美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年02月08日

ロシア語のレッスンの中で、ステーエフの「雄鶏と絵の具」という絵本を読んだ。先生の子どもの頃読んでらした絵本だ。身体に色のない雄鶏は皆の笑い者。犬に教えてもらい森の奥の絵の具の住む家に行き、とさかは赤、尾には青、羽根は緑、胸は黄色に塗ってもらい、堂々と皆の元に戻る、というお話。表紙の裏には白い雄鶏の絵があり、色をつけられるようになっている。読者参加型絵本だ。先生の色々な絵本を見せていただくのは楽しい。姿勢も前のめりになる。
ちょっとひと息に先生が出してくださったのは、ご主人のドバイのお土産のターキッシュディライト。ナルニア物語に出てくるあのお菓子だ。なんとなんととひとつ頬張ると、柔らかくて甘くて、ほへーっとなった。(直)

同じお話も収録されています。
ステーエフのお楽しい話集http://karandashi.ocnk.net/product/243
2018年02月07日

ロシア民話の「火の鳥」。
火の鳥を探すイワンの馬を殺めた灰色オオカミは、その代わりにイワンを背に乗せて空を飛んだり、イワンを助けることになり…というロシア民話。この絵本はその不思議なお話の世界を精密な筆致で表現。画家はニューヨークで活躍しているスピーリン。ページデザイン、枠飾りも凝っていて楽しませてくれる。一見美しくクラッシックな世界観だけれども、構図や場面転換のダイナミックさ、登場人物の表情などアクティブに語りかけてくる。エンターテイメント性というのだろうか、そういう魅力がある。
空を飛ぶ灰色オオカミ。風になびく金の刺繍がほどこされたイワンの装束。裏地の赤。下界の水面のさざ波。金色に輝く紅葉した木々。そうそう、スピーリンはこの絵本の中で金色を描き分けており、個人的にはそこが注目ポイントだったりしている。
今日の夕焼け。胸騒ぎのように横たわる黒雲の下にはそれこそ金ともいえる空の色が。(直)
「火の鳥」http://karandashi.ocnk.net/product/212
2018年02月06日

レフ・トルストイの「アズブカ」(未知谷)を読んだ。アズブカとはアルファベット、いろは、のこと。挿絵はトルストイの玄孫のナターリヤ・トルスタヤの新作。トルストイは子どもたちを集めて教育にあたっている中で1872年と75年に教科書としてそれぞれ「アズブカ」「ノーバヤアズブカ」を作っていて、文字の綴りや文法、それから子どものためのお話、読み物が収められており、有名な「さんびきのくま」は「ノーバヤアズブカ」に収録されているとジブリ美術館で2007年に開催されたさんびきのくま展の図録にはある。
この「アズブカ」(未知谷)には31の寓話や物語などが収録されている。子どものためのお話だけど、もう人生をかなり随分歩いてきた今だからこその味わい深さがあると気づかされた。しみじみ。挿絵もいいなあ。(直)

トルストイ作「さんびきのくま」
http://karandashi.ocnk.net/product/256



2018年02月05日

アニメの世界で活躍したステーエフの絵本は明るくて楽しい印象のものが多い。お話もシンプルでわかりやすく、ソ連時代の作家さんだけど今でもロシアでとても人気があるのは頷ける。例えば、小さなきのこに蟻が雨宿りしていると、次に蝶がやってくる。するときのこは成長して大きくなり、次々とやってくる動物たちに合わせてどんどん大きくなっていって、きつねまでやってきて…というお話や、灰色、黒、白の子猫がネズミを追いかけて粉に飛び込んで全員真っ白になったり、カエルを追いかけて煙突の煤で全員真っ黒くなったり、でも魚を見つけて…というお話など。愛嬌のある動物たちの表情はとても豊か。展開の仕方や動きのある表現は注意をそらしません。この1冊はコンパクトながらいろいろなお話が楽しめておすすめ。(直)
「楽しいお話集 」http://karandashi.ocnk.net/product/243
2018年02月04日


