美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2018年02月19日

全く関係のない場所や状況で起こった事柄や知り得た情報が自分の中で結びついて繋がって、おや、これってこういう意味があるのでは?と思ったりすることは誰しもあると思うのだが、今日のそれはちょっと衝撃的でその不思議さに思わず唸ってしまった。気づけたことに感謝したい。抽象的な話で申し訳ない。
画像はヴァスネツオーフの2冊の本。クリーム地の表紙は優しい春を感じさせるような印象だ。1冊はわらべ歌や遊び歌、小話などが70も入っている。本当にあれもこれもそれも入っていてバンザイ!という感じだ。もう1冊は、お話集。さんびきのくま、おだんごぱん、大きなかぶなども入っている。こちらも18ものお話が収録されていて、豪華な内容だと思う。この2冊でかなりの作品を網羅できるはずだ。
贈り物にも喜ばれるかもしれない。もちろん自分への贈り物にもかなりおすすめだ。(直)

ねこちゃん、ねこちゃん http://karandashi.ocnk.net/product/259
うさぎのいえ http://karandashi.ocnk.net/product/260
2018年02月18日

先日、久しぶりにご近所のジャーマンシェパードのこてつ君に会えてとても嬉しかった。かつて犬と暮らしていた頃は、お散歩に行けば色々なワンちゃんとご挨拶することも多く、知り合い犬が結構いたのだが、今は全然ご近所犬事情はわからない。
犬のトムカ君の絵本。チャルーシンが愛すべきトムカ君の日常を描いている。好奇心たっぷりの瞳。フワフワの毛並み。太い前脚。まん丸のお腹。トムカはまた夢を見る。夢の中には熊!が出てきて…。そういえば、わが家の犬が寝ている時、どんな夢を見ているんだろうと思ったことはある。ピクピクしたり、急にハッと目覚めたりということもあった。でも、きっと多分その夢に熊が出でくることはなかったと思っているが、どうだったのだろう。(直)

犬のトムカ http://karandashi.ocnk.net/product/258
2018年02月18日

オープンルームありがとうございました。
今日は、前半は急遽男子フィギュア鑑賞。途中からいらしたNさんによると西荻窪の駅前のモニターのあるお店の前は黒山の人だかりだったそう。本当に昨日も今日もすごいものを見せてもらえたと感動している。
さて、画像はNさんがお持ちくださった1971年のチュコフスキーのお話集。右側はカランダーシで販売している同じ表紙のお話集。1つだけ新しい方には入っていないお話があるが、同じ内容だ。でも、紙の質、インクの色合いなど挿絵の印象は味わいが違うので比較すると面白い。
感慨深いのは、味つけは変わってきているにしても、とにかくそうやってこのお話集はずっと今でも愛され続けているということだ。梯子を繋げて夜の空に熊が月を釘で打ち付けているこの表紙は私も大好きだ。お話の幸せというものがあるのなら、それを感じられるからだろうと思う。
(直)
チュコフスキーお話集 http://karandashi.ocnk.net/product/215
2018年02月16日

娘からロシアに魔女はいないのか、と聞かれた。いるいる。それはバーバ・ヤガーと言って…ということになった。しかし、バーバ・ヤガーっていわゆる西ヨーロッパのお話に出てくる魔女みたいなものなのか?といわれるとちょっとうーんとなる。
バーバ・ヤガー。それははロシア民話に登場する怖ろしくて不気味で、不思議な力をもつ妖婆。あの世とこの世の淵ともいわれる森の奥の鶏の脚の上に立つ小屋に住み、死者でもあり祖先でもあり、人を食いもするが助けもする存在だ。臼に乗り、杵を持ち、箒で足跡を消しながら空中を移動する。
さて、挿絵画家たちは、その想像力でバーバヤガー像を作り上げてきた。ビリービンのバーバヤガーは眼光鋭く髭も生えていて冷徹な雰囲気。ベヌアの場合は、バレエリュスのデザイナーらしく、花柄のきれいな衣服を着せているし、臼も立派でどこかスタイリッシュに見えたり。そして、現代の画家スピーリンはどうかというと皮膚の色も緑だし、バーバヤガーをまるで怪物のように描いている。臼もかなりのスピードが出ている感じ。
誰も実物を見たことはないけれど、ロシアの人の心の中には必ずいるバーバ・ヤガー。
そういえば、ロシアの森にきのこ狩りに行った時、ああ、バーバ・ヤガーに出会ってもおかしくない、いたらどうしよう的雰囲気を味わったのは懐かしい思い出だ。(直)

