美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年07月09日

ここのところおふたりの方々におすすめのロシア映画を紹介していただいたのでお知らせしたい。
まず、Nさんから教えていただいたのはアレクサンドル・メドヴェトキン監督のトーキー映画「新モスクワ」と「幸福」の上映会。「新モスクワ」は本邦初公開。Nさんは字幕翻訳のお手伝いをされたそうだ。この映画は1938年全体主義体制下において作られ、風刺ととらえられお蔵入りとなった。そのシュールなコメディに込められたメッセージとは…。上映後、シンポジウムもある。
もうひとつは8月にシベリア鉄道の旅に行かれるというSさんから教えていただいた 「ボリショイバレエ 2人のスワン」。公式の解説から引用させていただくと「境遇もバレエスタイルもまったく正反対ながら、最大の親友にしてライバルとなった2人が、過酷なレッスンに耐えながら、恋とバレエを競いあう」とある。迫真のバレエシーンはもちろん、全面協力という本物のボリショイ劇場をたっぷり見ることができるのも楽しみな映画だ。ヴァレーリー・トドロフスキー監督。
両人が教えてくださったのは、時代もコンセプトも違うが、ロシアを深く知るにうってつけの映画のようだ。(直)

メドヴェトキン監督作品上映会
http://www.athenee.net/culturalcenter/s/c/medvedkin.html

ボリショイバレエ 2人のスワン
http://bolshoi-ballet-movie.com
2018年07月09日

大雨の被害が甚大だ。まだ全貌がわからない。救助、援助の手が被災されている場所に届くようにと願っている。
昨晩、こちらでは地震があった。長い時間揺れていた。打ち合わせ中だったが、ちょっとひやっとしてしまった。
画像はロシアの民族的なクロスステッチの刺繍柄の本 「ロシア・クロスステッチ刺繍図案集」 より。これは何度か問い合わせもいただいている人気のある本だ。こういう本を見ると、同居していた亡き義母に見せたかったと思う。きっと喜んで見たのではないかと思う。実は昨日、ちょっとした大きさのはぎれが何枚か必要になったのだが、自分が持っていたはぎれを入れた箱が見当たらない。どうにもどこにしまったのか思い出せない。何故思い出せないかというひとつの要因に、こういうことがあると全面的にずっと手仕事の達人の義母を頼っていたということはある。そういう相談には喜んでのってくださっていたので甘えていた。自分のはぎれの箱の出番などほとんどなかったのだ。もちろん見つからないのは私の加齢による忘却脳のせいでもあるけれど。
今でも義母の手仕事の棚の中を見るとまっさらのクロスステッチ用の布が残っている。きっといつか使おうと思っていたものだと思う。優しいクリーム色だ。(直)
ロシアクロスステッチ刺繍図案集http://karandashi.ocnk.net/product/153
2018年07月08日

カランダーシの部屋へは外階段を登っていただくのだけど、その階段の脇には桂の木が植えてあり、もさもさと葉が繁っていて緑の壁を作っていてその景色を面白がってくださる方もいらっしゃる。
この桂の木は、庭にちょっとだけスペースがあったので、何か良い木はありませんか、と植木屋さんの棟梁に相談したら、すすめてくださった木だ。それが、それから数年は違う方が剪定に来ていて久しぶりに棟梁が来た際、随分大きくなりましたけど心配ないですか的なことを聞いたら「この木は普通家庭ではなく公園なんかに植える木なんですよ。大きくなりますからね〜」とひとごとみたいに言われ、「えっ」とびっくりしたのを覚えている。今はてっぺんをとめてもらってあまり大きくならないよう手入れしていただいている。
オープンルームの後は打ち合わせをしながらロシア式パンケーキの達人!からコツを教えていただいた。ホットプレートで焼いたのだけど一度にたくさん焼けるのでいい。きれいに焼けたし、とても美味しかった。やはり達人は手際がいい。さすがだ。今度は真似して作りたい。でも生卵をナイフを使って割る技は難しいかな。(直)
2018年07月06日


