美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年06月15日

肌寒い1日。午前中はカランダーシの部屋で絵本の研究会。皆さんと意義深い時間を過ごし、午後からは神楽坂の出版会館にてJBBYの総会に出席。JBBY(一般社団法人日本国際児童図書評議会 = Japanese Board on Books for Young People)は、すすめて下さる方がいて、この4月に入会したばかり。総会の後には国際アンデルセン賞受賞者の角野栄子さんの喜びのスピーチがあった。その後の懇親会ではたくさんの方とご挨拶をさせていただくことができた。いつもひとりでロシア絵本ばかり見つめている私にとってはこういう機会はとても貴重だ。
帰りは懇親会でご一緒させていただいた神楽坂にお住まいのMさんに素敵なブックカフェを案内していただいて、JBBYの先輩で大学時代からの友人でもあるJさんも一緒に寄り道。面白そうなロシア関連本を2冊購入して帰宅。たくさん刺激をもらい勉強になった1日だった。
明日はオープンルーム。お待ちしてます!(直)

JBBY http://jbby.org/jbby/
2018年06月14日

今日思いがけず生まれて初めてモグラの実物を見た。寸胴の身体と土を掘るための短い前足。図鑑や絵本では見てきたけどこれがモグラなのか!とちょっと感慨深かった。案外小さいと思ったのだがどうやらあれで大人サイズらしい。
さて、ロシアでワールドカップが始まる。画像はロシア語の先生の家に飾ってあるマトリョーシカ。サンクトペテルブルクに行っていたご友人からのお土産だ。珍しいので写真を撮らせてもらった。実はこれはマトリョーシカの形をしている缶で中にはお茶が入っていたとのこと。今ロシアにはこういうお土産ものがたくさんあるんだろうな。世界中からたくさんの人が集まって賑わっているんだろうな…と、かの地に思いを馳せる。
これから約1カ月。熱戦を楽しみにしたい。(直)
2018年06月13日

パンダのシャンシャンが1歳になったそうで、人間でいうとどんなものかしらと思ったら3倍説があるようでそれによれば遊び盛りの幼児といったところになる。健やかそうで何より。
画像は 「小さなマーシャちゃん」という絵本。詩の内容、シチュエーションに合わせてシャンシャンくらいかな、それよりも少し上くらいだろうか、小さな女の子が色々な民族的なコスチュームで登場する見ていて楽しい絵本だ。部屋着から防寒着までヴァラエティに富んだ内容で靴や手袋や髪のリボンなど細かいところまでとてもおしゃれさんだ。伝統的な意匠のお花柄が各ページに描かれていてとても華やか。食べ物やお人形などにも注目したい。(直)

小さなマーシャちゃん http://karandashi.ocnk.net/product/283
2018年06月12日

今日も雨が降り、蒸し暑い1日だった。カマキリの赤ちゃんを見つけた。
画像はトクマコフ画の 「水たまりに映る景」より。犬が雨に濡れてブルブルっとしているところ。身体や耳を振っている様子の描き方や一粒一粒描いている水滴などからブルブル感がシンプルにとてもよく伝わってくる。こちらにも水滴が飛んできそうだ。
昔、犬と暮らしていたことを思いだす。雨降りの散歩の後やシャンプーの後のブルブルっという音を今でも覚えている。そしていまだに泣けてくる。(直)

水たまりに映る絵http://karandashi.ocnk.net/product/273
2018年06月11日

今日は台風の中、八王子からcafe rinさんのオーナーのKさんと絵本よみびと&わらべ歌うたいとして活躍されているHさんがいらしてくださった。並んでいる絵本を手に取って嬉しそうにご覧になってくださりホッとひと安心。大変興味を持ってくださったので張り切って色々お見せすることができこちらもとても嬉しい時間だった。また、サモワールのお茶の時間も喜んでいただけたようでよかった。画像はお土産にいただいたおいしくかわいいおやつたち&ご近所で見つけたロシアンケーキ。
本当にわざわざ訪ねていただけてしみじみありがたいことと思う。しかも台風!感謝しかない。お話をうかがい刺激をもらい、また今日から頑張らなくちゃと思った次第。うん。がんばろう!(直)