久しぶりに家族と吉祥寺カフェ・ロシアへ。夫と娘のお誕生日のお祝いも兼ねた食事を楽しんだ。今回は私以外の皆はグルジア(ジョージア)料理を頼んだ。夫は以前旅番組で見て以来グルジア料理に興味を持っていて、娘も息子もそれに乗っかった形だ。期待満々で初めて食べるチーズたっぷりのハチャプリや思わずヒーッ!ってなる辛い牛肉のスープのハルチョー、ひな鳥のローストのタバカ、そして甘くて濃いグルジアコーヒーなどを楽しんだ。私はいつものロシアの料理。でも、少しずつグルジア料理もお裾分けしてもらったので中々多彩な食事となった。どれも新しい驚きもあり美味しかったけれど、チーズ好きの皆はハチャプリが気に入ったようだ。
最後のコーヒーは濾さないので、お汁粉のように粉末がカップの底に残る。これで未来占いができるとメニューにあったのでチャレンジ。しかし、結果は…判読不能。先は読めず、ということに。
ハーブや香辛料でアクセントをつけて素材を活かすものが多いというジョージア料理。我が家では好評だった。また、いつか。(直)
※入口のラックにはカランダーシの絵本も置いていただいている※
2018年02月04日

オープンルームありがとうございました。久しぶりにいらした方は部屋の様子が変わったとおっしゃる。確かに。以前に比べると随分賑やかになってきたよなぁ…なんて後片付けをしなごらぼーっと考えていたら、うっかり自転車で本屋さんへ行くことを忘れてしまった。今週のうっかり納め?だ。あと、ひとつ探している資料が見当たらないことも含めて来週に持ち越しだ。画像はソビエト時代の絵本からチャルーシン画「ひよこ」。(直)




2018年02月02日

朝のうちの雪は午後には雨になり、それもやんだ。雨が残っていた雪を随分溶かしてくれた。でも明後日は立春なのにまた寒波が来るらしい。
本当に毎日寒い寒いけれど、明日はオープンルーム。露・日絵本の販売だけではなく、ソビエト時代の絵本の閲覧やご希望があればロシア絵本の歴史をまとめたスライドなどもお見せしている。また明日からは、白木のきのこの色付け・絵付けも始める。絵付けとニス塗り、乾燥まで自由に楽しんでいただけたらと思っている。興味ある方はどうぞ。そうだ!ロシアのきのこ狩りの様子もスライドでお見せできるようにするといいのでは、と今思いついた。こちらもおいおいやっていこう。
画像はソビエト時代の白樺の木の1年を描いた絵本。白樺の木の周りにも色々なきのこが生える。(直)
※きのこ色付け・絵付けは、きのこが無くなり次第終了です。好きな形がない場合もあるかもしれません。ご了承ください。ご希望の方はお電話などで確認してからいらした方が確実です※
2018年02月01日


アルファベットが遊びながら身につく(はず)のパズルを見ている。組み合わせて言葉を作れるし、裏面にも言葉と絵がついている。アルファベットを淡々と覚えるよりこうやって絵と単語をセットで覚えていくほうがきっと楽しく頭に入るはずだ。楽しいは大事。と個人的にはいつもとても思っている。
雪催。冷える。冷える。ロシア語の先生は、色のない街並みを白く明るくしてくれるという意味で雪は好きだとおっしゃっていた。なるほど〜と思ったのだけど、ただしこれはモスクワでの話。日本の雪についてどう思っているかは今度聞いてみよう。
アルファベットパズル http://karandashi.ocnk.net/product/255
2018年01月31日

発送を済ませ、今日は留守番がいたので、実はわりとご近所のいわさきちひろ美術館まで行ってきた。「日本の絵本100年の歩み展」が最終日だったのだ。何とかギリギリに滑り込んだ。展示は1911年刊行の「日本一ノ画噺」から始まり、「子供之友」や「コドモノクニ」、「赤い鳥」などの雑誌、戦争下の絵本や児童雑誌を経て、戦後の「こどものとも」創刊や多くの児童出版社が出現する時代、そしてその時代に育った作家が活躍する2000年以降から現在までを2つの展示室に分けて、それぞれの時代に活躍した主な作家の絵本の原画と内容紹介、さらには絵本そのものも一緒に見られるようになっていた。数枚の原画ではわからない全体像、逆に絵本を見ただけではわからない、原画の大きさや筆使いなど両方を確認できるわけだ。知っている絵本の原画を見るのは楽しい。印刷すると平べったくなるが、原画には時間の積み重ねの軌跡が息づいている。
さて、日本の絵本がテーマということで、文も絵も日本人の作家という作品がほとんどだったが、図録でもざっと確認したのだが、多分3冊だけいわゆる翻訳絵本があり、そのうち2冊がロシアの翻訳絵本だった。ひとつは、藪内正幸さんの「くちばし」(福音館)、もう1冊が出久根育さんの「マーシャと白い鳥」(偕成社)だ。数少ない翻訳絵本がロシアに偏っているのは偶然なのか必然なのか。…なんてそのことに特別な意味はないと思うのだが、ロシアがんばってるなあ、と密かに思った次第。(直)