引き続き雨が心配だ。早く雨雲が過ぎてゆきますように…。
土曜日のオープンルーム。初めて1年半くらいになるのだけど、お天気に関係なく風がとても強い、という事が多いような印象がある。明日はどうなるだろう。そのオープンルーム、メインテーブルには主にウエブで販売している絵本を並べているのだが、実はウエブにはアップしていない日本語のロシア絵本というものも扱っている。また、資料としての日本語のロシア絵本というのもたくさん書棚には並んでいる。さらにご紹介すると、ウエブにアップしていないロシアのロシア語絵本などもあってテーブルに並べている。ということも含めて楽しみにお出かけくださればと思う。
尚、オープンルームは今月は明日と14日、28日となる。8月はお休みの予定にしている。(直)
2018年07月06日

大雨の予報が出ている。気象の変化は予想をこえる。気をつけたい。
今日は吉祥寺でビーツが山積みだったので思わず買ってしまった。2個で221円だ。何を作ろうか。やっぱり茹でてコロコロと小さなサイコロみたいにカットして他の野菜とオイル、塩、胡椒、砂糖、レモン、そしてディルと和えるシンプルなサラダは作りたい。ロシアでMさんのダーチャにお邪魔した際に教わったレシピだ。本当はきゅうりのピクルスを入れるのだけど、私はこっそり?糠漬けのきゅうりを使っている。あとはやはりスープかな。季節柄冷たいスープがいいかもしれない。
これは長野県産のビーツ。大きくてずっしり重い。美味しいといいな。
画像は私物の「きょうはロシア料理」(文化出版局)。器がどれも素敵だ。(直)
2018年07月04日

最近、朝まずドクダミ茶を煎じることが多い。何だか魔女めいた儀式のようだなと面白がっている。
さて、カランダーシの夏のスケジュールをお知らせしたい。土曜日のオープンルームは7月は21日がお休み。また8月いっぱいと9月1日までお休み。でも、カランダーシの部屋は土曜日に限らず、いつでもいらっしゃりたい方には個別で対応可能だ。是非ご連絡いただければと思う。
また、7月18日〜24日はお荷物の出荷がお休み。ただし、サイトのフォームでの受付は稼働しているのでご注文などはいつも通り可能だ。ご要望、ご相談などもいつでもメールなどでどうぞ。
【ご不自由、ご不便などをおかけするとこもありますが、よろしくお願いします】
カランダーシ的には、今取り組んでいることに夏は集中して力を尽くしたいし、今年はいつも以上に熱い暑い夏になると思っている。がんばりたい。
画像はソ連時代の絵本の中からラクティーナ画の「папина вишная」より。子どもたちが赤いサクランボの実を木の枝から直接とりながら食べている。白いお洋服を汚さないかとても心配になるけれど、美しい挿絵だ。(直)



2018年07月03日

夜明けのサッカーの試合。本当に勝負ってわからないなぁと。もう日本の試合が見られないのはさびしい。
さて、録画していた「美の壺」を見た。テーマは「心を伝えるフォント」。文字のデザインに込められている奥深い世界。拘りのフォントを駆使して文字だけでブックデザインを手がけるデザイナーの方、拘りのフォントを作る書体デザイナーの方々などなどの仕事に触れ、よき学びとなったのだが、港の船の形やビル、富士山の形などをデザインに取り込んだ横浜フォントなどの話も含め、たっぷり浪漫感じさせる内容で面白かった。
画像の右側のページではミトゥーリチがキリル文字のアルファベットを様々にデザインして描いているのがわかる。同じ文字なのにそのデザインによって印象が違うことは子どもにも伝わるはずだ。声に出して読んでみたらきっとひとつひとつ読み方も変わってくるのでは。楽しいページだ(直)

