めていた。サモワールの湯気。おじいさんに何かもらおうとしている犬の姿。そしてマーシャちゃんの笑顔…。私は食卓が登場する挿絵が好きだ。でも、じっと見るうちに、他のものに釘付けけになってしまった。

それは壁に貼ってある絵だ。3枚貼ってある内の1番大きな左の絵だ。これは、どこかで見たことがある、と記憶をたどり、資料の棚から一冊の本を抜き出し、あるページと比べてみた。ビンゴだ。

その一冊の本というのは17世紀から19世紀までのロシアの民衆版画ルボークを集めたものだ。今まで結構ロシア絵本を見てきたが、ここまではっきりしっかり壁に貼ってあるのをみたのは初めてではないだろうか。

このマケドニアのアレクサンダー大王のルボークだが、ルボーク集の中でもその凛々しい姿は覚えていた。18世紀前半のものと書かれてある。それをそのままこの絵本の時代考証に使えはしないが、ルボークがある暮らしの実際を教えてもらった。とても嬉しい。(直)
2019年07月24日

先日久しぶりにお会いしたAさん。Aさんが、畑仕事に精を出されていることは最近知ったのだが、お会いして本当に本格的に取り組まれてることがよくわかって、あれこれ楽しくお話させていただいた。

その中で、今ビーツを作ってらっしゃることがわかり、色々料理法なども教えていただいた。サラダやマリネなどで生でどんどん食べて欲しいそうだ。

そんなAさんが早速ビーツを送ってくださった。渦巻きビーツというサラダ向きの種類のビーツも入っている!

まずは、食したかったのでスープを作ってみた。こっくり優しい味わいは梅雨疲れ?の身体にしみわたるような。家族でAさんが丹精こめた畑の恵みを美味しくいただいた。感謝!(直)


2019年07月23日

カランダーシの部屋にて絵本の研究会(島多代蒐集絵本研究会)を開催。今回のテーマに添いつつ、絵本というものの見方、考え方についてまた教えられ、深める時間を持つことができた。

今回、話の流れで、カランダーシの部屋にある一冊の絵本「SMOKEY THE BEAR」をお見せした。ロジャンコフスキーの絵で、アメリカに渡ってからの絵本になる。くまが主役の絵本だが、沢山の動物たちが出てくる楽しい絵本だ。印刷製版のことなども教えていただきながらページをめくった。

この絵本は、10年ほど前に三鷹台にあった絵本の古書店ビーラビッツさんで購入したものだ。研究会が終わり、購入当時の値札のついたOPP袋に絵本を納める。そして、絵本の大きさに合わせてテープで補正している袋を見て、店長の熊谷さんの几帳面な仕事ぶりをあらためて懐かしく思いだした。

店内の全ての絵本はまずはきれいに磨かれて、ピッタリのOPP袋に入れられ、きっちりきれいに書棚に並んでいた。それはとても素敵な眺めだった。この絵本は棚の上に飾ってあった。購入した時の嬉しさも覚えている。(直)

2019年07月22日

カランダーシの部屋でクニーシカの会を開催。今日も少しずつ、読みながら訳していき、コズリナ先生に指導していただいた。

小人が出てくるお話で、彼らは髭を蓄えて乾燥きのこの粉をパイプに入れ、たばこのように吸う。大工仕事や、虫が開けた丸太の穴を防ぐ仕事などもする。というような文章を、実際のきのこや虫の種類なども画像で見ながら理解を深めていった。

面白かったのは、しゃがむ、という言葉が出てきて、そこから、ロシアにも路上でヤンキー座りをする若者たちがいるということ、そして、彼らはしゃがんでヒマワリの種を食べている…ということから、あらためてロシア人のヒマワリの種愛を教えてもらった。

ヒマワリの種はロシアのとてもポピュラーな食べ物。みんな大好き。でも、やはりというか、コズリナ先生もロシアの国花がヒマワリだということを知らなかった。私が今まで会ったロシア人は皆知らなくて、軽く驚かれる。何故?と聞かれたこともあった。

何故なのか知る由もない。この話になると、国花ってどうやって選んでいるのかしら、といつも思う。

画像は先日見た帝国ホテルのロビーのヒマワリ。(直)
2019年07月21日

先日、国立の書店さんを巡る、という贅沢なツアーを敢行する機会に恵まれた。国立事情に詳しいMさんが案内してくださり、それはそれはとても楽しい、刺激と学びに満ちた素敵な「旅」となった。