※カランダーシの部屋は土曜日以外でも都合が合えばオープン可能です。ご相談くださいませ。
2018年06月10日


週明けの台風の動向が心配だ。
今日は動物の子どもたちがたくさん登場する絵本、ラプティエフ作/画の「おちびちゃんたち」を紹介したい。この絵本の動物たちは愛らしくとても親しみやすい。大きな瞳のまだあどけない動物の子どもたちの日常のひとこまを切り取った微笑ましい内容に思わず頬が緩んでしまう。いたずらや背伸び、まだまだ知らないことばかりの子どもたちの日常を応援したくなる。すっきりした背景に清潔感があり、明るい印象に好感が持てる。
そして、ページをめくりながら、この絵本の中のおちびちゃんたちのように、守られながら屈託なくのびのびと少しずつ自分の世界を広げてゆく過程はとても大切なことなんだとあらためて思ったりもしている。(直)

おちびちゃんたちhttp://karandashi.ocnk.net/product/270
2018年06月09日

オープンルームありがとうございました。
今日はまたお客様たちとサモワールのお茶の時間を持つことができた。暑い季節になってきたけどまだまだサモワールは大活躍だ。
看板を見て訪ねてくださったご夫婦と赤ちゃん。別の場所に行く途中で看板を見つけてくださり訪ねてくださったとのこと。とても嬉しくありがたいことと思う。そして、半年ぶり位にいらしてくださった Oさん。色々なお話をさせていただいたのだが、その中である絵本を探していらっしゃるということをうかがった。小さいころに親しんでいた絵本とのこと。たずね人ならぬたずね絵本だ。ネットで探したり古書店に聞いたりもされているそうだが、今のところ見つかっていなくていつの日にかまた手に取って読めたら、と願っていらっしゃる。
残念ながら、私は見当をつけることもできなかったのだが、いつの日にかその絵本との再会がかないますようにと思っている。(直)
2018年06月08日

台風が近づいているとか。そういえば今日は湿った気まぐれな風が吹いていたけれど早くもその影響なのだろうか。
先日作ったドクダミ茶をコトコト煎じて飲み始めている。薄めに作ってさらにお湯で割ったりしているので薬効がどうのとか言えないけれど、飲み物のバリエーションが広がったのは嬉しいし、今まで敵みたいに抜いていたドクダミがお茶になるなんてちょっと感慨深い。オープンルームではお茶をお出しすることも多いのだが、明日は冷たいハーブティーを作る予定。もちろんサモワールでいつでもお茶をお入れできるのでこちらも楽しんでいただければと思う。
画像の小さな絵本はソ連時代のもので「おろかなこねずみ」というマルシャークのお話。クズネツォフという画家の挿絵だ。小さい絵本の中の小さなねずみ。そしてさらに小さいこねずみ。かわいいが故に切ない。このようなソ連の絵本も楽しみにいらしてください。(直)
2018年06月07日

吉祥寺駅のバス停に並んでいると象のはなこさんの銅像が見える。そして少しはなこさんのことを思い出す。井の頭動物公園の中でやはり象の存在は特別だった。圧倒的に大きくて鼻が長くて。象はきっとどんな動物園でもきっと人気者だ。
ロシアに行った時にモスクワ動物園に行った。その時も象は特別な存在だなぁと思った。何頭も一緒に広い場所にいて、ゆったりと遊んでいた。水場もあったと思う。それで驚いたのはそのその象舎。ちょっと宮殿のような外観で、とても大きくて立派で驚いた。何故にあんなに大きいのかしらと思ったが、寒くて長い冬を屋内で過ごすからなのだろう。だからなのかモスクワ動物園の動物たちの家はどれも中々大きくて立派だった。(動物園のことはブログ「ロシア絵本的日常」http://lucas705karandashi.blogspot.com/2015/09/blog-post_28.html?m=1にも)
今カランダーシにある象の絵本といえば、コナシェービチの描く象の絵本だ。「象とゾーヤ」。象の大きさ、強さのこと、そして賢さ、優しさとそしてやはり人間界に連れてこられた哀しみというものにも思いはおよぶ。
モスクワ動物園はとても広くて半分も回れなかった。またいつの日にか行けると嬉しいのだけど。(直)