ミトゥーリチ マルシャーク詩集http://karandashi.ocnk.net/product/252





2018年07月02日

アントン・ロマーエフが描く人魚姫。
このページでは家族の中で愛されてしあわせに暮らしている頃の人魚姫が描かれている。ロマーエフはお姫様の容姿に現代風な要素も取り入れ、昔々のお話ではない今に通じるリアリティを持たせようとしているようだ。吸い込まれそうな大きな瞳、はにかんだ口元。若さという自信も身に纏って輝いている。誰もが彼女の幸せを願わずにいられないだろうなぁと思う。ああ、でもあまりにも屈託なく育ちすぎたので、後先考えずに突っ走ってしまったのかしらなんて思ってしまったりもする。そう、幸せな一場面だが黒い色が各所に配されていたりこれから起きる悲劇を暗示させるかのような不穏さも感じる。
海の中のリアルと物語の幻想的な世界観が溶け合い青く揺らぎながらこちらに語りかけてくる…。美しすぎて悲しい。(直)

アントン・ロマーエフ画「アンデルセンのお話」http://karandashi.ocnk.net/product/140
2018年07月01日

ご近所のギャラリー「数奇和」さんで開催されている谷口幸三郎展『こどもの絵』という展覧会に行ってきた。実は今日が最終日。知ったのが今日だったので何とかギリギリ間に合った感じだ。
壁一面には谷口氏が大好きだというこどもの絵に影響を受けて和紙に描いた作品群。こどもが描いたような…という表現がメインのモチーフとなっている。もちろん谷口氏はこどもではないので大人が描いたこどもの絵のような絵ということになる。これは芸大を卒業されて幼児教育に携わり、幼稚園の園長をされてきたという経歴により育まれてきたテーマなのだそうだ。そのこどもの絵のモチーフに文字のメッセージや肖像画などが描きこまれている作品もあり表情は多彩だ。内容的に攻めているのだけど和紙という素材がとても効いていて圧は感じない。また額装をしていないので作品同士もフラットに響き合っている。爆発と抑制と。客観と主観と。こどもと大人と。
短い時間だったが、暑い暑い7月の初めの日、アートに触れることができてよかった。そして、西荻には色々なギャラリーがあって様々な展示会が開催されている。せっかくのご近所なのでもう少し気にしていこうと思うに至った。よいことだ。(直)

谷口幸三郎 えをかくせいかつ https://ewokakuseikatu.com
2018年07月01日

オープンルームありがとうございました。
なんて暑いんだろう!今日はいらっしゃる予定の方々がバタバタとキャンセル、ということもあり静かな1日だった。外を見たら誰も歩いていない。お出かけするにもちょっと勇気がいるような夏の日差しだ。
そして今日はオープンハウスの後、大学時代からの友人のJさんが開催したご自宅でワインを飲む会にお邪魔させていただいた。彼女は家庭文庫の活動をずっとしてきているのでその絵本のたくさんあるお部屋も見せていただいたり、他のゲストの方々もJさんと絵本での繋がりがある方たちなので、何だかすぐに打ち解けさせていただいた。そんなアットホームな雰囲気の中、Jさんにゆかりのあるドイツの美味しいワインとご馳走をいただきながらの楽しい会話。あっという間に時は過ぎてしまった。
そして帰宅してテレビで見たのは、楽しみにしていた椎名林檎さんが出るNHKの「ねこにまた旅」。サンクト=ペテルブルクはなんだかんだ美しいなぁ!と嬉しくなってしまった。(直)
2018年06月29日