国立にお邪魔するのは実にもったいないことにとんでもなく久しぶり。私たちは、梅雨の晴れ間の日差しの中、PAPER WALL、銀杏書房、増田書店、みちくさ書店、ほんのみせ・コトノハ、飛葉堂の6店舗を回り、児童書や絵本の棚を中心にそれぞれどんなお店なのかよく見、よく感じながら、随分とよく歩いた。

本を愛するMさんは銀杏書房さんとも顔馴染み。私はもご挨拶と少しお話をさせていただいて、ロジャンコフスキーの小さな絵本など購入。それを皮切りに荷物は重くなる一方なのだが、書店で、これ!という本に出会う喜びには抗えない。

そして今回、Mさんも初めての書店があった。ほんのみせ・コトノハさんだ。今年春にオープンしたばかり。こちらは、本、書店、図書館、出版など本に関わるジャンルの本が並んでいるユニークな新刊書店。興味深い本が次々目に飛び込んでくる。カフェも併設されているのでまたゆっくりと出かけてこれたらと思う。

お昼ご飯は、これまた前から来たかったmokujiさんでいただいた。実はMさんからも他の方からもこちらの噂は聞いていて、とても楽しみにしていた。美味しい車麩のフライのランチをいただき、店内のセレクトされた味わいのある雑貨を拝見。オリジナルで発行されている前から欲しかった念願のロシアの旅の絵本をやっと購入することもできた。

最初に訪れたPAPER WALLさんは積極的な雑貨とのコラボや選書が面白く、増田書店の新刊児童書がたくさん並んでいる階下の棚には昔からある地元書店の懐かしさを感じ、古書店であるみちくさ書店は入り易さと、宝探し感を味わい、最後に訪れた飛葉堂さんは、結構大きな古書店だったので、私たちはまたじっくりと児童書の棚とにらめっこをしながら楽しい時間を過ごした。

どの書店さんも特徴があり、独自の強味で勝負しており、個性豊か。そして、今回、それらを一気に回ることにも意味があったように思う。おかげで国立の脳内地図が書店中心にできたし、街の佇まいとそれぞれの書店の特徴のハーモニーをぎゅっと味わうことができた。

もちろん、本の並べ方、棚のあれこれ、本の紹介の仕方など、学ぶことも多く、おおいに刺激を受けた。実り多いツアーだったと思う。それにしても、本当に1人では絶対に6店舗も回るのは無理だったと思う。私は情けないほど根性がなく怠け者だからだ。快活に導いてくださった本と街の師匠Mさんには感謝しかない。

おしゃべりしながらさくさくズンズン街歩き。健康にもよかったに違いない。(直)
2019年07月21日

動物の短いお話がたくさん収録されているエフゲーニー・チャルーシンの本。ソビエト時代の動物挿絵画家の第一人者、エフゲーニー・チャルーシン。

骨格や毛並みの特徴まで把握し、正確に動物の動きまで表現して描かれている挿絵は、動物の本物の姿、動き、表情を通して、お話のイメージを的確に伝える。生き物表現として正確でもありとても文学的でもあるなぁと思う。

背景の表現にも注目したい。森や木々の描き方はお話により表情が変わる。それを見るだけでも興味深い。

ワニや象やサイ、ペンギン、シロクマ、カバ、オランウータンなど多彩な動物たちが登場ふるのも楽しい。(直))

http://karandashi.ocnk.net/product/229
2019年07月20日

昔親交のあった方々とかなり久しぶりに夫婦で会う機会があり、楽しい時間を過ごさせていただいた。また、今度はひとりで、都心のホテルに上京している懐かしい友人に会いに行って、とめどないおしゃべりをしたり。と、嬉しくありがたい時間を過ごした。

今週は、いつにも増して、人との出会い、繋がりの大切さ、また不思議さを教えられた一週間だったように思う。

画像は、国分寺で見つけた風景。ミラーに映るのは歩いてきたばかりの道筋。自分の過去もこうやってのぞいてみたらどうだろう。なんて思ってみたり。(直)