ビリービン7冊組セット
http://karandashi.ocnk.net/product/63
ベヌア 「アーズブカ」
http://karandashi.ocnk.net/product/63
スピーリン「火の鳥」
http://karandashi.ocnk.net/product/212

2018年02月16日

ブラートフ&ブァシリーエフは時代が変わると、自分たちの意思でこどもの本の仕事を全くやらなくなってしまったという。人生は長いようで短い。生きたいように生きるのが一番だ。それは昔に比べてずっとずっとそう思っている。こちらは残された作品を楽しむしかない。そして心弾んでくるような作品を残してくれてありがとうと呟くしかない。その気持ちはより幼い子どもたちのための作品を見ていると強くなる。こういう作品を見ることができてよかったと思う。出合えたこと自体に感謝だ。それはまた、こちらの人生も長いようで短いからに他ならない。
目に触れるもの、周りにあるものの意味に心していこうと思う今日この頃。ありがとうの気持ちを持って。
昨日や今日は随分暖かかった。やはり暖かいほうがいいな。(直)

子どもの詩と歌の絵本
http://karandashi.ocnk.net/product/246
2018年02月14日

ロシアの絵本を見ていると縁飾りが美しいものと出合うことも多い。物語の解釈が表現されていたり、また画家のちょっとした遊び心が現れていたりするものもあり、鑑賞のひとつの楽しみだ。縁飾りといえば、ビリービンを想起する方も多いだろう。そのビリービンに影響を与えたであろうとされるのが、キリスト教伝来以来発展し一旦は衰退した写本装飾文様。10世紀〜16世紀までのそのロシアの写本装飾をたどる文様集「ロシアの装飾文様」(青幻舎)がある。この文様集は…19世紀に起こったロマン主義運動がきっかけとなり再発見され、まとめられたものと前書きにある。海野弘氏は「このような本ができたために、ビリービンは、ロシアの文様を自在に復活し、新しい生命を吹き込んだのであった」という解説文を寄せている。写本に施された装飾文様、それは西、東、宗教、民族などの様々な文化が織りなす錦模様のようなものなのだと気づかされる。海野氏はその文化の糸をたどれば日本にもたどりつけるかもしれない、と書いている。浪漫だ。
(直)

ロシアの装飾文様 http://karandashi.ocnk.net/product/257


2018年02月13日

東京に雪が降る前からずっと咲き続けているスノードロップ。そしていつもの場所に今年も蕗の薹が顏を出している。あわいの時。だんだんとこうやって春になってゆくのだなぁと思う頃だ。
ミトゥーリチが挿絵をつけたマルシャーク詩集のアルファベットのページ。水彩の優しい色が春を思わせる。色々な形の文字たちが楽しげに並んでいる。その多彩な表情は、またひとつひとつ異なる個性豊かな音を奏でているよう。一文字ずつその個性を捉えて声に出して読んでみるのもなかなか愉快なことだろう。

マルシャーク詩集 http://karandashi.ocnk.net/product/252
2018年02月12日

お問い合わせをいただいていたビリービンのキーホルダーが再登場。これは実は私もずっと使っている。大きめサイズだが、平べったいのでカバンのポケットに出っ張らずに収まる。大きいので失くさない、というのはある。あとは壁に掛けているとビリービンの絵が見られて嬉しい。
品切れになって久しかったのだが、丁寧にサイトをご覧になってくださっている方がいらっしゃることは嬉しい。ありがたい。
2月。寒さは続いているが、蕗の薹も顏を出しているし、梅も咲き出した。オリンピックも始まった。やるべきこと。考えるべきこと。自問自答を繰り返しつつ。(直)