雑誌「さとうきび」(スタルカ)が届いた。さとうきびがテーマの専門雑誌だ。お声かけいただき、こちらの巻頭言という見開きのページに「サモワール大作戦」という文章を寄稿させていただいた。もちろんサモワールのことを書いているのだが、ロシア絵本への思い、カランダーシの活動についても触れている。また、別ページだが前回ロシアに行った際に撮影した写真も掲載していただいた。
この雑誌は、サイトの紹介文によると「暮らしの中のさとうきびを考える人文自然科学総合雑誌」とある。なのでもちろんさとうきびに関連する内容の記事が多く掲載されている。たとえば特集はさとうきびと書道の世界だ。さとうきびを育てた男というシリーズは今回はタイに工場を作った方のお話。またさとうきび利用加工研究会の報告やあまいもの情報、海外レポートもある。 詩やコラム、エッセイなど読み物もあり多彩な内容だ。
読めば知らなかったさとうきび界隈のことが身近になるが、視野が狭まるのではなくそこから広がる世界を提示してくれるそんな雑誌だと思う。
さて、私はさとうきび畑を実際に見たことがない。でも梅雨明けの今日のような青い空の下、青々と広がるさとうきび畑を姿を想像することはできる。見渡す限りの真夏のさとうきび畑…。こんな風が強い日に聞こえてくるのはやはりざわわ、ざわわという音なのだろうか。(直)

※「さとうきび」(スタルカ)を読みたい方はご連絡ください。
2018年06月28日

オレイニコフの絵本。ダニイル・ハルムスのいくつかの詩をまとめたものだ。ハルムスは1920年代後半から未来派の影響を受けて本格的文学の創作活動を始め、やがてマルシャークのもとで児童文学の仕事をする。その後反ソビエト的との旨で逮捕される、それからは不条理文学の先駆者として活動するが、41年に再び捕まり刑務所の病院で亡くなっている。
オレイニコフが表現するそのハルムスの子どものための詩の世界。大判でたっぷりと見せる内容は子どものために具体性もありユーモアも交え賑やかでダイナミック。詩の言葉の配列デザインも凝っていて面白い。
無論感性でどう捉えるかという部分は大きい。子どもたちはこの絵本をどう捉えるのだろう。でも意味や理解を超えたものを子どもはむしろ大人よりも感覚的にわかることがあると思う。私が読んだ「ハルムスの世界」(ヴィレッジブックス)の中に「前衛芸術と子どもの感性の親和性」という言葉があるのだが、心に留めている。そして個人的にオレイニコフの描く作品を子どもに見せたりしたかったなぁ、と今さら思ったりしてもいる今日この頃ではある。(直)
「みんな、走り、飛び、跳ぶ」http://karandashi.ocnk.net/product/287
2018年06月28日

1日中熱風か吹き荒れていた。午前中は雨も。
今日は夕方から国際アンデルセン賞選考委員である 大阪国際児童文学振興在団の土居安子さんの新・編集者講座「国際アンデルセン賞の審査から見えてきたこと」(JBBY主催)に行ってきた。今まで知らなかった選考会の臨場感ある様子のお話は興味深かったし、候補者の作品の紹介をしてくださったので、広く世界の絵本の世界に触れることができたのはありがたいことだった。講演会後は直接その絵本のいくつかにも触れることもできた。
今年の画家の受賞者であるロシアのオレイニコフについてはプーシキンのお話絵本「金の魚」の漁師の表現がいわゆるそれまで表現されてきたような善人でないところが特長だ、とロシアの選考委員からの説明があったというお話があった。カランダーシに今ある3作しかよく知っているとは言えないのだが、確かにオレイニコフの表現は人物に限らず一筋縄ではないどころか、大胆さと緻密さとまた独特な技法を用いた描き方で表わされる世界観はかなりとても独創的だ。その静かな迫力に圧倒されひきこまれる。他の作品も見てみたいと思っている。
土居さんはオレイニコフの原画を見たとおっしゃっていた。私もいつか是非見てみたいなぁと思っている。(直)