2019年07月18日

昨日と今日、夕方から同じ客さんがいらして、絵本を見てくださった。嬉しそうに楽しそうに見てくださり、気に入ったものを購入してくださったのだが、2日目は今度はまた違う棚もよく見てくださり、面白がっていらした。

オープンルームを土曜日にしているが、その他の人もこのように絵本を見ていただくことは可能だ。まずは連絡をしていただければと思う。

今日のお客さんは時々足を運んでくださり、そのたび仕事や絵本についてアドバイスもいただいたりもするのだが、今日は、ご自宅の庭に来る猫たちの話、そしてその庭には他にハクビシン、タヌキ、そしてアライグマもやってくるというおはなしや、また、今は人口池で孵ったガマガエルの赤ちゃんがたくさんいるそう。それから、それから、ネズミや蛇もいて、かなり賑やかそうでびっくり。

画像は「てぶくろ」。ラチョフ画だ。有名な福音館の翻訳版とはまた絵が異なる。お客さんはこちらの「てぶくろ」もまた味わい深くていい!と感心されていた。

それはそれとして、お客さんのお庭にてぶくろを落としても結構面白いお話ができるのではないだろうか、そんなことを思った(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/319
2019年07月17日

久しぶりに暑さ感じる1日。雨も降っていない。洗濯物を外に干して出かけられたなぁ…。

ミニサイズのマタンカちゃんを試作してみた。結構細かい作業で大変だ。ということで、作ったのは私ではなく連休中の夫だ。手先がとても器用なのだ。

絵本「セリョージャとあそぼう!」に作り方が載っているマタンカちゃんだが、アレンジは自由自在だ。

このマスコットサイズマタンカちゃんは、立て掛けると立つことができる。ちょっとおてんばさんに見えて微笑ましいな。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/303

2019年07月16日

ブラティスラヴァ世界絵本原画展の図録の扉開けると結婚式の場面の絵がある。新郎新婦がキスをしていて、周りにはグラス片手におめでとうを言っているのであろう人たちが描かれている。床には酒瓶が転がっているし、宴もたけなわだ。

これは、今回金のりんご賞を受賞したロシア人アーティストのアンナ・デスニツカヤの受賞絵本「懐かしのロシアの家」(「ある古い家の物語」)の中の1枚の絵の中の一部だ。

この絵本をロシア語の先生の家に持っていった時、この場面を見て、先生の大学生のお嬢さんが「モスクワのおじいちゃんの家で見た.お母さんとお父さんの結婚式の写真そのままみたい!」と興奮気味に言っていた。

先生のご実家はモスクワにあり、まさにこの絵本のような集合住宅に住んでいて、大学で知り合った日本人であるご主人との結婚式は、日本式にレストランでまず行われ、次に自宅でも行われたそうで、その時の様子がまさにこれ!だったそう。親戚が集まり、長いテーブルにご馳走を並べ、ワイワイガヤガヤとお祝いをしたそうだ。

お嬢さんは.この絵本について、「これ、ロシアの人が見たらきっと喜ぶ」と言ってくださり「とても面白い」とすごく興味を持ってくださった。それは自分とつながるモスクワの家族の、今まであまりよく知らなかった歴史と暮らしのイメージがすごくよくわかる形で目の前に現れたから、というのは大きいだろう。

この絵本は、特にロシア人にとっては、ロシア激動の歴史の中で生きてきた市井の人々の暮らしのリアルが丁寧に詳細に語られ、描かれているところにこちらの想像以上に感慨があるのかもしれない。

それは、あとがきにあるそのリアルについて、ロシアでは時代的に黙していなければならない時期があった云々(お嬢さんがスラスラと読みながら訳してくださった)ということを踏まえれば理解できる。

原画展では6枚の絵が展示されており、傍らに絵本が置いてあった。この絵本、今はカランダーシで扱ってもいるのだが、それは、千葉でまず開催されていた今展覧会を見た方が、この絵本を手元で見たい、とカランダーシを探してアクセスしてくださったことがきっかけだ。そして、ロシアから取り寄せた現物を見て、今度は私がその素晴らしさ、面白さ!に今やすっかり魅せられて、というわけである。

この絵本を見たい!とカランダーシに連絡してくださった方にはとても感謝している(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/348
2019年07月15日