2018年01月30日

ロシアのセルギエフ・ポサードの玩具博物館のアルバムを入荷している。見応えたっぷりだ。この玩具博物館、東京おもちゃ美術館と姉妹館提携をしているようで、数年前開催されていていたマトリョーシカとロシアの玩具の後援をしており、会場に紹介のパネルがあったと思う。行ってみたいな、と思ったことを覚えている。
このアルバムには玩具の工房や実際に玩具で遊ぶ20世紀初頭や中期の子どもたちの写真も収録されている。絵本もそうだけど、玩具も社会や時代を反映している。ロシアの歴史を知る資料としても貴重だと思う。(直)

玩具博物館コレクションアルバム
http://karandashi.ocnk.net/product/254
2018年01月29日

今日は発送作業を終えた後、図書館にリクエストしていた本を引き取りに行き、足を伸ばし、久しぶりにtitleさんへ行ったまず2階の谷川俊太郎さんの詩の展示を見る。詩の言葉に揺さぶられる感覚。1階に降りて小さなリトルプレスの本とそして表紙にひかれて「牧野富太郎 植物博士の人生図鑑」を購入。牧野先生がこんなにチャーミングな方だったのか、と驚かされる写真も数点収録されていて嬉しくなる。
牧野さんといえば、かつて練馬の牧野記念庭園に行った際、笹に奥様の名前をつけていることを知り、「なんで笹?」と思ったような気がする。多くの木や花の名前をつけている中でなんで奥様は笹なのかしら?と思ったわけである。この本によると奥様が重態の際、新種の笹があったので…と書いてあった。タイミング的な要素が大きかったらしい。奥様は喜んだのだろうか。それについての記述はないようだ。(全部を読んだわけではないが、多分)
ともあれ、この本は植物に情熱を捧げた牧野先生の生涯を豊富な図版により教えてくれそうだ。
まださらっとしかページはめくれてない中ではあるが、…「植物誌を出版するため、東京神田錦町の印刷工場で1年間石版印刷の稽古をした」…という一文があり、いたく感激した。尊敬する。すごい。(直)
2018年01月28日

サモワールコゼーのバ-ブシカ(おばあさん)のドレスの裾が裂けていたので繕い仕事。簡単だと思いきや生地の劣化もあり薄くはかなくなかなか難しい。穴があいているよりはマシ?くらいの荒仕事になってしまった。お恥ずかしい次第だ。こういう時、義母がいてくださったらと思う。面白がって色々手伝ってくださっただろうと思うのだ。その針仕事の好きな器用な義母に頼りすぎてきたツケが回ってきたなあとつくづく思う冬の夕暮れだ。
このコゼー人形。スカートの下には重りが入っていて、サモワールにかぶせた時に上半身とバランスをとってちゃんと立っているように作られていたり、細かいところ、例えば指先などとても繊細な表情がついていてすごいなあと感心する。髪のセットもきれいにまとまっていて素敵だ。そして何よりその堂々たる存在感はカランダーシの部屋のまさに女王様。仕える身としてはもう少し納得のいくような縫い目でご奉仕したいものだけど。
(直)