オレイニコフ作品 http://karandashi.ocnk.net/product-group/45(3作目は近日アップ予定)
2018年06月26日

今日も暑かった。
画像は図鑑絵本「ハリネズミ」より、ぷかぷか水に浮くハリネズミのページ。何とも気持ちよさそうで見ているこちらの気分もちょっとリラックス。この絵本はカランダーシで人気のある絵本。最初はハードカバー版だったのが今はソフトカバー版となったが引き続き扱っている。きちんと写実的な絵でハリネズミの生態を伝えつつもお話仕立てのような演出でひきこまれる。ロシアではハリネズミは郊外に行けば見かける身近な動物。この絵本からもその親しさ加減が伝わってくる。
ロシアのお話や絵本にもたくさん登場するハリネズミ。自然の中でどんなふうに暮らしているのか詳しく知れば、きっと今まで以上にお話や絵本の中のハリネズミに親しみを持てるだろうと思う。とても見やすく楽しい絵本だ。(直)
ハリネズミ http://karandashi.ocnk.net/product/251
2018年06月25日

暑い1日だった。喉がよく渇いた。外に干していた白いバスタオルにカマキリの子どもの脱皮の抜け殻がついていた。なんだか色々と夏だ。
今日は暑かったので少し涼しげなページをご紹介。右のページの象のちびちゃんはバケツの水を吸って鼻からシャワーにして浴びている。水着を、着ているのだろうか。足を揃えて座っている姿がお行儀よくてかわいらしい。
暑い上にバタバタと慌ただしい1日だった。反省すべきこともあり、反省している。象のシャワーでも浴びて頭を冷やしたいところだ。(直)

おちびちゃんたち http://karandashi.ocnk.net/product/270


2018年06月24日

ワールドカップで盛り上がるロシアの夏。この季節、試合が行われる都市部、市街地を離れ、ロシアの大部分を占める深い森の中に行って見たら、どんな様子なのだろうか。どんな生き物たちがどんなふうに暮らしているのだろうか。この「森の中で」という絵本はその森の四季の様子をパノラマで見せてくれる。夏の水辺ではこぐまたちが木登りを覚え、水鳥たちも子育て真っ最中だ。そして生命が生まれ育つ場所はまた生命奪われる場所でもある。魚や虫は捕食され、大きな鴨も鷹に襲われる。一番強そうな熊もこぐまが木から落ちていて油断できない。でもそんな傍らでイノシシはのんびり水を飲み、 白鳥たちは穏やかな時間を過ごしているように見える。親子でどんな会話をかわしているのだろう。その会話を想像したりヒナが1羽だけお母さんの背中にのっているのは何故だろうと考えたり、この絵本はそうやって森の生き物たちの様子を読者があれこれ言葉で語れる楽しさがある。それは自分で作る森のお話。
夏の日のある一瞬をパノラマで見せるこのページ。10秒後にはまた違うドラマが繰り広げられているのだろう。くまのこは池に落ちて慌てているだろうか。池の中の生き物たちもさぞやびっくりしたことだろう。(直)

「森の中で」http://karandashi.ocnk.net/product/268
2018年06月24日

オープンルームありがとうございました。雨の中今日は福岡から懐かしい友人が訪ねてきてくれた。感謝。私が今何をしているのかはこのカランダーシの部屋に来てもらって話をするのが一番。絵本の話や昔の話のあれこれに花が咲いた。また、今日は夕方から打ち合わせもあり夜までぎゅっと濃い時間が流れた。
カランダーシのドアを開けると冬の間見通せていた2階からの眺めが木の葉が繁って遮られるようになった。桂の木がモリモリ枝を伸ばし葉を増やしているのだ。すごいパワーだ。こまめに鋏を入れてはいるけれど雨の日など階段の昇降にご不自由をかけているのではと思う。手入れ怠らず頑張ろうと思う。
(直)
2018年06月22日