うらわ美術館で開催中の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」を見て特別講演会「国際コンクールから見た絵本のいま-BIBの舞台裏より-」を聞いた。講師は絵本評論家でBIB2017国際審査員長である広松由希子さん。

原画展は、まず子ども審査員賞の作品を皮切りに、受賞作品、日本の参加作品、そして注目の国の作品として中国、イラン、イスラエル、韓国の作品を絵本とともに見ることができ、また、絵本としての作り方の展示などはどれも大変興味深く見させていただいた。

グランプリは オランダのルトウィヒ・フォルベータによる「鳥たち」。離れ離れに立つ思い合う街の2つの男女の彫像の間を繋ぐのは鳥たち…。詩情溢れる芸術性の高い作品だ。この作品と最後までグランプリを争ったのは イランの「わたしは一頭のシカでした」 だと講演会でお話があった。最終的に残る作品というのは、決してインパクトという意味では強くなくても「見るほどにひかれる作品」が強い、という広松さんの言葉が印象に残る。絵本は繰り返し読まれるものだからだ。

講演会では、審査の臨場感溢れる詳しい過程やボローニャとの違いについてのわかりやすい説明、受賞作家、作品についての紹介はもちろん、絵本の造形を実際の絵本を用いて見せてくださったり、大変勉強になると共に、お話を通して総合的にBIBのあり方、精神というものを教えていただいたように思う(と思う)

それは、お話の中には出なかったが、手描きのいわゆる原画とデジタルイラストレーションという現代絵本原画展が避けては通れない課題に対して広松さんが図録の中に綴った文中の「表現を徹底的に追求」という言葉とも響き合うのだろう。

今日の原画展と講演会は、絵本をどう見るかについてよき学びとなった。本当に学ぶことがたくさん!だ。

図録を購入したらポスターをいただいた。さて、どこに貼ろうかな。(直)

うらわ美術館https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html
2019年07月14日

先日会った友人から素敵な夏の旅行の予定を聞いた。きっといい思い出がたくさんできることと思う。今からお土産話を聞くのが楽しみだ。

マーヴリナの旅の画集「マーヴリナとのモスクワからヴォルガへの旅」。文章はシェルトチェンコ。美しい風景描写がたくさんあるが、そこはマーヴリナ、個性溢れる筆使い、色遣いで独特の旅情を伝える。

この画集、その土地特有の建物、人々、植物などを見るのはもちろん楽しいが、面白いのは空の表情だ。

沸き立つ雲、流れる雲、垂れ込める雲、白い雲、灰色の雲…。また雨の表現もいい。雨粒をはっきり大きく描いていたり、線描きだったり、遠くだったり、近くだったり、そして、ひとつの風景の中で、雨が降っている場所とそうでない場合があったり。

空が主役、とまでいかないまでもダイナミックで大胆な表現はかなりの見応えがある。夜の空もいい。大きくて白い星の瞬き。
この画集を見ているとロシアに行きたくなるので困る。(直)
http://karandashi.ocnk.net/product/328
2019年07月13日

オープンルームありがとうございました。オレイニコフ絵本を見ていただけてよかった!

次のオープンルームは8月の予定。きっと暑くなっていることだろう。今年の夏。行きたいところ。行くべきところ。やりたいこと。やるべきこと。どれだけできるのかわからないけれど、よい夏にしたいな。

さて、以前から資料としてカランダーシの部屋の棚に資料として置いてあった本をご要望もあり仕入れた。「雑誌『楽しい絵話』1956-1957」。重くて分厚い。とてもとても見応えがあって、文句なしにご機嫌な1冊だ。

1956年に子どものお楽しみの為に発行が始まった、愉快な絵話の雑誌の2年分を集めたものだ。アニメや漫画の要素もふんだんで、絵話の挿絵がとにかく軽妙で賑やか(ポップでキュートともいうかもしれない)

元々はロシアの漫画について調べていた方から教えていただき、私がすぐに欲しくなって購入したのが最初。大好きで宝物だ。ロシアの子どもたちにも大人気だったというのも頷ける。