サモワールが逃げ出すお話http://karandashi.ocnk.net/product/103
2018年01月27日

オープンルームありがとうございました。今日はお客様を待ちながら、入荷していた白木のきのこに色付け・絵付けをしてみた。どんなきのこにしようかとあれこれ迷うも、結局わかりやすくベニテングタケ模様にすることに。ベースを塗り終わり、いよいよテンテンに取り掛かる段となってからはテンテンがどんな感じでついているか、絵本「わいわいきのこのおいわいかい」を見たり、きのこ図鑑を見たり。なるほど〜っとイメージをつかんだつもりだったけど、簡単ではない。でもテンテンがスソのあたりで細かく密度が増すところなどがんばってみる。面白くなってくる。そしてニスを重ね塗りして、乾かせば…ベニテングタケもどきのきのこ誕生! まあ、これはこれで。ひとときの集中。楽しかった。
このきのこ色付け・絵付けは来週からオープンルームで随時やりたい方はやれるようにしようかしらと思う。わいわいきのこの色付け・絵付け! 気軽に楽しんでいただければ嬉しい。(直)

わいわいきのこのおいわいかい
http://karandashi.ocnk.net/product/97

2018年01月26日

軒下に氷柱。日陰の雪はまだまだ残っているし道路など凍って危ない。まだまだ寒波は続くらしい。モコモコブーツが大活躍だ。
今日は午後からカランダーシの部屋で、ある研究会の会合。いつもとまた違う部屋の使い方だ。夕方まで濃い時間が流れた。寒い中いらっしゃった方々が暖かく気持ちよく過ごして下さったのなら幸いだ。
気がつけば、オープンルームを始めて1年になる。たった1年前のことなのに随分と懐かしい心持ちだ。今はあの頃に比べると随分賑やかな眺めになってきて私自身が楽しい。ありがたいことだ。
寒いけれど明日もオープンルームだ。暖かい部屋でゆっくりお過ごしください。(直)
2018年01月25日


ロシア語の先生のお宅で手作りの出来立てホカホカのシャルロートカというりんごのケーキをいただいた。先生のお母様直伝のケーキだ。美味しい!優しく甘い家庭の味。レシピをうかがうと、材料は小麦粉と同量の砂糖、卵、りんごだけ。混ぜて焼くだけなのでとても簡単ですよ、とのこと。確かに。膨らまさないのでどっしりしているけれど、バターなど入ってないのでいくらでも食べられそうなあっさり感がある。何といってもりんごが沢山で嬉しくなる。ホント、りんご万歳ケーキだ。先生はお母様よりもりんごを余計に入れているそう。そういう臨機応変がきくところもいいな。きっと各家庭でまた色々なレシピがあるのだろう。なるほど〜。よおし。今度作ってみようかな。そういえば随分お菓子を焼いたりしていない。
ところで、今日はホットケーキの日だそう。なんでも日本最低気温が記録された日に因みホットケーキで温まろうというのが起源らしい。ピンとくるようなこないような。でも、ホットケーキではないけれど、まだ温もりのある出来立ての手作りのケーキをいただいたことで、ありがたいことに身も心もほんわかじんわり温まったのは事実だ。寒さで知らずにきゅっと固まっていたところがほころびる。プラス、糖分により脳も元気になり、忘れていた単語や活用がポンポン口から出てきて、新しい言葉がどんどん頭に入っては…残念ながらいかなかったけれど。そのあたりは先生ごめんなさい。ごちそうさまでした。(直)
2018年01月24日

屋根から雪が急に塊のまま音をたてて落ちてくる。地響きがする。足元だけではなくしばらくは頭上注意だ。
そんないかにも大寒らしい日々が続く1月。今月わが家では夫と娘の誕生日がある。同居していた亡くなった義母も1月生まれだったのでおめでたい月なのだが、一方義母は命日も1月。愛犬の命日も1月。喜びの日と悲しみの日が順ぐりでやってきて思い深まる特別な月だ。1年は12か月もあるのに1月にこうも色々集中しているのは何か意味があるのかもしれないけれど、よくわからない。なんてことを毎年思う。
画像はロシアのお祝いカードセット。生まれてきておめでとう!の気持ちが素直に伝わってくる誕生日のカードや男性が女性に花を贈る習慣がある国際婦人デーのためのカードなど。切手を貼って出しても、贈り物に添えても。
(直)