ロシアの国花はヒマワリだ。といっても私の知るロシアの人たちはピンとこないという反応をする。という話はこちらでも以前に書いたと思う。今のロシア語の先生ともヒマワリについて話をしたことがある。でも話題の中心は花ではなく種を食べることについてになり、小さい頃口で皮を剥こうとしてうまくいかず怪我をしてしまったことなどをお聞きした。お花というより食料としての種の方への関心が高いと感じた。
でも画像のようにヒマワリの美しい花が表紙になっている絵本もある。ソ連時代のものでマルシャークの詩にエルモーラエヴァが絵をつけている1年をめぐる絵本「Круглый год」だ。太い茎に立派な葉がついている。何だか美味しい種がとれそうな感じがする。
そして一方は帝国ホテルのロビーの飾り花。ヒマワリだけですっきりまとめて一足早い真夏を演出していた。それで、これってもしかしてロシアワールドカップと関連づけているのかな?とちょっと思ったけどどうやら関係ないもよう。
それにしてもヒマワリの種って美味しいのだろうか。多分美味しいのだと思っている。ものすごくというわけではないけれど食べてみたいなと思ってもいる。

明日はオープンルーム。ソ連時代の絵本も是非ご覧ください。(直)
2018年06月21日

紙の本の良さって何だろう。わざわざ紙と書くのは、紙でなくても私たちは本を読むことができる時代に生きているから。良さってことばも曖昧かもしれない。人それぞれの物差しがある。でも、この 図録「ロシアの装丁と装画の世界」を見たらきっと紙の本の良さ、魅力についてハッと思い至ってきっと誰かにその事を伝えたくなるだろう。そんなふうに思う。
この図録はソ連時代の主に絵本ではない書籍の見返しや表紙などの図版をまとめたものだ。高円寺にある古書店るすばんばんするかいしゃさんの編集/発行だ。同店で昨年開催された ロシアの装丁と装画の世界展 の際に作られたものだ。実は私も個人で所有していたのだが、このたび取り扱いさせていただけることになった。とても嬉しい。
本来、表紙にも見返しにも彩りや絵がなくても本というものは成立するものなのかもしれない。でもその部分にこれだけのおしゃれ、装いをさせて読み手に届けようとする文化はやはり尊いなあと思う。
この図録には文字情報がない。潔い。なのでシンプルに絵やデザインを楽しめるし、むしろだからこそ詩集のように、短編集のように「読む」のも楽しいかもしれない。
資料としても貴重なのだと思う。素敵。贈り物にも。

ロシアの装丁と装画の世界 http://karandashi.ocnk.net/product/285

2018年06月20日

ワールドカップ初戦、日本が勝って嬉しい。これから楽しみだ。
さて、この辺りでは夕方になるとお散歩に出た犬が吠えるのが聞こえてくる。寝ぐらに帰ろうとしている鳥たちの声もする。生き物の声はそれくらい。昔は猫の喧嘩の声もたまには聞こえてきたけれど、随分聞いていない。
チャルーシンの動物絵本の中にはたくさんの動物たちが出てきて賑やかだが、このページでは特に犬たちが思い切り吠えていて、耳を塞ぎ身をすくめたくなってしまう。犬たちの本気の吠える声は大きくてよく響く。ロシアでは犬の鳴き声は Гав Гав =ガフ ガフ だ。ぴんとくるようなこないような。でもワンワンより低音イメージで強そうかもしれない。
目を丸くしている熊の子どもたち。見開きのページで向かい合っている構図が効果的だ。緊張感がある。
ちなみにロシアでは猫の鳴き声はМяу Мяу =ミャウ ミャウでまあこれはわかる気がするが、豚の鳴き声はХрю Хрю=フリュ フリュ なんだそう。ちょっと待ってどうしてそうなるのだろうと言いたい気はする。
そんな風に動物の鳴き声に注目して動物絵本を楽しむのも面白いかもしれない。

再入荷 チャルーシン「動物の仲間たち」http://karandashi.ocnk.net/product/229
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