時々ヴァスネツオフも挿絵を描いていて、それを見つけるのも楽しい。この雑誌の主人公は子どもたちか中心の人間、それから動物たちだ。

子どもが理解できるユーモアが満載の1冊。玩具箱をのぞいたようなてんやわんやを是非!ソビエト時代のカルチャー資料としても。(直)

http://karandashi.ocnk.net/product/369
2019年07月12日

国分寺の絵本とおはなしのお店「おばあさんの知恵袋」さんにお邪魔させていただいた。店長の三田村さんには別の場所でご挨拶はさせていただいていたのだが、お店に伺うのは初めて。場所は駅からすぐ近く、殿ケ屋公園のお向かいにある。

煉瓦作りのの店構えの雰囲気のある扉を開けると、片側に絵本と児童書が並ぶ天井までの書棚、片側にはテーブルと作り付けのベンチがあり、こちらのお店はカフェでもあるのでお茶をいただくことができる。

三田村さんは、絵本作家、翻訳家、昔話やわらべ歌の研究や講演活動など、文字通りお話と絵本を中心とした活動をずっと続けていらっしゃる。

そして、ロシア絵本のこと、カランダーシのことなどもお話させていただいてのだが、その流れで何とこちらのお店に素敵なサモワールがあることが判明!

お店の片隅にあったサモワール。中に筒があり、炭でお湯を温めて使うかなりクラッシック仕様。模様もついていて素敵だ。せっかくなので記念撮影させていただいた。

以前はレストランだったというこちらのお店。夜はお酒も飲めるようだ。ゆっくりとした時間を過ごしたい時におすすめしたい。(直)

おばあさんの知恵袋 https://ameblo.jp/obaasannochiebukuro/
2019年07月11日

ロシア語の先生のお宅で、オレイニコフの絵本を持ち込んで学ぶひととき。オレイニコフの世界観は、ロシア語学科に通う大学生の先生のお嬢さんの感性も刺激したようで、関心を寄せてくれたのは嬉しいことだったし、色々教えていただいてありがたいことだった。

まとめて見ることで、印象も深まる。カランダーシの部屋で是非じっくりご覧いただければと思う(直)






2019年07月11日

カランダーシ刊「セリョージャとあそぼう!」の中で、灰色オオカミのセリョージャは森にベリーを摘みに行く。季節的にははちょうど今頃の季節がぴったりだ。

絵本の中のベリーや他の植物の様子は、ロシアで実在のものばかり。作者のコズリナさんのトークイベントでは、画像もたくさん使ってその実際を教えていただいた。

森でベリーがいっぱい獲れたら、絵本の中のパンケーキ、オラードゥシキと一緒にいただくのもいいだろう。煮て、ソースにしても…。と想像する。

ビルベリーは残念ながら日本ではフレッシュなものは簡単には手に入らないのでは、と思う。でもジャムは手に入るようだ。ワイルド・ストロベリーは栽培もできるし、わりと身近なものかなと思う。こちらのジャムも手に入るようだ。私は食べたことはない。ちょっと興味がある。

ということで、久しぶりにオラードゥシキを焼こうかな。と思っているところ。(直)

セリョージャとあそぼう!http://karandashi.ocnk.net/product/303


2019年07月09日

カランダーシの部屋のイーゴリ・オレイニコフコーナーから1冊。「聖書物語」をピックアップ。

大まかに言えば、いわゆる聖書のお話の忠実な挿絵であり、特にオレイニコフの特徴である壮大で幻想的な表現や独特の解釈、というようなものは見られない。天地創造に登場する動物にアリクイが登場したり、ノアの箱船のペンギンなどユニークさは見えるが。

ただ、受胎告知の場面はオレイニコフの本領発揮ともいえるかもしれない。印象深い。天使ガブリエルは全てが白く、いわゆる一般的な人とは一線を画す表現となっており(そもそもそういう存在ではあるが)、宙に浮いている。マリアはガブリエルと対峙してはおらず、家事の途中であり頭に籠を載せている…。よくある挿絵とは異なる表現だ。

オレイニコフの宗教観については興味はある。そして、この表紙は「富嶽三六景 神奈川沖浪裏」からの影響はあるようにも思えるのだが、どうだろう。(直)
2019年07月08日

午後からお声掛けいただいた講演会を聴きに練馬生涯学習センターへ。ねりま地域文庫読書サークル連絡会50周年記念講演会だ。講師はさくまゆみこさん。テーマは「こどもの本にできること」。講演の前には区の教育長(だったと思う)からの感謝状の贈呈もあった。