お祝いカードセットhttp://karandashi.ocnk.net/product/253
2018年01月23日

今日はお天気がよかったので雪は随分溶けた。でも引き続き凍結注意だし、ここから全部溶けるまで少しかかるはずだ。今日は気温は高めだったけれど、もしかしたらまた降雪なんてこともあるかもしれない。日本海側は今日も大寒波だし、なかなか厳しい季節だ。もう少し先の春の到来が待ち遠しい。
そんな気分にぴったりの1冊。マイミトゥーリチ画のの新しいマルシャーク詩集。見開きから優しい春の色。ページを開くと、ミトゥーリチの歌うような話しかけてくるような軽やかな、でも深い水彩画の世界が次々と現れてくる。ミトゥーリチはどんな筆を使ってどんな風に絵を描いていたんだろう。しかめっ面で描いてはいないだろうとは思っている。
(直)

マイミトゥーリチ挿絵「マルシャーク詩集」
http://karandashi.ocnk.net/product/252
2018年01月22日

午前中は霙のようだったのが、午後になり完全に雪になり、あっという間にあたりは真っ白な世界。幻想的できれいではある。でも一方でこれは大変。とにかく大変。色々大変。と雪に纏わるあれこれが頭を駆け巡る。思った以上に積もった今回の雪。まずは転ばないように気をつけよう。
こんな日は寒い季節の絵本やお話などを思い起こすが、その中でも特に寒さが身に染みるようなお話絵本を紹介したい。悪賢いきつねがおおかみを騙す「きつねねえさんとおおかみ」というロシアの動物民話だ。きつねは川に尻尾をたらしていれば魚が釣れるとおおかみに言う。言われた通りおおかみは尻尾をたらすのだが、やがて尻尾は凍りつき抜けなくなってしまう…というくだりがある。全くもってひどい話だ。今日みたいな日はこの酷さ加減を切実に感じることができる。かわいそうなおおかみ…。表紙にも雪が降っているが、背景の優しいピンク色に救われる。ラチョフ画。(直)

「きつね姉さん」
http://karandashi.ocnk.net/product/34
2018年01月21日

今の季節、手袋が落ちているのを見かけることは珍しくない。ポケットに入れたはずのものがはみ出てしまったのだろうか、本人は探しているのだろうか、などなど思う。
有名なウクライナの民話絵本「てぶくろ」は、その落ちている手袋に動物たちが次々と入ってしまう。ラチョフ画のものが有名だけど、他の画家のものもまた違った味わいがあって面白い。人気のブラートフ&ヴァシリーエフの絵は手袋の中の動物たちの暮らしぶりが本格的で笑ってしまうほどだ。食卓があり、ストーブがある。面白いのはストーブには薬缶がかけてあるのだが、蓋は外され、ティーポットが置かれている。そうか、サモワールがなくてもこうやれば機能はサモワールみたいだと感心した。そして、次のページで薬缶はそのままの2段重ねの状態で食卓に運ばれている。動物たちは民族衣装を着ていておしゃれだ。黒い背景が効いている。そんなふうに手袋の中に広がる暖かくて平和な空間がとても魅力的に描かれているのだ。
どうやら明日は雪が降るらしい。手袋は必携だ。くれぐれも落とさないようにしなくては。(直)

ふたつの動物のお話
http://karandashi.ocnk.net/product/152
2018年01月20日

オープンルームありがとうこざいました。
今日は今年初めてのカランダーシのクラブ活動のロシア絵本を訳そう会の日でもあった。今回の絵本は「кит и кот」。読み方はキート イ コート、意味はくじらと猫というお話絵本だ。少しずつ読み、訳していった。1文字だけ違う言葉のキートとコートが入れ替わり、クジラがお家で昼寝して、猫が海で泳ぐというあべこべが楽しいお話。私のロシア語の先生に聞くところによれば、とてもとても有名なお話だそう。アニメもありYouTubeで見ることができたので訳した後で鑑賞して、そこからまた訳を振り返ったり…とても勉強になった。
この会は、本当に自主クラブ活動みたいなもので、手探りのところもあり、また先生がいるわけでもなく、できる範囲で続けていってみましょう、という感じで行なっている。
さて、言葉遊びの要素が楽しいキート イ コートを読み終えて、ホッとひと息。お茶と、おやつとしてキットカットもお出しした。おやおや、あらあら、キットカットってキート イ コートと字面が似てるのでは?これぞ、狙ったように今日にふさわしいおやつなのではないかしら…!でも、そんなことを思ったのは、皆さんがお帰りになって随分しばらくしてからのこと。残念。(直)


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