ビリービンキーホルダー  http://karandashi.ocnk.net/product/47




2018年02月11日

「マイ・ミトゥーリチの回想と作品」。 分厚い一冊だが、その中でもミトゥーリチが手がけた絵本の表紙が並んでいる数ページは見入ってしまう。知っている絵本を見つけると嬉しいし、知らない絵本は見てみたいなぁと思う。多分それは叶わないことの方が多いとわかっていても。
実はこれらのページを見ていて、えっ、あの絵本はミトゥーリチの作品だったの?と本棚からあわてて引っ張り出してきて確認した絵本があった。うっかりしていた。驚きであり、嬉しい発見だった。(直)

回想と作品 http://karandashi.ocnk.net/product-group/29
マルシャーク詩集http://karandashi.ocnk.net/product/252
2018年02月10日


オープンルームありがとうございました。
最初陽ざしが暖かかくポカポカしていたのだが、なんだか雲が出てきてまたちょっと気温も下がってきて…。実際、日影にはまだ雪が残っていたりするし、今年の冬は寒い!実は、カランダーシのベランダには屋根からの雪がドサっとかたまって落ちてきて、網戸が破れてしまった。プランターのプリムラもかなりのダメージを受けてしまったのだけど、何とか大丈夫そうでほっとしている。
画像は遊びに来てくれた知り合いが色付けしたきのこ。図鑑やカードを見て「わいわいきのこのおいわいかい」にも出てくるベニタケみたいなきのこがいいなということになり…。ぬめり感を出すためにカサだけニス塗りして、なるほどの仕上がり。絵筆を持つのは久しぶりだけど、ひとときとても楽しかったとのこと。そう言ってもらえてこちらも嬉しい。(直)

2018年02月09日

今週、いつもロシア文化関連の情報を教えてくださるSさんがおすすめの映画として「サリュート7」を紹介してくださった。ツッコミたいところも含めて愛すべきロシア映画とのこと。見応えがあって面白そうだ。同じくSさんからは以前「ガーディアンズ」という映画も教えてもらっていて、こちらは超人アクション系というのだろうか?予告編を見たのだけど、強い熊人間!が出てくる。ロシアの場合、やはりそこは熊なんだと何だかほっこりしてしまった。こちらも今公開中のようだ。
さて、明日はオープンルーム。ウエブショップの商品の販売、出版絵本やソ連時代の絵本、またロシア絵本の歴史をまとめたスライドをご覧いただいたり、白木のきのこの色付け・絵付けもやっている。興味ある方は気軽に遊びにいらしてください。午後1時〜6時まで。(直)
※きのこ色付けはなくなり次第終了です※

ロシアきのこカード
http://karandashi.ocnk.net/product/110
2018年02月08日

ロシア語のレッスンの中で、ステーエフの「雄鶏と絵の具」という絵本を読んだ。先生の子どもの頃読んでらした絵本だ。身体に色のない雄鶏は皆の笑い者。犬に教えてもらい森の奥の絵の具の住む家に行き、とさかは赤、尾には青、羽根は緑、胸は黄色に塗ってもらい、堂々と皆の元に戻る、というお話。表紙の裏には白い雄鶏の絵があり、色をつけられるようになっている。読者参加型絵本だ。先生の色々な絵本を見せていただくのは楽しい。姿勢も前のめりになる。
ちょっとひと息に先生が出してくださったのは、ご主人のドバイのお土産のターキッシュディライト。ナルニア物語に出てくるあのお菓子だ。なんとなんととひとつ頬張ると、柔らかくて甘くて、ほへーっとなった。(直)