会場には文庫関係の方が多くいらしていたと思うのだけど、50周年という節目を迎えられた事は簡単な事ではない。本当に日頃の活動の積み重ねに拍手をお送りしなければと思う。

さくまさんの講演会は、子どもと本の関わりについてのデータを踏まえた現状把握から始まり、「一生の趣味」という素敵な項目も付け加えられた読書により培われるものの紹介、そして、とにかく「楽しく読むこと」がどんなにか大切であることを教えていただく。

また、昨今問題になり始めているスクリーンメディアと読書については、スマホによる悪影響についての眼科医からの報告の他、声掛けに無反応な幼稚園児の増加など、スクリーンメディアとの因果関係は今子どもたちが実験台となっているという指摘。何ともおそろしい現実が進行中なのだ。

だからこそ、私たち大人は、子どもたちに本を渡してゆく活動を大切にしていかねば、ということなのだと思う。なぜなら「自分の心で感じ、自分の頭で考えられるようになるため」の「どんな子にもアクセス」できる「本は窓」であるから…。

さくまさんの「アフリカこどもの本プロジェクト」やJBBYの活動にも触れられ、子どもと読書についての本質的なこと、そして未来へ向かう子どもたちと関わる当事者が今知っておくべきことを教えていただいた。(と思っている。以上ざっくりなまとめ方ではあるが…)

いただいたチラシによると、ねりまの文庫の活動の50年の歩みを紹介する展示が区内の図書館で9月から巡回して行われるようだ。貴重な展示になりそうだ。

中野駅からの路線バスは、途中結構狭い道を行き交う人たちスレスレで通っていく。街の息づかいも伝わるその眺めをバスの窓から楽しんだ。雨が降らずよかった。(直)





2019年07月07日

※昨日からInstagramにコメントやいいね、など反映できなくなっています。原因不明。ご了承ください。

今日は七夕ですが、残念ながら雨模様。本当に梅雨空が続いて薄暗い日々。まるでチュコフスキ-の「ぬすまれたおひさま」の世界のよう。

散歩していたおひさまをワニが飲み込んでしまい、暗い世界を嘆く森の動物たち。励まされ、立ち上がったのはおじいさん熊。ワニを2つ折り!にしたら口からおひさまが出てきて…という奇想天外なお話だが、ヴァスネツオフの挿絵がそのお話の面白さを素朴な力強さと迫力でとてもよく表現していて楽しい1冊に。翻訳版もあったのだけど(松谷さやか訳/ラクダ出版)絶版のよう。

このロシア版は作りが頼りなく表紙がピカピカと思っていたのだが、中身が素晴らしい!ソビエト時代を彷彿とさせるような光沢のない薄い紙を使用。それがとても味わい深い。

この絵を見るといつも自分の腰まで痛くなるような気になるが、おひさまが恋しい今日このごろ。カランダーシの部屋の書棚にも別の絵本だが、この挿絵を飾っている。(直)


ぬすまれたおひさまhttp://karandashi.ocnk.net/product/368
2019年07月06日

オープンルームありがとうございました。
涼しい午後。今日も熱いお茶をいれて。

画像は、先日入ってきた「僕たち、ずっと一緒だよね?」(コズロフ作/オストロフ画)。絵本に詳しいMさんから翻訳書籍があると聞いて早速購入。こちらは岩波書店発行で、田中潔さんの翻訳。邦題は「ハリネズミくんと森のともだち」だ。

森に住む、ハリネズミ、クマ、ロバ、ウサギなどの動物たちが、巡る季節の中で紡ぐ小さくて愛しい物語。日々の森の暮らしを中心に、自然の神秘や、空想を織り交ぜ、動物たちは語り合い、また、ひとりの時は心の声をつぶやく。何気ない会話は詩的であったり、哲学的でもあったり、読後、深い余韻が残る。翻訳版がありありがたい。Mさん、ありがとう。この作家は「霧の中のハリネズミ」の作家でもある。

ロシア語版は、翻訳版の他のお話も収録されており、大きな版でたくさんのカラー挿絵を楽しめる。(直)

「僕たち、ずっと一緒だよね?」http://karandashi.ocnk.net/product/367
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