象とゾーヤ http://karandashi.ocnk.net/product/87
2018年06月06日

朝から雨。随分気温も下がっている。窓を開けていると優しい雨音が聞こえる。
今日はヴァスネツォフ画のキツネのお話について。「うさぎのいえ(ロシア民話集)」 に入っている猫と雄鶏とキツネいうお話。猫と暮らす鶏。猫が留守の時に何度もキツネがやって鶏を騙して連れ去ってしまう、というお話。昨日取り上げたお話のキツネは猫と結婚していたのだが、今日のお話では敵対関係にある。何れにしてもロシアのお話の中でキツネはあまりよい性格として表現されない。大体悪賢いと決まっている。昔から人間のわりと近くにいて家畜などを襲ってきたからだろうか。ヴァスネツォーフの描くキツネは鼻先が長くて細い。強い意志がある目が印象的。ピンクのスカートがおしゃれだ。ヴァスネツォーフはお話によって動物に服を着せたり着せなかったり。そのあたりを見るのも面白い。
もう1枚の画像は先日娘が行ってきた蔵王キツネ村のキツネ。素敵なお顔だ。子ギツネもいたそうで楽しかったようだ。日本ではキツネはお話の中で人を騙したり化かしたりなども見られるけれど、信仰の対象でもあったりもする。
ロシアと日本、キツネのイメージはそれぞれだが、とても身近な動物であることは確かなんだろう。(直)

「うさぎのいえ(ロシア民話集)」http://karandashi.ocnk.net/product/260
2018年06月05日

ラチョフ画の「三つの狐のお話」より、ねことキツネのお話の挿絵だ。猫もオオカミも熊もそれぞれにびっくりして、猫は木に登ろうとし、オオカミは逃げ出そうとし、また木に登っていたクマは落っこちるまさにその瞬間をとらえた挿絵だ。お尻から落ちるクマ、仰け反りながら必死に逃げようとするオオカミ、得意の瞬発力とジャンプ力で木に飛んでいこうとする猫。服を着ているけれど、それぞれの動物本来の姿が剥き出しになっていて迫力がある。ラチョフが描くお話の中の動物は服を着て二足歩行をして、したり顔をしていたり人間臭くもあるけれど、その動物の野性味、本性の表現のリアルさが濃い。動物を知りつくすまで向き合っていたラチョフだからこそなのだろう。時代背景など色々あるが、ラチョフには独特の動物の表現の魅力があると思う。背景の淡い水色が緊迫した場面を優しく包んでいる。他のページも背景は優しく淡い色が多い。

昨日のかこさとしさんの番組は見ることができてよかったと思う。見逃さないでよかったと思う。そういう内容だった。(直)

三つの狐のお話 http://karandashi.ocnk.net/product/136
2018年06月04日

ビリービンの「蛙の王女」。「マリヤ・モレーブナ」も収録されている。ハンディに気軽に楽しめる小ぶりなシリーズの1冊だ。ビリービンの絵本は本当に様々な形で復刻出版されているのだが、本当にそれぞれ作り方から何から違う。これだけ復刻が盛んなのはそれだけ需要があることなのだろうと思う。
「蛙の王女」はビリービン絵本の中でも全体的に表現が柔らかく親しみやすい。自然描写が細やかで、イワン王子と蛙が出会う森の開けた場所の様子など見飽きることはない。若い白樺の木や生えてきたばかりのモミの木。そのモミの木の横にちょこんと蛙が矢を持ってイワンを見上げている。小さく遠く見える鳥、奥にいくほど暗く深い森の表現。水の表も揺れているところとそうでないところとの描き分け。周りを飾る忘れな草のような可憐な草花。そして小枝を這うのはコガネ虫だろうか、メインの絵の白樺の枝と呼応している。それにしてもイワン王子の顔…。本当に困っていてお気の毒だ。
そういえば、今日は虫歯の日。個人的にこの日になると加古里子さんの「はははのはなし」の日だなぁと思う。今晩のNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」は心して観たい。(直)