同じお話も収録されています。
ステーエフのお楽しい話集http://karandashi.ocnk.net/product/243
2018年02月07日

ロシア民話の「火の鳥」。
火の鳥を探すイワンの馬を殺めた灰色オオカミは、その代わりにイワンを背に乗せて空を飛んだり、イワンを助けることになり…というロシア民話。この絵本はその不思議なお話の世界を精密な筆致で表現。画家はニューヨークで活躍しているスピーリン。ページデザイン、枠飾りも凝っていて楽しませてくれる。一見美しくクラッシックな世界観だけれども、構図や場面転換のダイナミックさ、登場人物の表情などアクティブに語りかけてくる。エンターテイメント性というのだろうか、そういう魅力がある。
空を飛ぶ灰色オオカミ。風になびく金の刺繍がほどこされたイワンの装束。裏地の赤。下界の水面のさざ波。金色に輝く紅葉した木々。そうそう、スピーリンはこの絵本の中で金色を描き分けており、個人的にはそこが注目ポイントだったりしている。
今日の夕焼け。胸騒ぎのように横たわる黒雲の下にはそれこそ金ともいえる空の色が。(直)
「火の鳥」http://karandashi.ocnk.net/product/212
2018年02月06日

レフ・トルストイの「アズブカ」(未知谷)を読んだ。アズブカとはアルファベット、いろは、のこと。挿絵はトルストイの玄孫のナターリヤ・トルスタヤの新作。トルストイは子どもたちを集めて教育にあたっている中で1872年と75年に教科書としてそれぞれ「アズブカ」「ノーバヤアズブカ」を作っていて、文字の綴りや文法、それから子どものためのお話、読み物が収められており、有名な「さんびきのくま」は「ノーバヤアズブカ」に収録されているとジブリ美術館で2007年に開催されたさんびきのくま展の図録にはある。
この「アズブカ」(未知谷)には31の寓話や物語などが収録されている。子どものためのお話だけど、もう人生をかなり随分歩いてきた今だからこその味わい深さがあると気づかされた。しみじみ。挿絵もいいなあ。(直)

トルストイ作「さんびきのくま」
http://karandashi.ocnk.net/product/256



2018年02月05日

アニメの世界で活躍したステーエフの絵本は明るくて楽しい印象のものが多い。お話もシンプルでわかりやすく、ソ連時代の作家さんだけど今でもロシアでとても人気があるのは頷ける。例えば、小さなきのこに蟻が雨宿りしていると、次に蝶がやってくる。するときのこは成長して大きくなり、次々とやってくる動物たちに合わせてどんどん大きくなっていって、きつねまでやってきて…というお話や、灰色、黒、白の子猫がネズミを追いかけて粉に飛び込んで全員真っ白になったり、カエルを追いかけて煙突の煤で全員真っ黒くなったり、でも魚を見つけて…というお話など。愛嬌のある動物たちの表情はとても豊か。展開の仕方や動きのある表現は注意をそらしません。この1冊はコンパクトながらいろいろなお話が楽しめておすすめ。(直)
「楽しいお話集 」http://karandashi.ocnk.net/product/243
2018年02月04日


久しぶりに家族と吉祥寺カフェ・ロシアへ。夫と娘のお誕生日のお祝いも兼ねた食事を楽しんだ。今回は私以外の皆はグルジア(ジョージア)料理を頼んだ。夫は以前旅番組で見て以来グルジア料理に興味を持っていて、娘も息子もそれに乗っかった形だ。期待満々で初めて食べるチーズたっぷりのハチャプリや思わずヒーッ!ってなる辛い牛肉のスープのハルチョー、ひな鳥のローストのタバカ、そして甘くて濃いグルジアコーヒーなどを楽しんだ。私はいつものロシアの料理。でも、少しずつグルジア料理もお裾分けしてもらったので中々多彩な食事となった。どれも新しい驚きもあり美味しかったけれど、チーズ好きの皆はハチャプリが気に入ったようだ。
最後のコーヒーは濾さないので、お汁粉のように粉末がカップの底に残る。これで未来占いができるとメニューにあったのでチャレンジ。しかし、結果は…判読不能。先は読めず、ということに。
ハーブや香辛料でアクセントをつけて素材を活かすものが多いというジョージア料理。我が家では好評だった。また、いつか。(直)
※入口のラックにはカランダーシの絵本も置いていただいている※
2018年02月04日