蛙の王女 http://karandashi.ocnk.net/product/239
2018年06月03日

何とよいお天気!でももうすぐ入梅みたいなのでドクダミ茶の完成を急ぐことに。三段式の乾燥ネットに入れて、外に干し、雨が降れば取りこんで乾かしてきたのだけど、ちょっと長い間乾かし過ぎたような。カラッカラッに乾いている。実はドクダミ茶を作るのは初めて。特に難しいことはないようだけど、とにかく乾燥を担保することが肝心らしい。さて、ハサミでドクダミを切っていく。案外硬い。そして切る大きさの正解がわからない。随分大らかな形状になったけどまあいいことにしよう。袋に詰めてシリカゲルを入れてとりあえず完成。湿気を感じたら、フライパンなどで煎るとよいらしい。自家製ドクダミ茶、煎じて飲み始めてみよう。楽しみだ。
画像はカバコフ画の 「詩と物語集」 の中より。カササギとおしゃべりという詩の挿絵。一緒にお茶を楽しんでいる場面だ。もちろんいただいているのはドクダミ茶でない。(直)

「詩と物語集」http://karandashi.ocnk.net/product/275
2018年06月03日

オープンルームありがとうございました。
夕方から夜にかけての打ち合わせも無事に終わり、ホッとしている。
オープンルームが終わると、絵本を並べているテーブルには埃と紫外線対策でいつも大きな布をかけている。カラフルだった場所が一瞬にして色がなくなり、とても静かな場所に一変する。それからもうひとつのテーブルの上の物を片付け、あちこちの電源を切り、戸締りをして本日のカランダーシの業務が終了となる。ひとまず、今週が終わった感。来週も頑張ろう!
画像はミトゥーリチ挿絵の絵本「マルシャーク詩集」と最近お気に入りのいただき物のブレンドハーブティ。よい香り。(直)

マルシャーク詩集http://karandashi.ocnk.net/product/252

2018年06月01日

紫陽花を眺め、クチナシの香りを楽しみ、遠くの枇杷の実が色づいているのを確かめる。街を自転車で走りながら初夏の風情を楽しむ今日この頃だ。今日から6月だ。
トクマコフの新しい絵本を入荷している。これはスコットランドの詩の本。でもロシア語の先生に聞いたら、皆知っている詩だそう。本当にロシアの子どもたちはたくさんの詩と親しみ、覚えて育つものだと感心する。ロシア語の先生はどれだけの詩を諳んじられるのか想像もつかないくらいたくさんご存知だし。さて、この絵本はそもそも1960年代に初めて刊行されているようだが、スコットランドの要素も取り入れながら大胆で斬新なデザインで今見ても新しさを感じる。というと新しさって何ということになるのだけど、既存のものにとらわれない心意気があり、それが成功しているということ、という風にもいえるかもしれない。ユーモアと優しさとそして
かっこいい絵本だと思う。
明日はオープンルーム。お天気はまずまずのよう。ありがたい。(直)

ビリービリンキちゃん http://karandashi.ocnk.net/product/282
2018年05月31日

雨模様の外出。傘を持ったりの不便さはあるけれど紫外線を気にせずに外を歩ける気楽さというのはある。太陽が厚い雲に隠れているとほっとするような。でも、昔は…と思うこともある。日焼けバンザイ!太陽はお友だち的な時代がかつてあったのだ。
ソ連時代の話になるがロシアの話を聞いた。冬が長いロシアでは日焼けしたくても難しく、でも富裕層は南のリゾートに出かけて肌を焼いて、日焼け=富裕層ちいう感じだったらしい。ということも含めてなのか、日焼けに対する志向が存在し、ゆえに街中には美容院レベルで日焼けサロンが存在していたとのこと。
ロシアのソ連時代の日焼けサロン、どんな感じだったんだろう…。

画像はヴァスネツオーフ挿絵のお日様という詩。「ねこちゃん、ねこちゃん (わらべ歌・遊び歌等集)」
http://karandashi.ocnk.net/product/259







2018年05月30日


今日はチェコワインを輸入・卸・販売していらっしゃるプシトロスの Eさんがいらした。そこでちょっと久しぶりにサモワールが出動。お茶をいただきながらたくさんお話をうかがった。Eさんはサモワールやソ連の絵本、お人形には思い出があるということで、カランダーシの部屋のあれこれを懐かしがってくださり、喜んでいただけたのはよかった。
元々チェコの音楽、文化に親しまれていた Eさんはチェコワインの造詣も深く、その魅力を紹介しようと プシトロスを立ち上げられたのが15年前。現地のワイナリーから直接仕入れていらっしゃって、直接販売はネットが中心だが今ご自宅を改装してサロンスペースを作られているとのこと。そこで、今後はチェコワイン講座なども計画されているそうで楽しみだ。
お話させていただいていると、仕事へのスタンスや思いなど共感させていただける点が多いことが嬉しく、またショップ運営で経験されてきたことなど教えていただいたり、雨の降りだした午後のひとときはまた楽しき学びの時となった。
チェコワインは赤も美味しいが白がオススメとのこと。すっきり冷やしてこれからの季節にいただくのにいい。チェコからはるばるやって来たワイン…私には未知の世界だけど文化や背景など教えていただきながら少し嗜んでみようかしら(直)