オープンルームありがとうございました。久しぶりにいらした方は部屋の様子が変わったとおっしゃる。確かに。以前に比べると随分賑やかになってきたよなぁ…なんて後片付けをしなごらぼーっと考えていたら、うっかり自転車で本屋さんへ行くことを忘れてしまった。今週のうっかり納め?だ。あと、ひとつ探している資料が見当たらないことも含めて来週に持ち越しだ。画像はソビエト時代の絵本からチャルーシン画「ひよこ」。(直)




2018年02月02日

朝のうちの雪は午後には雨になり、それもやんだ。雨が残っていた雪を随分溶かしてくれた。でも明後日は立春なのにまた寒波が来るらしい。
本当に毎日寒い寒いけれど、明日はオープンルーム。露・日絵本の販売だけではなく、ソビエト時代の絵本の閲覧やご希望があればロシア絵本の歴史をまとめたスライドなどもお見せしている。また明日からは、白木のきのこの色付け・絵付けも始める。絵付けとニス塗り、乾燥まで自由に楽しんでいただけたらと思っている。興味ある方はどうぞ。そうだ!ロシアのきのこ狩りの様子もスライドでお見せできるようにするといいのでは、と今思いついた。こちらもおいおいやっていこう。
画像はソビエト時代の白樺の木の1年を描いた絵本。白樺の木の周りにも色々なきのこが生える。(直)
※きのこ色付け・絵付けは、きのこが無くなり次第終了です。好きな形がない場合もあるかもしれません。ご了承ください。ご希望の方はお電話などで確認してからいらした方が確実です※
2018年02月01日


アルファベットが遊びながら身につく(はず)のパズルを見ている。組み合わせて言葉を作れるし、裏面にも言葉と絵がついている。アルファベットを淡々と覚えるよりこうやって絵と単語をセットで覚えていくほうがきっと楽しく頭に入るはずだ。楽しいは大事。と個人的にはいつもとても思っている。
雪催。冷える。冷える。ロシア語の先生は、色のない街並みを白く明るくしてくれるという意味で雪は好きだとおっしゃっていた。なるほど〜と思ったのだけど、ただしこれはモスクワでの話。日本の雪についてどう思っているかは今度聞いてみよう。
アルファベットパズル http://karandashi.ocnk.net/product/255
2018年01月31日

発送を済ませ、今日は留守番がいたので、実はわりとご近所のいわさきちひろ美術館まで行ってきた。「日本の絵本100年の歩み展」が最終日だったのだ。何とかギリギリに滑り込んだ。展示は1911年刊行の「日本一ノ画噺」から始まり、「子供之友」や「コドモノクニ」、「赤い鳥」などの雑誌、戦争下の絵本や児童雑誌を経て、戦後の「こどものとも」創刊や多くの児童出版社が出現する時代、そしてその時代に育った作家が活躍する2000年以降から現在までを2つの展示室に分けて、それぞれの時代に活躍した主な作家の絵本の原画と内容紹介、さらには絵本そのものも一緒に見られるようになっていた。数枚の原画ではわからない全体像、逆に絵本を見ただけではわからない、原画の大きさや筆使いなど両方を確認できるわけだ。知っている絵本の原画を見るのは楽しい。印刷すると平べったくなるが、原画には時間の積み重ねの軌跡が息づいている。
さて、日本の絵本がテーマということで、文も絵も日本人の作家という作品がほとんどだったが、図録でもざっと確認したのだが、多分3冊だけいわゆる翻訳絵本があり、そのうち2冊がロシアの翻訳絵本だった。ひとつは、藪内正幸さんの「くちばし」(福音館)、もう1冊が出久根育さんの「マーシャと白い鳥」(偕成社)だ。数少ない翻訳絵本がロシアに偏っているのは偶然なのか必然なのか。…なんてそのことに特別な意味はないと思うのだが、ロシアがんばってるなあ、と密かに思った次第。(直)

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