プシトロスhttps://pstros.ocnk.net

2018年05月29日

ボリス・カラウシン画の「こどもたちの本」。これはもうご機嫌な本だ。カランダーシでは初お目見え。とにかくおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ満載のページを開いてほしい。鮮やかな色、軽快なタッチ。ちょっとミトゥーリチに似ているようにも思うけれど、まず色の使い方が違う。こちらの特徴はコントラストがはっきり。明るい色に黒を効かせていてメリハリがある。またあまり絵の具を滲ませない。明朗快活。歯切れがいい。
そして画像を見てもわかるかと思うが、見返しの効果がすごい。これはもう挿絵の一部、あるいは額縁と言ってもいいくらい。いいなあ。絵本っていいなあ。っていう気分を存分に味わえる一冊。ロシア語読めなくても大丈夫。絵だけで笑顔になれること間違いなし!と思う。
(直)
「こどもたちの本」http://karandashi.ocnk.net/product/281
2018年05月28日

新しい絵本。サモワールの形の絵本の中には見開きでロシアの古くからの子どものための詩が7編。挿絵を見ているとロシアのかつての暮らしの様子がよくわかる。民族衣裳、テーブルクロス、家具や食器、サモワールも3種類登場する。食べたり、飲んだり食べ物を作ったり、身近な暮らしにまつわる詩を選んで作った絵本だ。本当に食べ物が出てくる絵本は楽しい。パンやおやつが出てくるとそれだけで嬉しい。
こういう絵本を見ていると、ロシアのパンやおやつを色々知りたいものだと思ってしまう。画像を探したりすればある程度の想像はつくけれど、実際食べて知りたいとも思う。まあ、少しずつ気長に取り組むことにしよう。
それから、裸足だったり、白樺の皮を編んだラプチをはいたりの子どもたちが手に持つカップも模様が様々でかわいらしい。
食べたり飲んだり幸せだ。
もうすぐ6月。梅雨ももうすぐ。紫陽花が咲き出している。(直)

絵本 「サモワール 」 http://karandashi.ocnk.net/product/280
2018年05月27日

昨日は武蔵野美術大学の美術館で開催中のリトグラフ 石のまわりで展」を見学し、同大学今井良朗名誉教授による講演「複製-印刷技術史からみるリトグラフ」を聴講した。
まずはラウル・デュフィの「電気の精」やジュール・シュレのポスター、日本の額絵など大ぶりな作品、また書籍の挿絵の数々の展示があった1階の展示室から、じっくりと石版印刷の特性を活かした作品を見た。その中でもやはり特に楽しみにしていたビリービンの発刊当時の絵本を食い入るように鑑賞してしまった。ガラスで隔てられているにせよ、ここまで至近距離で見ることができたのは嬉しい。繊細な図柄を彩るインクの重なり、コク、深い色合い、そしてその芸術性…。圧倒的。さすがビリービンだと唸る。
今井良朗名誉教授の講演では、これらの展示作品も取り上げ、具体的に版画、印刷の歴史を紐解いて下さり、複製の技術と表現との関連性について教えていただけて大変勉強になった。頑なに小口木版に拘りを持っていたというウォルター・クレインの話、色味を絞って最大限の効果を考え抜いたシェレの話など、技術と人との関わり合いは興味深い。複製の方法という視点。これからも学んでゆきたいと思った。

デジタル化が進み、印刷技術、利便性も当時にくらべれば信じられないような進歩を遂げている現代は素晴らしいのだけど、石版印刷の美しさにやはりため息が出るのは事実。
今後も石にまつわる作品、私の場合は特に絵本を実際に見られる機会があれば嬉しいと思う。それはもうかなり。
画像は展覧会の図版と講演会のお話の中にも登場したリトグラフのクラゲ博物図のクリアファイル。(直)

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